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姦物語(ヤリモノガタリ)

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06臥煙さんの姪、神原も頂きます

 臥煙さんは、100円セール中のドーナッツ屋じゃなくて、焼きたてのパン屋さんでイートインがある高い店に連れて行ってくれた。
 焼きたてのパンのいい匂いに釣られて、忍も出てきた。
「なんじゃ、この良い匂いは? クンクン、揚げたての揚げパンとかドーナッツとか、甘いクリームが乗ったパンまで有るではないか?」
 朝5枚もホットケーキ食って、この甘い匂いで胸焼けするはずなのだが、憎っくきロリBBAバンパイアはたった4,5時間、朝の2連戦ぐらいで腹を減らしたらしい。
「あの、この幼児もいいですか?」
「いいわよ、お話もあるしね」
 各々トレイにパンを乗せ、忍にあれこれ指示されながら、臥煙さんが纏めて払ってくれた。
 ドリンクバーでも、コーヒーや炭酸ジュースも飲めないような妹とロリBBAバンパイアの上下のお口に、苦いおクスリを飲ませてしまった僕。やっぱり父と同伴で出頭した方が良いだろうか?
「お主、これは食ったことがあるか? 甘いのか、美味いのか?」
「一杯食いたいなら血でも吸って大人の体になるか? 倍ぐらい食えるだろ」
「馬鹿者、こういう甘いものは、子供の口で食べるから美味いのじゃ、お前はこんな高い所には連れてきてくれんからな、頑張って食いだめするのじゃ」
「おみやげに買ってもいいわよ」
「何じゃと?」
 甘い、甘すぎる、臥煙さんが甘い時は、危険が一杯大盛りのはずだ。
 多分僕か、不死身の戦士になった上に格闘家の火憐ちゃんに危ない仕事をさせるだろう。
 バブルの頃のゴーストスイーパーみたいに、ワンレンボディコンで神通混もって吸収させたりして、億単位の金は取れないだろうけど、羽振りの良い臥煙さんからすると、子供の小遣いや、お駄賃程度のバイトを雇えれば安いのだろう。
 エロ報酬とか髪の毛の香りでオッケーの横島クンなら、バブル時代でも時給295円で済む。
 瀕死の重傷担当のオッサンが、暫く休業のようだし。
「暦く~~ん、前のバイトの話し考えてくれた~~?」
 僕の隣に座って腕を組んで、デッカイTシャツの下の服の間から、胸の谷間とかブラとかも見せて、大人の女の香りで誘惑してくる臥煙さん。
 駄目だ、この手の人は峰不二子とか冴羽遼の知り合いの警察官の女みたいに、モッコリが報酬で無料でこき使われる、すぐに受けちゃ駄目だ。
「は、はあ」
 この人が寒い中でもこの格好で過ごせるのは、不老不死以外にも暑さ寒さを感じないようになる怪異も飼っているに違いない。
「お兄ちゃん、何鼻の下のばしてんの?」
 現在僕の婚約者で結婚相手の月火ちゃんも隣に座って、誘惑されないように腕に纏わり付いて脚とか抓ってくる。
 火憐ちゃんは食い気優先で、焼きたての美味しいピザか何か食ってる。
 忍も甘い物優先で、向かいの席で白いクリームがタップリ乗ったパンとかドーナッツ食って楽しんでいた。
「もう進学先とか、バイトとかサークル決まった?」
「まあ、忍と逃げ、いえ、放浪の旅にでも出ようかと思ったんですけど、血が繋がってなかった月火ちゃん置いていけないので両親に相談しようとすると、このロリBBAが余計なこと吹き込んで、僕の家庭を破壊して楽しんで、妹と結婚する羽目になりまして、ハハッ」
「羽目って何よっ、こんな可愛い妹と結婚できるのよ? 感謝されて良いはずだわ」
 月火ちゃんがムカ着火ファイヤインフェルノムカつかないよう、忍が魔法少女で従姉妹として家に入り込んで、声色を使ってフェニックスの怪異を説明したとか、出て行くつもりが無いのを説明した。
 万札コピーしてホテル暮らしで17分割されたり、不死身のシスターとか、ロアと戦ったりするのが嫌だったのか、羽川を誘って海外放浪するのも嫌だったのか、今の生活を継続するつもりの忍。でもファイヤースタータの妹とは毎日激戦だ。
「まあ、おめでとう、可愛い奥さんだね、私もこっちのお姉さんの方、奥さんに欲しいなあ」
 このヒトにも神原みたいな趣味があるんだろうか? 血が近いので可能性はある。
 火憐ちゃんを不死身の駒として欲しいだけだろうか? どっちも困るから僕が働こう。
「そうねえ、報酬は上の妹さんが生き返れるようにしてあげる、ってのでどうかしら?」
 今のところ一番欲しい報酬まで「なんでも知っている」ようで、僕はレディウスに乗って、ザレムの瞳とか集めて、妹を復活させる方法を探さないで良いらしい。
 新ユニットの阿良々木兄妹で地方営業を回ると、火憐ちゃんもレベルアップして、炎の戦士か何かにクラスチェンジできるようだ。
 他にも体の中に虫でも飼って、死体でも生き返えらせてしまう手段があるのか、影縫さんと斧乃木ちゃんも、それをエサに使われているのかも知れない。
「あ~、それは有り難いですねえ、臥煙さんの所で働いてる間は、影縫いさんとか斧乃木ちゃんにもぶっ殺されないで済むし……」
 終わり次第「お前は知りすぎた」とかで始末されそうな気がしたが、可愛い後輩だかバイト従業員には優しくしてくれそうだ。
「じゃあ、働いてくれる?」
「交通費とか、バイト代は別に貰えるんでしょうか?」
「うちはそんなにブラックバイトじゃないわよ」
「火憐ちゃんが生き返るのは助かるので、お願いします」
「決まりね」

 話が決まった所で、ガラスの向こうに神原駿河が張り付いているのに気が付いた。僕か妹の自転車が遠くからでも見付かったようだ。
 臥煙さんからすると、妹の娘で姪らしいが、正体は隠している。
「何してんだ? まあ入ってこいよ」
 手招きしてやると、店に入って来て火憐ちゃんの横に座った。
「こんにちわ阿良々木先輩、今日こそ火憐ちゃんの処女は貰って行きますね」
 まず挨拶代わりの下ネタから入る癖が抜けないようだ。
 目の前に叔母と言うか、顔合わせしただけの人がいるのに同性愛者カミングアウトは止めて欲しい。
「貴方も何か買ってらっしゃい。それと暦くんはこっちの血が繋がってなかった妹さんと婚約して結ばれて、上のお姉さんも処女じゃなくなったわ」
 ジュース吹いた火憐ちゃんと、鳩が豆鉄砲食らった顔をしている神原。
 神原方面から戦場ヶ原先輩にご注進されると、僕の人生終了の最短コースだ。
 2千円ほど置いて神原に手渡し、僕には地獄への特急券を買ってくれた臥煙さんは、楽しそうに出ていった。
「じゃあ、後は若い人に任せるわね」
 姪と会話する話題がないのか、勇気がないのか、出ていってしまった臥煙さん。後には僕の首を締め上げる神原が残った。
「どう言う事です? 先輩? 私と言うものが有りながらっ」
「いや、お前とは男女の仲じゃないし」
「何度も裸も見られましたし、もう裸で抱き合ったじゃないですか?」
「それホントなの? お兄ちゃんっ」
 ムカ着火してしまった月火ちゃんが、火種を準備している。
「兄ちゃん、神原さんまで……」
 ガソリン撒いて着火してから出て行った臥煙さんが、ルンタッタしながら窓の向こうを楽しそうに歩いていった。ドSだ。
 神原は家では裸族だし、部屋に入ったら全裸のときも多いし、男には興味が無いはずなので余りキニシナイのが悪かったようだ。
「お前、女専門だろ? 男とか興味ないだろうが」
 焼きたてのパン屋さんで、大声で話す話題ではなかったが、妹二人にSATSUGAIされそうで、妹にも聞こえるように言った。
「阿良々木先輩だけは別なんです(ポッ)」
「こんな時だけ女の顔して女の武器使うなっ」
 火憐ちゃんは「兄ちゃん、表に出ろ」という顔で睨んで来るし、月火ちゃんも僕を表に出して、鳳凰幻魔拳とか鳳翼天翔とかで一気に決めようとしている。
 忍は「人の不幸で飯がうまい」ようで、悪魔の表情でクリーム入りのドーナッツを食った。凄いうまそうに食った。
「さあ、トイレで良いですから、今すぐ私の処女も奪って下さい。立ちバックが良いですか? 便座に座らせて種付けプレス?」
「兄ちゃん!」
「お兄ちゃん!」
 僕に責任がない所で、妹達の機嫌がどんどん悪くなっている。
 神原はロリBBAと違って僕を窮地に陥れて楽しんでいるのでは無く、本当に今すぐして欲しいらしい。
 店のトイレで処女捨てようとすんな、変態。
「実妹まで毒牙に掛けた阿良々木先輩だ、私をトイレの中でレイプするぐらい簡単だろう。さあ」
 何が「さあ」なのか分からないが、家族連れとかカップルとか、子供の耳に入れたくない会話をしている僕達を避けるように退店する人が増えてきた。
「お、おみやげ買って帰ろうか」
 臥煙さんが置いていった二千円を握って、お土産も買って帰ろうとした僕だが、忍が「ワシはまだ食い終わっておらんぞ」と言って立とうとしなかった。
 神原は発情して、妹二人はムカ着火して、忍は美味そうにクリームタップリの揚げパンも食った。
『まあ座れ』
 忍の言霊で全員着席して黙った。この命令なら月火ちゃんにでも通用するらしい。分かってるんならさっさとやれよ。
「ふむ、この娘もお前様とシたいのだな。仲間に入れてやれ」
 ょぅじょ二人と実妹をヤってしまった僕に、臥煙さんの姪をヤレ、と言ってきた忍。
 鬼畜なお兄やんである僕は、神原の口に欲棒を入れて喋れないようにして、ガハラさんに告げ口しないように快楽堕ちさせて闇堕ちもさせて、羽川まで騙して連れ込んでレイプして黙らせ、神原と羽川の誘いに乗った出て来たガハラさんを、浮気に怒って泣いて嫌がっている所をRECしながらレイプ。「へっへっへっ、この映像をネットに流されたくなかったら」とゲス顔で脅して黙らせるぐらいしか生き残れる道がなさそうだ。
 毒を喰らえば皿まで、僕はネメシスみたいなょぅじょのハーレム計画に乗って、頂上決戦、ガハラさんや臥煙さんもヤル計画を発動させた。
「神原、お前の家で火憐ちゃんを好きなだけペロペロして良いぞ」
「本当ですか? 先輩」
 僕が「お前の家で俺の妹をファックして良し」と言ってやると、本命の方を貰えると聞いて顔を輝かせる神原。
 火憐ちゃんもまんざらでは無いのか「ヤダ(///)」とか言って、神原に抱かれるのを期待している。
 月火ちゃんだけ地蔵みたいな顔で喜んでいないが、火憐ちゃんと裸で抱き合ったり、色々と「火遊び」しているのを知っているので、女同士のプレイには抵抗が無いはずだ。
 神原と姉に可愛がられながら、僕も参加するのには結構ハマるだろう。
 僕は妹を二人、神原に売った。僕の人間関係を全部破壊できるのを悟ったロリBBAバンパイアも、ゲス顔で笑っていた。
 
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