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KANON 終わらない悪夢

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49委員長、香里や王子が見ている前で発情させられ、友人に見られても構わず半裸交尾をせがみ、だいしゅきホールドで種付けを受け、歓喜の声を上げるの巻


 その頃、自衛隊の駐屯地で食堂の調理係を務めているオバチャンに化けて浸透していた座古が、朝食や昼食の材料に座古菌を注入して、隊員全てに汚染された食物を食べさせて、脳関門も超えて脳に到達。他のオバチャンも隊員も汚染浸透、士官食堂にも侵入して、士官、佐官も汚染していった。
 同様に警察、官公庁にも食堂のオバチャンから浸透して、一部は首都東京にも進出。秋子の指示も、天使の人形の指示も無かったが、子供の頃サッカー教室などでも「指示待ち人間はいらないよ~」と散々言われ続けたので、指示も許可も取らず侵入し続けた。
「秋子様、自衛隊の駐屯地で秋子様を狙った関係者を何人か見付けました。名称は「敬天会」と言って、天皇家や天皇を敬う会派のようです」
「「『エ?』」」
 神域探索の準備をしているセバスチャンやメイドもいる所で、秋子に報告すると驚かれたが、妖狐の一族や自衛隊関係者にも見付けられなかった相手を、目の前の観葉植物が数時間で探り当てたのにも驚かされた。
『貴女一人で侵入したの? 大丈夫?』
「一人って言うか、この体と一緒でコピーとか孫コピーですから、捕まっても壊されても心配いりません。人間用の拷問とか薬も効きませんし、危なくなったらバラバラになるか、月人に火種貰ってるのは自分で発火して「ギエエエエッ!」って叫びながら燃えますんで証拠隠滅もバッチリです」
「「「「…………」」」」
 何やら天使の人形以上の災厄をバラ撒いてしまったようで、現在魔物状態のあゆまで怖い考えになってしまい、カメラの向こうにいる妖狐の一族も怯えた。
『自衛隊なんて、どうやって入ったの?』
「あ、食堂のオバチャンそっくりのコピー作って、記憶もコピーしたんで、IDカード持って普通に入れましたよ。本人は自分が増えた今日休めるって喜んでて、役所巡りに行くそうです。隊員とか他のオバチャンも汚染して、士官食堂も汚染しました、シェフとか上位は警備も固いですけど、もうすぐ司令官とかトップまで辿り着きます」
 細菌サイズかウィルスなのか、脳にまで入り込むのを、自分から「汚染」と言い張る座古。
『あの… 今の貴方って、何体ぐらいいるの? どこまでできるの?』
「さあ? 今なら100人以内ですけど、入れない扉とかあると、紙とか雑誌とか消費して扉の向こうで一人増やすんで… あ、蚊とか蜂にしたら飛んで入れますね? 直接ブッ刺して「分体」流し込めますし、次からそうします。でも隙間から入るのにゴキブリになるのは嫌だなあ。それと、飛行機とか高速バスに乗せて何体か東京に送り込んでますから、今日は無理でも2,3日したらクーデターでも起こせますよ、その方が良かったら命令して下さい」
「「はあっ?」」
 セバスチャンの口が開いたまま閉じなくなったが、京都御所や御所など、協定で侵入禁止のところと違い、東京も現政府も富士の駐屯地も演習場も別に禁止はされていない。
 目の前の木の化物がいれば、政府転覆まで可能なのを聞かされ、妖狐の一族も恐怖した。
『やめなさいっ、そこまでやったら全面戦争よ、どちらか全員狩られるまでの殺し合いになるわ、今すぐやめなさいっ』
 珍しく言葉も荒げて注意する秋子。血が薄れたとは言え向こうも天孫降臨の神様の末裔なので、妖狐と同じく神通力を持っている者が敵になれば、北海道に天変地異が起こる。
「はあ、そこまではしませんけど、旦那様から指示があればやります、スンマセン」
 一応、天使の人形とは心の声で繋がっているようで、命令が無くても色々と察しながら準備だけは進めているのも知らされた。

 保健室。
『美坂香里、お前は瞬きもせず、悲鳴も上げず、自分の恋人が友人を犯し尽くす光景を見続けろ、いいな?』
 今度は教頭ではなく、香里が地獄を見せられる順番が回って来た。
 もうライバルは名雪や妹だけではなく、十人以上の女と関係している祐一。それには秋子まで含まれていて、舞も佐祐理も、月宮一行全員。今、自分を押さえ付けている名前も知らない後輩と妹。今日加入したばかりで戯れにセックスをして、神域への通行証を発行されただけの女達。目の前や周囲には、昨日自分を応援してくれた委員長やクラスの女子までが祐一との交尾をせがんで並んでいた。
 そして、自分はその女達以下、もうセックスもしてもらえない、神域とやらにも入れて貰えない嘘つき女で、佐祐理にまで歯向かった馬鹿な女として処刑されているのに気付き、悔しさから来る涙を流していた。

「お姉ちゃん、いい気味です。委員長さんがメスブタになって、祐一さんと交尾してイキまくって、中出しされて妊娠する所まで見てなさい」
 後悔に苛まれ、嗚咽の声を出しながら泣いている姉を押さえ付けて、見下ろしてあざ笑っている栞。
 自分の腹の中にいる小狐達の父親で、母体である自分の所有者でもある、伝承の純血の妖狐が浮気するのは気に入らなかったが、他のメスと同じでお姉様の術と夫のフェロモンで発情させられてしまい、受精の準備を進めている委員長が、祐一の精子を受け止めない限り発情を続け、気が狂ってしまうのを察して浮気と子作りを認めた。
「お腹の中に祐一さんの子供がいるのが、こんなに幸せだなんて知りませんでした。もうお姉ちゃんはセックスもしてもらえないし、子供も産めないんですよ、お気の毒さま、うふふっ」
 昨日とは立場が逆転し、無様な姉を笑う栞。実の姉は、相手を騙そうが陥れようが、世間体を守るために自分と結婚し、愛し続けてくれるのだと思い込める発達障害や人格障害を持っているようなので、キッパリ、スッキリ、サッパリ諦め、優しいお姉様や格好良いお姉様、自分の小狐達と楽しく暮らす将来を夢想した。

「相沢くんっ、お願いっ、もう我慢出来ないのっ、自分で慰めても駄目なのっ、子宮の中に相沢くんの精子を入れて妊娠させて貰わないと気が狂ってしまうわっ、私の上に乗ってっ、この中に入れてえっ!」
 髪を振り乱して叫び、教頭の孫と同じように仰向けに寝転がって足を開き、自分の生殖器を全開に広げて自ら処女膜まで破いてしまった委員長。
 祐一の生殖器と精子をねだり、受精して妊娠するまで今の子宮の疼きが収まらず、妖狐に付き纏って精子をねだり続ける生活が始まったのを知り、自分の卵巣の中身が全部発情して爆発しそうで、左右両方に複数排卵する指令が出て、子宮そのものも急激に妊娠の準備を始めて、卵子が受精すればすぐに着床できるように経血が溜められているのも気付かされ、膣、膣口、子宮口が唸りを上げて祐一自身を求めてパクパク口を開いているのも理解させられた。
 現在の委員長は、祐一の体臭や妖力を受けて発情させられ、それを恋だとか愛、恋愛と勘違いさせられている状態で、その上から佐祐理の精神支配を受けて、真面目でお綺麗な女が、発情した動物のメスブタになるように命じられてしまった。

「ああ、もったいない、せっかくの委員長の処女の血、シーツにこぼれちゃったじゃないか」
 シーツに吸われてしまう貴重な破瓜の血を、尻の穴の下から舐め上げて、まだ男とキスもしていない、したことがない女の膣口にディープキスして血を吸ってやる祐一。
「ひいっ! ちがううっ、自分でするのと全然違ううっ! 相沢くんの口で吸ってもらってるっ、私、男の子とまだキスしてないのに、オ@@コで相沢くんとキスしてるううっ!」
 全国マニア垂涎の的、現役女子高生で、それも委員長体質で真面目な女の処女の血。
 そんな少女が絶対に立ち寄らないブルセラショップとか、顔写真を付ければ末端価格で1cc10万を下らない貴重な液体、数十年物のワインより値が張る高価な飲み物を、膣から直に吸い出して飲むという最高の贅沢をして、女子高生の大量の本気汁まで混ぜた最高級の飲み物をテイスティングしながら、噎せ返るようなメスの匂いを鼻から出して膣肉を踊り食いして血を味わう、王侯貴族でも注文不可能な贅沢品を楽しんだ。
「あううううっ、ああっ、ひいいいいっ!」
「ああ、凄い、委員長って脱いだら凄い体してるんだな、胸はあるのに腹筋六つに割れて、こんなにビクンビクンしてる」
 真面目で自慰行為などほとんどせず、せいぜい抱き枕を股間に挟んで、ヒクヒクして達すれば満足する委員長が、豪快に精液を吹き出して達し、自分の胸や顔にも振りまいた。
「はあっ、はあっ、中学でバレエ辞めて太ったから、ジムに通ってるの。プロテインとかも飲んで、ドリンクも欠かさないように…」
 月宮一行のように、五穀断ちまでして体も心も絞り、体脂肪も贅肉もゼロを目指すような修行と違い、西洋式のタンパク質摂りまくり、ブルガリア方式で鍛えながらバナナとか食って、ガンガン鍛えてガンガン食って、筋肉を増やしてダイエット?している委員長。体重は一向に減らず筋肉が増えたが、胸以外の脂肪は減っている。
「委員長は汁気が多いなあ、これじゃあ血印とか書く前に全部流れちゃうんじゃないか?」
「ああっ、言わないでっ」
 委員長のプロテイン成分とタンパク質タップリの白濁しまくったヌルヌル、スポーツドリンクやサプリメントと同じ電解質成分もタップリの精液と潮吹きを、喉を鳴らして飲んで楽しんだ。

(やめてえっ、あたしの前で委員長としないでっ!)
 声も出せない、瞬きもさせてもらえない香里は、まんぐり返しされている委員長が何度も噴水になって精液をぶち撒けている光景を見せられ、その大半が自分の恋人の口に吸われたり、祐一の顔にまで振り掛けて委員長色に染め上げているのを見せ付けられ、眼球を湿らす以上の涙を流し続けた。

『さあ、キャピュレットの犬め、お前はこの私自ら陵辱してやろうぞ、虜囚の辱めを受けよ』
 何やらさっきの芝居が続いているらしく、舞は空いているベッドで王子をひん剥いてペロペロしてやり、女の子の証である大きめの胸を頬張って、噛みながら吸い出した。
「あっ、川澄さんっ、女同士でだめえっ」
『ちゃんとモンタギューと呼べ』
「え? はい… も、モンタギューめ…」
 こっちはゴージャスさゆりんに効きが甘かったのか、フルパワーに近い祐一の前でも理性が残っていて、オナニーも始めておらず、少し抵抗する王子。
 祐一が入れてしまえば、どんな女でも天国まで飛んで行くので、その前にハードレイプしようが踊り食いしようが関係ないので、安心して乱暴する事にした。
「ひゃっ、川澄さんっ、中はだめえっ」
 ヌルヌルになっている場所に指を突き立てられ、親指で栗転がし、指二本でGスポット責めを開始されて悲鳴を上げる王子。まだ自分でも指1本か、ペンぐらいしか入れていない場所を掻き混ぜられて鳴いた。
『も、ん、た、ぎゅ、う』
「モンタギューめ、中は許さん」
 王子のノリが悪いので、こちらも先に「妹をファックしてよし」にしようかと思ったが、委員長の方が佳境らしく、同時ファックは諦めた。

「お願いっ、入れてえっ、相沢くんの舌で吸ってくれるのも嬉しいけど、やっぱり妊娠させてくれないと頭が変になりそうなのっ、お願いっ」
 録画中のAV監督(佐祐理)からもオッケーが出たので、前戯、潮吹き、クパァして膣内子宮撮影?パートは終了し、ご要望通り本番が開始された。
「じゃあ入れるよ? 凄い気持ちよくなって、もう普通の恋愛とかできなくなるそうだけど良い? 他に好きな人とかいるんじゃないか?」
「いないわっ、さっき相沢くんが好きになったばかりよっ、そんなのより早く頂戴っ、相沢くんの子供が欲しいのっ」
 ちょっと上に乗り気味になっただけで、素早く足を巻き付けられ、オットセイくんも掴み入れそうな委員長は、自分から膣口に鈴口をこじ入れた。
「うっ、まあいいか、これが神域とやらの通行証らしいから長生きしてよ、これからも我が家の委員長やってくれるね?」
「うんっ、何でもしてあげ… あ、あああっ、入ってる、入って、あああっ、気持ちいいっ、凄いいいいっ」
 早速歯を食いしばって仰け反り、最初の天国まですっ飛んだ委員長。
 悔し泣きしている香里の表情も画角に入れて、その一部始終は佐祐理のビデオに収まった。
「お願いっ、少しでいいのっ、相沢くんの精子出してっ、子宮の中に出してっ」
「え? ああ、ちょっとぐらいなら…」
 さっき教頭の孫娘の膣と子宮と卵巣に、ありったけぶち撒けた残りを、気張って少し出してみる。
「ああっ、少しだけど来てるっ、相沢くんの精子、子宮の中に泳いで来てくれてるの分かるっ、嬉しいっ」
 少しの精液と精子で、「気が狂いそうな状態」は脱したのか、1ccのオスの精液に、どの程度精虫が混じっているのか、図書室の図鑑で見たエロ知識で知り尽くしていた委員長は、両側から出てしまった自分の卵子を受精させるのに十分な数の精虫を受け取り、割り算しても1個の卵子には有り余る精子量で、教育テレビや科学番組で見た映像のように、数十匹の精虫が卵子に襲い掛かり、被膜を破いて最初の精子が突入し、自分の卵子も同じようにDNAを卵子の核に撒き散らされて減数分裂が起こるのを思い描いて満足した。
 女同士の猥談でも、辞書や英和辞書、図鑑、インターネットを利用して性知識を吸収する集団は、周りの女達が持っている性知識とは知的水準が違っていた。
「はあ~~、これがこの地域の伝承にある「純血の妖狐」とのセックスなのね? 気持ち良い~~! 私の両親もこの地域の生まれだから、ある程度妖狐の素養は持っているの。でも倉田さんや川澄さんほどじゃない。水瀬さんとお母さん、沢渡さんって子も妖狐なのね?」
 祐一が心の声で解説する必要もなく、結合したティンティンからあらゆる知識を吸い取って学習していく委員長。
 妖狐の一族でもないのに、図書館や地域の民族伝承まで「なつやすみのしゅくだい」で調べて提出してから興味を持ち、ちょっとした研究家並みの知識を持っている相手に、違う意味で恐怖を感じた祐一クン。
 だいしゅきホールドも軽めに解除してくれて、ヤンキー女や教頭の孫のように、自分の足が折れる程強く巻き付けて、下から自分の膣と子宮が壊れるまでガンガン腰を振るのではなく、非効率で不要不急の努力はせず、スポーツのようにセックスを楽しみながら、尚且つ快感より貪欲に知識を探り、探求して行く。
「これが噂の「ジゴロでホストみたいな男性の誘惑」なのね? とうとう私もその毒牙に掛かってロストバージンしてしまったわ、うふふっ。理性を性欲が上回って男性に「おねだり」までして、学生の身分で妊娠したなんて… あっ、いけない、私まだ、相沢くんとキスしてないっ、やだ、キスとか愛の言葉より先にセックスと妊娠しちゃった、うふふふふっ、私の両親と同じね」
 自分にこのような大失態を犯させてくれて、自分を犯してくれた相手を見て笑顔を漏らす委員長。
 何事にも計画的で、何もかも順調に順序立てて人生を運んで来た自分の、人生設計や家族計画まで破綻させてくれて、憧れの中卒ヤンママにまで貶めてくれた相手を見て喜ぶ。
「相沢くん、キスして? それで他の女の子を騙したみたいに、私にもいい加減な約束とか言葉で騙して、人生も何もかも滅茶苦茶にして?」
「エ?」
 まず下から唇を奪われたが、明らかに薄目を開けて、泣いている香里を観察しながら、「クラスメイトの恋人を目の前で寝とる」などと言う低俗な行為を実行している自分に酔いしれている交尾相手。
 その少女は、計画的で詰まらない人生のレールから脱線させて、大事故を起こしてくれた相手に感謝してしまう、特殊性癖を持つ変態少女だった。
「うぐぅ」
 またそんな相手にとっ捕まってしまったのに気付き、うぐぅの音を漏らす。
 今までのヤンデレリスカメンヘラボーダー宗教女達とは違う、別の系統のイカれた少女に少し中出しもして妊娠までさせてしまった愚かな自分の行動を後悔した。
「ああっ、素晴らしいわ。私の人生に「友人の恋人を寝取る」瞬間があっただなんて。大勢が見守る中で発情して、キスより前に股間を舐めてもらったり、自分で泣き叫んで、さっきまでクラスメイトでしかなかった男の子に子種をねだって、衆目監視の中ビデオまで撮られながら動物の交尾ができるなんて思ってもみなかった。幸せ」
 その目は他の女のようには病んでおらず、本当に健康で幸せそうな表情で喜んでいるのが余計怖かった祐一クン。発する言葉の内容は、全部ぶっ壊れて病んでいた。
「ああっ、伝承の純血の妖狐とセックスして、狐の子を産む日が来るなんて。高校在学中に避妊にも失敗して… ううん、自分から妊娠をねだって受精して、狐の子供を六匹ぐらい出産するのよ、素晴らしいとは思わない? ああっ、またいくうっ」
「うぐうう~~っ」
 多分、人類として生まれて、上級国民様として生活している少女には最悪の出来事で、人間の尊厳まで踏み躙られた上にレイプ、腹の中に残された子供は六匹の狐。
 ほぼ自殺物のトラウマ体験を、喜々として語って大喜びしている変態少女。
 やっぱりセックスはスポーツで、体力配分もして、呼吸や心拍、血圧でも計測しながら、消費カロリーも計算して楽しむ行為らしく、軽いジョギングペースで腰を振って、イキ過ぎないように絶頂のペースまで配分しながら楽しんでいる委員長。
「すぐに父と母にも教えてあげないと、ニ人ともとても喜んでくれると思うわ」
 そんなことをすれば、普通の両親なら娘を病院に担ぎ込んで、膣内子宮内洗浄の上アフターピルでもガンガン飲ませて、もし着床すれば即中絶手術不可避で、祐一クンは慰謝料を請求された上でレイプで訴えられて刑務所に、そんな状況なのに、両親までが喜ぶと言い出した委員長。
「私の両親ってね、大学で共同研究中に胚、受精卵が必要になってね、父が母に「卵子を提出して欲しい」って頼んだそうなの。それを聞いた母はね、自分を実験動物として扱う父に凄い興味が湧いたそうなの。イクッ、あああっ…… それで回収した母の卵子を顕微鏡に置いて、父の精子で受精する瞬間を撮影してたら、受精して減数分裂を始めた瞬間、母が生まれて初めて性欲とか母性本能に目覚めてね、叫び声を上げながら生理食塩水を入れたスポイトで受精卵を吸い取って、実験台の上で下着を脱いで自分の子宮に注入したそうなの、それが私なんだって教えてくれて、受精する映像も見せてくれたわ、またいくうううっ」
「うぐううっ」
 かな~りしぼんでしまったオットセイくんだが、やはり委員長が抜かせてくれない。
 色々とキツい内容を喜々として、時たまイキながらも平常心を保って、理路整然とした解説をしてくれる頭も良くて冷静な少女。
 しかし精神の根幹は最初から壊れていて、自分が試験管ベビーだとか、顕微鏡のシャーレの上で愛情も恋愛も何一つ無い状態で受精した、実験と観察の成果で生まれた実験動物だと告白しても、それが両親の恋の馴れ初めだとでも言いたげに、幸せそうに言われて倫理観が欠如した実験の一部始終も聞かされた。
「それを見た父も凄い興奮してね、キスもしてない、愛の告白もしてない相手に延し掛かって、お互い初めて性行為をして、それが実験台の上で一晩中続いたそうなの。それでも生まれてきたのが私だから、強い子に生まれてくれてありがとうって言って貰えたの、ああ、気持ちよすぎてまたイクぅ」
 どうやら委員長がイカれているのは、両親のDNAが原因らしく、真面目過ぎて実験だとか大事故でも起こらなければ、セックスも妊娠も結婚も有り得ないIQ高すぎる系の人物が、教授か同僚が仕込んだハプニング実験にまんまと引っ掛かり、無事受精、着床、交尾、ついでにキスもして、翌日にようやく交際を申し込んで、愛の告白と思われる人生を通じての実験計画を提出され結婚、研究チームからも祝福されたのだと教えられた。

 その話を聞いた大半がドン引きしている中、佐祐理と舞だけが「はちみつくまさん」な表情になり、委員長の両親が幸せな結婚をして結ばれたのだと勘違いした。
(え? いいんすか? イインチョウ試験管ベイビーで、受精させられて着床してから交尾してキスして、それからやっと彼氏彼女になって、実験計画遂行のために結婚したんスよ、全部逆回転ッスよね? もしかしないでも排卵誘発剤とかで回収してたら、綾波レイ状態ッスよね?)
 どこかの大学の新入生歓迎実験のように、ホヤか何か、とにかく精子を掛けてしまえば卵子が減数分裂開始する生物に、学生がヌいた精子をかけさせ、受精卵を海に放つ大学もあるようで、大学内では結構ある話らしい。
『まあ~、いいお話でしたねえ、それが委員長さんのご両親の馴れ初めなんですねえ、佐祐理感動しました~』
『はちみつくまさん』
 その隣では、不幸のズンドコで、声を発することも許されず、クラスメイトと恋人のスポーツ的な性行為を見せられた香里が泣いていた。

「ああ、相沢くん、私も倉田さんとか隣のクラスの「お嬢」さんみたいに、お財布の中身全部貢がされるのよね? でも私、そんなに裕福じゃないから、何をさせられるのかしら? 援助交際? 売春? ああっ、愛する人と子供のために、何の見返りも無くて愛されないのに体を売るんだわっ、いくうううっ………… はぁ~~~っ、はあ~~~っ」
「イヤ、ソンナ酷イ事シナイヨ、シナイヨ」
 ジゴロ野郎に滅茶苦茶にされ、体が離れられないセックスを覚えさせられた後は、何もかも貢いでボロボロにされるのを予想して、結構深めにイった変態少女。
「じゃあせめて、相沢くんの役に立つ「都合の良い女」になるわ。今抱えてる問題を全部解決してあげる。今は天使の人形くんが、月宮あゆさんを復活させられないから困ってるのよね、あうっ…… この世の法則が、あっ、あゆさんの復活を許さないからっ、法則自体を破壊して、天孫降臨や「約束の日」の「イベント」を起こしてでも、反刻の堕天使が必要になる状況を作り出すんでしょ? いくうっ」
 何やらガンガンイキながら、今のメンバー全員が思い付かなかった状況まで考察して、明晰な頭脳を発揮して災厄その物を解決しようとしてくれる委員長。考えながらまたイった。
「取り敢えず悪人を犠牲にして生贄を増やして、川澄さんか誰かを犠牲にして、あゆさんを復活? 計算が合わないわね、持ち込めるエネルギー量が合わないの、ああっ、気持ちよすぎて計算できないっ、いくううっ」
「え? 委員長、先に終わらせた方が良くない? キッチリ楽しんでから後でね」
「ううん、いいの、この方が考えが纏まるの、相沢くんも遠慮しないで突いて、イイイっ」
 変態少女は、祐一に突かれながら、衆目監視で盗聴も監視もされている状況でイキ続けるのが良いらしく、まだ一定のペース配分で、快感で脳が潰されないようにしながら妖狐との交尾を楽しんだ。
(いいんだ……)
 安楽椅子探偵とも違い、ベッドで腰振って交尾しながら推理するのがお好きな迷探偵さんは、安楽にイク探偵になったが、情報不足に悩んだ。
「あはあっ、情報が少なすぎるわ、あっ、あの、川澄さん? 貴女の精霊を貸してくださいませんか? 知識を共有して中から直接教えて貰いますっ、あううっ」
 ビクンビクン痙攣してメス汁を吹き出してイキながら、舞の精霊もねだる委員長。
 美汐と栞までドン引きして、香里の拘束がユルんだが、香里もドン引きしているので暴れなかった。
『残りはボクしかいないよ~、知識は少ない風の精霊で喜びの人格。頭がいい木の精霊は地味子ちゃんに貸したし、水の精霊は游子、火の精霊は香里、土の精霊は鉄代ちゃんに貸し出し中だよ』
(いや、僕が直接入るよ)
 驚くべきことに、天使の人形が祐一から分離し、自分の一部を委員長の子宮に差し出した。
 自分ですら考え付かない解決方法も、この少女になら辿り着けると察して、自分の知識も力も預けて、人類が知ってはならない知識「イベント」だとか「災厄」の類の、この世界の機構や構造も教えて解決方法を探らせることにした。
「はあっ、凄いいいいっ! 子宮の中に天使の人形くん入って来てる~~っ、私の卵子が一つ、相沢くんの分身になってるっ、私、相沢くんのお母さんになってる~~っ! ああああっ!」
 ハーフの舞が出す造られた精霊ではなく、純血の妖狐が出す本物の精霊が入って体を改造されてしまう委員長。
 美汐や舞、佐祐理、栞が所有すべき、天使の人形の一部を妊娠させられ、十分の一程度とはいえ、妖狐の力と子供を授かった少女。
「あっ、川澄さんっ、一旦仮のイザナミの地位も私に下さい、そうすればもっとマシな未来があります。ああっ受精してるっ、天使の人形くん、相沢くんの分身妊娠しちゃった~~っ、いくうううっ!! ああっ、うあああああああああああっ!!」
 卵管内で祐一と同一存在を受精して、重ね合わせの未来の枚数を増やし、盛大にイってガクンガクン震える委員長。
 どっかの破壊魔定光のヒロインみたいに、母親と同一存在になって祐一に嫌われながらも、綾波レイとかメーテルみたいにマザコン男には好評で、天使の人形の母というかけがえのない存在になってからも、祐一とセックスしまくるおつもりらしい。
 舞も仮のイザナミの地位まで強請られたが、簡単に交代できるものなのか悩み、イザナミの印に触れてみた。
『え~~? コレって交代できるの? 取り外しとか…? ああっ、取れたっ! 外れたっ!』
 普通の祐一の子種ではなく、妖力の十分の一ほどが移動して、委員長の胎内で受精したので、優先順位まで変化してイザナミの印が外れた舞。
『それを私に下さい。そうすれば次点だった倉田さんが命を付け狙われる事もありませんし、もう川澄さんが犠牲になる必要もありません』
 いつの間にか術まで使い、心の声で命令している委員長さん。
 舞も呪いの印であるイザナミのマークを頭から外し、手の中でビクンビクンしている気持ち悪い物体を、エンガチョしながら委員長の頭の上に置いた。
『はい、これで問題の大半は解決しました。後は昼休みにでも、各クラスの委員長と、生徒会の方も交えて検討しましょう』
「え? 解決したの? 何が? どうやって?」
 マヌケな質問をする祐一だが、何がどうなって解決したのか、理解できた者がいない保健室と監視者達。
 とりあえずイザナミの地位が滅びの巫女である舞から、無名のド新人が赤丸急上昇でトップテンを超えて一位を獲得し、まるでジャニーズだかAKB辺りの、世間の人間が誰も知らない人物が登場してオリコン一位を独占した。
 それもNHKの21時のトップニュースを買収して「今日本中で大人気」とかやらかしたチョンタレのKPOOOPみたいなステマではなく、本当に全員を押し退けて首位の座、「正妻に最も近い女」が出現した。

『長くなるので後で解説します、監視してる皆さんも、ここからオフレコです。密談に入りますので録音を止めて下さい。美坂さん? 貴女の問題も解決して、相沢くんとヨリを戻して、またセックスできるようにしてあげるわ、でもまず私が先にイクわね』
「「「「「「「エ?」」」」」」
 再び祐一の下から足を回し、ガッチリとしがみついた委員長は、ラストスパートに入った。
『さあ、相沢くん、沢山出して、天使の人形くんが必要な分、力も沢山流し込んで頂戴』
「へ?」
 無限エネルギー、委員長エンジンが始動したらしく、蒸気機関車のようにガッシュガッシュと音を立て始め、起重機のように腰を使い始める委員長。
「らっ、らめええっ、いっぱいでちゃううううっ、凄いの吸い出されてオチ*ポミルク沢山委員長に吸いこまれちゃうのおおおおっ!」
 もちろんこの悲鳴は祐一側で、「すごいの出てりゅうううっ!」と、みさくら語で射精しまくり、体も脳もブッ壊れるまで射精して、逆に快楽堕ちさせられ、オマ*コ奴隷ならぬ、オチ*ポ奴隷に格下げされる純血の妖狐。
「ああっ、凄いの出てりゅううううっ! もうこわれちゃったのおおおっ! んほおおおおおおっ!!」
 何か天使の人形の分身だとか、妖力も大量に凄いのを出してしまって、脳まで破壊され、即座にタヒんだ祐一クン。
 天使の人形が十分の九ほど残っているので再生させられたが、これを残り九回繰り返すと、妖力を全部吸い出されてタヒぬ。
 舞の五体と妖力、喜怒哀楽が失われると死ぬのと同じように、天使の人形の本体を含めても残り九回、契約がある女達の中にブチ撒けて、「しゅごいの吸い出されちゃう」とか「しゅごいの出てりゅうううっ!」とやると、祐一はタヒぬ。
 それを必要としていて狙っているのは、佐祐理、美汐、舞、栞、名雪、秋子、真琴2名、あゆ、その他なので、順番に分けていくだけでも祐一はタヒぬ。香里だけは舞の分身を欲しているが、お腹が空き次第要求されるので、やっぱりタヒぬ。
『ああ~、初体験が純血の妖狐で、初出産が狐の子供六匹なんて、すぐお母さんに連絡しなくちゃ、ありがとう相沢くん』
 ほんの少し余韻を楽しみ、用済みになった祐一のタヒ体を押し退けて、絶命もせず元気に起き上がった委員長。
 普通ならPTA会長の娘をレイプして、狐の子を妊娠させたりすると、SATSGAIされるかオホーツク海に沈むのが当たり前だが、イカれている委員長の母親なので祝福されるか、やっぱり即座に学校まで来て父親も加わって八つ裂きになってSATSGAIされる未来が訪れるらしい。
『取れたっ? イザナミの印が取れたぁっ!』
『まあ、良かったですねえ、舞』
 折角の権利が、三日天下どころか1日も持たなかった舞。昨夜名雪が権利放棄してからの期間を入れても、せいぜい半日でメインヒロインの座から転がり落ちてしまった可哀想な少女。
 これからは「仮にとはいえイザナミで、選ばれた巫女なのだから、毎日でも交配交尾して子作り神産みに励まないといけない」と言える立場から「実の姉はノーサンキュー」に成り下がると、夜のお勤めからも外されてしまう。
 しかし、舞を狙っていた12.5ミリ50口径の狙撃銃数丁は、次の命令が下るまで小隊ごと撤収。各国工作員の何でも屋も、自動小銃やドラグノフを仕舞って撤収していた。
 さらに佐祐理の中にいる一弥が、姉で母親の外見を舞そっくりにして舞に襲い掛かり、心の剣で佐祐理を仏陀義理させ、親友で嫁を斬ってしまった剣で自分も刺し、後追い自殺するような悲劇的結末も回避された。

 転がっている祐一には「相沢くん、私にもして」「妊娠させて」「太いの頂戴」と言いながら、自慰行為をしていた眼鏡で真面目系の女が三人も這い寄り、縮んでしまったオットセイくんにも食い付かれて、顔、腹、足の上にも伸し掛かられ、キス、顔面騎乗、シックスナインなどなど、顔中にメス汁とメス肉を擦り付けられて塗りたくられ、実の姉が見ても誰だか分からないようなヌルヌルの顔にされ、呼吸も出来ないぐらいオマ**と尻の肉で押さえ付けられたまま三人分の精液もタップリ飲まされ、お昼ごはんが食べられないぐらい胃袋も肺の中も、高校生で発情期のメスのクッサイクッサイ下り物と経血まみれの精液でタップンタップン満たされて、無理やりオットセイくんも起立させられ、タップリ、ネットリ、順番に滅茶苦茶セックスされて輪姦された。
「ほら相沢、もっと出してよっ、こんなんじゃ妊娠しないって」
「らめええっ、もう出ないのおおおっ、また凄いの来ちゃうううっ!」
「相沢くん、次あたしね」
「私が先よっ、ほら、口外すんじゃない、もっと飲めっ、吸えっ」
「うぶううっ」
『あはは~~』
『ぽんぽこたぬきさん』
 その一部始終も佐祐理に録画されたが、そこでも一人だけ、妖狐のフェロモン、舞の魅了、佐祐理のゴージャスさゆりんの効力まですり抜け、処女を保った王子がいた。
 舞にはペロペロされ尽くして吸い出され、指も入れられたが、膜は破かれておらず、大きい栗と栗鼠で奥まで掻き混ぜられた物の、オスの精液や生殖器では汚されず、どうにか処女だけは保って保健室を出た。

「お祖父ちゃん、私ね、「パパのお嫁さん」になるの。今まで育ててくれてありがとう」
「エ?」
 すっかり汚し尽くされ快楽堕ちまでさせられた孫娘は、祖父に向かって別れの言葉を伝え、タヒんだままの祐一を魔物の腕力で掴んで立たせ、レイプ目のまま「パパのお嫁さんになる」と宣言した。
 舞、名雪、真琴、ヤンキー女に続き、父親がいなかったのに引け目を感じていた幼女も祐一を「パパ」と認識して、狂って病んだまま敬い始めた。
 汚された制服は即座に佐祐理に没収され、血まみれ精液まみれのスカートも制服も「鉄代ちゃん初体験」と書かれてビニール袋に入れられカメラバッグに投入。
 保健室にあった小さいジャージと下着を着せられていた孫娘は、「新しいのはすぐに用意させますからね」と言われて倉田家御用達の洋服屋がスッ飛んで来て採寸。発育を見越した大きめで、ぶかぶかの制服ではなく、極上の素材であつらえさせた新品が即日用意された。

「一体何が…」
 狼狽える教頭の横を、お肌ツヤツヤの委員長や眼鏡真面目系女子が数人、一礼して笑顔のまま通過し、一言言ってやろうと思っていた相沢は、サッキュバスにクラスチェンジした孫娘と先程の女達に、何もかも絞り出されて吸い尽くされ、代わりにメスの汁で腹がタプンタプンになって骨と皮だけになってタヒんでいたが、一時的に孫娘に所有権が託されたらしく「パパァ」「パパ~~ッ」と懐かれてタヒ体を弄ばれていた。
『教頭先生のお孫さんも凄かったですよ~、下から足を回してパパさんを絶対に離さないで、ガンガン腰を振って自分から「おねだり」して精子と妊娠をせがんでたんです。見ていただけで佐祐理すごく興奮しました~。良かったらビデオがありますから後でご覧になりますか~?』
 佐祐理の言葉で止めを刺された教頭は、胃に空いた穴から出血し、orzの体制に戻って保健室の住人になり、孫娘が犯し尽くされたベッドの上に倒れ込んで、保健医が戻って来ると本当に病院に搬送された。

 倉田稲荷神社。
 天使の人形が使っていたアジトで、あゆの本体が修復改造され、多数の人間の命を食わされて、数カ月かけて魔物から殺戮の堕天使へと変貌させられた場所。
 純血の妖狐か、その伴侶、子供、認められた者しか入れない神域の入り口にやって来た秋子、セバスチャン、メイド、あゆ、座古2号の五人。
 神社の神職や佐祐理の母、巫女なども着いてきたが、神域に入ることは許されないし、入れば立ち所に死ぬ。
 普通の人間であるセバスチャンとメイドも、本来入るのは許されないが、一弥が残した刻印と力により、魔物となっていた一弥と同一存在として、家族、養育者として入洞が許されていた。
『あゆちゃん、昨日、貴方はここから出て来たんですね?』
「はい、真琴ちゃんに乗ったまま、この出口の外に立ってました」
 病院からどうやってここまで来たかは覚えていないが、病院の裏口を出てすぐに到着したので、舞の使う術のように転移させられて来たのだと思えた。
『倉田家のお二人も、一弥くんから力を貰っているので入れると思います。無理だと思ったらすぐに引き返して下さい。一弥くんのお母様には刻印が無いようですが、現倉田家当主として入洞を認めます』
「ありがとう御座います。それと、撮影のご許可を頂けませんでしょうか? 後で外の者にも見せてやりたいと思います」
『それは私には決められませんが、許可されれば何か映るでしょうし、駄目ならカメラが壊れるでしょう』
「ははっ」
 秋子の「了承」を得たのでカメラも準備して持ち込もうとするセバスチャン。佐祐理の母も、一応用意していたカメラなどを首に掛けた。
『座古さんは植物なので入れると思いますけど… 危ないと思ったら引き上げて下さい』
「はい、旦那様からも許可を貰ってますので大丈夫です。受精卵まで持ち込みませんけど、刻印を頂いた後の細胞も何個か持ち込みますので、異物として排除されないと思います」
 あゆと座古、天使の人形が操る目が4つもあるので、下手な動きはできない秋子。
 自分や姉、姉の夫がここから出てきた頃とは違い、セキュリティも何もかも天使の人形に書き換えられている。
 それに自分自身の「旦那様」である祐一の使い魔なので、秋子自身が天使の人形の肉便器で、オマソ*奴隷で、孕み奴隷、赤ちゃん製造工場、未亡人下宿の管理人?の地位に貶められたので、もう反逆は許されていなかった。
(もうすぐ、私のお腹の中にも祐一さんの赤ちゃんが……)
 受精させられた複数の卵子が着床次第、相沢秋子になり、全身の細胞や髪の毛、卵子の一つ一つにまで祐一の所有物である刻印が刻まれる。
 そうなれば他の娘達のように、どんな命令にでも逆らえなくなるので、自由意志がある今のうちに神域探索を済ませたいと思っていた。
『それでは扉を開きます、権利者以外の方は離れて下さい。間違えて防御機能が働けば、簡単に殺されてしまいますよ』
「はは~~っ」
 神職や倉田の関係者は、鳥居の外まで下がり、「御ん扉、ご開閉の儀」が終わるのを待った。

 昼休み。
『各クラスの委員の方、生徒会関係者、『妖狐関係者』は、委員長会議がありますので、昼食後、第1会議室に集まって下さい。くりかえします…』
 委員長から「命令」された一同は、下僕になった教師を使って放送室も開けさせ、放送機器を使える人物がいなかったので美汐が自分で操作し、ウグイス嬢?も自分でやって関係者を呼び集めた。
 妖狐関係者を呼び出したのは一般人の頭から消えたが、草入りしている者たちの耳には入った。
(どうして私がここまで?)
 普通の先輩である委員長の「命令」を聞き入れてしまった美汐。
 妖狐の一族で妖狐直系の三世代目の子孫、術者としても遥かに上の自分が、一般人の指示を聞く必要など無いのだが、現在の委員長と美汐の序列は、どこかのゾアロードとゾアノイド~ハイパーゾアノイドぐらいの関係になっていて、天使の人形の一部、本物の精霊が宿った体の委員長と、精霊にしてもらった舞の使い魔を移植され、人体改良された程度の体では、天と地ほどの違いがあった。

 さらに倉田家から仕出しの弁当が搬入され、『今日は天気が悪いし大雨も降ったので(佐祐理のせい)食堂で頂きましょう』とゾアロードの一人に決定され、カフェに昼食を摂りに行く一同。
 佐祐理のお腹の中にいる一弥も、天使の人形の一部であり分身でもある。「兄弟」「相棒」と呼ばれる存在で、魔物としても舞の魔物の数倍は強力な穢れた精霊。
 そんな子供を宿している佐祐理も委員長に並ぶ化け物で、妖狐の家系、強力な術者という部分で勝っているので、現在の序列は、佐祐理>委員長>>舞>>>美汐、その他ぐらいに変更されていた。
 尚、名雪と沢渡真琴は術を使えないので、その他に入っている。
「お姉様、先生を使って掲示板も開けさせて、ユリクマ会の募集も貼ってきました」
『そう、ありがとう、栞』
 優しい方のお姉様に抱っことナデナデもされ、またも得意絶頂ヘブン状態の栞。
 学校は栞の暴力、美汐の術に支配され、教師は全員美汐の下僕、自由意志を持っている教頭も栞に屈し、佐祐理の言葉で撃墜されて病院送りという、気の毒な状況に陥っていた。
 保健医は祐一のオットセイくんの奴隷で、妊娠する予定もあるので所有物の身分。
 用務員のおじさんも、孫娘の夫で純血の妖狐に逆らう気はなく、その上位の存在になっていた佐祐理、舞には以前から恭順を示していた。
 よって現在学園の支配者は佐祐理で、統治とか支配に今までも興味がなかった舞は、これまで通り佐祐理を守って付き従い、残りの魔物を集めて全て返してくれた、親友で恋人で嫁には逆らわず、面倒な立場を譲って継がせた妹分で、盃を交わした?舎弟も佐祐理の妹。
 問題がありそうな天野の娘も「ゆうくんのお願い」には絶対服従で、昼食時には朝と同じ定位置「祐一の膝の上」に陣取って箸も持たせず、全部の食べ物を自分の手で食べさせようとしていた。
 委員長も権力や正妻の座すら必要とせず、ジゴロ野郎に騙されて人生のレールから脱線するのがお望みの変態少女。今は佐祐理、祐一と会話しやすい位置、テーブルの対面に座って自分の弁当を広げていた。
『さあ皆さん、お昼にしましょうか?』
 本人は何一つ活動せず、せいぜい弟を守るために雷を一度落とした程度で、趣味のエロ動画を撮影しながら妹も増やし、可愛い女の子をペロペロしていただけで全権力を掌握した佐祐理。
 本来政治家とはこういう物なのか、舞、栞、祐一と美汐が持つ支配構造や力を「愛」の一文字で集めてしまった女が絶対的な支配権を得た。
 昼食の席順ではヤンキー女や教頭の孫、五月蝿い女や筋肉少女が祐一の近くを望んで揉めたが、舞の精霊が入っている子が優先、通行証の印鑑を押してもらっただけの女は下家に配置された。、
 何やら末席の方では、唯一栄養補給ができるアイスクリームを前にしてゲッソリし、目の前でネトラレから恋人が輪姦レイプされる様子をバッチリ見せられて、佐祐理の恐ろしさだけはタップリ味合わされた香里も、妹に引き摺られて食堂まで連れて来られていた。
 他にも命を失いそうな窮地を、栞と天使の人形に救われ、佐祐理経由で精霊を貸し出されて不老や不滅を授かった少女達も、恐ろしすぎる女に逆らう意思はなく、今まで通り「お姉様」の敬称で呼び、子分の証としての仕出し弁当を頂いていた。
 一人だけ、いつもの菜食で煮物と煮物と煮物を食べていた草食動物も、お姉様とお揃いの風と雷槌の精霊にしてもらい、明日にでも母親と叔父に報告して、妊娠検査薬が陽性でも示せばミッションコンプリートなので、佐祐理に対して歯向かおうなどという考えすら起こしていなかった。
『はえ~~、大勢に増えましたねえ』
 佐祐理の背後にも、ユリクマ会に加入した少女が並び、祐一に神域への通過証、方舟への乗船許可の「実印」を押してもらった少女が座り、その周囲にも入会希望者の女子が並んで、「相沢祐一をボコる会」は排除されて遠くで女ハーレムに取り囲まれている祐一を羨望の眼差しで見ていた。

「畜生、相沢の野郎、またあんなに女を増やしやがって」
「倉田先輩……」
「川澄の姐さん」
「俺らの姫まで食いやがって」
「緒路院さん……」
「空手部だ、俺達も仲間に入れてくれ」
 空手部の女子一名が祐一に食われてしまい、入部はしていなかったが、高校1年で体験入部して当時の部長以下、部員全員抜きをやって「話にならない」と退部した月人も食われたと聞いて、祐一を柱に巻き付けて正拳突き百回、足蹴り回し蹴り急所蹴りも百回叩き込まないと我慢できない空手部の一同も、相沢祐一をボコる会に入会した。
 その会の首魁である北川潤と側近は、街中の暴力集団からヤンキー、暴走族などに噂をバラ撒き、「川澄舞が相沢祐一というホストでクズのジゴロ野郎に犯されて妊娠もさせられ、腑抜けになって金も貢がされて、とらば~湯して風呂落ちして退学引退卒業」とまで言いふらして「姐さんを馬鹿にしてるのはお前らか?」と路地に連れ込まれて結構ボコられ、必死になって事実だと言って不良どもまで召喚して、祐一を始末しようとしたのも不発。
 それからも「倉田のお嬢様も相沢祐一と言うホストでクズのジゴロ野郎に犯されて妊娠もさせられ、ボロボロにされて金も貢がされ、とらば~湯寸前で退学放校処分」と噂を流しても、警察に連行されて柔道場で道着を着せられて何度も投げられ締められて、男の股間の匂いを嗅がされて厳しく稽古を付けられ、剣道場では汗臭い防具の上からタコ殴りにされた後、議員会館に連れ込まれて市議会議員、県会議員に問い詰められて「どこの派閥だ?」「どこの党員だ?」と詰問されたが、名前を名乗ったら何故か開放。
 帰ってきた所で「香里は祐一では無く、川澄舞とデキていたらしく、泣きながら抱き着いて「一人で寂しかった、もう離さないでっ、一人にしないでっ」とクラス全員の前でやらかして、舞と泣きながらディープキスして倒れ、保健室にシケ込んで舞と結ばれた。とも聞かされて愕然として茫然自失。「香里と名雪はレズ」の噂も再燃して、「祐一とまで付き合って良い雰囲気になったバイの香里が、名雪に絶交されてフラれたので、レズの倉田さんと相方の川澄さんにも食われていた」という話になっていて絶望。各所で色々とボコられた後遺症もあって、哀れにも倒れる寸前になっていた。

『はい、ゆうくん、あ~~ん?』
 祐一の膝の上に陣取って、食べ物を運んでいる美汐。しかし祐一の胃袋は二時間目にレディース総長に腹パンされ、お好み焼きとかもんじゃ焼きを焼いて空にされた後、どうにか復活していたが、女10人以上のメス汁を飲まされ、特に最後の3人には顔の上から念入りに、クッサイ汁で胃袋が満タンになるまで流し込まれていたので、時折下り物臭や経血臭がするゲップをして、温かい食事もノーサンキューな状態に陥っていた。
「か、勘弁してください、ゲフウッ」
『どうして? 私のご飯が食べられないの? 昔からずっとこうだったじゃない、ね? ね? ね?』
 美汐の教室で、美汐に見えるよう術を施されていた真琴のフェロモンにたぶらかされて恋をして、ラブレターを渡したり告白をして撃沈させられていた男達も、相沢祐一をボコる会に参加した。

「パパ、俺のも食ってくれよ、エヘヘ」
 ヤンキー系で気風も良くて義理堅い、何でも白黒はっきりさせないと気がすまない性分の女と貧乳が好きだった男達も、「俺は男とは付き合わねえ、絶っっ対に結婚なんかしねえ!」と断られていた連中も、絶望して相沢祐一をボコる会に参加した。
「パパァ、私のも~」
 教頭を崇拝していて、いつかお孫さんの伴侶になって「お義父さん」と呼びたかった男も絶望し、相沢祐一をボコる会に参加した。
「ご主人様、私のお弁当も食べて下さい」
 ありがちなコースで年上の保険医に憧れて、化粧キツ目のBBAに「授業中の青い課外授業、白衣とストッキングだけは脱がないで」を所望していた男達も絶望して相沢祐一をボコる会に参加した。
「ふふっ、相沢くんモテモテね、私のも食べて、はい、ア~~ン」
 委員長体質の優等生が大好物で、落ちた髪の毛まで拾って財布にしまい、「脱いだら凄いんです」の中身も知っていて、毎晩オカズに使用していた男子も、絶望して相沢祐一をボコる会に参加した。

「くそお、相沢め……」
 女ハーレムを掻き分けて移動し、祐一に近寄って一矢報いようとした北川だが、昨日の安物アルコールによる二日酔い、安物のつまみによる悪酔い、食あたり、不良や警官にボコり倒されたダメージにより、どうにか香里や名雪の辺りまで到達して、食べ物と女の匂いでさらに気分が悪くなって、その場で倒れた。
「「「「「キャーーー」」」」」
「「北川くんっ」」
「北川さんっ」
 まだこの汚物が、祐一を陥れようとしていたクズだと知らなかった栞が、魔物の腕力で北川を表向きにひっくり返して抱き起こした。
「どうしたんですか? まさか北川さん、私の時と同じ…… 息ができないんですか? 体が動かないんですか?」
 栞がそう問いかけると、北川の首が縦にゆっくりと動いた。
(うそ~~~~~~~~~~ん)
 祐一は、ベルセルクの中でキャスカとガッツの息子が、ベヘリットみたいな使徒がやらかした「蝕」の再現で、グリフィスさんの肉体になって、この世界に下生するための儀式でも見ている気分になった。
「「北川くんっ!」」
 少女二名はパニックを起こし、こんな時、一番やってはいけないと言われる、「揺さぶって起こす」動作を繰り返していた。
「名雪っ、保健室まで走れっ、救急車呼んで貰えっ」
「えっ?」
「あ、私が呼びます」
 月宮真琴が持っていた携帯で119番を押して通話を始める。さらに保健の先生は目の前に居て、北川の気道を確保したり処置を始めていた。
 香里の時と少し違う状況を喜びながら、終局は似たような事態になるのを予測し、人命救助のために指示を出し、諦めきった表情で儀式の再現を始め、もう一人を正気にさせる。
「栞、こんな時の薬はあるか?」
「えっ? ええっ?」
「北川っ、息ができないんだな?」
 祐一が覆い被さって人工呼吸?する前に、弱々しく首が動いた。
「もう持ってないんですっ」
 医者とも相談し、魔物に強化されたマッスルボディにはニトロだかナイトロのスプレーは不要になり、セルフのドーパミンとノルアドレナリンで仏恥義理の加速をして縮地とか転移の四次元殺法で、リング上のルチャドールとなって駆け巡るようになった栞さん。
「これよ」
 すると香里が、四次元からではなく、首から下げた小さなスプレーを取り出した。
 そのスプレーには注意書きが付いていて、こう書かれていた。
『この方が倒れた場合、スプレーの薬品を2,3回喉に吹き付け、必要に応じて心臓マッサージ、人工呼吸を併用し、早急に病院に搬送して下さい』
 その下には、指定病院の連絡先と、香里の住所氏名が書いてあった。
(イヤ~~ン)
 祐一は今更ながら、難病の少年と付き合っていた?事を思い知らされた。

 
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