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この凄まじいセカイに祝福を?(カズマがサッキュバスにヤられたり、触手の化け物や両性具有の天使にガチ堀されて出産する話)

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天使の終末処理開始


 大体世界の終末時計も残り1秒ぐらいになったが、この終末を回避できるのは、カズマの夜のお仕事か、最終兵器彼女たちへの説得だけになった。
 
 その後、天使公認でドラゴン一族と仲が悪い魔族幹部の城に向かって、地平線の彼方から屠龍君の砲撃が行われた。
 コクピットには、黒い表情をした女達、カズマと関係がある女だけが入れて、天使も神の権限で入れたが、技術者とかはもう入室できなかった。
「ふむ、オークとか、オーガなどの醜い亜人の雑兵とな、全滅させてやれ」
 亜人にも人間にもアガペーも愛も存在しない天使。デッカイ方の天使が一人派遣されて、全員塩の柱に変えられるよりはマシだったが、亜人には生存権すら認めていなかった。
「撃て」
「了解」
 ドラゴン少女の指示だけで、特にカズマの許可を必要とせず発射してしまう屠龍君。
「らめえっ」
 また正体不明の砲弾が何度か打ち出され、地平線の向こうに曲射砲が放たれた。
 今度は距離があったので、どこかのドーラ列車砲とかパリ砲みたいに、成層圏を越えて再び重力に引かれて落下する方式で射撃が行われた。
「着弾します、誤差修正」
 オークの城塞付近に着弾して、結構な爆裂をして粉砕され土爆が上がる。
 エネルギーか砲弾でも使ったのか、また補給用にキモい首が伸びて土を食べ、水とかもガフガフ飲んでいる屠龍君。
 オーク以外にも、多分捕らえられて「くっ、殺せ」とか「んほおおお」とか言わされている人間なんかも、情け容赦なく粉砕された.
「あ~~~~~っ」
 地平線の向こうなので、女神の復活魔法も届かず、衛星画像では爆炎を上げて粉砕されているオーク陣地の城塞都市。
 人間ぐらい繁殖力が強くて、人数も人間に匹敵する一族が抹殺されて行く。ドラゴンの彼女は大いに笑って敵の本陣の消滅を喜んだ。
「見事だ、流石ドラゴンスレイヤーの名を冠しただけはある、他のオーク都市も潰してやれ」
「了解」
「民間人殺しちゃダメえっ!」
 屠龍君は場の空気を読んだのか、ドラゴン少女の方がカズマより地位が上で、命令系統は「天使>ドラゴン少女>ロリ女王様>越えられない壁>めぐみん、ダクネス、サッキュバス>カズマ」だと理解していた。
「カズマ様、亜人は全て消去する予定です、宜しければ私共で全部塩の柱にしてやります。そうすれば苦しみも痛みもなく、呪われた豚の体から解放してやれるのです」
 単に人間と戦って殺し殺される駒として繁殖させたオークやオーガ。占領地で良家の子女や姫騎士を捕らえて「くっ、殺せ」から「んほおおお」までの役も担っていたが、そんなものに愛など一欠片も抱いていない天使だった。
 もちろん(人造)人間にもアガペーなど持ち合わせていなかった天使だが、ミミズとか、苦労して地下から掘り出した土壌改良用の微生物に抱く愛と同じ物は持っていた。
「もう殺さないで……」
 現在、屠龍君が攻撃禁止の場所は、めぐみんから言われた紅魔族の里、ダクネスが言った人間の城塞、新人サッキュバスちゃんが言ったサッキュバスの巣が通った程度で、王族貴族の宮殿、城は破壊対象にされた。
 もちろん天使はそんな願いも却下、カズマに必要なインフラを提供する以外は、全員石鹸か塩の柱にするつもりだった。

「カズマ様、今何かお困りの事はありませんか? 私どもで解決します」
 このクソ天使に相談すると、アクア以上に碌でもない事が起こりそうだったが、一応聞いてみた。
「怖い天使が亜人とか人造人間全部殺そうとしてるんですけどやめて下さい」
「それはできません、計画通り、理想の人間が出現したので、これ以降は修正された亜人の遺伝子と、本当の人間の子孫だけが生き残る楽園となるのです」
「うぐぅ」
 遺伝子チェックでは、サッキュバスの子になると、真っ先に切り捨てられそうなヒキコモリニート遺伝子を持つカズマ。
 人類の遺伝子は粛清や修正されまくった後の遺伝が、今の人類かサッキュバスが持っている遺伝子らしいので、カズマDNAは思いっきり粛清されそうだったが、クズ遺伝子を元に人類が再生されるらしい。
 楽園の前にも、明らかな地獄絵図が展開されるが、その取り消しすら却下されてしまった。
「じゃあ、サッキュバスの中で岩の下とか森に巣を作って、通信できない子がいるんだ、だから一度に解放してあげられなくて、ちょっと困ってるけど、殺さないでね」
 少し聞いてみたが、殺ル気マンマンの天使たちは、「殺さないで」を付けないとすぐに全員SYUKUSEIしてしまう。
「分かりました、サッキュバス全員ですね? オホン『オラッ!サッキュバスども、今すぐ表に出ろっ、空を見ろ、星を見ろっ!』…これで全員通信できると思います」
 通信衛星が連絡できない相手に、どうやって命令したのか不明だが、今日のカズマと交尾担当のロリサッキュバスも、親衛隊もタラップを上って空を見に行った。
「地球の夜の側でも、昼にグーグー寝ているのも全部表に出しました。これで登録も開放も自由になります」
「そ、そうなんだ、ハハ」
 天使にだけは地球とか岩盤でも通過する素粒子を使った特権命令が存在するらしい。もし『全員タヒね』と言われてしまうと、カズマと、カズマと関係してピンポン言わされた女以外は生き残れない。
 
 その頃、稼働したままのサッキュバスちゃん人形MK35製造工場でもある魔族領の支店では、全員所有権確定、一括開放処理が開始された。
「あ……」
「えっ?」
 一度口頭で解放宣言をした族長補佐以外のサッキュバスに異常が起こり、解放が終了して、カズマは500万人以上のメスと交尾する作業から解放された。
 これもお約束なら、全員から「私に何をした!」と言われて殴る蹴るの暴行を受けて、自分を穢した男に制裁を加えるはずだが、クーリングオフ期間中で保証期間一年以内なので返品は受け付けられなかった。
「「「「「「「「「「「カズマ様、捨てないで下さい」」」」」」」」」」
 親衛隊にも眼球洗浄用の液体を噴出されて、上にある公園?から戻って来たサッキュバスにしがみつかれて返品を拒否される。
「カズマさん、私は恋人ですから返品とかしませんよね?ね?ね?ね?」
 新人サッキュバスちゃんとかも、返品と言えばすぐに自決できるよう、短剣なんか首に当てて、泣きながら笑顔で聞いて来た。
「うん、自分の意思でここにいたらいいからね、捨てたりしないから一緒にいて。その危ないのはしまっちゃおうね~」
 危険物を収納させ、刃物が自分に向かわないのを確認してからハグして頭をナデナデしてやる。
「分かりました、一生ご一緒します」
 病んだ目のサッキュバスちゃん以外にも、族長補佐とか全員病んだ顔で確認を求められた。
「うん、自由だからね、好きな時に寝て起きて、買い物行くのも自由だからね、一緒に居たい時だけでいいから」
「本当ですか?「こいつら全員もう邪魔だな~~」とか思ってませんか?」
 標準装備なのか、全員で護身用の短剣を自分に向けているが、いつ刺されるか分からないので、距離を取って背後を確認してから手を伸ばして後ろからナデナデしてやる。背後に金のアクアがいたので「ブルータスお前もか」とか言わないで済むように努力した。
 トイレに行く時も、捨てられて逃げられないよう、自分と手錠で繋いで同行しようとしている病んだサッキュバス達に囲まれ、刺されないように、毒を盛られないように「動けなくなったカズマ様と永遠に一緒です、ウフフフフフフフフフフフ」とか言われないようにとても努力した。
 サッキュバスを優遇しすぎて女神とかドラゴン彼女とかがキレると、水責めとか電撃とか食らって、諸星あたる君みたいになるのでそちらも注視した。

「よし、次はゴブリンやコボルト、ホビットとかも消そう、お前たちが行け」
「「「はい」」」
 カズマがサッキュバスに囲まれている間も、天使たちが黒い顔で相談、カズマも心の奥では「共存できない」と思っている亜人の城塞や居住地に上級天使が飛び、週末のラッパを吹いて全員を塩の柱にしてやるのに決めて、デッカイ方の本体が超音速で移動して行った。
 低速で移動しているドラゴンや飛竜、搭乗した竜輝兵は、後から敵対者が全滅しているのを見せられ、資産を略奪はしたが何の抵抗も受けず、人っ子一人存在しない街や城塞都市を見て恐怖した。

「あの、天使ちゃんが3人ほど居なくなったみたいだけど、どこ行ったの?」
 その答えを聞くのは怖かったが、つい聞いてしまったカズマ。
「はい、オーク以外のゴブリンとかコボルト「など」も勝手ながら処分させて頂きました。人間の数を減らすだけの兵士でしたから、もう不要ですよね?」
「うそ~~~ん」
 全然不要では無かったのに処分されてしまった亜人達。もしかすると、女神と恋に落ちてさえいれば、オークやゴブリンが選ばれて、人間が処分されていたのかも知れないので怖すぎた。
「ああ、亜人は全部処分しますのでご安心下さい。女神像や天使像を見ればお分かり頂けると思いますが、私たちの造物主は人間です」
「やめて、取り消して、全部処分とかダメだからね」
「済みません、もうオークやゴブリンは「解放」してしまいました。きっと家族一緒に全員「幸せな世界」へと旅立ったでしょう」
「らめえええっ」
 いい笑顔で、「私達いい仕事したでしょ?」と言いたげな天使。それを見て価値観の違いにカズマも絶望した。
 天使的には絶滅は「解放」らしかった。
「ほら、エルフとか長生きだし、紅魔族もお友達だから、絶滅とかやめようね、ね? ね? ね?」
 もう半泣きで天使に縋って、絶滅戦争とかはホロコーストはやめて貰うようにお願いしてみるカズマきゅん。
「カズマ様はエルフとかお好きですか? ダークエルフは邪神信仰ですし、不要ですからすぐ消しましょう」
「ううんっ、好き好き大好き、お友達になりたいなあ、ほら、頭も良くて長い事綺麗だし、恋人にも欲しいなあ」
「安心すると良い、ドラゴンの一族とダークエルフは、友好的ではない」
 笑顔のドラゴン少女も加わり、ダークエルフとは非友好的だと言ってニッコリ笑った。
「fhgろあshfし、いやそれダメでしょ? 友好的じゃなかったら……」
「うむ、絶滅してもらう」
「いや~~~~~っ」
 ドラゴンとダークエルフも、敵対とまでは行かずとも仲は良くなかった。領土問題が存在して、ドラゴンに焼かれる村や町が出て、野良ドラゴン借りも行われていた。
「「「「「あぁ?」」」」」
 空気を読まずカズマの言葉に不満を漏らす女達もいたが、そうしないと全員石鹸かソイレントグリーンに加工される。
「カズマ、どういう事です、私では不満なんですね?」
「いや違うからね、ほら、紅魔族もお友達だからね、めぐみんも奥さんで恋人だからね、その友達も家族も親戚だし、だから殺さないで」
 天使の表情を見ながらそう言ったカズマだが、紅魔族は人間に魔族の遺伝子を導入した改造人間で、転生者が色々と勝手にやったらしい。
「紅魔族、このような不浄で不正な改造がよく通りましたね、すぐに下級天使が殲滅させる案件なのに職務怠慢です、今すぐ全滅させましょう」
「「ええっ?」」
「お願いやめて、それだけは勘弁してください、お願いします」
 めぐみんの遺伝子を検査して、後ろに控える天使に絶滅を命令しようとしたのを、マジ土下座でどうにかやめさせた。
「仕方ありません、カズマ様の愛人の一人ですから、親族も「暫く」生存を許可します」

 その後、巨大女神像に抱えられた屠龍君まで超音速で移動させられ、一行はダークエルフの城塞に移動した。
『我らは神であり、お前たちの造物主である。お前たちの任務は終了した。直ちに抵抗を止めよ、さもなくば全員塩の柱に変えてやる。オークやゴブリンどものようにな』
 森や城塞を12体の天使像に囲まれたエルフの里。もちろんロングボウの攻撃なんか女神像とか巨大天使には通用せず、攻撃魔法を放った物は石化、爆裂魔法とか寝言を言った物は塩の柱へと処理されて、ダークエルフも反抗を諦めた。
「天使様、ダークエルフからも美女を献上させましょう、それも姫とか良家の子女がいいんじゃないでしょうか? 今まで贅沢したんですから、それぐらい当然ですよね」
「うむ、そうだな」
(うそ~~~ん)
 地域住民とかに一番反感を持たせるような意見がロリ女王様からも言い渡されて、たぶん姫騎士から「くっ、殺せっ」とか言われそうなカズマ。
「さあ、こうやってカズマ様が世界を統治して下さったら、世界が平和になるんですよ~、ウフフフフフフフフフ」
 悪魔の女王様達は贅沢をしてきた特権階級が嫌いで、ロックで革命を起こすか断頭台に送るのがお好きでいらっしゃるようで、カズマも逆らえなかった。
 それに段々自分が「悪逆非道の皇帝」に成らされているのを感じ、ロリ女王様は例え死山血河を作ってでもカズマを王様にするつもりだった。
 何か「優しい魔王にワシはなる」みたいなキャッチフレーズも必要になったので、カズマは「ザケルナ!」と呪文を叫びたかった。
『ダークエルフどもよ、お前達が生き残る方法が一つだけある。若い新品の良家の美女の中から、カズマ様にお仕えするものを100人ほど献上せよ、統治者の姫からも人質を差し出せ、中古はいらんぞ』
 デッカイ方の天使から言い渡され、やがて講和の使節が表れた。顔色が悪い長老以外にも、土気色の顔をしている姫もいた。
 天使達は、城塞の外に家と椅子とテーブルをプリントアウトして、その中にカズマ一行やダークエルフを迎え入れた。
「くっ、殺すがいいっ、妾はお前のような下郎に穢されるぐらいなら死を選ぶっ、さあっ、殺せっ!」
 やっぱり言われてしまい、もうスイッチ入っちゃって、半泣きと言うか泣きながら、カズマのような下品でふざけたクズニートの人間に穢されるなら、思い人のために貞操を守って死ぬおつもりのダークエルフの姫。
 よくある青年コミックの凌辱物とか、安っすい作画崩壊した18禁アニメみたいに、どこかの帝国に占領されて姫エルフが婚約者の前で凌辱されて「んほおおおっ」「どうだこの薬を使えばどのような女でもry」とか「エルフにこの薬をry]みたいな感じで、触手物なら「うっ、産まれる~~~っ!」までやらされそうな、高貴で気位も高そうな姫。
「あの、うちは女手が一杯あるし、別にお嫁入りとかしなくても、お友達になってくれたらいいからね、そう興奮しないで」
「お前を殺して私も死ぬ~~~っ!」
 長剣を抜いてカズマに襲い掛かろうとしたダークエルフの姫だったが、何か12枚ぐらいの障壁に守られ、屠龍君からも放送があった。
「オペレータ保護のためにバリヤを使用しました。異議が無ければ10秒後に圧死させます」
「らめええっ」
 ドラゴンと違って華奢なエルフは、肋骨でも折られたのか血が混じった泡を吹いていたが、誰も助けてくれず、長老とかも「神に歯向かった姫はもう…」みたいな感じで諦められ、治療もしてくれなかった。
 口から血を出しているエルフから体液を吸い出し、ヒューヒュー言って虫の息状態の子に人工呼吸もしてやるが、大量に吐血して白目剥いてチアノーゼ状態。
「誰か助けて下さいっ」
 ダークエルフの姫を抱いて世界の中心で愛を叫ぶと、アクアより先に天使が一人治療呪文と言うか、「直れ」と命じると治った。
「もうソレは処分しますね。カズマ様が無くされたのは、この金のダークエルフですか? それとも銀のダークエルフですか?」
「いや、そうじゃなくて、もうそのボケいらないからね、増やすのも禁止」
 天丼(繰り返しボケ)が通じなかったので、新しい命も削除しようとした天使を止め、金銀のエルフの姫も貰ったカズマ。
「三人に増えてごめんね、まあ、誰か一人友達になってくれたら良いから、ね?」
「いえ、このエルフはカズマ様に歯向かい、刃物まで抜いて襲い掛かってきました。銀髪が二人いて被っていますし、元のは死刑。もしくは人民公開凌辱後に断頭台で如何でしょう?」
 オルフィーナ姫みたいな、明らかに住民が再度蜂起しそうな条件を出し、ニヤニヤしているセラフ1。
 カズマも住民の前で姫をマジレイプとかできないし萎え萎えだったが、天使は何かと相手が飲めない条件を突き付けて抹殺するのがお望みらしい。
  
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