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この凄まじいセカイに祝福を?(カズマがサッキュバスにヤられたり、触手の化け物や両性具有の天使にガチ堀されて出産する話)

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30屠龍君始動、でもドラゴンとボクシングの死合?をさせられるカズマ

 カズマの後ろに悪魔の黒髪前髪パッツン女王様と、栗毛で巻き毛女王様が佇んでいた。
「「カズマ様~~、私で登録してみて下さい」」
「らめえええええっ!」

 以前、休憩時間、農家の少女たちに「平等」「民主主義」と言う、身分制度がない、平等でも何でもない競争社会の話をした事があり、そこから落ちこぼれて、病気でもなんでも一瞬でも人生のレールから外れた者はタヒぬ、と話した。
 外れれば日雇い労働者や夜の街で働くか、セーフティーネットや刑務所で生活するのも有るが、普通の生活は送れないと話した。
 問われたので、そんな社会を作ったのが共産革命や市民革命。領主や貴族も国王まで捕らえて断頭台に送り、貴族も商人も探し出して血の粛清をして、革命政府同士でも殺し合い、共産主義とかいう独裁で、数千万人が地獄に送られた話もした。
 民主主義とか言う幻想で、それにもまず市民革命とか暴力革命が必要だと危険思想を植え付けたが、それを理解して悪魔の微笑みを浮かべた少年少女が居た。
 その中の二人が、カズマの後ろから破滅兵器の登録を願い出ていた。
「私で登録できないか、調べていただけませんか~?」
(うそ~~~ん)
 表向きの格好はサッキュバスなので、反対はしなかった魔族少女。
 カズマは一番恐ろしい、黒髪ストレート前髪パッツンの女王様の言い付け通り、この世に現れた悪魔に魂と心を売り渡して、世界の破滅を願うのか迷った。
「い、いやあ、何か本当の人間じゃないといけないとか、色々有るみたいだし、ねえ」
 自分がロリ女王様の想い人でもあるのを利用し、まず毒にはならない新人サッキュバスちゃんや族長補佐の手を取って登録作業を行い、登録できないのを確認した。
「ブー」
「ああ、やっぱりサッキュバスの子でも無理だから…」
「カズマ様~?」
「ひいっ!」
 諦めたカズマは、悪魔の手を取って登録作業をしてみたが、幸運にも登録できなかった。
「ブー」
「ふうっ」
 この世界の終末時計が残り5秒になったが、もう一人の悪魔、カズマの後を追ってしまった栗毛のロリ女王様にも要求されてしまう。
「次、私ですよね? ウフフフフフ」
(神様っ)
 カズマは女神エリスに願いをささげ、この栗毛の少女でも登録できないよう願った。
 八百万八幡大菩薩に願ったが、アクアには無理だったので願わなかった。
「ブー」
(助かったぁ)
 もし最終兵器彼女が起動して「カズマきゅんのこっこが欲しいよ」とか言われると「この星はもう駄目です」になって終了である。
「さあ、今度こそカズマ様の番ですよね?」
「ひっ」
 もしカズマでも動いてしまえば、悪魔の女王様が後ろに立って肩に顎乗せされ、「さあ、国王の宮殿も破壊しましょうか? 中・身・ご・と。ウフフフフフフフフフフ」とか言われて終了であった。
 カズマの抵抗も虚しく、ロリ女王様二人、魔族少女にも手を掴まれて登録用のセンサーの上に置かれた。
「ピンポン」
「うそ~~ん!」
「オペレータを登録しました、TORYUシステム起動、by Kawahagi重工システム」
 何かマックかウィンドウズでも起動するようなババーンとか音が鳴って、画面が歪んで文字がでるようなエフェクトもかかってシステムが起動した。
(本土決戦兵器のくせに、そんなとこまで拘ってんじゃねーよ)
 腐った日本人の職人根性とか社畜精神を呪ってみたが、自分が登録できて元農家のロリ女王様で登録できなかったのは、この子達もダクネスも亜人の血を引いているので、本当の人間ではないのだと思った。
 それでも御剣のような転生者なら?と思ったが、サッキュバスの呪いが解けなかった所から、何か処理を受けてから転生したと思われる。そこで、
(あいつか……)
 自分だけがアクアを連れて転生したのを思い出す。それで亜人と同等に処理されず、人間のまま転生したのだと結論付けてみた。
「外の作業員を退避させろっ、動くぞっ!」
 パネル操作関係者以外は外に逃げ出して、発掘作業をしていた腕力担当の労働者も逃げて行く。
「埋没部分の土砂を撤去しますか?」
「ちょっと待って」
 モニターの外部映像では、お爺さんの作業員までいて、若い作業員が逃げ終わっても、足が悪いのかゆっくり上がっていた。
(お爺ちゃん、早く逃げて)
「それでは、現在の適性勢力を示して下さい。前搭乗者の死亡より1万3千年が経過しています。現在本機に敵対可能な存在は……」
 衛星画像で機動要塞君とかも表示され、似たような遺物も検索されていく。
「現在脅威は存在しません」
「ええ~~?」
 機動要塞とかも脅威にならないようで、この碌でもない決戦兵器はサッキュバスの神殿より強力らしい。
 1万年以上前の地図が表示され、通信衛星なんかともリンクされ、現在の魔族領の物に書き換えられる。
「王侯貴族と封建政治が敵よ、市民革命を起こして貴族全員断頭台に送るの」
 ロリ女王様が敵を指定してしまい、市民革命が目的だと入力してしまった。
「何を言うのだ、それではカズマ殿や妾まで敵では無いか。我らの覇道を阻む天使や、歯向かうならエイシェントドラゴンも相手だ、妾や父の政敵も倒すぞ」
(らめえっ)
 魔族少女も音声入力してしまい、敵の優先順位の1,2として登録されてしまう。
「了解しました、各地を制圧している王族、貴族の打破と、天使、エイシェントドラゴン、ですね? 以上ですか?」
「いや、違うからね。みんなお友達だからね、戦争しちゃ駄目だよ、ミミズもアメンボも屠龍くんも友達だからね? ね? ね?」
「却下します、当機は本土防衛用の戦闘兵器です、友達理論はありません」
「じゃあ、ロックで革命起こして、大政奉還させるだけだからね、戦争とかダメだからね」
「却下します。当機には音楽機能はありません」
「うぐぅ」
 屠龍君にはデカルチャーで「俺の歌を聞けえっ!」とかもできず、竜馬がロックで革命起こして大政奉還目指すのも拒否された。音楽を流す機能も無いので、戦闘以外も却下された。
「さあ、動けっ、そのドラゴンスレイヤーの力、見せてみよ! 皆の者、どこかに掴まれ」
 半分以上埋まっていた屠龍くんは、どっかの宇宙戦艦かロゴダウの異星人の宇宙船みたいに土を押しのけて傾斜を戻し、埋まっていた所から地上世界に帰還する。
「ほげえっ!」
 カズマはメインシートに着席して、屠龍くんが起き上がってしまい、穴から抜け出すのを亀有の慎吾くんみたいな捕鯨顔で見送った。
「メインアーム4本欠損、頭部3機欠損、自己修復します」
 どこかの使徒とか量産型エヴァみたいに、自己修復までする悪質な兵器。
 モニタで全景を見ると、都市迷彩のグレーの脚が再生中も含めて10本ぐらい、円形の胴体から生えている脚と言うより、長い作業用の指がついている腕のようで、その間にホヤか量産型のウナゲリオンみたいなキモい頭が生えていて、全身がキモいアンドキモい造形をしていた。
(うわっ、キモ~~~)
 本人に聞こえないように、キモすぎる造形を観察すると、足の底、掌みたいな所から全周に指が15本ぐらい生えて、イソギンチャクを逆にしたような足先。円形の背中の上から、何か生えてきたと思えば、木になって公園みたいな迷彩になり、子供の遊具や砂場まで生えて偽の子供が遊んでいる。
 衛星から撃たれないよう、上から見ても伏せれば公園に偽装できるらしい。
「イージスバリヤー展開、光学遮蔽開始、主砲発射可能、生命維持のために補給します」
 頭のような場所を亀みたいに伸ばして周囲の土をガバガバ食べ始め、キモい動作でキモい補給をした。
「周囲に亜人が多数います、吸収して宜しいですか?」
「だめっ、食べちゃダメえっ!」
 屠龍くんは、魔族などの亜人は人間と認識していないようで、動物性蛋白質としか思っていなかった。
「後ろにある禿山は、毒の土で草も木も生えん射爆場だ、あそこに主砲とやらを撃ってみよ」
「了解、目標、後方の禿山、主砲チャージ…… 発射」
 後方を向かず、無音で主砲が発射され、弾丸も見えなかったが、山に穴が空き、巨大な爆発とともに山ごと吹き飛んだ。
「おおっ、これぞ爆裂です、爆裂っ、爆裂っ!」
 爆裂娘も喜んで、巨大な爆発の後に山一つ消え失せたのを見て狂喜乱舞した。
(うそ~~ん)
 カズマも、他の搭乗者も「こりゃ世界が燃えちまうはずだぜ」と思った。
「地平線の向こう、所属不明の敵対兵器が、只今の射撃で当機を発見しました。排除しますか?」
 モニタの中の機動要塞くんが大映しになり、敵兵力と認識された。
「撃て」
 魔族少女の指示で首が一つ動き、地平線の向こうを狙撃できる曲射砲が準備された。
「敵性兵器に向けて制圧射撃開始」
 振動が有ると実体弾が発射されて、レールガンだか正体不明の副砲が何発か発射され、モニタの中の機動要塞が質量弾を受けて魔法障壁ごと押し切られて爆散した。
「おお、高額クエストの機動要塞でも一撃です」
 機動要塞の残骸が映し出され、後日、残骸を持ち込んだ者が賞金を盗んだが、サッキュバスの証言ですぐにバレて、数人が高い所に吊るされた。
「これでカズマ様が、サッキュバスだけでなく、世界の王ですわね」
「ええ、カズマ様なら」
 そう言ったロリ女王様の黒い笑顔が怖かったが「優しい人なら王様でも良い」と言ったのか「世界を滅ぼしてでも力尽くでカズマ様を王様にします」と言ったのか、怖くて聞けなかった。
「このまま父の居城まで行けるか?」
「場所を指定して下さい」
 地図上の航空基地を指定すると、キモい兵器は徒歩移動をやめ、キモい動きで浮上して足を畳み、キモい空中移動を始めた。
「おお、空まで飛ぶのか?」
 キモい屠龍くんの後を、サッキュバスの飛竜やピーちゃんが飛び、ピーピー泣きながら追ってきた。
「原生生物が接近、排除しますか?」
「あれは友軍だ、上に乗せてやれるか?」
「了解、搭乗者も展望室から上に出られます」
 魔族少女や、全景を外から見たかった技術者がタラップを登って、背中の上に有る公園に出た。
「ピューーピピーー!ピカピカ(おねえちゃん、お姉ちゃん! 食べられたかと思った)」
「馬鹿者、これはこういう機械なのだ」
 技術者も、偽装用の木々や公園施設が本物にしか見えず、遊んでいる子供や見ている親にまで体温が有るのを知って驚いていた。もちろんイタズラしようとするとキモいニュルニュルの化け物になって、パンツァーゲイツみたいに食われたりする。
「上に出た奴らは敵よ、鍵を掛けて追い出して、傾いて振り落として」
 ロリ女王様が小声で囁き、上に出た魔族少女や技術者を落とそうとした。
「落としちゃだめえっ!」
「カズマ、魔族は敵だぞ、あの女と寝て情でも移ったか?」
 サッキュバス兵の格好をしたダクネスにも、後ろからチョークスリーパーを食らったが、現在の正妻で体の相性が良すぎる女の子を殺すなどできないカズマだった。
「オペレータ保護のため亜人を排除します」
 ダクネスの体にだけスタンガンのような電気を通されて、殴られたような衝撃で倒れた。
「カ・イ・カ・ン」
 変態さんは電気攻めも気持ち良かったらしく、痙攣しながらも良がっていた。
 しかし、ダクネスほどの普通?人でも亜人と呼ばれてしまい、やはり人間は自分ひとりだけなのを知って、何か寂しくなった。
 人肌が恋しくなって、搭乗員の仮眠室で、めぐみんやダクネス、魔族少女ともパコパコやって、精子を採取してサッキュバスに提出したカズマきゅん。
「現在位置は分かるか? これを魔族領のサッキュバスの巣に届けるのだ。カズマ様の精子が生きている内に、飛竜を使って届けるのだ、良いな?」
「はいっ!」
 族長補佐と親衛隊の一人が、何やら泣きながら別れを告げて、まるで今生の別れのようにタラップを登り、公園から飛竜に乗って旅立って行った。

 やがて魔族幹部の居城、航空基地に到着して滑走路か広場に着地した。
「父上っ、喜ぶが良い、カズマ殿ならあの遺跡が動いたぞっ、素晴らしい破壊力だ」
 迎えに出た父には光学迷彩した決戦兵器が見えなかったので、まず家族の紹介をした。
「お帰り、我が娘よ。サッキュバス王よ、紹介しよう、我が妻でその子の母、ジョセフィーヌちゃんだ」
 屠龍君から降りたカズマ達は、レッドドラゴンの奥様を紹介された。
「デケえ……」
 ピーちゃんの倍以上有る奥様に度肝を抜かれるカズマと親衛隊。母という事は、当然隣りにいる少女はドラゴンハーフで、ピーちゃんは血が繋がった弟らしい。
「あ、あの。君ってドラゴンハーフ?」
「言ったではないか、祖先は魔族がドラゴンと血を交えた一族だと。父も人化しているがサンダードラゴンで、私は人の形で生まれたが、弟はこの通りドラゴンだ」
 ハーフじゃなくて、モノホンのドラゴンだった。
「テヘッ」
 サンダードラゴンとレッドドラゴンのハーフをヤっちゃったカズマきゅんだった。
「うむ、実は「家内の提案」でな、兄弟たちもサッキュバス王が我が家族に相応しい人物か試したいと言っている」
 巨大なレッドドラゴンの隣には、小さめで金色のサンダードラゴンがいて、腕の先に爪を隠すグローブをして、自分の掌にパンチを叩き込んで、シャドーボクシングも開始してアップを始めていた。
 自分の提案では娘に怒られるので、妻の影に隠れて、息子に対戦させようとしている義理の父。
(うそ~~~~~ん)
「双子の弟でペイトリオット、愛称はポーちゃんだ」
 何かカンガルー先輩より筋肉隆々、腕に血管とか浮き出て、ワンパンで地獄行き決定の腕力で、ピーちゃんにもグローブを渡し、カズマにも人間用のグローブを投げ寄越した。
「エ?」
 ファミリー的にはカズマがポーちゃん、ピーちゃんと対戦するのが決定事項で、怖い笑顔のドラゴン兄弟と殴り合って、「試合だから殺さないけど治療呪文掛けても治らないぐらい再起不能にしてやる」と目で語られた。
 カズマのグローブは、威力軽減用ではなく、ドラゴンの鋭い鱗に触れても手が裂けない防御用だった。
 
 

 
後書き
感想と言うか質問を頂きました。
ここの感想欄は論争にならないよう返信機能が無いのでこちらで。
>サキュバスってなんで処女なのに性病持ちなんですか?
とのご質問で、私は行ったことがないので分かりませんが、まとめサイトの記事では「ピンサロ」と言う店に通うと、数回で淋病にかかってしまうそうです。
特に衛生管理をしていない店で複数の女性にチューチューしてもらえる店だそうで、直前にパックリされたお客さんが淋病持ちだったとか、感受性が高い女性の口の中が淋菌まみれとかで感染するようです。
最近では中国で梅毒が流行中のようで、銀行など紙幣を数える女性が「トイレに行く前」に手を洗う習慣がなかったので感染したそうです。乾燥した紙幣で感染するとか強い菌ですね。
HIVなんかも親子感染しますし、一緒に住んで濃厚接触すれば色々伝染るようです。
勝手な設定では、性病フリーのサッキュバスちゃん人形を生産したはずが、耐サッキュバス淋病とか梅毒が発生して無駄になり、ウィルスなんか変異しまくりでHIV感染しまくり、サッキュバス本人は死なないでも人間死にまくり、サッキュバスも壊せるウィルスで早死、という適当な設定で、農村、都市で嫌われている、呪いを解かれて早死せず、人間になりたい。というサイドストーリーでした。
お話の元が、できるだけカズマがラッキースケベできて、そのかわりに碌でもない目にあいまくって、回りで戦闘が起こって死人も出て、女神とダクネスにボコられて、他のヒロインも全員ヤンデレリスカボーダー中二病で、いつ刺されるか分からないのを、どうにかヤリまくるだけの最低の話ですのでご容赦下さい。 
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