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詩織の【お尻丸出し】

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どうしてお尻丸出しにするの?

夏休みの町内会の行事。〇〇少年自然の家での交流会。
こういう行事をする町内会自体、珍しいと思う。

一人暮らしの私のマンションにも回ってきた回覧板の参加申込欄には、女子中高生とおぼしき年齢もあった。
――それなら、私も参加しようか。

こども主体だから、平日の一泊ニ日というスケジュールだし。

オリエンテーリングに、半日登山、バーベキュー。
楽しい一日はあっという間に過ぎた。

女子中高生の私服はショートパンツやキュロットで、惜しげもなく脚をさらしていた。
引率の大人はもちろん、こども達だってそれなりにムラムラしたかもしれない。
私は……デニム。色気はないけど、そのぶんバストへの視線は感じていた。それなりの大きさしかないのに。

お風呂のあとは、お楽しみのキャンプファイアー。

その前に、“女神”を選ぶことになった。

予感はしていた。
見事に選ばれた。

中庭に火が焚かれ、歓声があがる。

高らかに歌ったあと、ゲーム大会。
私は、ほんの10分前までゲームの輪にいて、さりげなく館内の控え室に戻った。サプライズみたいにしたいからだ。

控え室では、係の女性職員が待機していて、パンツ一枚まで着衣を脱ぐように指示した。
裸になった私に、職員がシーツのような幅の広い白布を巻きつけていく。

腰から下はタイトな巻きスカート風だが、お尻も胸も布が密着して、丸わかりだ。

しかもワンショルダーにされ、、右肩がむき出し。たいまつをかかげるから、脇の下まで見られるのだ。

ところどころを安全ピンで留めた。
ポロリ事故は過去一回しかないというが、一回でも多すぎだ。

サンダルを履き、たいまつを持たされて、送り出された。
人の輪のすぐ後ろで素足になり、たいまつに点火した。

ここからは、私が主役よ。


交流会から数日後の私の部屋。

彼は今、その時の写真を見ている。

炎に照らされて、闇に浮かぶ女神は、我ながら神秘的だ。
ピッチリ衣装が恥ずかしかったことが報われるような気がする。

あのあと消灯前に、女子高生たちが寝具のシーツで“女神ごっこ”を始めた。
下着はどうしてました?と確認してきたので、全部脱いでた、と嘘を言うと、彼女たちは本当に全裸になってしまった。
彼女たちの何人かは、男子の部屋まで見せに行ったらしい。
怖いもの知らずにもほどがある。

「生で見たかったな」
彼が言う。

やっぱり、そうくるよね。

「いいよ」
私はTシャツを脱ぎながら、立ち上がった。
デニムも脱ぎ、白い下着姿を披露する私。
フロントホックを外そうとしたら、彼がストップをかけた。

ブラのストラップが見えたほうがいいと言う。
そのかわり、パンティは脱いでほしいと言う。

やっぱり変態だ。

しかたない。

彼に背を向けて、ショーツを下ろした。

シーツ巻き、リターンズ。

キャンプファイアーの時と違うところは、下着の構成だけではなかった。

シーツが隠すのは腰まで。
つまり、お尻丸出し!

かわりに胸は、ストラップどころかカップの上半分まで見えていた。

彼にハグされながら、お尻の羞恥に耐えた。いつもなら羞恥心は快感に変わるが、今日に限ってはそれがないような気がした。

「きれいだ…」

え、いま、なんて言った?

やらしい、ならわかるけど、この格好のどこが?

「天使だ……」

あ、少しわかった。

ハダカの幼児みたいな天使いるね。
天使はお尻丸出しでもアリよね。

ただ……私は女神だったんですけど。


今までに、半裸にされたことは少なくないが、いつも強烈に恥ずかしかった。

彼が全裸にならないうちは、私は半裸でも全裸でも恥ずかしくてしかたがないのだ。

ましてや、お尻だけ露出という恥ずかしさは言い表しようがない。

「う、……」

液が脚に垂れた。

声を出してしまったから、彼に気づかれた。指が、脚を触る。股間ではなく、脚だ。すでにそこを液が濡らしているとわかるなんて、……憎い。

「初めて、潮を噴くかも」
「いや!」

彼の言葉を本心から否定する。

こんな格好で初の潮噴きなんて、イヤだ。
ろくに触られもしてないのに、イヤだ。

まだ、彼は触ってこない。

そのかわり、社交ダンスみたいに抱かれたまま歩かされ、

部屋の姿見ミラーにお尻が映る位置に達した。

自分からは見えないのに、彼は私のお尻を見ている。

いや、いや!

こんな格好じゃ、恥ずかしくて私は感じない。

感じない! 感じない!

「ああー!」

そのとたん、まさかのシャーという音。

私が潮を噴いた瞬間だった。

レイプされた娘みたいに、少し泣いた。

相変わらず、シーシ巻きのお尻丸出しで床に座りこむ私を、姿見ミラーが映している。

お尻がかわいい天使は、潮噴きの淫乱堕天使だった。

床を拭き取って始末をつけた彼が、私を後ろから抱いてきたが、乳房を触る手にも無反応な私がいた。

やがて彼がブラのホックを探し始めたので、私は自分でフロントを外した。
さらに彼はシーツを落とし、座ったままの私のほとんどをあらわにした。

慰めるようなキス。ちゅっちゅっと子供みたいに。

そこで、やっと彼が自分の服を脱いだ。
まっすぐ前向きに立つ全裸の彼の中心が直角なのを見て、少し気分がなおった。

――ちゃんと、レイプしてもらえそう。

私も立ち上がる。自然にシーツが落ち、オールヌードに生まれ変わる。

アダムとイブのように抱き合うと、彼のものが当たった。

キスしながら、また社交ダンス移動で、姿見チェック。
今度は首を回して、自分の裸を確認した。
素っ裸の一部としてのお尻はかわいかった。


生まれたままの姿で、私はベッドに運ばれた。

彼は、私をシーツで覆い、自分は私の背中のほうに寝そべった。

彼の手がお尻を触る。
また潮を……いやだ。

彼の手が乳房に移る。

「うーん、あ、ああ」

解きほぐされる、心と体。

今、彼の武器がいつになく固くなっていると言う。
十分濡らさないと痛いかもしれないという言葉は魅力的すぎた。
それなら、レイプになる。
いっそ、痛いうちに欲しい。

彼は応えてくれた。

一気に押し入ってくるものを全身で受け止めた。

「うあっ、あ、あ、あっ、うん、うん、ああー」

結合点は荒々しく蹂躙されているのに、乳房は柔らかい愛撫を受けていた。

抜かれないまま四つんばいにされてからも、乳房はソフトに責められ、打突を繰り返される臀部とは対照的だった。

「うん、うん、ああ、ああ、あー、あー、あー」


……間一髪で、体内に放出されるところだった。



その夜も抱かれて、気持ちよかったけど、潮は噴かなかった。
そのうちよ。
期待してて。

―――――――――
(終わり) 
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