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この凄まじいセカイに祝福を?(カズマがサッキュバスにヤられたり、触手の化け物や両性具有の天使にガチ堀されて出産する話)

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14伝承の彼方へ、たぶんサッキュバスにも輪姦されます

14伝承の彼方へ、たぶんサッキュバスにも輪姦されます

 連れ込み宿の下には、裏表両方に千人近い兵力が殺到し、カズマ争奪戦を開始した。
 逃げたサッキュバスを追うまでは探知魔法や犬で協力して探し合い、裁判所でも重装歩兵とシーフの遭遇戦程度で済み、ほんの数人が肉の塊にされて裁判官も少々巻き込まれて肉になっただけで、窓からシーフが逃げ出して決着し、建物の被害も裁判所が全焼したのと、裁判所前で小競り合いしていた連中を、めぐみんが爆裂して何軒か吹き飛ばしただけで済んだ。
 そこで結構な人数が吹き飛ばされたのは「裁判所を襲うようなテロリストから正当防衛しただけ」なので気にしない。
 しかし今回はカズマの居場所が知れていて、逃げ道も一応塞いでいるので、目の前の敵とサッキュバスをほんの数人血祭りに上げるだけで、賞品が転がり込んでくる。
「長弓、構え~~っ!」
「魔弾射出、用ー意!」
 まず挨拶代わりのロングボウと、マジックミサイルの攻防が開始され、最前列の重装歩兵は装備を着る前に盾と軽装だけで耐え、後列が装着を済ませて交代し、戦乱の中でも数分で装着を済ませた。
「歩兵、前進~!」
「「「「「「「「おおっ!」」」」」」」」
 二列横隊にしか広がれない売春街の通路で、長槍を持って前進する重装歩兵。
 敵側の傭兵団は後退する余地があり、屋根に登った射手から後続の魔導兵団が狙われたが、建物ごと焼かれて追い払われ、もちろん最前列の重装甲には傷一つ付けられなかった。

 サッキュバスの店。
「お祖母様が助けを呼んで来いって、姉様の角が落ちたのっ」
「助けてっ、姉様もお祖母様も捕まっちゃう、それと姉様の恋人もっ」
「でんしょうの人がいるんだって、まんねんののろいがとけるんだって、おなかでピンポンなるんだって」
 表通りの大騒ぎには気付いていたサッキュバス達。子供たちが逃げて、裏通りを伝ってサッキュバスの店に戻り助けを呼んだが、小さな子だけが言い含められた助けではなく、サッキュバスの万年の呪いを解く伝承の人物がいると言い出し、男と愛し合ってサッキュバスの角が落ちて人間になれる者が現れたとも聞いた。
「テメエラ全員出て来いっ! カチコミだあっ!」
 階段近くにある紐を引いて大鐘を鳴らすと、寝ていたサッキュバスまでが起き出して、近くのヤクザとの出入りだと思って、手に手に凶器や武器を持って出てきた。
「「「「「「うおおおおおおっ!」」」」」」
「敵はどこだあっ!」
「ヤクザかっ、マフィアかっ、それとも人間かっ!」
 ボサボサの髪で化粧なし、ほぼヤマンバのようなBBAサッキュバスが、包丁とか刃物を持って出てきたので、これもナマハゲの集団が出たような地獄絵図になった。
「向こうの連れ込み宿にお祖母様と仲間がいる、万年の呪いを解ける男もいるそうだっ、イクぞっ!」
「「「「「「「「「「おおっ!」」」」」」」」」」
 羽根を広げて飛んだり、体重が重いヤマンバBBAはハイヒールを捨ててサンダルとか客用スリッパで全力ダッシュで向かった。
 伝承の黒ジャージの男がいると知ったサッキュバスは、下の方で視界に見える男共全員を魅了して幻惑して誘惑して、幻覚を見せて混乱させ麻痺させて毒入りにして石化?して、自分の支配下においてやった。

 移動速度や機動力に欠けるだけで、ほぼ無敵の重装歩兵も、サッキュバスの眼力には無力で、魔導兵団もゴーレムを操る術者も複数のサッキュバスから支配を受け、魔道士よりも傭兵団の方がサッキュバスの呪いにレジストできる人物(ホモ)がいて、多少有利になった。
「どうした? こいつら死んだのか?」
 弓を射込んでも、動かなくなった重装歩兵を見て、動きを止めた傭兵団。仲間も被害者続出で、動けなくなった者、何か幻覚を見て空を追っている者、まともな人数が少なくなった。
「……とっかん」
「は?」
「突貫~~!」
「「「「「「「「うおおおおおおっ!」」」」」」」」
 大盾を捨てて狂ったように走り始めた重装歩兵、ゆっくりと後退して、罠にでも掛けようとしたが、その罠を用意していた連中まで押しつぶされ、長槍で始末されていく。

 連れ込み宿。
 廊下で兵士と対峙して、サッキュバスの眼力で支配下に置き、目線があった者には180度向きを変えさせて追手と交戦させ、どうにか階段まで押し返したサッキュバス達。
 窓に貼り付いた竜騎士も、もう一度幻惑して廊下送りにして、その隙に窓から子供を逃し、お婆さんが竜を手懐ける。
「竜よ、竜よ、高貴な生き物よ、我らにも手を貸して欲しい、この子達をサッキュバスの巣まで連れて行っておくれ」
 目が見えず、眼力は使えないはずのお婆さんだったが、心で通じ合い、頼み事をする。
「ヒューヒュー」
 毎日食べ放題食べられる草や肉を用意してくれて、背中の痒い場所もブラッシングして、体も洗ってくれる人間を置いていけないと言う飛竜に、何度も懇願するお婆さん。
「どうか、どうかこの年寄りの願いを聞いておくれ、後生だよ、私らの巣で食べ物は用意させる、あんたならほんのひとっ飛び、明日には家に帰って食べ放題できる、頼むよ」
「キューーー」
 願いが通じ、カズマとサッキュバスちゃんだけ、巣に送ってくれると承諾した飛竜。
 家に帰って人間の主人だか友達が死んでいると申し訳ないので、廊下から戻して床に座らせる。
「さあ、お行き、ここにお前の契約書と巣の長に書いた手紙が有る、それとこれも持ってお行き、きっと役に立つよ」
「これは長の印?」
「ああ、もうええんだ、人間になれるサッキュバスを見たからねえ、もう思い残すことは無いよ」
 何か目の前で泣きながら今生の別れをしていて、旅に送り出されそうなカズマきゅん。
 確か最初は、サブヒロインとか名前すら無いサッキュバスの少女とヤルだけの志の低~~い話だったはずだが、何か「天井に立てるサカサマの少女とボーイミーツガール」とか「親方~、空から女の子が~」みたいな話になって、ラピュタにでも入れそうな石まで貰ってしまった。
 どうやらこの後「「バルス」」だとか「バルス君」とか言って、鬼のょぅじょにガンダムハンマーみたいな鉄球で血まみれの足切断とかで殺されたり、ハーフエルフでめぐみんと同じ声の人と死に戻りするような悲惨な出来事が起こりそうで恐怖した。

 表通りの戦場。
「やめろっ、降伏するっ、そこまでだっ」
 動けずに幻覚を見せられていた傭兵団も、結構な数が討ち取られるか踏み潰され、重装歩兵が通った後で魔法で焼かれるのを見て、降伏を申し出たが、サッキュバスに操られている者は降伏すら聞き入れず、体力が続く限り蹂躙した。
 一番最初に、めぐみんにやられて無力化されたパーティーにいた、リッチーのウィズの魔法で足元を凍らされ、どうにか止まった重装歩兵。凍らせる水を運んで来たのは女神らしい。
「サッキュバス、一般人まで巻き込んで、これ以上やると容赦しませんよっ」
 リッチに怒鳴られても平然と滞空したり、屋根の上に降りて見下げているサッキュバス達。
「勝手に喧嘩売って宿屋とか燃やし始めたのはこいつらだよ、話し合いは火を消してからにして貰おうか?」
 アクアの水とかウィズの魔法で、炎上中の宿や売春街の火が消え、街中を包むような大火にはならなかったが、市街戦になって火炎魔法も使われて結構な被害が出た。
「どうしてこんな事に?」
「アンタの雇い主に聞きな、ガキを一人捕まえるのに大事にしやがって、修理代出してもらっても、休む間の稼ぎも払ってもらわないとね?」
「カズマさん?」
「ガキの名前なんて知らないねえ?」
 店から直接来たサッキュバスは、本当にカズマの名を知らなかったが、他の事件でも893の出入りでも、ここまでサッキュバスが命を張って店以外を守っているのには違和感を覚えた。
 まだ争っている中心の宿屋でも、サッキュバス(BBA)が地上に降りて(飛べない)白兵戦で刃物で戦い、追手を眼力で支配して兵隊が叩き出されているのを見て「有り得ない」と感じさせられた。

 兵士を制圧したので、カズマと逃げたサッキュバスちゃんが出てきて、飛竜に乗って旅立ちの準備を始めていた。
「あれ? カズマさん、どこに行くんですか?」
「おっと、この先は通せないよ、例えそれがリッチーのお姉さんでもねえ」
 女なので幻術は余り効かず、それもリッチー相手なので眼力や魅了はほぼ無効、それでもウィズの前に立ち塞がったサッキュバス達。
「どうして?」
「さあてねえ? 何でも一族の将来を決める、大事な客らしい」
 魔法使いのリッチー相手に、サッキュバス如きが勝ち目など無いのに、傀儡の人間達まで使って、本当に命がけで「ここだけは通さない」と陣取った。

「おやめなさい、アテクシの前で戦闘など許しませんよ、オホホホホ」
 戦闘が収まったのでアクアも来てしまい、さっきの芝居の続きでもしているのか、わたくし」が「アテクシ」に出世してどうこう言って語尾は「オホホホホ」が付くキャラに成り下がっていた。
 何か処女を失うとリミッターでも外れるのか、母にでもなったのか、以前より魔力が増大して、水害と一緒にやってきたアクア。
「おいおい、女神まで敵かい? こりゃ何人かディスペルされて死ぬねえ」
 その死まで恐れないで、立ちはだかるサッキュバス、ウィズは何かが起こっていると感じたが、相変わらず女神は何も考えていなかった。
「カズマーー! 帰るわよっ、そんなとこで何してんの?」
「サキュ子、ソイツに術を掛けろっ」
 飛竜に乗ったカズマは、後ろから頭を捕まれ、90度以上頭を回転させられ、間近で両目を合わされて本気のサッキュバスの魅了を受けた。
『カズマさん、女神の所に帰ったら死罪ですよ、また捕まって殺されてしまいますよ』
 元々サッキュバスちゃんと逃げて、怖い三人組から逃げたかったクズマは、全力で乗っかるぐらいの気分で術に落ちた。
「ああ…… そうだな、逃げないと殺される」
 死罪を受けると勘違いしているのと、逃げたのがわかるとアクアには水責め、病んでいるめぐみんには刺されそうな気がした。
 魅了された竜騎士に教えられたように手綱を引くと、飛竜が羽ばたきを始めて空に浮いた。
「カズマーー! もう罰金払ったから帰っても大丈夫なのよーーーっ!」
 さしもの水の女神も、空の上には手が出せず、ウィズもカズマを叩き落として取り返すような関係ではなかったので、サッキュバスの異様な迫力に押されて手出しもせず見送った。
 サッキュバス達も、子供だけで巣に行かせるのは不安だったのか、飛竜には追いつけないまでも、後を追うことにして一人二人と消え、最後に残ったのはBBAと子供だけになり、実質サッキュバスの店は閉店した。

 連れ込み宿に入り、残ったサッキュバスの長老と対面するアクア、ダクネス、ウィズ。
「カズマはどこに行ったの?」
「はははっ、もう子供たちは旅立った、どうする? 仲間を殺したように、この年寄りも殺すがいいっ」
 何かナウシカのババ様役らしく、女神に捕まっても殺すように言い出したお婆さん。
 アクアは入室を拒まれたのでBBAサッキュバスを見せしめに…… もとい、無意識で聖水に触れさせて何人かディスペルしたらしく、到底話し合いが出来るような人物では無いと判断されていた。
 アクアはクシャナ姫枠とかムスカ大佐役らしく、拷問に屈しないようなお婆さんを放置して、子供たちの頭に、頭より大きい水の玉を被せて溺れさせてやり、何度か泣き叫ばせてやって「罪のない子供に手を掛けるとはっ、鬼っ、畜生っ!」と下等なサッキュバスに罵られたが、結局「サッキュバスの巣に行かせた」と自白させ、悪役らしい所を見せた。
「さあ、行きましょうか、サッキュバスの巣を水没させに、オホホホホ」
 何か最低のヒロインに成り下がったアクア。
 ダクネスも暗黒面だとか快楽堕ちして闇落ちでもしたのか、アクアの行った非道を見過ごして平然としていた。
 相手が魔族だとか異教徒なら、悪逆非道も特に気にしないらしい。
「あんたも来るのよ、ウィズ」
「ええ~~? どうして私が?」
 どう考えても無報酬、ディスペルされてあの世に送られるのが嫌なら付いてこいと言われてしまった。
 めぐみんのような一発ギャグにしか使えないエクスプロージョンと違い、凍結呪文や魔法の援護が必要と感じたらしく、もう一匹いた飛竜に「取り敢えず三人載せて飛べや、鶏ガラ、一人はリッチで骨と皮だけだから大丈夫だろう? でないとお前の主人もお前も、聖水で溺死させるぞ」と眼力で脅して、サッキュバスの魅了どころじゃない目力で抑えつけて脅迫して、人間の友達を溺れさせて泣き叫ばせて、飛竜にまで「鬼っ、悪魔っ、この人だけは殺さないでっ」と泣かせてから屈服させた。
 
 

 
後書き
志の低いエロ話なのですが、ババ様?が何か言ったので、変な方向に向かってます、エロばなしの繋ぎなのでご容赦下さい。 
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