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はたらく魔王様、天使の飼い方(鈴乃やエミリアともスルものの芦屋と漆原にもオッスオッスされる話)

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鈴乃の舌鋒冴え渡り、漆原の本心?を気付かせる

 現在、エミリアは絶望のズンドコから逃げ出すため、自殺可能と思われる量の天使の毒を瓶ごと飲もうとして、鈴乃に強烈な肘打ちを入れられ昏倒中。
 悪夢の中を彷徨っているが、間もなく飲み込んだ毒が脳まで巡回し「宜しくニキー」と言って記憶の書き換えを始め、教会での厳しい教育や鍛錬とは違い、どこかの「ぷちぷりユーシィ」みたいな育成ゲームな子供時代を送ったように誤認する。
 今までの父親はポイ捨て、何か先代勇者の父親とかダークエルフの執事が付いていたり、魔王様?の住んでいるお城にお出かけして謁見したり、エターナルティアラなんか見付けてしまってプラチナプリンセス候補になったり、バイト中とか習い事中にキザな旅の剣士な真奥に出会って助けられたりして「イーッだ! あんな奴大嫌いっ!」みたいな悪態をついてみたり、「おでこちゃん」とか「貧乳ちゃん」みたいな酷いあだ名を付けられてさらに態度を硬化。
 バイトか教育課程で川とか海で溺れたらキザな男に助けられてしまって、心臓マッサージに人工呼吸、山本麻里安の声で「あ、あんなの無効なんだからねっ、ファーストキスじゃないんだからねっ」みたいな発言や初体験をしたり、もちろん雪山に行ったときは一人だけ遭難、助けに来たキザな男に山小屋まで導かれて、アウトドアな知識や経験豊富な男のお陰で焚き火をして暖を取ったり、抱き合って体を温めて一夜を過ごし、「眠るなっ、死ぬぞっ」とか言われて頬を叩かれたり、濡れて冷たくなった服を脱がされて抱き締められ、不安から今度こそ本当のファーストキスなんか体験しちゃったりして、助かった次の日からは「大嫌い!」だった相手が、どんどん好意で塗り固められてしまって「まあ、顔も悪くないし、いいんじゃないの?」「悪い人じゃないわね」「嫌いじゃないわ」「……」「凄く良い人だから好きよ、命も助けられたし」ぐらいになった辺りから止まらなくなって「好き」「大好きっ!」「もうこの思いが抑えられない」「抱いてっ、もう貴方しか見えないっ」「運命の王子様……」にまで進化して、真奥の正体が魔王城の王子様だと知ってしまい、プラチナプリンセスも王子様のお妃候補だと知って、今まで以上に学業やアルバイトに性?を出して、王子様の危機とか王国の危機にはエターナルティアラが起こす奇跡で救ってみたり、何かそんな都合が良さそうな記憶に書き換えられてしまった。

 他には場所が日本だけに、天女な母親が羽衣を盗まれて嫁にされてしまったような伝説に書き換えられたり「妖しのセレス」系統の伝承に切り替わって、銀髪じゃなくて青い髪になって天女の超能力を発揮したり、いつでも自分を見守って救い出してくれる真奥がいないと生きていけないようなヌルヌルのヌメヌメの脳内に書き換えられて行った。

 魔王城、四畳半内
「そう言えば、教会に残っている伝承では、昔々、奴隷市場で売られていた天使たちを見付けてしまい、軍勢も連れていないのに切り込んで行ったが天使がいたそうな。しかし多勢に無勢、哀れにも捕らえられ、艱難辛苦を舐めさせられ堕天した天使がいたとか。その呪いや呪詛が強すぎて、その地や人間には神罰が下り、天変地異が起こったとされている」
 堕天使は、弁舌だけで芦屋を籠絡して、真奥を混乱させた人物の標的が、自分に切り替わったのを察した。
「漆原殿も若い頃はご苦労なされたようだな、よもや猟師達に捕まって、ホモジジイに売られて毎夜ケツの*を掘られて、どこかの芸能事務所みたいにオーナーにしゃぶられてナニを吸い出される日々を送らされるとは思ってもみなかったであろう?」
 何か「暁の子」みたいな渾名の天使が、堕天した原因でも知っているかのような口ぶりの鈴乃に動揺し、顔色を変えて喚き出す漆原。
「なっ、何言ってjづいkdっfd、俺がっ? つ捕まる? そ、そそんあhd訳、ないだろ?」
 盛大に噛みまくって、吃音も発症、もっかい噛んで、最後には泣き声で話し出し、大粒の涙が盛り上がってきて手で口を押さえて震え出し、鈴乃の発言が全部事実なのを自分で証明した。
「写本によると、男性の天使の精液は、ご婦人方の最高の美肌薬で、どのような年寄りでも肌がツヤツヤになって、新鮮な物を飲めば若返りの妙薬として働き、もし体に精を受けたりすれば「羊水腐ったババア」でも「生理上がってしまったBBA」でも孕んで、十ヶ月も子を宿せば妊娠と「ヒト成長ホルモン」の効果で、子を産むのに適した若さにまで若返ると書いてあった」
「そっ、そhflhなのありえ、ヒック、ねえ、よ…… この、グスッ、俺が? っあdkfhぐshk、ヒック」
 入り口近くで膝を付いて座り込んだ漆原は、両手で口を押さえて震えて、言葉が続かなくなり泣き出した。
「よもや漆原殿は「ぽこたてに出ていた新宿2丁目のタクヤさん」みたいなスーパーフェラテクニックでノンケなのに吸い出されてしまって「いっぱい出たねえ」とか言われたり、「姉が勝手にアイドルオーディションの書類選考に写真送ってしまった」後に、よくある話みたいに「YOU来ちゃいなYO」みたいな電話があって呼び出されてしまって、「喜んでホイホイ付いていった所でバックリ喰われてしまった」り、「新しく組むユニットでデビューするために、どこかの大金持ちの社主様とか会長宅まで数人で出向いて「会長様のお力で、どうかこいつらに芸能界で大輪の花を咲かせてやって下さい」みたいにメンバーと一緒に土下座させられて、そのまま泊まって一晩中ケツを掘られたり掘らされたり、仲間とも交尾させられたり、「俺のケツを舐めろ」な~んて言われて「キッス・マイ・アス!」も実行、何もかも自由にされてオモチャにされて心まで踏み躙られて汚されてしまった」り、舞台でローラースケートで走らされたり、6人組だったのが一人ホモセックスが嫌でオートレースに転向したり、ガラスの少年が砕けてしまって鬱になったり、「GO!漆原」みたいな芸名だったのに、やっぱりホモセックスが嫌で北海道まで逃げて「もう俺はここで死ぬ」とか言ってたのをどうにか諭されて、別の燃え盛るような名前の事務所に移籍して、辞めジャニなのにオーナーのお気に入りだったから干されずに活動を続けられたりしたのでは無いだろうな?」
 両手で顔を覆って床に転がり、先程のエミリアタソみたいにエグエグ泣き続けている漆原。
「それに金持ちのBBAの所では、若い娘か美しい天使でも充てがわれて、口で色々されたり顔の上に跨がられて若いメスの汁まで飲まされて発情させられた所にBBAに伸し掛かられて犯されてしまって「上は天国、下は地獄ってな~に?」だったり、間違ってもBBAの腹の中に中出ししたりしなかったであろうな?」
 もう床に這い蹲って号泣している漆原は、先程エミエリアがバラ撒いてしまった毒のうち、「鈴乃が敢えて片付けなかった」錠剤を数錠拾って手にして、解脱治療もした後「もう二度と手にしない、決して口にしない、そのときは自決する」と決めたはずの毒を躊躇わずに飲み込んだ。
「お、おい……」
「漆原……」
 男二名も、仲間の余りの取り乱しように驚き、それらが全て事実なのを悟って、気の毒すぎて掛けてやる言葉が見付からず苦悩した。
「でも、逃げ出すまで上級天使なのは隠し通したのであろう? もし「両性具有」なのがバレてしまっていたら、女の部分まで汚されて妊娠させられ、逃げ出すことも叶わず、今も囚われの身であっただろうに」
「「ハア??」」
 男二名は、漆原が上級天使なのは知っていたが、両性具有なのは知らされていなかった。
 仲間ですら知らなかった情報を全て調べ上げてから魔王軍に近寄った鈴乃。今までは本気では無かったようだが、ここからは真奥を落とすためなら何でも有りのヴァーリトゥードだったので、姑息で卑怯な技を全て駆使して芦屋も漆原も陥落させた。
「さて、その守り通した操も、また天界の軍でも来ればどうなるか分からぬ、ましてや人間になど見付かって捕らえられればどうなるか? 後は懸命な漆原殿の事、どうすれば良いか、その操を誰に捧げれば良いか、分かるであろうな?」
 鈴乃は聖法気がタップリ入った餅を、漆原に差し出した。
「…うん」
 泣きじゃくりながらも餅を受け取った漆原は、聖法気を吸収して天使の白い羽根を生やし、よくある変身シーンのように自分の翼で自分を包み込んで光ってからメタモルフォーゼして、男の娘に変化した。
 その雄姿?は、どこかのデビルマンの親友のように胸が膨らんで、中性的だった顔がさらに女寄りになり、ウェストは括れて骨盤が大きくなり、手足は細くなって女の骨格になった。
「ナニシテンノ、オマエ?」
 この後漆原からナニを要求されるか理解してしまった真奥は、声を裏返して叫んだ。
「真奥、これがボクの正体さ、上級天使は両性具有。その上、もう汚されないように、奴らに精を吸われいように、自分で去勢して潰したんだ」
 女の体で、女の声になって話し始めた漆原だが、「切る」じゃなくて「潰した」、それも多分「握り潰した」と聞いて、男二人は余りの痛さを予想して大事な場所を押さえて恐怖し、考えただけで脂汗が浮かんでトントンしてしまい、独特のタマタマの痛みを頭の中から追い出そうとした。
 何かの記事にあったように、男が股間を潰された痛みでショック死するのは、タマタマとティ*コこそが男の本体で、それに付属している体がタマや胤を輸送したり、食べ物を食べて維持したり、メスに襲い掛かって種付けする肉体の方はオマケでしかなく、やっぱりタマと胤こそが男の本体だと証明?された。
 その男の本体を自ら去勢した牛島師範のような漢に敬礼し、きれいなネーチャンの天女で天使になってしまった部下を見て発情してしまう真奥だった。
 もうその体からは、エミリアや鈴乃には絶対に出せない強烈なメスのフェロモンが出まくりで、次元を越えてでもエンテイスラであろうがどこであろうがオスが引き寄せられて転移してきて、洗い髪からは漢の股間を直撃する素ん晴らしい香りがニキロ四方にまでプンプンして、化粧なんかで顔を汚すと勿体無さ過ぎる美の極致があり、体のラインも正に天使、天上人のスタイルで男どもを誘惑して、天使の声でオスの脳みそを溶かす。
 もう視覚からも聴覚からも嗅覚からもオスの本能を刺激して、もし肌や髪を触ってしまったりしたら、二度と手が離せなくなって、もしティン*を入れてしまって粘膜で接触したりなんかすると、気が狂うほどの天上の快楽を味合わされて*ィンコ奴隷にされてしまうのが簡単に予想出来た。
「マサカオマエガ、オンナダッタナンテ」
 どこかの「サルでもわかるマンガ教室」であったような「お前先週ティ*コ描いてあったじゃねえか!」ぐらいのツッコミが入る展開だが、漆原キュンのティ*コは、大きめの栗と栗鼠ぐらいに退化して、袋は無くなり、中身のタマは潰して捨ててしまったので、「ちょっと栗と栗鼠が大きい、どっかのシグルイに出て来た女剣士の跡取り、ほら、あの「「ぬふうっ」」とか言いながら男娼をバックからヤってた双子のオッサンの妹だよ」ぐらいの大きさになったが、交尾を始めても「漆原の一部が男性化したが、真奥には問題なかった」なのでオールオッケーだった。
「真奥、ボク、怖いんだ。また誰かに捕まったり人間に汚されたり…… でも真奥だったらあげられる、こんな汚れた体だけど、真奥とだったら怖がらないで済んで、汚い行為だと思わずに愛し合えると思うんだ。だから、ボクの中から、ボクが持ってる恐怖とか苦痛を取り除いて欲しいんだ。お願い? できるかな?」
 女の天使の声とは、男にとって魅了の魔法で命令。セイレーンの歌どころじゃない呼び声で、バンシーの泣き声なんかと比べ物にならず、何か呪術的な契約で「家畜」にしていない限りは逆らえない。
 ありていに言えば女の方から「ねえ? しよ」とか、兄弟だか男のように思っていた幼馴染から告白されてしまい「ねえ真奥、この夏の思い出欲しいんだ?」みたいに言われているのと同じなので、真奥のオットセイくんはスーパーチャージャーが付いたぐらいに爆発して巨大化し、人間の体では無く魔王の体なら、キングギドラか八岐の大蛇ぐらいに巨大化して分岐もして、真奥くんに付いていたはずの安全装置だとかサーキットブレーカを全てブッ壊して、「佐藤かよなら元男でもでもキニシナイ、若い頃の美輪明宏だったら全然オッケーだよな?」ぐらいのコンディションに変更された。
「おうっ! 俺に任せろ、漆原、いやルシフェル」
「うん、ここだけはまだ新品ダヨ、誰にも使わせてないんだからネ、ホンキでエッチするのは真奥だけなんだからネッ(///)(カアッ)」
 今までの漆原を知る人物なら勃起するのはムリなはずだが、相手は両性具有の天使なのだから仕方がない。
 尚、芦屋ことアルシエルはホモで真奥以外に興味はないので、ルシフェルには股間が反応しなかった。

 敵であった時には大して強敵ではなかった異端審問官は、味方になった瞬間に悪魔大将軍を含めた魔王軍を壊滅し尽くし、勇者も闇の底の深淵にまで叩き落として葬り去った。
 さらに携帯電話を取り出してドアの外に出て、被害を拡大させようと試みた。
「はい、千穂です、鈴乃さん?」
「おお、千穂どのであるか? これからエミリア殿と私で、真奥殿の「家畜」として仕える予定で、順番に「交尾」と「種付け」をお願いする所なのだが、抜け駆けはいかんと思ってな? 是非千穂殿も一緒に参加して貰えないだろうかと思って電話した。芦屋殿も真奥殿と交わる予定だし、漆原殿もついに本心を明かして女性化して、これから真奥殿に「女の子としての初めて」を捧げるつもりのようだ。こんな遅くに急で申し訳ないのだが、千穂殿も参加してみないか? いや、無理にとは言わないつもりだ。後日でも構わないし、魔王の愛人として仕えて子供も産む話なのだから、よく考えてからでも構わない。しかし、これから起こることだけは伝えておかないと不義理だと思えてならないでの、一応お誘いしておく」
「あひえでSDLJCがSRGHSDFKL;VJはSRL;BはVBほいあうぇRHGふぃWGほうぇHG:いWRHG]PFlhkjvwekl;hjvawrbろふぎゃああああああああああああああああああああああああああああああっ!!!」
 千穂は謎の呪文を唱えて電話を切ってしまった。と言うか、携帯を握り潰して破壊したかのような音が聞こえたので、仕方なく通話を終了して電話を切った鈴乃。
 まだ魔王城の夜は始まったばかりだった。
 
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