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この凄まじいセカイに祝福を?(カズマがサッキュバスにヤられたり、触手の化け物や両性具有の天使にガチ堀されて出産する話)

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12裁判所前で交戦開始、でもサッキュバスちゃんともします

 裁判所前。
 もしカズマに死罪など言い渡された時は戦闘になり、どこかの貴族が連れてきた兵士が百人ほど並び、商人が緊急で雇い入れた冒険者も百人近く、隣町から来たとか言う飛竜に乗った冒険者までいて「こいつら皮鎧と私服だけど、絶対どこかの正規兵だろ?」と見ただけで分かる連中とか、装備が充実し過ぎていて統率も取れすぎている古強者の兵隊もいて「どこの傭兵団?」みたいな連中もいたが、目的は同じで「カズマとか言うガキが殺されそうになったら、裁判所であろうが死刑台であろうが乗り込んで救い出す」のが共通だったので、千人近く力強い仲間がいる、程度に思っていたが、新しい指令の前に「私の前にカズマ様を」が付け加えられ、正規の報酬を頂くには貴族や商人の「女王様」の前に、そのガキを連れて行かないと駄目らしく、隣りにいた傭兵団だか国家正規軍と殺り合う羽目になったようで、背筋に冷たい汗が流れた一同。
 掲示板の緊急クエストで雇い入れられた連中は、敵に知り合いがいたり、リッチーのお姉さんまで呼び出されて何故か敵方にいたり、「ワイバーンに乗ったような化け物相手に、どうやって戦うんだ?」と思う徒歩武者。「ストーンゴーレムと魔導兵団まで連れてきた重装歩兵の正規軍相手に、一体何が出来るんだ? 踏みにじられて殺されるだけか?」と思う低レベル冒険者が、間違ったクエストに参加してしまったと後悔していた。

 裁判所内、休廷後。
 検察側にはアクアから没収した録音が存在し、言葉の端々まで重箱の済を突くような誘導尋問が繰り返され、その場だけで有効な「レイプ最高」とかゲス声で嘲笑う声、そこだけ抜き取って編集されたセリフが連発され、レイプ魔には死刑が必要と繰り返され、傍聴席のBBAはそのワンフレーズに騙され、カズマは圧倒的に不利な状況に追い詰められた。
「このように、カズマ少年は強姦を繰り返し、僅か13歳の少女にまで手を出したのです、この人物に必要なのは?」
「「「「「「「死刑」」」」」」」
 傍聴席からも死罪相当の返答が行われ、陪審員でもいれば死刑でも確定しそうな雰囲気になった、
「歩兵休息っ、休めーーっ!」
 表ではそんな声に反論でもするかのように兵士に号令が掛かり、重い重装歩兵を休ませるように指示が出て腰を掛けていた。
 裁判所に警備員はいたが兵士はいない、もし重装歩兵が立ち上がって長槍で突っ込んで来てしまえば、ファイアーボールなど物ともしないようなデカい盾を先頭に入り口ごと破壊され、全員脱走するか敗走も許されずに魔導兵団に焼き殺される。
 多分後者。
 人的被害を嫌ったら、女子供でも容赦しない小型のストーンゴーレムが雪崩込んできて、裁判所内全員口封じのために殺されて、カズマという少年だけが救い出されるような事件になる。
 さらに先程まで穏当だった雰囲気が破壊され、列をなしていたはずの兵士や冒険者たちが距離を取り、号令が掛かれば隣に襲いかかるような恐ろしい光景が広がり始め、地獄の蓋が開く瞬間を待っていた。

 検察側からも一応証人が呼び出されたが、質問以外の答えをダラダラと話していて、恋愛がどうこうと言い、何度も注意された。
「証人は質問にだけ答えて下さい、貴方の心象など裁判には関係ありません」
 余りにもネチネチとカズマの失言ばかり突いてくる質問に業を煮やし、証言者保護のフードを脱ぎ捨てた証言者。
「やかましいっ、私はダスティネス・フォード・ララティーナ、逃げも隠れもせんっ、貴族の娘でカズマとは同じパーティーの仲間、先日恋仲になって結ばれた所だっ、何か文句があるかっ?」
 ダクネスの軽率な行動で、ダスティネス家の令嬢はキズモノで、下賤な冒険者と恋仲になった阿呆でマゾ、と知れ渡ってしまった。
 世間の仕組みも知らず、そんな事件を起こしてしまったカズマは、貴族だか誰かに殺されるか、闇から闇に葬られるのが普通なので、傍聴席の誰もが「うん、こいつ絶対死刑」と思った。
「私は昼間は優しいカズマが好きだが、夜は乱暴に襲って欲しかったのだ、だからカズマに「脚本」を渡して、その通りやってもらっただけだ、私の趣味で誰かに迷惑を掛けたかっ? 私がマゾなのは知ってるだろうっ、お前も、お前もっ」
 何か「昼間は貞淑な処女、夜は娼婦」みたいな昔のビニール人形のようなキャッチフレーズが気に入ったのか、「昼間は優しい亭主、夜は汚い強姦魔」みたいな紹介をされたカズマ。
 ダクネスの言動や行動で、実家には壮大な迷惑を掛け、母親から恋人で夫を告発されて、刑務所行きどころか死罪目前にしたのは気にしていないと言うか、気が付いていないダクネス。

 証言者がキレてしまったので退出を命じられ、次の証言者も呼び出されたが、最初から証言者保護のフードを外して自己紹介した。
「私はめぐみん、紅魔族で、皆さんご存知の「頭がおかしい爆裂娘」です。カズマが好きで言い寄っていたのは街中で見たはずです。私はエクスプロージョンしてしまうと、体力が尽きて動けなくなりますが、練習するのにカズマと二人っきりで出かけて、帰りはおぶってもらって帰ってきました、年頃の娘が男性に体を預けて、ちょっと人目のない所で茂みの奥に入ったり、町外れの連れ込み宿に入れば簡単なのに、カズマは私が幼すぎるから駄目と言って、先日までキスもしてくれなかったので、毎日食事に薬を盛って女のニオイを嗅いだだけで襲うぐらいの状態になって貰いました。それでも数日我慢したので、まずダクネスが体を見せまくって誘惑する手はずに決まりました」
 何かょぅじょ本人から新事実が言い出され、「ソレ、俺がハメられて強姦されたんじゃない?」と思うカズマ。
「貴方はまだ13歳ですね?」
「はい、そうです」
 この世界には「13歳以下は強姦」という規定は無かったが、結婚もしていないのにその年頃の子とするのは大体犯罪行為なので、ティンコだけでも切られるのが相当の罪で、ょぅじょは普通意味も分からず同意しないので、質問で畳み掛けた。
「なんて酷い、まだ年端もいかないお嬢さんを無理矢理乱暴したんですよね?」
「いいえ、私達がカズマを乱暴しました」
「まさか、乱暴にされて、痛かったですよねえ?」
「いいえ、カズマに膜だけ取ってもらって、すぐにアクアに治療呪文を掛けるよう言ってくれました。実際全然痛くなかったので驚いたぐらいです。優しい人ですが、まさかここまで優しいとはビックリしました」
 大勢の前で質問されダクネスのようにグダグダの答えで、質問どおりに操れると思っていたが、めぐみんは頭が良すぎてダクネスのように引っ掛からなかった。
 色々質問されても「カズマが「中に出しちゃダメェ」と言ったのに、だいしゅきホールドで中出しさせた」とか「二回目からは私が上に乗った」とか「二人は妊娠するつもりで、私だけ止められたので、悔しかったので子供が出来るようにした」などと、法廷での
セカンドレイプを何一つ恐れない、子供の口からは出そうにないセリフがガンガン重なって諦めた。

 3人目は最初から証人保護のフードを拒否し、そのままの姿で現れた。
「わたくしは女神アクア、私に失礼な態度を取ると、天罰が下って良くないことが起きますよ、オホホホホ」
 めぐみんに教えられたセリフを言うと、また外から人が走ってきて、いつものセリフを言った、
「大変だ、また川が氾濫してこっちに水が向かってる」
 堤防や城塞など、高さを完全無視して乗り越えてくる水。そんな水害は聞いたことがないので、誰の仕業か簡単に推察され、裁判長直々にお願いがあった。
「女神アクア、お怒りを鎮めて水を引かせて下さい」
「いいえ、これはわたくしがやっているのでは無く、天罰なのです、私に何か不幸なことが起きると、自然が私を助ける、そういうシステムなのです、オホホホホ」
 まためぐみんに教えてもらったセリフを言うと「前もそうだ、絶対お前がやってるだろう」と誰もが思ったが、これ以上怒らせると「城塞ごと更地にしてやる」と目で語っている女が怖すぎて、質問とかは諦めた。

 色々とゴタゴタしている間も、ワイバーンだか飛龍が屋根の上に陣取り、シーフだかアーチャーだか、身の軽いものも屋根の上にいる音が聞こえ、事が起こればロープで降下して、窓を破って短剣で武装した集団がカズマを拉致する。
 一階からは重装歩兵が突貫し、抵抗など無いが、有り次第ストーンゴーレムを前面に立てて突入、魔導兵団が火の魔法で建物ごと破壊、裁判所内は阿鼻叫喚の地獄になるが、その事実に気付いている者が少ない。

 本来もう少し話し合い、裁判なので公平を期す所だが、穏当な判決を出さないと死人の山が築かれるので、恐怖から貴族の妻側の言い分を却下して、カズマを追放程度の軽い罪で追い出す事にした一同。
 裁判所としても、武力に屈したと思われないため、最期まで威厳を保ち、整然と判決を出してから解散する予定であった。

「そ、それでは判決を言い渡す、被害者は無いとの事なので冷静に聞いて欲しい、被告カズマ少年に、し……」
「イヤアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアっ!」
 私財没収とか、市中所払いで追放、程度の軽い判決だったが、最初から冷静さを全く失っていた新人サッキュバスちゃんが「死罪」とか「市中引き回しの上獄門磔」と勘違いして発狂。フードを脱ぎ捨てて魔族ウィングを背中から生やして、カズマに抱き付いて明り取りの窓から一緒に脱走した。
「おい、何か出たぞ!」
 死刑判決が出た場合、窓から何か放り出して下に知らせる手はずだったので、まず貴族の兵団が反応した。
「突っ貫ーーー!」
「「「「「「「「応!」」」」」」」」
 重装歩兵が立ち上がり、二列縦隊で入り口を破壊しながら突入した。
 警備員なんか、既に脱走して誰もおらず、係員まで脱走して無人の野を行く重装歩兵。援護や伏兵対策に、後方から火炎魔法が次々と発射され、開いていたドアの中を焼き尽くす。
 屋根の上からはシーフの集団がロープを使って舞い降り、顔を覚えさせられた少年がいないので「カズマはどこだ!」みたいに叫びながら、刃物を持って真っ赤な顔をして髪を振り乱して叫んでいたので、まるでナマハゲが集団で襲い掛かったような地獄絵図になった。
「抜っ刀ーーーー!」
「「「「「「「応!」」」」」」」
 階段を登るため、長槍を捨てた重装歩兵が抜刀し、前列は大盾とロングソード、後列はクレイモアみたいな大剣を振りかざしながら二階の議事堂に突入し、床を踏み割りながら可愛いストーンゴーレム君も入場した。
 裁判所は既に出火炎上し、窓からは煙を発して燃え盛り、逃げ惑う人々や「カズマはどこだ!」と喚き続ける盗賊団。
 カズマに死刑判決を出したと思われる裁判長や検事は拘束され、ロングソードや両手剣を押し当てられ、何かルパ~ン三世のカリオストロの城みたいに、串刺しにされて一同に持ち上げられるような末路を迎えようとしていた。

 そんな中、カズマの財布を持っていた女神が、一階の会計所で罰金を払って、震えて怯える会計員をダクネスが押さえつけて、収入印紙を貼らせて判子と言うか、裁判所の封蝋を貰って整然と退場した。
「エクスプロージョン!」
 出入り口付近にいて戦闘開始していたモンスター?にエクスプロージョンを打ち込んで「道」を開けためぐみん。
 めぐみんを肩に抱え上げたダクネスと、寄ってきた水の壁か何かに守られながら、平然と出ていく女神一同。
 これから探知魔法でも使ってカズマを探さなければならないのと、早くしないとサッキュバスにも強姦されたりするかもしれないし、どっかの「処女の女王様」がカズマを確保して、「邪魔されないうちに」と、カズマを乱暴すると思われる女が沢山いた。

 その頃のカズマきゅん。
 新人サッキュバスは、二匹の飛龍に追われていたが、本気でマジでガチのサッキュバスちゃんは、血走った目で後ろを見て、竜騎士を誘惑して幻覚を見せ、魅了して幻惑させ、妄想させて混乱させて毒入りにして石化?させ、恋人や片思いの人に出会わせ、近所の人妻とか給仕のお姉さんを思い描かせ、漫☆画太郎先生が描くようなBBAと交尾する夢を見せて竜騎士を発狂させたので、手綱を握る手が不確かになり、次第に追跡が困難になって墜落していった。
「え? 大丈夫なの? サッキュバスちゃん」
「はい、私たちは魔力で飛んでいるので、二人分ぐらい大丈夫です」
 サッキュバスの小さな羽根では、一人分の飛行も無理で魔力で飛んでいたが、その力にも限度があり、町外れの悪所、サッキュバスの店や売春宿が立ち並ぶ治外法権の場所に降り立ち、一旦連れ込み宿に姿を隠した。
 ヤル事は決まっているので、支払いを済ませて手早く入場したサッキュバスは、カズマを部屋に入れて後ろ手で鍵を掛け、服を脱いだ。
「ああっ、カズマさんが死罪を言い渡されてしまうなんて」
「え? そうだっけ? 「し」までしか聞こえなかったんだけど?」
 極限状態で判決を聞いたサッキュバスとか、ロリ女王様で恋する乙女たちは、聞き耳を立てて、ちはやふるの主人公みたいに「感じが良い」耳を持っていたので間違いなく「死刑」の声を聞いた。
 自分たちの恋路を邪魔する物が多ければ多いほど、恋が燃え上がるので、幻聴であっても間違いなく死刑と聞いたので、ソレに関しては間違いない。
「カズマさんっ」
 萌える愛情を抑えられず、問答無用でカズマをベッドに押し倒した新人サッキュバスちゃん。
「もし永遠のお別れが来るなら、せめて忘れ形見だけでもっ」
 上から伸し掛かられ、血走った目でヤンデレーな表情のまま訴えるサッキュバスちゃん。
 それを見たカズマも、めぐみんどころじゃない病み方を見て「あ、これは止めるの無理だわ」と得心した。
「ああ、お慕いしています」
 そのまま唇を奪われてしまったが、サッキュバスの世界にもご法度とか禁止事項が有る。
 人間のオスと交接する時は、必ず幻惑して魅了してから口で精を吸うか、もし気に入った男が出来て子供を授かる時であっても、幻惑して妻か恋人と愛し合っていると思わせ、又は片思いの相手に変化している状態でまぐわい、サッキュバスだと認識された状態では交わってはならない原則を破ってカズマと愛し合うことにした、頭の悪い新人サッキュバス。
「あ、ありがとう、助けてくれて」
「いえ、私の方こそ」
 ヤバすぎる病み方が消えて、恋する少女の顔になったので、今度こそ邪魔されない内に新人サッキュバスちゃんとできるように成長したカズマ君のティ*コ。
 この場合、命を救われてしまって?今生の別れに抱き合うので、今までの怖い恋人三人とか、自分が助けた農家の少女とかは、宇宙の彼方に忘れ去って、目の前の愛しい少女とヤルことにした。
「ああっ、サッキュバスちゃん」
 元々露出が多いエロい服装だったが、首元のホックを外すとすぐに全裸になったサッキュバス。仰向けに寝ているのに脱げたので、胸にむしゃぶりつくカズマ。
 この世界の人間で、正気のままサッキュバスと交わるような男は存在しない。
 口で抜かれるのは知っているので、口の中が淋菌の巣でも、袋小便でもすれば菌も出る、ぐらいに思っている感染者や、病気だらけの売春宿に通っている男は太して気にしないが、病気まみれのサッキュバスの肌に舌を這わせ、公衆便所の便器を嘗め尽くすような変態はまあ存在しない。
 そんな原則を破ってキスをして、胸や腹や首筋に舌を這わせ、本気で愛してくれるカズマに違和感を覚えたサッキュバス。
「あ、あのカズマさん? 私汚いですから、やめて」
 サッキュバスに常駐している性病、自然宿主でもあり、病原菌に感染しても症状が出ないサッキュバスと違い、人間は汗を舐めただけで簡単に感染して症状が出るので「やめて」と言ったが、異世界のカズマには意味が通じず、いつものようにこう言った。
「サッキュバスちゃんに汚い所なんて無いよ」
「ああっ」
 そんな事を言われるのは、一族でも自分だけだったので涙を流し、感激するサッキュバス。さらにカズマへの恋心が深まった。
 
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