詩織の【全裸で家庭教師】
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高校生の初めての相手は私じゃないわ。
「お姉さん、処女?」
……お前は中学生か?
◆
ガラじゃないのに、家庭教師なんて引き受けてしまった。
しかも、男子高校生。
真面目そうな眼鏡。草食系(死語?)だが、やっぱりエッチ。
火曜と木曜には、異性と密室で二人きり。
それだけでドキドキなんだろうな。今日で5回目なのに、まだ視線は泳いでいるし、泳ぎながら、おっぱい見てる。
◆
「彼氏、いるから」
そう答えた。
「やることやってるから」
嘘ついても仕方ない。
◆
ある夜、克己くんに抱かれる夢を見た。
克己くんは全裸で登場した。
全裸になる勇気があったんだと驚く私。
驚くポイントがずれているのは、夢だから仕方がない。
私も全裸であることを――思い出した。(夢だなぁ)
そのあとは曖昧……。
私は、ショーツ一枚で寝る。
火事の時はそのまま逃げ出す覚悟はしている。
彼に肌を与えたあとは気分次第。ショーツを穿いたり穿かなかったり。
穿いても、夜明けに脱がされたり。
……まだ未明。
なるべくゆっくりとショーツを下げた。
やがて、白い布を床に落とす。
初めて、ひとり寝なのに、全裸になった。
夢の続きを見たかったのかもしれない。
◆
家庭教師7日目。
おっぱい解禁。
上半身裸で、新鮮な視線を浴びた。気持ちよかった。
「サ、サイズは?」
がくっ。
そのリアクションは想定外だった。
「測ってみたら?」
特別授業の保健体育の始まりだった。
◆
中学生に入る時のオリエンテーションの思い出。
教科書をもらったり、学用品を注文したあと、「制服の採寸」があった。男女別室で。
克己くんは、女子はパンツ一枚になっていると信じていた。
二人一組で、メジャーを相手の素肌に当てていると。
……お疲れさまです。
学校によって違うとは思うが、せいぜいブラ姿になって、合いそうな既製品を試着するだけだ。
中学生の妄想はすさまじいな。
今、克己くんは、妄想を実体験にしている真っ最中だ。
具体的には、半裸で直立する私にメジャーを当てている。
乳首のすぐ上を通すのだが、ものすごくぎこちない。
「時間かかったら、女の子は恥ずかしいよ」
逆効果となるように、意地悪なアドバイスをする私。
なんとかバストを終え、
許可してないのに、ウエストに移っていく。
ウエストの計測を終えた彼に、「今日はここまで」
と言った。
◆
保健体育のつづき。
白いブラウス。
濃い青のスカートは膝下。
いつになく清楚な私が直立している。
「始めます」
手を離すだけでスカートが落ちた。
止め金もファスナーもリリースしていたからだ。
ショーツ。
いや、パンティという言い方しか知らないだろうな。
制服スカートが短くなって、かえって下着見えないし。
どうせなら、初パンティはクラスのマドンナのほうがよかったよね。
◆
計測は、上半身の時よりもぎこちない。
メジャーでお尻がきゅっと締まる。
無理して触らないようにしているのが、かわいい。
でも、次は、さすがに私も恥ずかしい。
なんとか目盛りを読んで、お尻を解放した克己くんに、
「私も、普通は下着の上からなんだけど……克己くん、上手いから、お願いするわね」
躊躇ったら、負け。
でも、さりげなく。
克己くんにお尻を向けて、ショーツを脱いだ。
◆
後ろ向きとはいえ、下半身裸。
このいやらしさは、測れない。
高校生には刺激が強すぎるだろう。
でも、お尻ぐらいちゃんと見てほしい。
じっくり一分間。
「測って……恥ずかしいよ」
◆
裸の臀部の計測がやっと終わった。
私はブラウスとブラジャーを取り去って、全裸になって振り向いた。
後ろから触るか触らないかギリギリだった下腹部へ、ようやく焦点の定まった視線が注がれるまで、たっぷり3分。
さすがに、恥ずかしかった。
◆
私が処女をあげられないのが辛い?
いや、彼の童貞を奪うのが辛かった。
ファーストキスをかわいい同級生と交わし、
恥ずかしがる彼女の可憐な下着を取り去り、
薔薇の花のようなヌードを見せる彼女を、
優しく壊してあげてほしかった。
昨日、一晩考えた結論が、アナルセックス。
◆
克己くんが告白したい相手は、メグミちゃん。
キスしたい?
裸にしたい?
……痛がらせてでも、壊したい?
彼は答えを出した。
つまり、全裸で、屹立した中心をさらしていること。
◆
「あああー! ああっ ああっ 」
覚悟はしていたけど、ロストバージンよりも痛かった。
「だ、大丈夫ですか?」
彼も必死だが、夢中で訊いてきた。
「大丈夫。メグミちゃんはもっと痛がるよ」
なんとか答えられた。
アナルセックスならバックスタイルだろうが、初体験の練習として、極限の正常位をとった。
ほぼ180度に折り曲げられた私の裸体に、彼の凶器は垂直につき立った。
「ぐっ、うう、うう、あ、あ、はあっ」
◆
アナルだから、中に出してもいいのは、アドバンテージだった。
終わった。
克己くんがメグミちゃんの処女を奪う日は来るのだろうか?
「裸のメグミちゃんには優しくするのよ」
まだまだ家庭教師は続けるけど、行為はこれが最後になる。
―――――――――
(終わり)
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