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この凄まじいセカイに祝福を?(カズマがサッキュバスにヤられたり、触手の化け物や両性具有の天使にガチ堀されて出産する話)

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ダクネスの両親に命を狙われ、めぐみんも何か病んデレーで怖すぎるカズマきゅん

 ダクネスの父からは一応「働きぶりを見て、出世できれば考えてやる」と言われたが、母親からは「平民」と知られた時点でゴミ扱いを受け、目も合わせず口も聞かなくなった。
 さらに寝床からしがみついていためぐみんは、「前世からの恋人」を見つけて以降、以前の天真爛漫な表情が消え、ヤンデレ全開の表情になって、ヤンデレリスカメンヘラボーダー厨二病という最悪の物件に変貌していた。

「エヘッ、カズマ、この三人、ダクネスと兵士とか一緒に、全部エクスプロージョンしちゃいましょうよ?」
 声と口元だけは元のめぐみんだったが、目が狂っていて「町中でも平気でエクスプロージョンできる頭のおかしい子」に相応しい表情をしていた。
「だめだよ、めぐみん、ダクネスは仲間だし、この人達はダクネスの両親と執事さんで、何の罪もない人をエクスプロージョンしちゃだめだよ」
 病んだ人の扱いがうまいのか、自分も病んでいるから病んだ人との話し方を知っているのか「カズマに近づく変な奴は、全部エクスプロージョンしてやる」と言うょぅじょには出来るだけ逆らわないようにご機嫌を取るカズマ。
「ララティーナ、その子もカズマ君に懐いているようだが?」
「はい、女同士の取り決めで、奪い合いにならない程度に紳士協定と言いますか、女子協定がありまして、殺人技は禁止されています」
 どこかで殺し合いの決闘にならないように、女神が間に入って話し合ったと思われる二人。防御しかできないダクネスが不利だが、一発エクスプロージョンを打てばめぐみんは無力になるので、その一発目さえ凌いで肺を焼かれなかったらダケネスに勝ち目が有る。
 自分にそこまでの値打ちは無いと思ったが、以前からめぐみんがカズマにご執心だったのが気に食わなかったのか、全裸で一緒に風呂に入って命令されて背中を流してしまったら、純潔の誓いを破って寝たのと同じ扱いだったのか、あれからダクネスの態度が変わり、対立し始めた二人を駄女神が取り持ったらしい。

「大変です、川から水が溢れて城塞に迫っています、!」
 外から来たと思われる兵士も、水の被害を申し出て領主たちを逃がそうとした。
 外の天気は大変良く、水系でこんな真似が出来る魔女は、この街でもただ一人なので目線で確認すると、そいつも何か病んでいて「カズマの命を狙う人は、全員水で流しちゃいますよ~」みたいな危ない目をしていたので、今の自分のパーティーメンバーで正気に近いのは、ダクネスだけだと気付いたカズマきゅん。
(なんでこんな事に……)
 強壮剤の副作用なのか、恋をして処女を失うと正気も失うのか、パーティーの女の中3分の2は狂っていて、もう一人は最初からマゾで、今までのパーティーメンバーが全員逃げ出すほどの変態で剣が振るえない騎士。
 自分の恋人を否定したり、始末しようとしたり無視したりする奴は、全員処分対象なのか、爆裂魔法とか水系の魔法で処理しようと考えている女達。
 その中でも、箒を逆に立てて布巾を掛け「ぶぶ漬けでもお出ししまひょか?」みたいな京都人的な雰囲気を出している女神が怖くて目を逸らした。
 カズマ君は、海の向こうのウリセンバーで体を売って働きながら、楽しく暮らすほうが、この女たちと暮らすより幸せなのではないかと考え始めたが、昨夜結ばれてしまったので手遅れだった。
「奥様は馬車ですので足元が確かな内にここをお離れ下さい、お館様もお嬢様もお早く高い所へっ」
 水が押しよせた原因を知っているお嬢様は、高い所に逃げても無駄で、自分たちを追い掛けて水が迫るのを知っていたので逃げずに留まった。
「ララティーナ、お前も逃げるんだ」
「父上、私は逃げません」
「何故だっ、川が溢れて水が近付いて……」
 そこで領主も、以前の娘の手紙に「私に掛けられたデュラハンの死の呪いを簡単に解いたので、アクアが元女神と言い張るのを信じます、アクアは名前の通り水の魔法を使いで……」と妻への手紙に書いてあったのを思い出し、その人物を見ると「敵が来たら全兵力流せるように仕掛けしておきました~」みたいなゲス顔で笑っていて、その立ち位置は常に娘の近くにいて、千枚通しかアイスピックみたいな物を持っていて「いつでもお前の娘を殺せる、人質を取っているのはこちらだ」と言う笑顔も絶やさなかったので「次にこの城塞を攻めるときには川の流れを堰き止めて、娘の命を確保してから」と思い直して逃げ出した。
 もしカズマと言う男を連れ去ったりすれば、まずはエクスプロージョンで兵士一行がふっ飛ばされ、激流に流されたり、妻も兵士も流されて行方不明になった後、自分一人になった所に杖を持った女神が現れて女神ブローか杖で撲殺されたり、アイスピックで耳か目を刺されて3日間転げ回って狂い死にしたりするビジョンが何故か頭に浮かんだので、後ろを振り向かずに逃走した。

「「またのお越しを~~」」
、まずはカズマに嫌味を言いまくってから無視した奥様が帰り、続いて城塞の壁から水が吹き出して本格的に危なくなってからお館様も逃げ出した。
 この程度の問題は日常茶飯事のメンバーは、「街全員ヤったら、デュラハンのときの借金消えるかも?」と思っていたが、街の連中などいつでもヤれるので、自分たちが普通の生活するためのインフラとして取っておいた。
「さあ、お客様も帰ったし、昨日の続きをしましょうか? カズマはこの中の誰が気に入った?」
「え?」
 もし女神の問いに回答すると、残りの二人に抹殺されそうで口を閉じたカズマきゅん。
 ララティーナさんとは結婚禁止だったし、ょぅじょを教会に連れて行ったりすると街の住人に逮捕され、広場で高いところに吊るされてしまう、女神は多少改善されたもののガバガバなのは以前のままなのでノーサンキューだった。
「さあ、カズマ、教会に行って二人だけの結婚式を挙げましょう」
「ヘ?」
 親に禁止されたのに「誰にも祝福されない結婚式」を敢行するつもりで、カズマに背後から抱きつくララティーナさん。
 膝の上ではそんなことは許さないめぐみんが、さらに病んだ目になって前世からの恋人を見つめた。
(タスケテーーー!)
 助けを求めた人物も病んでいて「女神職から現世に下生させたんだから、セキニン取ってネ?」と言う表情で睨み、断ったりすると川の水に飲まれて死にそうな気もした。
「ソウダ、オレ、ココニ行カナクちゃ」
 執事から渡された「ブタの休憩所」だか何だか、危ない屋号の店に出頭を命じられていたので、マッハで店に向かおうとしたカズマ。
 女達も後を追おうとしたが、化粧や身支度で時間がかかり、全力ダッシュで走るカズマには追いつけず、後から魔法で遮蔽して来た女達の気配に怯えながら店の門を潜った。

 ブタさんの休憩所
 カズマが店に入ると、元は小さな闘技場だったと思われる下段の土間に「ブタ」の客がマスクを被って顔を隠し、ブーブー言いながら下段で鳴いていて、上段の見物席ではケバい女が茶など飲みながら下段のブタを見物していた。
「いらっしゃいませ、初めてのお客様ですね? 上段でしょうか? それとも下段?」
「いえ、実は貴族の執事さんからこの店に行くように言われたんですが?」
「そうかい、じゃあ厨房にでも行きな」
 話は通っていたのか、店の中に案内されるカズマ。娘を調教したサディストと見込まれて、サドマゾのお店で手腕を降るわされるらしい。
 下に行くとどこかの高貴な身分のお方が、お忍びで遊んでいて客に見下げ果てられ、上段では売春婦だか水商売系の女が、男に傷つけられた傷を男を見下げて癒やすような特殊な趣味のお店で、ダクネスの本当の父親もここから連れてきたらしい。
(スゲエ……)
 ダクネスと趣味が合いそうな男の近くを通り、裏通りに面した厨房に連れて行かれたカズマ。ここで料理されるのか、ブタとして奉仕させられるのかと思ったが、面通しをされるとすぐ「裏で粉でも轢いてろ」と怒鳴られ、裏口、高貴なブタさん達の本来の入り口から出され、石臼に対面する前に、外で待っていた汚い身なりの農家の子供達と目が合った。
「あれ、君たちは?」
「あの…… 残り物があったら下さい」
 いつも出てくる怖いオッサンでは無く、優しそうで若い小男だったので、残飯を強請る子供達。
 城塞の外にある農家の惨状はその目で見て、貧しさも知っていたカズマだが、この世界の縮図を見せられ店の中や街中の飽食と外の農家、年頃になれば売春宿に売られ、それまでは子牛でも飼うように育てられ、飼われてはいるが労働力にならない娘は碌な食料も貰えず「街にでも行って自分で稼いで食ってこい」と放置されているのを現実に見せられた。
「あ、あの、ちょっと待ってね」
 食べ残しや生ゴミを捨てる樽をまるごと持ち出し、子供に漁らせるが、裏通りにいた子供が集まってしまい、ドン臭い子や力の弱い女の子は弾き出され、収穫無しで涙目で放り出された。
 周りでは姿は見えないが「ノブレスオブリージュ」がどうこう言っている声が聞こえたり「紅魔族もこんな感じです」と言う小声が聞こえたので、またアクアの呪文で姿を消して監視している女達がいるのを知らされた。
 読み書きまでは教わって、魔力が強かったので冒険者になって小銭を稼ぎ、どうにか食い繋いだめぐみんと違い、何の能力も無い上、読み書きも習っていなさそうなょぅじょたち。
「じゃあ君たち、粉でも挽きながら待っててね」
 カズマの方が涙目になって、石臼の使い方も知らない子に使い方を教え、店に戻って色々とこなした。
 まず店の者と大喧嘩をしてから、お客様のブタに「店の外に農家の汚い女の子が待ってますぜ、そいつらに「踏んでもらいたい」とか「鞭で打たれたい」と思いませんか?」と聞いて回ってチップを稼ぎ、普通の女は足を運ばない店の下段に招き入れて上客を踏んで回らせてみたり、「お客様方も手持ち無沙汰でしょう、店の外に大きな石臼が有るので引いてみませんか?」と聞いて客自身に闘技場内に大型の石臼を持ち込ませて、農家の少女にムチ打たせながら挽かせたり、便所が沖縄のフルみたいになっていて、下に本物のブタが飼われていて排便を食べていたので「お客様、全身で「黄金水」を浴びてみたいと思いませんか? 何なら「現物」が落ちてくるかも知れませんぜ?」と聞いて、サクラの農家の少女に黄金水を出させて浴びさせ、喜んだ客が更衣室に戻ってチップとして金貨10枚程貰ったり、カズマも自分のためでは無い労働には意欲を見せて働き、別世界のマゾについての知識を披露して客にも喜ばれ、店の売上にも貢献した。
「みんな、これ持って帰ってもいいそうだから、また明日も来てね」
 ブタさんたちに挽かせた汚い粉を食べるような人もなく、子供たちに小麦粉を配る。個別に稼いたチップとかもあり、貧しい農家なら一ヶ月は暮らせる、見たこともないような大金を持たせて少女たちを帰らせた。

「旦那、とんだ拾い物だ、あの小僧使えますぜ、凄えサディストだ、マゾの客がして欲しいことを知り尽くしてる」
 閉店頃、カズマを見に来た関係者に、どれだけ使えるサディストか知らせていた店のオーナー。
 もちろん伝言ゲームで、執事やダクネスの父に伝わる頃には「カズマと言う少年は、お嬢様を屈服させるほどの物凄いサディストで、マゾの客を喜ばせる方法を知り尽くしていて、農家の下賤な少女を連れてきて高貴な人物を足で踏みつけさせたり、客に石臼を挽かせて少女に鞭打たせたり、ょぅじょの小便を上客に浴びさせてみたり、とんでもない悪童だった」と伝わった。

 ほんの一週間ほどで冒険者の頃の数年分を稼いだカズマは、アクアが色々と壊した借金も返した。
 農家の少女達も公衆浴場で洗って体を磨かせ、町娘の服を買ってやり、クラスに一人ぐらいはいる美人の中から選んで、食べさせて太らせてから、貴族や高貴な人物との仲介をして「愛人が欲しくありませんか?」と聞いて回って、売春宿に小銭で売られて性病まみれで死んで行くより、よほどマシな人生を選ばせた。
 もちろん愛人が嫌だったり、相手が嫌なオッサンなら断れたが、貧しくて食べられない生活より、きれいな服を着て美味しいものが毎日食べられる生活を選んだ。
 町外れの家の値段や家賃など、貴族や高収入の人物には小銭同然で、召使まで雇って世話をさせ、農家にも売春婦として売る数倍の支度金を渡して喜ばれ、毎日踏んでくれる女王様として仕込んだカズマにも感謝して礼金を払い客にも店にも喜ばれた。

 そんな良いことが続くはずもなく、カズマはダクネスの母から手を回され「人身売買の幇助」の罪で告発された。
 もちろん自分の娘を「どこかの貴族に高く売るため」である。治療魔法でも駆使して処女を再生させて、お腹に子供がいれば堕ろさせて「娘に苦労をさせない」のが表向きの言い訳で、娘のことなど何も考えていない。
 街には売春宿が溢れ、公然と奴隷売買までされていたが、聞いたことが無いような罪で告発されたカズマきゅんの明日はどっちだ。
 
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