詩織の【野外でヌード体験】
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初めての野外露出。
・
その夜の彼は優しかった。
一糸まとわぬ無防備な私を丁寧に扱ってくれた。
後戯。
乳房にそっと置かれる彼の手。
「あと、まだやっていないことは……」
◆
◆
無理だ。
野外露出なんて。
私は、初めて、“説得”された。
免許とりたての彼がレンタカーで私を運んできたのは、とある新興住宅地の奥にある、無人の神社だった。
夏の午後1時。快晴。平日だが、海水浴場はカラフルな水着で賑わっているはずだ。
私だって水着を着ていた。
下着がわりの青いビキニの上にブラウスとミニスカート。
白の上下だから、透けていないか確認した。
車を降りる前に服を脱ごうかと思ったが、勇気が出なかった。
◆
とりあえず、“撮影会”ということで“説得”された私。
彼は指一本触れず、私が脱ぎたくなったら脱ぐ、というルールだ。
◆
林を切り開いたような境内。
お祭りの日には、駐車場になるのだろう。舗装はしてないが、きれいな広場だった。
自然に歩いて、としか彼は指示しない。
拝殿の階段ではパンチラ風の構図になったが、彼は淡々と撮っていく。
◆
脱ぐところは撮らないで、と言って、ビキニになったのは20分ぐらい経ってからだったろうか。
この夏の初水着は、林の中の神社かぁ。確かに記憶には残るだろう。
高校生の頃から、海ではビキニを見せていた。
スクール水着とどっちがいい?
彼に質問すると、かわいい“へそ”が見えるほうと言った。
へそフェチ?
そうかも、と彼は言った。
テレビで見た甲子園のチアのコスチュームがへそ出しスタイルだった時は、異常に興奮したという。
ふーん。
チアといえばパンチラだと思っていた私には新鮮な意見だった。
その直後、私はビキニを下ろして、お尻を披露したっけ。
正直に暴露してくれた彼へのご褒美のつもりだったのよね。
◆
ビキニの私は、動かされて、撮られた。
新体操の動きだよ、エッチじゃないよ。というアドバイス。
わけのわからない指示だが、確かにブラウスよりは動きやすいから、いろいろ試した。
拝殿の回廊では床運動の形もできた。
気持ちいい。
汗ばんでくる肌に、時折吹く風。
新鮮な空気に体全体で触れている。
もっと……。
ごくごく自然に、
私はブラをはずした。
◆
彼は平静だった。
軽く失望?……ううん、嬉しい。
映画や深夜ドラマの撮影現場で、一人だけヌードになった女優は、どんな気持ちなんだろう?
役に入りこんだら、恥ずかしくないのかな?
今の私の気持ちは……うーん、やっぱり、ちょっと恥ずかしいな。
そして、嬉しいのも確か。
恥ずかしいから、嬉しい。
自然な立ち姿を、あらゆる角度から撮られた。
いま、お尻を至近距離から撮られているけど、彼の姿が見えないから、まだ耐えられた。
本当に指一本触ってこない。
襲われて、最後まで剥かれることも想定していたのに。
それなら、
高校生でやったよね。
私は最後の一枚に手をかけた。
◆
あとから考えると、全裸までの所要時間は30分ぐらいだった。早かったかもしれない。
全裸は、もっと気持ちよかった。
もう脱ぐものないの? なんて、変なことを考えるぐらいに。
ヌードモデル撮影会そのもの。
あくまでも自然体。
性器も意識しない。
あるものは写るでしょ。仕方ないよ。
回廊に寝そべると、乳房の形が変わる。
触ってくれないから、自分で触る。左手で。
――我慢しなくていいよ。
タイミングのいい、彼の指示。
そして、初めてのルール違反。
彼は私の空いている右手を取り、それを私の……に当てさせた。
撮らないよ、という彼の声。
でも、見るよね。
いいよ、始めちゃうよ。
◆
「う、うーん」
それでも最初は恥ずかしいから、そっと触る。手が触れてしまったという感じで。
初めて見せるオナニーが野外で全裸とは、大胆すぎるかも。
もっとも、ほとんどの女性のオナニーは全裸なのだけど。
「ああ、ああ、う、ああ、あ、あん」
濡れてくる。
乳房も遊ばせない。
強く揉む。
彼は、私が乳房に加える力の強さに驚いているようだった。
「はあっ、はあっ、あ、あー」
声の大きさにも驚いている。
濡れて、したたってくると、指を入れた。
「はあっ、はあっ……お願い、クリトリスを……」
ついに言ってしまった。
彼は、腹を決めたというように、半分顔を出していた真珠に、手を伸ばした。
◆
凄かった、と彼は言う。
確かに自分が誘導したが、ここまでやるとは思わなかったのだろう。
ふふ。
まだ甘いわ。
絶頂はまだ一回目。
まだ私は一糸まとわぬ全裸なのよ。
起き上がると、素早く四つん這いになる。
今日はまだ一度も見せたことのない究極の形。
さらに、お尻を彼に向ける。
見て!
うつぶせのオナニーよ。
◆
「ああ、ああ、ああ、はあっ、あん、あん、う、うう、はあ……」
夏の、林に囲まれた神社の境内。
私のあえぎ声はいつまでも聞こえていた。
――――――――――
(終わり)
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