IS【インフィニット・ストラトス】《運命が変わった日》
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【第181話】
前書き
短いです
あまり長く書かないのは長文過ぎても疲れる気がします(読み手側が
実際、自分は疲れた
長くても十ページ内が疲れないですな、俺は
――1025室――
時間は流れ、現在夜の八時。
セシリアと共に、朝から夕方にかけて図書室でシャルの牢獄入りを防ぐ方法を探すも、やはり明確な答えのある本には巡り会えなかった。
国家代表になれば免除されるとはいえ、選択肢は多い方がシャルも安心するだろうから個人的に調べているが……。
考え事をしてると、コンコンとドアを叩く音が部屋に鳴り響いた。
「開いてるぞ~」
その言うや、ガチャっという音と共に遠慮なく入ってきたのは――。
「よぉ、ヒルト」
「……なんだ、一夏か。 どうした? 何か用か?」
「ああ、ヒルトって【ウォーターワールド】に興味あるか?」
いきなり突拍子の無い言葉だが、何と無く嫌な予感がした――主に鈴音的な意味で。
「……それがどうしたんだ?」
「いや、今日さ、鈴からウォーターワールドに誘われてチケットを買ったんだけどさ。 山田先生から言われて明日は白式の開発室から研究員が来るってんでデータ取りをしないといけないんだと」
「ふーん。 わかった、代わりに俺が鈴音の相手をしてやれって事だな」
「そうそう」
悪気もなく、ウォーターワールドのチケットを手渡す一夏。
「……一応聞くが、鈴音には言ったのか?」
「いや、あいつの携帯に電話しても電源入ってないし、さっきあいつの部屋に行ったらもう寝てるって言われてさ」
……それなら起こしてもらえば良いだろうに。
……まあ、寝てるって言われれば起こすのも悪いって思うかもしれないが。
「……わかった。 まあデータ取り頑張れよ?」
「おぅ、ヒルトはデータ取りとか無いのか?」
「俺は毎週毎週F.L.A.G.に生体データと一緒に送ってるから問題ないんだよ」
「そっか。 結構お前も考えてやってるんだな」
……何気に上から目線なのがイラッとしたが、表情には現さずに笑顔で俺は応えた。
「当たり前だろ? 望む望まざるは関係無く、専用器を手にした以上は責任は果たさないといけないしな、これが」
「そっか。 じゃあ渡したから明日は楽しんでこいよ」
そう言って、一夏は部屋を出ていった。
出ていったのを確認すると、俺はため息をつく……。
「……鈴音が何か可哀想になってくるな。 せめて一夏も代替え案出して、別の日にショッピングに行くとか考えれば良いのにさ。 ……そもそもあいつ、恋愛に興味が無いのか? ……やはり、男の方がいいのか? うげ……俺の貞操の危機だ……」
そんな事を呟きながら、受け取ったチケットを見て、また二枚に増えたチケットを眺めていると突如携帯の音楽が鳴った。
誰だろうと思い、携帯を取り出すとその番号の主はシャルだ。
「はいはーい、シャル、どうした?」
『あ、ヒルト? ……あ、あのね? 昨日言ってたチケット……もう無い、よね……?』
電話越しのシャルの声は、既に諦めかけている印象を受けるのだが――。
今ちょうど一夏から貰った(元を正すと俺のだが)チケットを合わせて二枚。
「あるよ?」
『ほ、本当!? う、嘘じゃないよねっ!?』
信じられないのか、何度も聞き直してくるシャル。
まあ、今なおもう一枚余ってるってのがシャルにとっては信じられない状況なのだろう。
「俺が嘘ついてどうするんだよ? 嘘ついた事無いだろ、俺?」
『そ、それもそうだね。 ……あのね? 実は、明日搬入予定だった僕の専用機のパーツ、手違いで日曜日搬入になったの。 ……だから、その……ね? ぼ、僕も行きたいなぁ……なんて。 ……ダメ、かなぁ……?』
遠慮がちに言うシャルだが、声を聞く限りは期待に満ちた声に俺は聞こえた。
……ここで意地悪を言うのも悪くは無いのだが、下手に怒らせるのもダメだし、素直にOKを出す。
怒らせると怖いもんな、シャル――可愛いけど。
「ダメな事は無いぞ? ならこれからそっちに渡しに行くよ」
『え? わ、悪いよ。 僕が取りに行くから――』
「いや、どうせ美冬にも渡さないといけないからな。 だからそっちに行くよ」
『……わ、わかった。 じゃあベッドで座って待ってるね?』
「おぅ、ちょい遅れたらごめんな」
そう言って電話を切ると共に、引き出しに入れていた美冬用のチケットを取り出すと共に、俺は部屋を出、ドアに鍵をかけた。
流石に夜だからか、通路のエアコンが付けられていて外の気温よりかは遥かに心地よい涼しさを肌に感じた。
「節電節電でやり過ぎても身体を壊すからな。 これも人類の叡知が作った奇跡みたいなもんだ、多分」
そんな呟きと共に、軽く駆け足気味でまずはシャルとラウラの部屋へて向かった――。
後書き
ちょいとだけオリジナル気味で
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