レッドネームの死神
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レッドネームへ
さて、デス・ゲームが始まって1ヶ月。俺とシノンのパーティーで10層まで駆け上がった。そこのボスでレベリングして、モンスターを殺し回った。手に入れた素材はシノンが鍛冶と料理でどんどん消費して行く。街の素材もほとんど買い占める。金はボス攻略で手に入れるし、問題無い。そして、俺はシノンに大鎌を作らせる。これのレシピは10階にある隠しダンジョンから手に入れた。10層のボスからラストアッタクでドロップしたインゴットを使って作って貰った。
「はい。フォーサイズ」
「滅びの鎌か…………いいね」
それはアレンジして総帥と同じ形にしてもらった。俺はこれを使って殺しまくる。男は殺して女も殺す。気に入った奴は犯して手に入れる。だが、しばらくはそんな事をしない。ひとまずはレベル上げだ。
そんな生活を続けていると、かなりの時間がたった。すでに攻略は49層まで行った。そこでアリを使ったレベル上げを徹底的に施して、80ちょっとまで上げてしまう。鎌はその全ての攻撃力がほぼ範囲攻撃になるのだから、楽に殺し回れる。もちろん、他の奴らが何か言って来ても無視して殺しまくる。邪魔な奴は手を出して来るので、わざとダメージを食らってオレンジになったら殺す。むしろ、他にも殺す方法は沢山ある。オレンジになれば良いだけなのだから、麻痺の強い物で相手を攻撃して俺を攻撃させる。そして、相手もオレンジになったら殺しても問題無い。だから、まだオレンジだが、問題は無い。そして、2023.12.24。俺とシノンは35層にある迷いの森に来ている。
「さて、邪魔者が多いな」
目の前には青龍連合とクライン率いる風林火山。そして、キリト。俺達は連中を無視してさっさと進む。
少しするとキリトがやって来た。それと同時に背教者ニコラスが現れる。
「邪魔をするな…………」
「こっちのセリフだ。邪魔をするならお前から殺す」
「上等だ…………」
キリトが剣を抜いてこちらに走り込んでくる。俺はフォーサイズを構えて迎撃する。
「速いっ!?」
俺の一閃をキリトはしゃがんで回避した。だが、その次の蹴りはよけられない。大鎌と剣、体術と体術で戦っていく。不利なのはキリトだ。自力が違いすぎるのだから。
「死ねよ」
俺がキリトの背後に瞬時に回って首を跳ねとばそうとした瞬間にニコラスの断末魔が聞こえてきた。そちらを見ると、ギザギザの剣が大量に突き刺さった背教者ニコラスがポリゴンとなって消える場面だった。
「雑魚だね」
大量のドロップアイテムが俺のアイテムストレージにも流れ込んでくる。
「帰ろ」
「そうだな。用はすんだ」
「待て…………」
「蘇生アイテムを置いていけ…………」
「はぁ…………良い事を教えてやる。10秒以内じゃないと効果ないぞ。それでもほしいなら売ってやる」
トレード画面を見せて、蘇生アイテムを見せてやると、一気に消沈した。
「それじゃあな」
俺はさっさと戻ると、青龍連合と風林火山が盛大に戦っていた。大概の奴がオレンジになっている。だから、俺の選択肢は一つだ。
「俺も混ぜろ!」
「えっ!?」
瞬時に接近して、数人纏めてフォーサイズで手首を返して4連撃斬りで殺す。
「なっ、てめぇっ!?」
「ん」
シノンからも剣が飛んで、大ダメージと共に死んで行く青龍連合。風林火山には手を出していない。
「はい、終わり」
「お前ら…………」
転移結晶を出した奴は瞬時にシノンに狩られた為に生き残りはいない。残っているのはこちらを警戒して、震えながら剣を構えて居る風林火山とキリトだけだ。
「さて、掃除は完了。それじゃあな」
青龍連合のドロップを全て平らげて、さっさと転移結晶で帰る。しかし、気づいたら赤になっていた。青龍連合の中に緑はいたのか。まあ、丁度いいや。これからはプレイヤーも狩るか。
「それで、赤になったけどどうするの?」
「気にしないな」
「そう」
フィールドを歩いていると、前方からフードをかぶった男がやって来た。
「お仲間よ、いい情報があるぜ」
そいつはNPCのようだった。レッドネームのイベントか?
「なんだ?」
「隠された転移ゲートの場所だ」
「なるほど…………いくらだ?」
いやらしく笑う男に金を支払って場所を聞く。そこは各階層に一つある犯罪者達の街だった。それとそこには迷宮区と同じく裏ダンジョンが存在していた。
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