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紫天の主は管理局の少将

作者:メア
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変なのが居る!





 さて、現在は機動六課の宿舎で挨拶が行われている。メンバーは基本的に原作と同じだが、追加で俺とマテリアル娘とユーリ、イクスに加え、ティーダ・ランスターとリィンフォース・アインスがいる。転生者は何人か弾いた。それでも、二人ほど入り込んでいるが。入り込んでいるのは原作では存在しないリィンフォース・アインストとキャロと契約している竜だ。この竜がかなりやばい。いろんな意味でだが。

「と、このメンバーが機動六課です」

隊長陣の紹介が終わったようだ。

「さて、それじゃあ次にこの宿舎を貸してくれているうちの上司である人をご紹介します。管理局古代遺物管理部の統括であるアンリ・エーベルヴァイン少将です」

俺が壇上に上がるとみんな驚いた。

「わかっ!?」

「ちょっと、失礼よ」

オレンジがブルーを注意している。

「皆さんこんばんは。名前はアンリ・エーベルヴァイン。こう見えても管理局に勤めている時間は長い。それと、こちらから言う事は不祥事を起こしても構わないけど、俺の仕事を増やすな。といっても、実験部隊で無理だから諦めてやる。代わりに、お前達には徹底的に訓練を施す。これは管理局古代遺物管理部その物がロストロギアを扱う管理局のエリートで構成された部隊だから。その扱うロストロギアの危険性は理解しているだろ」

「ロストロギア?」

「ちょ、アンタ…………」

「知らないようなら…………後で…………いや、今理解させてやろう。八神はやて一佐が保有している個人戦力である隊長達はロストロギア、夜天の書に付属している存在だ」

ムッ、と起こった雰囲気が有るが無視だ。

「そのほとんどがオーバーSで、最低でもAAランクは所持している。この意味がわかるだろう。夜天の書は闇の書と呼ばれていたAランクの危険物だ。そして、ロストロギアの中にはこんなのがゴロゴロしている。実際に俺は多数所持しているからな。わかったか、そこのスバル・ナカジマ」

「はっ、はい!」

「よろしい。さて、訓練だが…………隊長達やフォワード陣はもちろんだが、それ以外のスタッフも最低限の訓練には参加してもらう。支給物資の中に拳銃のデバイス形態が有るはずだ。それを使った最低限の訓練をしてもらう」

「はい!」

中から質問が出た。

「どうぞ」

「必要はあるんですか?」

ヴァイスが質問してきた。

「ロストロギアを一時的にとはいえ、保管するのだから…………襲撃があるに決まっているだろう」

「まさか…………」

「例えば、俺なら別の場所で適当な規模の事件を起こす。それにフォワード達が出撃している間に本体でここを襲って奪い取るぞ。管理局の本拠地だろうが、敵にとっては関係無い。いや、むしろお宝が沢山眠っているダンジョンみたいなものだ」

「ダンジョン!」

後ろでレヴィがウキウキしだしたが、無視だ。

「まあ、保険だがお前達の相手は広域次元犯罪者であるジェイル・スカリエッティだからな。それぐらいの事はやって来る」

「「「っ!?」」」

「それと、ヴァイス陸曹」

「はい」

「お前にこれをやるから、お前にはフォワードが行う御前の訓練の参加を義務付ける」

俺は瓶を投げてやる。ヴァイスはそれをちゃんとキャッチした。

「ちょ、俺はバックヤードで…………というか、これは?」

「お前の妹の怪我を瞬時に治す霊薬だ。ヘリはアルト二等陸士がサポートしてやれ」

「はっ!」

「おいっ!」

「これは上官命令だ。せっかくのA級ライセンス持ちを遊ばせられるか」

「りょっ、了解…………」

「さてと、俺の家族を紹介する。この子達はここに住むからどこに居ても問題無いと思ってくれ」

俺はディアーチェ達を促す。

「我はディアーチェだ。主に食堂に居る」

「私はシュテルです。主にご主人様であるアンリ様のお手伝いをしています」

「ボクはレヴィだよ! へいと達と一緒に訓練に参加してると思う!」

「フェイトだよ!」

「へっ、ヘイト!」

「フェイトさんが…………」

お決まりのやり取りをする二人を置いておく。

「私は末っ子のユーリ・エーベルヴァインです。どうぞ、よろしくお願いします」

俺の後ろに隠れて顔をちょっと出して挨拶するユーリ。

「イクスヴェリアです」

「この子達ははやて一佐と同じく俺の固有戦力だ」

「ふん。小鴉より、我らの方が強いがな」

「せやな~ユーリちゃんは私らになのはちゃん、フェイトちゃんに加えて王様達が揃ってギリギリ勝ったくらいやからな~」

「えへへ」

「まあ、実力としてはランクSSクラスだと思っておけばいい。だが、基本的に戦わないからな。こいつらは俺の護衛みたいなもんだと思えばいい。降りかかる火の粉は払うが基本的には何もしない。いや、隊長達の訓練相手ぐらいはするか。それと、この機動六課は実験部隊だが、そのまま正式な部隊にするかも知れないから、そのつもりで仕事に励むように。それと、死ぬなよ。怪我や魔力不足は一瞬で解消してやるが、死亡だけはどうしようもないからな」

俺はそれだけ言ってさがる。

「それじゃあ、今日はこのまま解散や。1800までは自由時間や。1800からパーティーするから全員そのつもりで。さて、王様…………勝負や」

「ふっ、受けて立ってやろう。シュテル、サポートに入れ」

「はい、我が王」

「むむっ、なのはちゃん、手伝って」

「いいよ」

「あっ、私も参加するね」

「フェイトもですか」

「ならボクも…………」

「私も参加しようかな…………」

「お前は止めておけ」

シグナムに一部は防がれた。

「さて、アンリ。食費は?」

「面倒だから好きに使え」

俺はクレジットカードをはやてとディアーチェに渡す。

「くっ、黒やと…………」

「小鴉よ、領収書は切っておけよ。金額でも勝負だ」

「ええやろ! 行くで、フェイトちゃん、なのはちゃん! 仲良し三人組対マテリアル三人組の対決や!」

みんながポカーンとしている間に六人は出て行った。

「ユーリとイクスは好きにしていていいよ」

「お兄様は?」

「俺は仕事」

「分かりました」

転生者のアインスははやての良いお姉さんになっているから問題無いが…………キャロの竜だけは警戒しないといけない。その容姿はコケティッシュな衣装を身にまとった赤髪の少女で、かわいらしい外見をしている反面、頭に生えた禍々しい角、鋭く尖った赤い指、二股に分かれた尻尾が彼女の異形さを如実に表している。胸元が大胆なデザインの服装を着ているが、肝心のバストは可愛らしい。この言葉で理解できるだろう。身長は154cmくらいだな。そう、その竜はランサー…………エリザベート=バートリーの少女だった。敵に居ても違和感の無い存在だ。





 
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