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崩壊した世界で刑部姫とこの先生きのこるにはどうしたらいいですか?

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ほんへ
コラボ章-様々なサーヴァントとマスター…そして性癖。-
  駄・妹・継・接

 
前書き
どうも、クソ作者です。
イベントたのしんでますかー!?イマジナリスクランブル、クソ作者はもうめっちゃ楽しんでますよー!!!
まぁそのせいで小説書くの遅れちゃったんですけどねえへへ…。
さぁ、それはともかくとして本編参りましょう!
種火の島の話もいよいよ大詰め、それではどうぞ! 

 
「ほぅ、これが種火ですか…。」

英霊兵が倒した腕から金色に輝くものを手に取る男。
彼こそ葛城財団の幹部にして古株、丹下という男である。

今財団は種火の島に無断で入り込み、十数人の部下達で島の調査をしていた。
三笠の時のものより精度は落ちるが種火程度なら倒せる量産型英霊兵を何機が連れて。
そして何よりも目を引くのが、丹下の背後に側近のようにして側に立つ黒いローブを纏った人のような何か。
先程から声一つ発さず、微動だにしない。

「しかし助かりました。人員不足ではあったものの、こうして思わぬことで補充ができるようになったことは。」

三笠の件から深刻な人員不足に陥った葛城財団。
だがそこで、思わぬ朗報が流れ込んできたのだ。

過去に私達はあなたに助けられた。だから今度は私達があなたを助けたい。
共に悪魔から、世界を救うために。
そう言って人間同盟やFHAなど各宗教団体が財団に入りたいと志願してきたのだ。
これは非常にありがたいが、あちらの本当の理由としてはただ単に"居づらくなった"というだけだ。

ここ最近、日本全国ではサーヴァントを受け入れようという試みが盛んに行われている。
サーヴァントは悪魔や悪い人じゃない。いい人なんじゃないか?
そういう噂が広がりいずれかその意見は圧倒的多数を占めた。
だから、サーヴァントを排除しようとする彼らは嫌われた。
賛同するものは少なくなり、今度は自分たちが石を投げられる始末。
行き場の無くなった惨めな宗教団体はこうして、葛城財団に助けを求めてきたのだ。

「丹下様。」
「なんです?」

若い職員が丹下に報告する。
彼もまた、ついこの前まで人間同盟にいた若者だ。

「こちらにまっすぐ向かってくるボートが。」
「ほう…思ってたより早いですね。数機の英霊兵を手配します。迎え撃ってください。」
「は!」

そう命令を受け、若者は走り去る。
そして、にんまりと歪んだ笑顔を浮かべる丹下。

「来ましたね…さぁ見せてください。あなた方の絶望に染まる表情を…!」





「早速お出ましかよ!」

ボートを船着き場に停めていると、どこからともなく財団職員と三笠の時のロボットが。
数はどう見てもこちらが不利。
だが

「俺、参上!」

こんな状況でも勇敢に船から降り、ポーズを決めると腰のホルスターから銃みたいなものを手に取り走っていく人が1人

「行くぜ行くぜ行くぜェーッ!!」
「ならば巴も!いざ参ります!」

狩井 暮馬だ。
そして彼のサーヴァントもアーチャークラスなのだが、マスターに続いて敵目掛けて疾走する。
いや、アーチャークラスだからか。
アーチャーってのは弓使わないでガンガン前衛で戦うクラスだもんな。

「さてマスター、私達も負けていられないわね。」

ボートの上でステンノがそう言う。
彼女のマスターである陸もまた、船から上がり敵の元へと駆ける。

「とはいっても、戦うのは俺なんですけど!」
「露払いというものよ?任されただけ光栄に思いなさい。」

そうやりとりし、陸は走り出す。
え、なにあれ?あれデブの出せるスピードじゃねーでしょ。
って思えるくらいに彼は早かった。

「…。」
「まーちゃん。」
「…。」

なんだその目は。
え、行かないのって訴えてきてるその目はなんだよ。

「前にも言っただろ。俺参謀タイプだから。後ろで頭使って戦うタイプだから。」
「ヲタクは皆自分が参謀タイプだと思ってるって、この前どっかのSNSで見たよ。」

突き刺さること言うんじゃねーよ。

「それ以上言うとお前に出てもらうかんな。」
「ひっ!聖晶片(ソレ)はやめてぇ!!」

あんまりにも生意気なこと言うので聖晶片をチラつかせて黙らせる。
全身筋肉痛はツラいもんなぁ?うん?(ゲス顔)

ということで俺やおっきー、そしてステンノは彼らの活躍を後ろから見守ることにしたのである。

「なんだこいつら!マスターの癖に強いぞ!!」
「そりゃどうも!なんなら強くなる秘訣でも教えてやろうか!?」

財団職員の攻撃を受け、かわし、次々と急所に弾丸を撃ち込んでいく暮馬。
しかしここで

「特撮見て!飯食って!特撮見て!体鍛えて!特撮見てから寝る!」

ちょうどくの字型に曲がっている銃を真っ直ぐにさせたかと思えば、銃身に折り畳まれていた刃が展開。
なんと彼が得物とするのは銃ではなく、銃モードから剣モードになるとかいうまるで特撮に出てきそうな変形武器だったのだ。

「それだけだ!分かったら出直せ!!」

財団職員のまとう防弾チョッキをものともせず切りつけ、次々と戦闘不能に陥らせる。
ねぇ、マスターって強くなきゃいけないの?ねぇ?

「くそ…手こずるな!相手はたかがマスター3人とサーヴァント3騎だぞ!」

いや、事実上お前らが相手してんのは二人と一騎なんだけどね。

「ぐほぉっ!?」

さて今度は視点を変え、あの陸だ。
たった今パンチで財団職員の顔をぶん殴り、吹き飛ばしたところである。

え?

「でやぁッ!!」

踏み込み、拳を振り抜く。
たったそれだけで財団職員のヘルメットを砕き、まるでアニメのように吹き飛ぶ。
何こいつ…ホントにデブ?

「露払いは任せたって言いましたから。それ相応の働きはしてもらわないとね。」

露払いどころじゃねーんですが。
いや待て。

「あれってまさか…!」
「あら探偵さん、気付いた?」

鍛えたから?いやそれだけじゃない。
端末を取り出し、魔力探知のアプリを起動して確認してみる。

やっぱりそうだ。

「あいつ…魔力で身体にブーストかけてんのか…!」

陸の身体からは微弱ではあるが魔力が探知された。
しかしその魔力を攻撃時に拳に放出。
爆発エネルギーにも似たそれは彼の攻撃力をより強力なものにしていたのだ。

「ちなみに多少ブーストはかかってるけどあそこまで動けるのは日々の鍛錬のおかげよ?」

あぁ聞いたよ。確かケイロー先生から稽古つけてもらってるんだったね。。

「あれだけキツい訓練受けて…あれだけ動けるのに…どうして1kgも痩せないのかしらね…。」

遠い目をしながら自らのマスターの勇姿を見守る(?)ステンノ。
でもすげーよな。動けるどころか動けて戦えるデブだぜ?
そんじょそこらのデブとはワケがちげーよ。

「リク!」

さて、視点を戦いの場に戻そう。
武器を持った財団職員達に立ち回り、一度背中合わせになったマスター2人

「気付いたか…?」
「とっくに。」

互いに振り向いて目を合わせ、何やら違和感について話している様子。

「…いくらなんでも弱すぎる。」
「ぶっちゃけただの案山子だ。逆にこんなトーシロばっかりよく集められたなって思う。」

陸と暮馬が気付いた違和感。
それは財団職員があまりにも弱すぎるということだ。

「なんだったら前回の襲撃の方が強かった。けどこいつら…まるで手応えがない。」

確かに。
さっきから俺も観察はしていたがこの財団職員達、まるで統率がとれていないのだ。
そして慣れていないのか、ぎこちない銃の持ち方のやつもいたしなんなら安全装置が外れていないルーキーだっていた。
普段ならあんな初歩的なミスしないのにな、あいつら。
しかし、

「まだ…こいつが残ってた!」
「けど関係ねぇ!リク!キバっていくぜ!!」

暮馬が剣をかまえなおし、陸は拳を握る。
立ちはだかるのは英霊兵。
三笠防衛戦でも投入された財団の新兵器だ。
硬い装甲、ジェットパックによる見た目に似合わない敏捷性。
苦戦は間違いない、そう思われたが。

「ふんっ!!」
「あ」

そんなことはなかった。
英霊兵の前に躍り出たのは巴御前。
何をするのかと思えば英霊兵の頭部をつかみ、そのままもぎ取ったのだ。

頭部を失った英霊兵は首からショートして火花を散らし、倒れるようにして実にあっけなく機能を停止した。

「頭を殺れば大抵のものは殺せます。それはぞんびでもろぼっとでも一緒です!」
「「アッハイ」」

そして次に狙うのならやはり関節ですね、と巴御前がレクチャーしつつ、残りの英霊兵もいとも容易く狩られた。

「ステンノ様、終わりました。」

倒れ、呻く財団職員達をそのままに陸は俺たちと共に待機していたステンノに報告に来る。

「ええ。ところで"兵隊さん達"は?」
「大丈夫です。1人も殺してないです。」
「そう、あなたにしては上出来よ。とりあえず拍手でも送ってあげるわね。」

と、嬉しいんだか嬉しくないんだか分からない顔で手をぱちぱちして陸を褒めるステンノ。

「それじゃあ…そこのあなた。」

スタスタと歩き、ステンノは何をするのかと思えば1人の倒れている財団職員の顔を覗き込む。

「なにを…」
「何もしないわよ。ただ、あなたの親玉の所へ案内してもらおうかしら?」

彼の意識が途切れる直前に見た光景、
それはこちらを見据える、女神の一点の曇りもない澄んだ瞳であった。




「連絡が途絶えた?」


一方その頃。
島の中央部にてタープテントを張り、島の調査報告を本部に送ろうとしていた幹部の丹下の元に1人の部下がやってきた。

「はい。先程向かった実働部隊からの連絡はナシ。英霊兵から定期的に送られてくる戦闘データも途絶しました。」
「やはり…実戦に出すには経験が足りなさすぎたか…。」

各宗教団体から大量に人員を補給できたのはいい。
だが問題が1つあった。

「何せ殆どがロクに銃すら持ったことの無い一般市民でしたからね。まぁ…役に立てて時間稼ぎくらいの捨て駒にしか使えないか。」

戦闘経験が圧倒的に足りないのだ。
本部にて射撃や格闘術などの訓練場はあるものの、代表はそう悠長にやっていくことが嫌いなのか、とにかくサーヴァントの強奪を急がせた。
よって、ロクに訓練を積まないまま駆り出される実働部隊が実に多い。
どうしていいかわからない。
彼らはまさに、戦場ではただのカカシになってしまうのだ。

「…?」

その時だ。
遠くの方から悲鳴、そして連続して響く破裂音。
誰かが銃を乱射している。
つまり、来たのだ。

「しかし余裕でいられるのも今のうち。さぁ、行きますよ。」

彼の後ろにずっとついているローブをかぶった何かにそういう。
命令されたそれは丹下の後をついていく。
声は発せられず、また意思疎通することもなくただ黙って彼についていく。

そして

「舐められたモノですねぇ。」

"モノ"を引き連れ、戦闘が行われているであろう場所に向かってみればそこにはサーヴァントとマスター達。
そして、そのマスターの中には

「おや、おやおやおやァ…。」

彼の見知った顔がいた。



「やめろ!なにをして…ぐあぁぁーっ!!!」

財団の奴らがいるであろう場所まで"案内"してもらった俺達。
そこで行われたのはまさに"同士討ち"であった。

「目を覚ませ!!お前自分が何をしてるのか分かってるのか!?」
「…。」

財団職員が戦ってるのは同じ財団職員。
虚ろな目をしたまま、ナイフを持って斬りかかってきたのだ。
おかしくなったのではない。

いや、言うなれば"おかしくされられた"

「…。」
「あら、頼もしいわ。」

女神の魅了によってだ。
彼女の隣に待機していた財団職員が走り出す。
命令のままに戦い、そして役目を果たすと事切れたようにパタリと倒れる
あの時、何故ステンノが陸に敵の安否を聞いたのかたった今理解した。
全員、こちらの手駒に…自分の"兵隊さん達"にするためだ。

ここまで案内してくれた職員もまた、魅了され操られた者。
そして今かつての味方に襲い掛かる者もまた、女神に魅了された者。
皮肉にも、操られる前よりもより完璧な軍隊としての統率がとれていた。

「すごい…姫の折り紙みたいなもんだね。」
「…。」
「え…な、なんですか…?」

ステンノが振り向き、露骨に嫌そうな顔をおっきーに向けてくる。

「多分『あなたのと同じにしないでくれる?』って言いたいんだと思う。」
「さすがねマスター。代弁ありがとう。」
「なんでよぉ!?似た者同士同じクラス仲良くしようよぉ!?」
「ああ分かるぜ女神さん。こ ん な の と同じにされたらたまったもんじゃねーよな…。マスターの俺からも謝罪させてらうぜ。」
「まーちゃん!?!?!?!?!?」

とまぁ、やって来る雑魚はステンノの魅了で操った奴らで同士討ちさせ、特に苦戦することも無く進んだ。
英霊兵?みんな巴御前に首もがれたよ。
このままなら楽勝じゃね?そう思ったときだ。

「おやおやおや…どこかで見たような顔ですねぇ…。」
「あ?」

俺も、どこかで聞いたような声がした。

「おっと貴方は…多額の報酬に目がくらんで"偽装船"の罠に気付かず、挙句の果てには自らのサーヴァントを危険に晒し、マスターとしても探偵としても失格の誠さんではありませんかぁ?」
「…。」

貼っつけたようなペラッペラの笑顔…見たことがある。
間違いない…こいつあの時の…!

「知り合い…?」
「あーちょっとな。」

陸が聞いてくるも出来れば詳細は答えたくない。
あれは…あまり思い出したくないからだ。

「私の名前は丹下。葛城財団における技術顧問もとい幹部の1人のでございます。」
「てめーの名前なんざどうでもいいんだよ。死にたくなけりゃ早く帰れ。」

そう言うと丹下という男は吹き出すように笑う。
職員達はほぼ全滅。英霊兵も再起不能だと言うのに、彼はそんな現実を吹き飛ばすかのように笑った。

「ぶふぉ…ぶっ、アッはははははははは!!!言ってくれますねぇ三流探偵!そのセリフ…そっくりそのままお返ししますよぉ?」
「どういう意味だ!!」

この島の持ち主である陸が叫ぶ。
待ってましたと言わんばかりにニヤける丹下。
そして

「こういう…ことですよッ!!」

彼の後ろにずっといる"何か"
丹下はその"何か"が纏っているローブを剥ぎ、投げ捨てたのだ。
その正体とは

「な…!」
「あれは…なんですか…!!」

長い髪。
しかし途中からその髪はいくつもの蛇となりちろちろと舌を出している。
何やら機械的なバイザーで目隠しされ、手足にはポンプが繋がれていて何かを供給されている。
手には鎖鎌のようなもの。
少なくとも、その"何か"は人間ではない。

「…!」
「おや、"妹達"にお気づきになられましたか?」

その露になった姿を見るや、ステンノの表情が変わった。
少し驚いたような表情をし、ありえないものを見るような目付きへと変わる。
そう…"何か"とは

駄妹(メドゥーサ)…でも違う…あなたは一体何者?」
「…。」

三姉妹の末妹、メドゥーサ。
ステンノはそう質問を投げかけるが彼女からの返答は無言であり、一言も話さなかった。

「ふふ…ならば説明してあげますよ…これぞ私の造り上げた最高傑作…『キメラサーヴァント』!!」
「キメラサーヴァント…だと!?」

両手を上げ、高らかに宣言する丹下。
その笑顔はどこまでも下品で、どこまでも醜悪だった。

「代表の"おさがり"として部下に遊び尽くされ、廃棄され捨てられるだけだったゴミカス英霊…それを私はリサイクルして使ってあげようと考えましてねぇ。」
「!?」

連れ去られたサーヴァントが代表のオモチャにされることはもちろん知っていた。
おさがり…?職員共が口々に言ってるのがそれか!!
さらに廃棄…?それはなんだ?飽きられたら捨てるってことか!?

「色々なサーヴァントで試してみましたが拒絶反応や互いの霊基が反発しあって自壊したりなどうまく行かなかったんですよ。そこで、私は考えました!」

異形の怪物とさせられたメデューサに、丹下は肩を置く。

「似た者同士の身体を…くっつけてみようってね。」
「つまり…!」
「ええ、感じるわ。駄妹(メデューサ)の気配を3つ…"怪物"と"そうなる前"と"美しかった姿"の…。」

目の前にいる異形の怪物。
それはライダーとランサーのメドゥーサ…そしてゴルゴーンが継ぎ接ぎでくっつけられた怪物。

「残念な事に石化の魔眼は失われてしまいましたがそれでも戦闘力は単純に見積ってサーヴァント三騎分。おや、これなら三対三でフェアじゃないですか。」

メドゥーサだったものが身を低くし、ランサーの時の得物である"不死殺し"をかまえる。
髪の蛇達も鎌首をもたげ、どうやら臨戦態勢のようだ。

「許せねぇ…!サーヴァントをそんな風にするなんて…!」
「ああ…!」

お、暮馬くんが主人公ムーブかまし始めたぞ。

「やってやるよ…!そのサーヴァントを止められるのはただ1人…いや違う!俺達だ!!!」
「俺も許せない…ステンノ様の大事な妹達に手を出したんだ…タダで帰れると思うなよ…!!」

暮馬が剣をかまえ、陸が拳を握る。
唯一の前衛である巴御前もまた、薙刀を手にマスターの隣に立った。

「ははっ!いいですねぇ!最高じゃないですか!!まさに私は悪役!いいでしょう!その怒り!その恨み!全て受け止めましょうか!それでもってあなた方の…いや、テメェらの表情を…チンカス以下の価値しかねぇ蛆虫もどきのテメェらを絶望一色に染め上げてやるよォ!!」

口調が変わった。
酷く下品で、酷く汚い言葉。
おそらく、今までのは仮の姿。今までああいった笑顔の仮面を被っていたんだろう。
そして今が、彼の本性。
口汚く罵り、下品に笑う悪意に満ちた顔。
まさに悪役そのものだ。

「おっきー。」
「うん?」

そんなやつを見てるとな。

「さすがの俺もムカついてきた。てか最初の煽りから堪忍袋自体がぶち破れてんだよ。」
「奇遇だね。姫もちょっとあいつにイラついてる。」

おっきーも戦う気満々だ。
三対三でフェア?やってやろうじゃねーか。
サーヴァントってのは使い方次第で二騎分でも三騎分にでもなんだよ!

「おっきー!全力で巴御前!その他マスター2人をサポートだ!!」
「了解!!」

隣にいるステンノだって表情を見ればわかる。
カンカンに怒ってらっしゃるよ。

「さぁ来いよチンカス共!!全員ボコして…サーヴァント共は代表専用のオナホにしてやるからよ!!!」


 
 

 
後書き
かいせつ
⚫キメラサーヴァント

三笠防衛戦後の葛城財団は主に兵力不足で悩んでいた。
そんな中、幹部の1人である丹下が提案したのがキメラサーヴァント計画。
使い古され、地下の廃棄場に破棄されたサーヴァント達を拾い使えるもの同士でくっつけ合わせまったく新しい新兵器として運用するものだった。
しかし研究はそううまくは進まず、まるで違うクラス、霊基を持つ者を組み合わせると拒絶反応により暴走した後自爆。霊基が反発し合い、身体が耐えきれなくなり自壊するなど解決すべき課題も多いにあった。
しかしここで丹下はひらめく。
似た者同士の霊基ならば、反発も少ないのではと。
そう思い丹下は同一にして同一ではないサーヴァントを選出。
ライダーとランサーのメドゥーサ、そして怪物と化したゴルゴーンの霊基を繋げ合わせ、新しい英霊へと改造。
目論見通り霊基の反発も少なく、研究も進み状態も安定したまま保つことが可能となった。
代償として殆どの宝具が使用不能となってはいるが、それでも戦闘力はかなりのものであり、実践テストではワイバーンやバジリスク、さらに大型エネミーのスプリガンやヒュドラすら秒殺した。
ちなみに、キメラサーヴァント計画は昔から提案されていたのだがそれはあまりにも非人道的すぎるということで当時の技術顧問、子安 綾女により研究は凍結。
しかし彼女のいなくなった今、サーヴァントに非人道的もクソもあるかと丹下は研究を再始動。
こうして今に至ったのである。

⚫クレマソードガン
狩井 暮馬が持つ武器。
銃モード、剣モードに変形が可能な万能兵器。
弓張町の住民の一人、自称天っ才物理学者の犬飼という男に頼み込んで作ってもらい、こうして愛用している。
切れ味はするどく、弾丸もワイバーンの硬い皮膚を貫通するほどだ。
さらに犬飼はサーヴァントの力をモチーフにした強化アイテムを制作中とのこと。(USBメモリ型やメダル型、カセット型や本型のアイテム等)
イメージ的にはウィザーソードガンが近い感じ。
知らない人は調べてみようね。
 
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