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崩壊した世界で刑部姫とこの先生きのこるにはどうしたらいいですか?

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ほんへ
コラボ章-様々なサーヴァントとマスター…そして性癖。-
  最高のおかずはN/求めるのは他人の不幸

 
前書き
どうも、クソ作者です。
フォーリナー祭りもっと続いて欲しいのじゃが!
来年もフォーリナー関係でいあいあしてくれるといいですね!
それとゴッホちゃん!添い寝は反則だよ!!「えへへ」じゃねーんだよ!好きになっちゃうだろ!!
さて、イベントの与太話はここまでにして本編行きましょう。
それではどうぞ!!!
 

 

「あぁッ!!」

巴御前薙刀を振るい、継ぎ接ぎのメドゥーサへと斬り掛かる。
しかし彼女は必要最低限の動きで薙刀をかわし、

「はやい…っ!」

すかさず脇腹に鋭い蹴りをくらわせる。
すんでのところで防いだ巴御前ではあるが、そのダメージは尋常ではなかった。

「巴さん!」

すかさず暮馬が援護に入る。
だが

「暮馬さん!いけません!!」
「え」

気付けば継ぎ接ぎのメドゥーサはいつの間にか暮馬の目の前に。

「暮馬さんに手出しはさせ」

巴御前がそう言い終える前に、継ぎ接ぎのメドゥーサは彼女の鳩尾に蹴りを入れ吹き飛ばす。
そして振り上げられる鎖鎌。同時に舞い上がる鎖が彼を縛り上げる。

(まずい…!)

逃げ場はない。そしてサーヴァントの一撃を人間がもらえば致命傷は免れない。
咄嗟に剣で受け止めようとするが

「…!」

彼女の周囲を突然蝙蝠の大群が飛び回る。
おっきーの折り紙蝙蝠だ。
一応蝙蝠達も彼女にダメージを与えてはいるのだが、見たところかゆい程度の様子。
まぁいい、時間稼ぎには活用出来た。

「はぁッ!」

その隙に巴御前が駆けつけ、マスターを縛る鎖を引きちぎり救出。
幸い、彼が致命傷を負うという悲劇は避けることが出来た。

「…!」

攻撃の手は緩めない。
財団職員が継ぎ接ぎのメドゥーサを囲み、皆銃をかまえる。
仲間割れではない。ステンノの魅了によって駒となった戦士だ。

「遠慮はいらないわ。撃ちなさい。」

ステンノの合図とともに火を噴く銃火器。
しかし彼女もこれに対抗し

「…!!」

ゴルゴーンの部分であろう髪の毛と同化した蛇達。
それらが全方位にレーザーらしきものを発射。
財団職員は全員腹部やら頭を貫かれ我に返ることもなく即死。
ステンノの駒達はいともたやすく屠られたのだ。
だが

「行きなさいマスター!」
「了解しました!」

あくまでそれは目眩し。
狙いは陸の攻撃だ。

「全部の魔力を右手に集中させる…!そうすりゃさすがにサーヴァントだって…!!」
「…!」

メドゥーサが正面から突っ切ってくる陸の存在に気付く。
迎撃として蛇が襲い掛かるが、そんなことお構い無しに陸は突き進んだ。


「これで…!!」
「やれると思いましたか?」

次の瞬間、陸の首に鎖が巻き付く。

「ぐぅっ!?」

先程巴御前が引きちぎった鎖。
メドゥーサはそれを蛇に拾わせ、そのまま投げたのだ。

「…っ!!」

そのままぐいと引き寄せられる陸。
その先には鎖鎌をかまえて待つメドゥーサ。
このままでは陸は真っ二つだ。
なんとかして救出しないといけない。

「おっきー!またやれるか!?」
「時間稼ぎなら!!」

折り紙を操り、蝙蝠達を向かわせる。
しかし

「な…!?」

少しも見ず、メドゥーサは蛇達を使い先程と同じく全方位レーザーを展開。
物の見事に折り紙蝙蝠達を焼き尽くしたのだ。
なるほど…同じ手は二度と食わないって事だ。
つまりあいつは

「学習してる…?」
「そうですよ。あなた方のようなチンケで単細胞なサーヴァントとは"格"が違う!脳内に埋め込まれた高速演算処理装置により高い戦闘能力、そして知能の高い学習能力を備えたまさに最強のサーヴァント!そんな私の最高傑作がァ!!オナホなんかに負けるハズがねぇんだよォ!!」

なるほどな。
いや、大体分かんねーけどどれだけ酷いことしてんのはよく分かった。
さて、場面を陸に戻そう。
ともかくそのまま陸が引っ張られれば不死殺しによる手痛い一撃を食らうこととなる。
しかし近付けば全方位レーザー。避けるのは困難の技だ。
活路はあるのかと言われれば…あんまりない。

「やれ。」

そう、あんまりないだけだ。

「!?」

突如メドゥーサの足元から飛び出してきたのは蛇。
そう、折り紙のな。蛇には蛇ってやつだ。

「そのまま縛り上げろ!!」
「了解!!」

突き出した手のひらをグッと握りしめる。
主に呼応するように折り紙の蛇もまたメドゥーサにキツく絡み付いた。
これで身動きはとれまい。だが

「まーちゃん…これ…!」
「何秒もつ!?正直に言え!」
「もう今にも…ヤバそう!!」

いつまでも縛り続けることは不可能らしい。
辛そうな顔をして耐えているが、おっきー自身限界が近いのだろう。

「今のうちに逃げろ陸!もうもたないぞ!!」

ならまだ蛇が巻き付けていられる内に逃げるよう促すが…

「いや…このまま殴る!」
「何言ってんだオメー!?」

彼は拘束を解いて後退するのではなく、前進した。

「ステンノ様の妹だ…殴るのは恐れ多いさ…でも…!」
「そういう問題じゃねぇ!!」

折り紙の蛇に痺れを切らしたのか、髪の毛の蛇もそれにかみつきはじめた。

「俺は…殴らなきゃいけない…だってこいつはステンノ様の妹だから!!!」

踏み込み、魔力の溜まった拳を勢いよく突き出す。
放出…というよりかは爆発に近い魔力エネルギーは彼の拳の威力を限界まで引き上げた。

「…!!」

鳩尾に容赦なくめりこむ拳。
そしてメドゥーサは血を吐き、顔はぐらりと俯いた。

「…ふぅ、っ。」
「やったのか…!?」

陸の一撃。
それによりメドゥーサは沈黙した。
髪の毛の蛇も意識を失ったかのように地面に伏す。

「ふふふ…くっくっくっ。」

いや待て。

「どうした…こんなデブにご自慢のサーヴァントがやられておかしくなったのか?」
「違う陸!!」

嫌な予感がする。

「ちげぇよ、ヴァーカ♡」
「逃げろ!!」


次の瞬間、メドゥーサの手刀が彼の分厚い腹を貫いた。

「あ…あぁ…。」

血の滴る己の腹。
引き抜かれる彼女の手、
恐る恐る自らの腹部に触れてみれば、そこには風穴が空いており、手は真っ赤に染まった。

「これは…ビックリしたなぁ…まさか脂肪を貫通するなんて…。」

冗談交じりに笑う彼。
だがその額には汗が浮かんでおり、どう見てもやばい事なのは明白だ。

「マスター!!」

らしくもなく、ステンノが感情のままに叫ぶ。

「ちくしょう!!」

暮馬が陸を救出するべく駆ける。
あちらでは蛇達が鎌首をもたげ、レーザーの発射準備に取り掛かっていた。
蛇全員の狙いは勿論陸。
至近距離からレーザーを浴びせ焼き尽くすつもりだ。

「おっきー!もう一度蛇だ!奴をこうそ…」

援護すべくおっきーにもう一度指示するが、隣にいる彼女を見て躊躇した。

「…。」
「だいじょうぶ…ひめは…大丈夫…だから。」

さっきので余程魔力を消費したのか、おっきーは肩で息をして辛そうだ。

「おやおやァ?サーヴァントの様態も考えず無慈悲に命令を下そうとするチンカスマスターがいるぞぉ???」
「てめーは黙ってろ!!」

おかしいな…俺煽り耐性は高い方だと思ったんだがな…。

「そうやって自分のオナホが絡むとすぐキレる。嫌だもんなぁ。お気にのオナホが馬鹿にされんのはよぉ?」
「オナホオナホうるせーな!殺すぞ!!」

サーヴァントをそんなもの呼ばわりする丹下とか言うやつ。
あれか、幹部なだけあって代表と思考も似ちゃったりしてんのかよ。

「まぁ安心しろやチンカスマスター共。テメェらが死んだとて我らが代表がオナホを大事に扱ってやるからよ。一日だけな!!アッははははははははァー!!」

唾をまき散らし、下品に笑う丹下。
そのムカつく顔を1発どころか100発鉄アレイで殴ってやりたいがこの状況をどうにかしない限り、それは叶わないだろう。

「リク!しっかりしろ!!」
「腹の厚さには…自信あったのにな…。」
「そういう冗談はいい!!」

向こうでは暮馬が陸を助け出し、巴御前がメドゥーサの相手をしている。
しかし劣勢だ。
蛇の猛攻と鎖鎌の攻撃はいくらなんでも巴御前には防ぎきれず、次々と傷を作っていった。
さらに

「巴さん!逃げよう!」
「いえ…暮馬さん…!」
「…!」

暮馬が巴御前の身体を見て驚愕する。

「巴さん…身体が!?」
「このような"状態"では逃げられません…だからどうか…ここは巴に任せ先に…!」

蛇が噛み付いた場所。
なんとそこから石化が始まりつつあったのだ。
右足は完全に石となり、腹部や左手、顔の半分も石になりつつある。

「置いて…いけるかよ!!」

武器を剣モードから銃モードに変え、暮馬は我武者羅に撃ちまくる。
蛇はのけぞり、メドゥーサは標的を暮馬に移した。
だがこれでは暮馬が石になってしまう。
それよりもだ

「石化の能力は失われたって…!」

先に丹下は言っていた。
石化の魔眼、もしくはその殆どの宝具は失われていると。
だったら、石化はしないのでは…?

「一定のダメージを負うと、リミッターが外れるんですよ。」
「リミッターだと!?」

つまり、課せられていたリミッターが外れれば

「魔眼はありませんがね、こうして蛇の毒として石化が発動されます。すごいでしょう?」

すごいもクソもあるか!

「さぁて試作体。完全に石にはするなよ。動けなくなる程度だ。そいつの始末が終わったら残りの二騎。ま!刑部姫とステンノごときなら巴御前程苦戦はしないと思うけどなァー!!!」
「…っ!」

既に身体の半分を石にされ、動くことの出来なかった巴御前をスルーしたメドゥーサ。
狙いは…おっきーとステンノ。そして

「リク!おい!!しっかりしろ!!」

虫の息である陸。
そして暮馬だ。

「とっとと諦めてサーヴァントと島を渡せよ。なら命だけは助けてやるけどな。」
「その提案、丁重にお断りさせていただくわ。」
「は?」

丹下の出した提案を断ったのはステンノ。
不機嫌そうな顔を丹下に向け、こちらに向かって歩いてきた。

「ここは私とマスターの島…そう簡単に渡すことは出来ません。いえ、渡すつもりなど毛頭ありません。」
「雑魚が、言ってろ。」

ステンノの前にメドゥーサが立ちはだかる。
蛇達はちろちろと舌を出し、今にも襲いかかってきそうだ。

「よくもまぁ…駄妹(メドゥーサ)をこんな目に。」
「お望みなら一緒にして混ぜ混ぜしてやろうか?雑魚でもいくつか合わさればマシになんだろ?」
「…。」

ステンノは答えない。
しかしこいつなんだ…さっきからサーヴァントの事を雑魚雑魚と

「大して知りもしねー癖によ…言ってくれるじゃねーか丹下さんとやら!」

しかし俺の言葉に対して丹下の返答は意外なものだった

「大して知りもしない?その逆だっての。何せ俺もてめぇらと同じ"マスター"だったんだからなァ!」
「何!?」

葛城財団の幹部が…元マスター。
いやでも、子安さんのように財団職員でありながらマスターだったという前例もある。
ということは…

「お前まさか…自分のサーヴァントを…!」

研究のために自分のサーヴァントを材料にした?
しかし返ってきた答えは、さらに予想の上をいく回答だった。

「は?何勘違いしてんだテメェ?さすがはドチンカスの三流探偵!的外れな推理ならお手のもんだなァ!?」
「さっきから三流三流うるせーなこいつ…!」

笑い飛ばし、聞いてもいないが彼は話を続ける。
自らの勝利は目前。だからこその余裕だろう。

「はぁ…じゃあ教えてあげますよ。私のサーヴァントはメドゥーサ等ではなくネロ。あのネロ=クラウディウスですよ。」

冷静になったのか普段の口調に戻る丹下
全く違うサーヴァント。
じゃあ彼女はどうした?
そのサーヴァントを…お前はどうした?

「勿論…代表に喜んで差し出しましたとも。」
「お前…自分のサーヴァントなのに…!!」

自分の元へと駆けつけてきてくれたサーヴァント。
丹下はそいつを、喜んで代表に差し出したのだという。

「ほんと…あの時の表情と言ったらたまらなくてブフッ…グッふふふ…失礼、つい思い出し笑いを。」

聞いてもいないがそれでも彼は話を続ける。
やめろ、それ以上は聞きたくない。

「やはり誰かのモノが他の人に取られるというのは非常に気持ちのいいものでして、ああ、その時の私、代表に犯されるネロを見て触らずに射精しちゃったんですよ?」
「てめーのオカズ事情なんざどうでもいいんだよ!!」

どうやら、こいつの最高のおかずはいわゆるNTRってことらしい。
けど、こんなクソ野郎の性癖を知ってどうにかなる問題じゃない。

「だからこそ私は見てみたい!代表の作り上げた世界のその先を!皆がサーヴァントを奪われ!誰もが不幸に満ちた世界を!だから私は代表についていくことにしたのだ!!」
「…。」
「いいや!正直あのデブの野望なんざどうでもいい!!私は…俺はただ全員が不幸になって!それを見下ろしながらうまい飯食って豪勢に生活して愉悦に浸りてぇのさ!!だから寄越せ!てめぇらのオナホを!!そして見せろ!!てめぇらの絶望一色の表情をよォ!!」

高らかに笑う彼。
性癖が分かったが、もう1つ、彼についてわかったことがある。

「あなた…正真正銘のクズね。」

救いようも無い、必要とあらば自分の大切なサーヴァントを簡単に陥れる最悪のクズ野郎ってことだ。

「負け惜しみか?残念!テメェはこれからきったねぇデブ男に犯されんだよ!女神の尊厳とかそんなもん全部ドブ川に流してなァ!!」
「はぁ…呆れた。」

わざとらしくため息をつくステンノ。
そして

「大企業なのに…報連相もきちんと出来ていないのね…。」
「あ?」

今更何を言ってるんだ?
お、そう思った時だった。

強い女(ステンノ)には気をつけろと言われなかったのかしら?」

彼女の目が、立ちはだかるメドゥーサをとらえた。
するとどうだろうか

「な、なぁっ!?」

足から徐々に石化が始まる。
そう、ステンノもまた石化能力を持っている。

「一か八かだったけど…どうやら無理矢理合体させられたせいで神性や対魔力もだいぶ下げられているようね。」
「や、やめろ!!おい!!ふざけるな!!」

メドゥーサの石化はどんどん上へとのぼっていく。
このままではいずれ全身が石化し、ただの像となってしまうだろう。
だが、それを丹下は許さない。

「ふざけんな!おい試作体!!下半身を引きちぎって逃げろォ!!」
「ー!!」

何も言わず、彼女は不死殺しを腰に当て、思い切り突き立てる。
うめき声など上げないが、苦悶の表情を浮かべているあたり痛いのだろう。
そして

「…!!!」

上半身と下半身が分離し、石化を免れた上半身は無様にもべしゃあと音を立てて地面に落ちる。
無事だとしてもこれでは戦闘不能だと思ったが、

「まだまだやれんだろ?なぁ!!」
「…!!」

機械のバイザーが外れ、それぞれが違う方向を向いている虚ろな目玉が露になる。

「――――――――――!!!!!!!!」

そして叫ぶ。
空気がビリビリと震え、耳を塞いでいないとまともでいられない程の咆哮。
そして、断面からは新たな"脚"…いや、尾が生えてきた。

「こんな最高傑作をみすみす殺すかよ…!いずれこれは代表に認めてもらい、量産する計画なんだからなァ!!」
「へぇ…量産ね。」

下半身は蛇となり、まさに"怪物"と化したメドゥーサ。
腕は6本に増え、鎖鎌は腕と一体化しかつての彼女の面影などこにもない。

「ところでマスター?いつまで寝ているつもりかしら?」

そんな怪物となってしまった妹を見てもステンノは表情1つ変えず、あろうことか瀕死であるマスターを呼んだ。

「時間稼ぎは充分にしたのだけれど?」
「ええ…大丈夫…です!」

ムクリと何事も無かったかのように陸が起き上がる。
風穴の空いていたあの腹はなんと塞がっており、短時間でこうして立てるようになるまで回復していたのだ。

「リク…お前一体…!」
「ステンノ様のマスターなんだ。これくらい出来なきゃ…あの人のマスターは勤まらない。」

吐血で汚れた口元を拭い、彼はステンノの隣へ歩き出す。
回復した、とはいっても先程メドゥーサを殴った魔力を込めた拳の完治はまだであった。
ひび割れ、そこからは今も尚血が滴っている。

「ステンノ様…あいつを…妹様は絶対に殺しましょう!」
「ええ、あなたも"分かるのね"?」

ステンノの問いに陸は頷く。
分かるというのは、どういう事だろうか…?

駄妹(メドゥーサ)は今も尚苦しんでる。違う霊基を無理矢理くっつけ合わされ、互いに拮抗しあって想像を絶する痛みに晒されてる。」
「分かるんですね…。俺も何故か分かります。」
「当然じゃない。私は姉だもの。それにあなたは私のマスターよ?」

叫ぶメドゥーサ。
つまりあの咆哮は、苦しみから発せられる悲痛の叫びだとでも言うのだろうか。

「はぁ…いい加減諦めろっての…!!」

呆れる丹下。
だが…俺達は怒りを通り越して呆れ、さらにそれを超えてブチ切れてんだぜ!?

「苦しんでる…だからこそ…救いのためにあの化け物になってしまった妹様は殺さなきゃいけない!!さっきも言ったように…あれはステンノ様の妹だからだ!!」

血のにじむ拳を握りしめ、陸は異形の化け物と化した妹に挑みかかる。

「さて、」
「まーちゃん?」

俺もそろそろ前線に立たなきゃなんねー時が来たかな。

「サポート頼むぜ。おっきー。」
「え、何?どうするの!?」

ベルトに固定してあるホルスターに手をかけ、俺もまたゆっくりと歩き出す。

あぁそうだよ。気にはなってたんだよ。
赤い刀振り回す社畜
素手で魔性殺すレズ
男の娘の武器使うカマホモ

そんなのが周りにいりゃ俺だって少しは強くならねーとって嫌でも思っちゃうじゃねーの。
ましてや偽装船の事があれば…尚更だ。

「俺は参謀タイプだからな。本当は使わないでおくかと思ってたが…いいぜ、折角だ。お披露目してやるよ。」 
 

 
後書き
多分次で終わります。
丹下はとことんゲス野郎な感じで書きました。
はい。寝盗られるのを見て興奮する最低クソ野郎です。
劇中にて本人も言ってましたが彼の夢はこの世全てのマスターのサーヴァントが代表、葛城恋に寝盗られること。
彼は代表の作り上げた世界を生きたいのではなく、その先にある不幸が見たいのです。
他人の不幸で飯が上手いと感じるキャラでもあります。
ええ、とことんゲス野郎に仕上げましたよ。
彼にムカつきましたって人がいたならば、それは本望です。
それでは次回もおたのしみに!
 
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