夜に交わる伴装者~Heros a H eroism~
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ポッキーゲーム(ヘタグレ)
前書き
グレが辛い……。LOST SONG第二章やったけど、どうして公式はここまでグレを酷い目に遭わせるのさ……。
っていうか、この一ヶ月の間に俺の推しが2人揃って「顔のいい悪い男に騙されて心身ともにボロボロにされる」って展開を経験してるのなんなんだよ……。ふざけるなぁぁぁぁぁ!!(´;ω;`)
というわけで、落ち込んでたらサワグチさんがポッキーゲームネタの原稿を送ってくれた。
毎度毎度ありがとうございます……。ヘタくんと幸せなポッキーゲームをしてるグレを、皆さんもどうぞご覧下さい。
2人でポッキーゲーム……?
「響さん、ポッキーゲームしない?」
「…………突然どうしたの?」
翔からの脈絡のない提案に首を傾げる響。
彼の口からこの手のパーティゲームを提案されるのは意外だった。
「うん。ふと昔、姉さんとやった事を思い出してさ」
「ふー、ん?……………………………………は?」
姉さん?翼さん?と、ポッキー、ゲーム?
いやいやいや待て待て待て落ち着こう立花響。
意外とズレてるこの姉弟の事だ。
大方、ポッキーを剣に見立ててチャンバラでも───
「端っこと端っこを咥えて、お互いに食べていくゲームだよね?」
しかし、翔の返答は予想外なモノだった。
「……………そう、だけど」
「姉さんが相手とはいえ、恥ずかしかったなぁ」
「………………………………………………ふぅん」
当時を思い出し、顔を赤くして頬を搔く翔。
なんだか面白くない、響は眉間に皺を寄せた。
「…………ねえ、翔は、さ」
「なに、響さ、ん?!」
響は翔に近付き、その懐にスルリと入り込み、抱き着く。
突然の抱擁と、響の体温に戸惑う翔。
「最後(キス)まで……したの?」
「さ、さいご?…………えと、う、うん。最後(折れる)までした、よ?」
翔の答えに「そう」と頷くとポッキーを手に取り、素早く封を切る。
「えと、どうしたの? 響さ、むぐッ?!」
取り出したポッキーを喋ってる翔の口に押し込んだ。
そのまま翔を見上げ、反対側からサクサクと食べ進む響。
「ひょ、ひょっとひびきひゃん! いきなり……!?」
ここでようやく、響の様子がおかしい事に気が付く翔。
「……………むー」
赤い顔で、不満げな顔をする響。
ワケが分からずに困惑する翔。
だが、響が求めてるモノは理解出来た。
「……ひびき、しゃん」
「ポッキー、離しゃにゃいでよ…………ん」
「…………うん」
響はそのまま残りのポッキーを咀嚼し、最速で、最短で、まっすぐ、一直線に突き進む。
やがて──────
「んッ……」
「ふ………」
2人の唇が重なる。
響はさらに、翔の口に舌を捩じ込む。
口内を舐り、深く貪る様な口付けを交わす。
「ひょう……ひょ、っ♡ ん、ちゅ、ふ、ぅ♡! ふっ、んんッ♡」
「ん……ふッ……ちゅ……ん、ぅ……」
響の舌を受け入れ、響のしたいようにさせる翔。
口の中に残るポッキーを、響の舌と一緒に舐め回す。
ちゅぱ……にちゃ……くちゅ……といやらしい音が頭に響き、チョコと互いの唾液が混じり合い、舌が痺れるような甘さが脳を刺激する。
「んんっ……ふみゃ……しょ、ぅ♡ あ、ふっ……♡」
「ん………ぷぁ」
チョコがなくなり、クッキーの部分がふやけきったところで響はようやく口を離す。
その際、2人の唾液でふやけたクッキーは響がお腹に収めた。
「はぁ……っ……! 落ち着いた、ひび、んぐッ?!」
「うるはい……ん……ふ、んっ……♡ まら、する、から♡」
翔が口を開くが、喋らせまいと2本目のポッキーを口に捩じ込む響。
今度は一口で半分以上咀嚼し、そのまま翔の唇に食いつく。
ポッキーを咥えたままの唇を舌でなぞり、溶けたチョコを紅を引くように唇に塗り込む。
「う……ふ……ッ」
「はぁ……ん♡ 甘い、しょーの、くちびる……はぁ♡」
甘くなった唇を舌で擦り、甘さがなくなると、その柔らかな感触を楽しむ。
上唇、下唇と、交互に何度も食むように味わう。
唇を動かすと、それに合わせるかの様に響の身体がぴくっ……ぴくっ……と震える。
その反応があまり可愛らしく、翔はついに我慢が出来なくなった。
「ん……むっ……ちゅ、ふ……ッ」
「?! ~~っ♡ ん、ん~っ♡ ひょ、ぅあ……!は、や、んんっ♡」
うってかわり、翔の舌が響の口の中に滑り込んでくる。
舌を絡め取られ、吸われ、口内を舐られる度に響は身体を震わせてくぐもった甘い声が漏れ出る。
声だけでなく、唾液も唇の端から垂れ落ちてポタポタと床や2人の服を汚す。
(う……ああっ……♡ ぬちゃぬちゃ……くちゅくちゅ……やらしー音が、頭に響く……っ♡ 翔に舌、ちゅーちゅー吸われて……んん♡ きもちぃ……頭、痺れて……ん、うぅ♡)
スイッチが入った翔に戸惑っていた響だが、激しくねっとりとした口付けに身体が熱を持ち始め、瞳を蕩けさせ、思考が桃色に霞んで行く。
体温が高まるのに比例するように、膝が震え、立っているのが辛くなる。
(あ、ん……あああ♡ 腰、抜けちゃ……うぅ♡)
「ん……ひびきしゃん、掴まっへ……ッ」
「ひぅ、ん♡ う、ぅん♡ ん、ふ……ん、にゃあ♡」
膝が落ちそうな響に気付き、キスをしたまま、自分にしがみつくように言う翔。
言われるがまま、両手で翔の身体に縋り付く。
翔も響の腰を抱き、後頭部に手を添える。
「ひび、き、さん……ッ……ん、ふ……」
「はむ……ちゅ、んむッ♡ しょー……わらひの、しょう♡ わたひの……誰にも、渡さにゃいっ♡ 好き♡ しょー、好き♡」
「ッ……う、ん……はぁ……僕も、好き……好きだよ、ひびき、さん」
「っ♡ へ、あ……ひゃ、うぅ♡ んみゃ、ああ♡」
さらに激しく口内を愛でられ、響の腰が完全に抜けてしまう。
それだけでなく、身体の熱が一点に集中し始めた。
その感覚がたまらず、響は内腿を擦り合わせ、腰を、お尻をゆらゆらと振ってしまう。
(お腹……熱いっ……♡ 奥、きゅんきゅん♡ 疼いてきちゃってる……んぅ♡ )
腰を振るだけでなく、身体を、胸を翔の身体に擦り付け始めた響。
そんな響の様子に、翔は薄く笑う。
「んっ……キスれ、気持ち良く、なっへるの? ホントに、淫乱、だね……ッ」
「にゃうぅぅっ♡」
ちゅううう……と舌を強く吸いながら、ちゅぽん♡と音を立てて唇を離す。
「はぅ……はぁ、はぁ♡ は、へ……しょ、う♡」
口が麻痺したのか、だらしなく開かせたまま、涎を垂らす響。
覗き見える赤い舌が艶めかしく、翔の背中にぞくぞくと快感が走り抜ける。
「はぁ……やらしい顔になってる……キスだけで、トロトロだね……可愛いよ、響さん♡」
「はっ♡ はぁ♡ しょ、しょー……っん♡ からだ、熱いの♡ ん、ぅうっ……♡ 我慢、出来なくなっひゃうっ……♡」
荒くを息を吐きながら翔の首元に顔を埋め、スリスリと顔を擦り付けて甘える響。
そんな響の頭を撫でながら、3本目のポッキーを咥える翔。
首筋のすり付いている響の顔を正面に向かせ、口移しでポッキーを咥えさせる。
「へ、む……ひょう?」
「シて欲しい?」
「う、うん……」
シて欲しいに決まってる。
翔が言ったようにキスだけでトロトロなのだ。
唇も体も頭も…………下の方だって、凄い事になってる。
「……でも、シてあげない」
「な、なんれぇ?」
普段より優しい声。
しかし、出た言葉は今の響にとってはとても残酷なモノ。
見つめる翔の瞳はサディスティックな光を湛え、妖しく煌めいている。
「このポッキーが無くなるまで、ううん……響さんがポッキーを見る度に今日の事を思い出すようになるまで」
「あ、んんっ……しょう、苦し、ひぅ、んん♡」
響を強く、きつく、力を込めて抱き締める。
離さない。逃がさない。大好き。愛してる。
そんな気持ちを込めて、縋り付くように響の身体を締め付ける。
「ヤキモチ焼いて人の唇を奪うような娘さんは、オシオキ、しなきゃ、ね?」
「ふむっ?! ん、んきゃうぅ♡ ん、ふ、んぅうぅ゙♡」
一方的にオシオキすると告げ、3度目の口付けを開始する。
唇と舌同士を擦り付け、絡み合わせる。
くちゅ……くちゅ……ちゅ……と、リップ音がやらしく響き、じゅぷ……じゅるる……ちゅぽ……と唾液を啜る下品な音が羞恥を駆り立てる。
「んんっ♡ は、んむぅ♡ ひゃ、ふぁあ♡ しょ、しょお……♡ んみゅ、んぁ、は、あぁ♡」
「ッ、ふ……姉さんとの、思ひ出に、嫉妬、すりゅ、なんて……僕の、想いが、足りなかっ……ん、ちゅ……たの、かな?」
「ちゅ、ちゃぷっ……んっ♡ んんっ♡ ひが、ひがうよ♡ つばしゃ、さん……わたひも好き……れも、負けなひっ……! 負けたくなひの♡ しょーは、わたひのだ! 好き……大好き……だいしゅき♡ しょー♡ ひょお♡ しょ、おぉ♡」
幼子のような我儘と甘えが入り混じった感情をぶつけるように翔の唇を吸いつく。
(すごい、よ……♡ キス……唇、きもちいぃ♡ あたま、ジンジンして……ぼーっとしちゃう……翔……しょう♡ 私、好き♡ 大好き♡ しょう♡)
度重なるキスにより酸素が不足し、思考力が落ちていく響。
考える事は翔の事、好きという愛情、気持ちよくなりたいという欲望。
その感情が響の身体を熱く、強く高めていく。
小刻みに身体が痙攣し、お腹の奥から快感が弾けそうだ。
響の太ももから伝う液体が感じている快感の強さを物語っている。
「ひ、ぅっ……ん、むぅ♡ きひゃう♡ きふ、だけれ……イっひゃい、そ♡ ふっ……ん、んんっ♡ は、む、あみゅ♡ しょお♡ しょおぉ♡」
「んっ……ちゅ……ぷぁ……イッて、響さん……キスだけれ、イッてみせて……ふ、んッ…… 」
「~~っ♡♡ う、んっ……♡ イ、くのっ……♡ キス、だけれ、イッひゃうのっ♡ 見へて、わたひのイってぅ顔♡ ふ、にゃ、ッあ♡ んっ……ちゅ、んふ、ぁ、ああっ♡」
「はむ、ちゅ、ぁあっ……み、てる……見てる、から。響しゃんの、イひ顔……恥ずかひい顔を、僕にらけっ……見せて!」
さらに強く押し付け合い、隙間なく密着する唇。
くぐもった喘ぎと、水音だけが室内に響く。
極まった性快感を解き放つ為、深く吸い付き、キスをする。
「イふっ♡ イっ♡ ~~~っ♡ んんんっ~~~♡♡♡ ふみゃああああ゙あ゙ッ♡♡♡」
強く抱き締められながら響は絶頂する。
身体を硬直させ、痙攣を繰り返す響の肢体。
しばらく絶頂の余韻に震える響を抱き締めていた翔。
響の震えが落ち着くと、ゆっくりと床に座らせる。
「はぁ……はぁ……ふ、は、ぁ……」
「ふぁぁ♡ はー♡ はっ……はぁ♡」
お互いの息が耳に掛かり、くすぐったい。
しかし、離れようとは思わない。
まだ温もりを感じていたい。
朦朧とする意識のまま、翔に抱き着く響。
翔も、それに応えるように抱き締め返す。
(気持ちよかった……♡ でも、キスだけでこんな……ッ♡ どんどんやらしくなってるな、私)
キスだけで気をやってしまった。
とても恥ずかしい、しかし、悪くは無い。
そこが問題だ、と響は頭を悩ませる。
「……ねぇ、翔、その、むぐ?」
嫉妬をした事を謝ろうと、顔を上げる響。
しかし、そこで4本目のポッキーが追加される。
「ふへ?」
「…………まだ終わらないよ。言ったでしょ? 響さんがポッキーを見て、今日を……僕の事を思い出すようになるまで続けるって」
妖しい、サドっ気全開の輝きを放つ翔の瞳。
本気で本気の想いが伝わってくる。
ちょーきょーされて、かいはつされてしまう。
響の背中に冷たい汗が流れる。
「ま、待って、翔! す、少し休ませて! こ、こんなの続けられたら私.……壊れちゃう! 死んじゃう、からぁ!」
「…………………」
「ね? 少し休憩して、そしたら、ふむぅ?!」
「無理、かな……今のれ、よけぃ、こーふん、したよ……んん」
「ま、待っへ……! 止まっ……ん、や、きゃうぅ♡ ゆ、許ひ、ひっ♡ んっ♡ んん♡ ッ……♡」
「はぁ……知ってる、れしょ? 響さんに『許ひて』とか言われぅ、と……ん……止まれなく、なぅんだ」
「ふみゅ、やぁっ……♡ しょ、しょーの、いじわぅっ……~~~♡♡♡」
「…………意地悪、されるの、嫌い、じゃ、ない、でしょ?」
「~~~~~ッッッッ♡♡ 」
「ね?」
「………………………………ぅん♡」
押し倒され、4度目のキスが始まる。
ポッキーの残りはあと10本以上。
ポッキーゲームはまだまだ終わらない。
後書き
この後、下のポッキーも美味しく召し上がったそうな()
改めましてサワグチさん、本当にありがとうございます。
さて、クリスマスに合わせて純クリR18とか用意するべきなのか、それともLOST SONG編の影響で血迷った末に浮かんだ「ヘタくんハーレムルート(グレ、IF未来、スターリット、フォルテ、ララ)」を書くか。
んー……迷いどころだなぁ。
とりあえず、またの更新をお楽しみに。
あと、イヌカレもよろしく!
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