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『外伝:青』崩壊した世界に来たけど僕はここでもお栄ちゃんにいじめられる

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☆そこがどこだって僕とお栄ちゃんはいつも通りの話。

 
前書き
少年は出会った。
憧れのサーヴァントに。

そして少年は人として変わった。
内気だった。自分には何も出来ないと思っていた。自分のような人間、必要なんかされないと思っていた。
だけど、そうじゃないとサーヴァントが教えてくれた。支えてくれた。

少年は向き合った。
自分のあり方を否定する兄に。
少年は運命と激突した。
這いよる混沌から、この世界を守るために。
少年は選択をした
人として生きるか、黄衣の王として生きるか。
少年は別れを告げた。
自分の生まれ育った世界から、まるで違う世界へと飛び立った。
少年は妨害された。
自分の幸せを快く思わない、唯一の肉親である兄に。
少年は再会した。
何にも変えられない、自分の大好きなサーヴァントに。

そして少年は…。
 

 
世界は崩壊した。
突然空の色がおかしくなって、モンスターが現れ暴れ回りそれはそれはもう大変なことになったんだって。
その凄惨さは僕も知っているし、人間のエゴだって思い知った。

そしてこの世界では、変わったことが起きてる。
特定の人物達が、サーヴァントを連れているのだ。
世界崩壊後、FGOをプレイしていた人々はマスターとなり、こうして強かに生きている。
かくいう僕もマスターなのだけれど、他のみんなとはほんのちょっと違う。
少し歪んでて、割とおかしな。
でもそれでいて、僕の大好きなサーヴァント。

これは
僕とお栄ちゃんのお話。
そして、夢の続きのお話。
背徳的で、淫らで、不道徳なフォーリナー達と夢の世界を守るお話だ。




「お栄ちゃんただいまー!」

世界崩壊後に成り立った町、姫路町。
その近郊にある大きな家に僕は住んでいる。
仕事を終え、家に帰るとやはりというかなんというか、

「もう…ちゃんと洗濯カゴに入れてって言ったのに…。」

脱いだものは脱ぎっぱなし、使ったものはそのまま。
彼女の生前の逸話、部屋の汚さもとい片付けができなかったということがひしひしと伝わる。

「お栄ちゃーん?帰ったよー?」

さて、いくら呼んでも彼女は答えない。
こういう時は多分あれだろうなと思い、僕はアトリエへと向かう。
すると案の定、彼女はそこにいた。

「…。」

真剣な表情で絵と向かい合い、筆を走らせていく。
彼女は葛飾北斎、もといお栄ちゃん。
僕の大事なサーヴァントだ。

「…。」
「…。」

あまりにも集中しているんだろう。
僕の声が届かないくらいに。
そうなると僕も無理に呼びはせず、こうして隣に座って彼女の仕事ぶりを見守ることにする。

「…。」

にしても、お栄ちゃんは本当にすごい。
今描いてるのは頼まれた依頼の絵であり迫力のある龍の絵だ。
そして現代の絵を学んだお栄ちゃんはなんだって描ける。
浮世絵はもちろん、現代風の漫画や抽象画だってなんのその。
とにかくお栄ちゃんはお父さんの北斎と同じく、絵に関してはどこまでも貪欲なのだ。


「…ふぅ、こんくらいにしとくか。」

キリのいいところまで描き終えたんだろう。
筆を置き、うんと伸びをするお栄ちゃん。

「…お、マイ。帰ってたんなら一言くらいかけておくれヨ。」

そこでお栄ちゃんはやっと僕の帰宅に気付いた。

「もうだいぶ前から言ったよ?」
「ああ、そうなのかい。」

立ち上がり、置いてあった煙管の煙を吸って一息つくお栄ちゃん。

「お仕事は?どう?」
「前に泊まった旅館があったろ?そこに飾りてぇやつだと。なるべくデカくて迫力のあるやつがいいと来たもんだ。そりゃあ描きがいがある。」
「そっか。」

お栄ちゃんの描いた絵に目を移す。
素人には真似出来ないクオリティ。
見た者をとことん虜にする絵の力強さ。
ダイナミック、かと思えば細かく見ればそこには繊細な筆使い。
生涯を絵に尽くしてきた人の作品だ。そんじょそこらの人とはわけが違う。

「マイもどうだい?そろそろ絵一本でやってみたら。」
「うん…でもね…。」

僕は姫路町のbarで働いてる。
お給料もいいし、何せ店長もお客さんもみんな優しい。
辞めようにも中々辞められない。
それとお栄ちゃんは父様と同じく、お金に執着しないタイプの人だ。
仕事を請け負うのも格安だし、なんならタダ同然で描いたりすることもある。
つまり、あんまりお金にならない。
だから僕が稼がなきゃいけない。それも辞められない理由の一つだ。

「それに僕が描いたところでお栄ちゃんやとと様には…。」

かなわないよ。
そう言ったところで彼女の人差し指が僕の唇に当てられる。

「…?」
「なぁに昔のお前さんみたいなこと言ってんだ。マイの絵にはマイの良さがある。上手い下手関係ねぇ。それにとと様もマイの絵の腕前はタダモンじゃねぇって言ってたろ?」
「うん…でも…。」
「でもも何もねぇ!さ、飯にしよう!」

お栄ちゃんはそのまま台所へと向かう。
昔の僕…か。
何事に対しても自信が持てなくて、どうせ自分なんかととことんネガティブだったあの時の僕。

「…。」

うん。この話題はやめにしてご飯食べよう。
お栄ちゃんがいたからこそ、僕は変われた。
そして

「キミがいたから…僕は今を、僕らしく生きられるんだ。」

昔に撮った写真に映る彼を見てそう呟く。
さて、ご飯にしよう



「お栄ちゃん、ご飯食べなかったの?」

献立をちゃぶ台に並べていき、ご飯をよそる僕。
僕の仕事は夜遅くまでやる。
なのでご飯は作り置きしておき、食べるように言ってはあるのだが。

「ああ、絵に集中してる内に日が変わっちまったなんてナ。マイが帰ってくるまで全く分からなかった。」

彼女はよく、絵に集中し過ぎて食べないことがある。
多分ほっぽっといたら一日中描いてるんじゃないかと思うくらいに。
サーヴァントは本来食事を摂る必要なんてないけど、やっぱり精神的に食べたい時はあるみたいだし美味しいものなら食べる。

「おれはマイと食べたい。折角作ってくれたんだ。二人で揃って食べて美味いって伝えたいだろ。」
「うん…それはそうだけど。」

二人で食べたい気持ちはまぁ分かる。
でも、無理はしないで欲しいしわざわざ僕を待たなくてもいいのにと思う。
そうして、二人で話しながらご飯を食べ、

「はー、今日も美味かったナ!ごちそうさん。」
「うん。お粗末様でした。」

お栄ちゃんに合わせて和食中心の献立は綺麗さっぱり完食された。
確かに、こうして笑顔で美味しかった、ごちそうさまと言われれば僕は嬉しい。

「じゃあ、お皿洗ってくるね。お栄ちゃん、仕事の続きあるでしょ?」
「おう。マイのおかげでもうひと頑張りできそうだからナ。ちょいちょいと仕上げてくるヨ。」

そうして立ち上がり、お栄ちゃんはアトリエへと帰っていく。
僕も立ち上がり、使った食器を洗いに行く。

「…。」

たまに思う
こうして…お栄ちゃんと一緒に暮らせる日がまた来るなんて夢にも思わなかった。
あれ以来…二度と会えないと思ってたから。

「ふふ…。」

自然と笑みがこぼれる
偶然だけれど、僕とお栄ちゃんを巡り合わせてくれた探偵さんには感謝してもしきれないし、返しきれない恩ももらった。

だから僕は、一日一日を噛み締めながらこの崩壊世界を過ごしている。

「マぁイ♡」
「ひゃあぁ!?」

と、しみじみとそんなことを思っていたら急にお尻を鷲掴みにされ、変な声が出る。

「お、お栄ちゃん!?」
「相変わらず柔らかくて女みたいなケツだ。お?ちょいとデカくなったかい?」
「なっ、なってないよ!!」

話しながらもお栄ちゃんはもみもみと僕のお尻を揉んでくる。
くすぐったさと体の奥からじんわりと伝ってくる気持ちよさに思わず表情が緩みそうになる。

「お、お仕事は?」
「ああ、その前に一つ忘れてたことがあってナ?」
「忘れてた…こと?」

揉みしだいていた両手は一度離れ、僕の腰に触れる。
すると帯をしゅるしゅると解き始め…

「でざあと…まだ食ってねぇや。」
「デザート?だ、大福なら冷蔵庫に…」
「とぼけんなヨ、マゾ犬♡」

耳元でそう囁かれ、足から頭のてっぺんまでぞくりとした快感が走る。

「知ってるくせに…でざあとは"お前さん"だァ♡」

ぱさりと落ちる帯。
着物もゆっくりと脱がされ、お栄ちゃんいわくデザートである僕は全裸に剥かれおいしく頂かれるのであった。

「お、おえいちゃ…んんっ♡」

僕が何か言うのも気にせず、お栄ちゃんは舌を口にねじ込んでくる。
口内に侵入したお栄ちゃんの舌は僕の唇を、歯を舐め舌を絡ませてくる。
仕事終わりだからとか、お風呂入ってないよとか言おうとしたけどそんなキスにやられ次第にそんなことどうでもよくなり、僕も負けじとキスを交わす。

「んちゅ…ふふ、火がついたナ?」
「だってお栄ちゃんが…そんなキスするから…。」
「それにだ、もうこっちもびんっびんに勃ってやがる…♡この変態♡」

指先が下着越しにおちんちんに触れる。
柔らかな感触にびくりとし、下着を押し上げるそれはびくびくと痙攣してよりかたくなる。

「こんなすけべな下着付けてんだ。こりゃ襲ってくれって言ってるようなもんだろ?」
「そ、それは…。」

勃起し、お栄ちゃんのせいで興奮して我慢汁が下着にシミを作っていく。
そんな発情しきった僕を見てお栄ちゃんはより意地悪な笑みを浮かべ、空いている手で乳頭を優しくなで上げる。

「はんっ…♡♡」
「このメスみてぇなぷっくりやらしい乳首も、いじめて欲しそうにぴんと勃ってる。」
「…。」
「いじめて欲しいかい?」
「…。」

黙ったまま、僕はこくこくと頷いた。

「ふふ、やぁだヨ♡」

首輪をぐいと引っ張られ、強引にくちびるを重ねられる。
お栄ちゃんの生暖かな感触、僕の唇を押し開け、無理矢理入り込んでくるお栄ちゃんの舌。
舌が入り込んで、唾液が僕のものとまざりあう。
口の中がお栄ちゃんに支配されていくみたいだ。

「は、はぁ…っ。」
「んん…んむっ♡」

舌同士を絡ませ合って、僕とお栄ちゃんは唾液の交換をする。
脳がシビレて、お栄ちゃん以外のことが考えられなくなって、僕はされるがままになる。
その間にも、お栄ちゃんは手を休めることなく、

「どうした?腰が引けてるヨ?」

さっきから下着を押し上げているそれを布越しに触られる。
指先で亀頭の周りをさわさわと優しく撫で、それに飽きたかと思うと根元からすぅっと裏筋を撫であげる。
たった指一本、それだけで僕のおちんちんは完全にお栄ちゃんにいいように遊ばれていた。

「お、おえいひゃ…ん♡」
「おーおー、もうこんなに蕩けた顔して♡なぁに期待してんだい?マゾ犬♡」
「さわっ、て?おねがい…♡」

お栄ちゃんの手を掴んで、勃起しっぱなしのそれを握らせる。

「はん…っ♡うん…っ」
「この節操無しめ♡」

僕のおちんちんを握り、そのままお栄ちゃんは耳元で囁き始めた。
囁きながらの手コキ。
それが僕にとって、すごくたまらないものだ。

「我慢汁で下着がぐしょぐしょだ。こんなに垂らして…だらしのないちんちんサ♡」
「んっ…♡」
「射精したい、って顔してる。出したくてたまらねぇ、今出したらどんくらい気持ちいいだろう?ナァマゾ犬、どうなんだろうナァ♡」
「だ…だひたい…れす…。」

言葉責めと手コキのダブルコンボで脳がとろけ、言葉の呂律も回らなくなる。
気持ちいい、出したい、早く出したい。
頭の中で射精したいという欲望かぐるぐる渦巻いて、僕の頭をおかしくしていく。

「ンー?何をだい?マゾ犬は何を出したいってんだ?」
「しゃへぇ…ひたいの…」
「へぇ…そうかい…♡」

とろんとした顔でおねがいするが、お栄ちゃんはそんな僕の心を嘲笑うかのようににんまりと笑い、本日二度目の

「やぁだヨ♡」
「…!」

拒否。
絶望をたたきつけられるような感覚。
こんな甘い手コキじゃいけない。
下着越しじゃなくて、直接触れて欲しい。
耳に息を吹き掛け、マゾ犬とか罵りながらしごいて、裏筋を撫で上げたり亀頭に手のひらを押し付けてぐりぐりといじめて欲しい。

「なんれ…なんれよぉ♡」
「どうして飼い主のおれがマゾ犬の言うこと聞かなきゃならねぇんだい?犬は言うこと聞く側だろ?それとも…立場が分かってない、とか?」
「…。」

そうだった。思い出した。
僕はお栄ちゃんのマゾ犬。
そして、僕のおちんちんは僕のものじゃない。お栄ちゃんの所有物だ。
だから勝手に触ってオナニーするのも許されないし、射精するのもお許しがないといけない。
とんでもない事を忘れていた。
僕はなんてダメなマゾ犬なんだろう。

「よっ、」
「!お、お栄ちゃん!?」

と、考えているうちにお栄ちゃんは行為を止め、何をするのかと思えば僕を持ち上げお姫様抱っこをした。

「イカせねぇとは言ってねぇヨ。ただ、手で射精するよりもずっと気持ちいいトコで射精させてやる。」
「ずっと気持ち…いいトコ。」
「そ。全部言わなくてもすけべなお前さんなら分かるだろ?」



「はっ♡はっ♡はっ♡ふーっ♡ふーっ♡」
「まるで発情した犬だ。いや、マゾ犬だったか♡」

そう言われ連れてこられたのは寝室。
僕はベットに寝かされると、お栄ちゃんは着物の帯を解いて僕と同じ生まれたままの姿になる。

「ということでだマイ。イキたいんならまずは対価、つまり御奉仕が必要だ。」
「御奉仕…うん、するよ。お栄ちゃんの為だったら何でもする。」
「いい心がけサ。それじゃあ…」

仰向けになった僕の顔の上にまたがり、ちょうど目の前にお栄ちゃんの大事なトコロが丸見えになる。
そしてお栄ちゃんはゆっくりと腰を下ろして

「は、んん…っ!」
「舐めろ。」

僕の口に密着させてくる。
僕の頭の上に座り、秘部を舐めるように強要する顔面騎乗。
両腿で固定され、左右に逃げることを許されない頭、
このままでは息が出来ないし、僕は必死にお栄ちゃんのを舐める。

「んじゅ…は、はむ…っ、うん…っ♡」
「ああ…上手サ♡後でたぁっぷりご褒美やるからナ♡」

なんて余裕そうに言うけど気持ちよくなってうっかり腰を浮かしちゃうお栄ちゃん。
お栄ちゃんの顔は今見えないけど、きっと今支配欲に満ちた意地悪そうな笑顔を浮かべているのは分かる。
そして、こうして支配されていると感じる顔面騎乗は僕は大好きだ。
舐め続けなければ呼吸ができない。
ある意味お栄ちゃんに生きるための権利を奪われたみたいでとてもゾクゾクしてしまう。

「こんなことされてんのに…っ♡しかも触ってもいねぇのに、ちんちんはびくびくしてやがる♡おいマゾ犬…♡まさか気持ちいいのかい?」
「ひもひ…いいれふ。」
「ははっ!やっぱりマイは筋金入りのマゾだァ♡そら、もーっといじめてやるから、頑張って舐めろ…ヨっ♡」

両手が伸び、乳首をつねられる。
ぎゅう、とした痛みの中にやってくるじんわりとした快楽。
もっとおちんちんがびくびくしているのが自分でも分かる。
御奉仕…もっと御奉仕しなきゃ。

「はん…っ、んんっ、じゅぷっ♡」
「このばかっ…そこばっかせめたら…あっ、くぅっ♡」

もっと重く体重がかかる。
腿でより強くはさみこまれ、愛液も止まらないお栄ちゃんの秘部からお栄ちゃんはもうじきに絶頂を迎えることは言わなくても分かった。

「やめ…っ♡おい!この…っ!」

お栄ちゃんのお尻をがっしり掴んで、僕側が離れられないようにする。

「舐めるの、やめろぉ♡離せってんだ…!や、やめろって言っ…」

舐めろとか舐めるなとか色々言われても困ってしまう。
それに、そんなえっちな声聞かされたらイカせたくなっちゃうんだ。

「あ、ああああっくぅ♡…んぅ…っ♡」

やめろやめろと必死に言うも、ガクガクと震えてお栄ちゃんはついに愛液を噴き出し、絶頂した。
当然、イッたとき噴いた愛液は全て僕の顔にかかってしまい、ビショビショになってしまったけどそんな事僕にとってはある意味のご褒美だ。
で、イキ終わったにも関わらずまだ犬のように貪欲に舐めていると、

「…おい。」

お栄ちゃんのドスの効いた声が、

「れろ…っ、んむんむ…」
「おい。」
「…。」

冷たい刺さるような声に僕は夢中に舐めることをやめた。
すると

「”やめろ”って言ったのが聞こえなかったか?え?」
「わぅ…。」

ゆっくりと立ち上がり、捨てられた犬でも見るような冷えきった視線で僕を見下ろす。
思わず萎縮してしまう僕、そして…

「言う事聞かねぇマゾ犬は…こうだ!」
「…!」

その顔はすぐに意地悪な笑みへと変わり、両手で僕の足首を掴んで持ち上げた。

「お、お栄ちゃん…これ…!」
「ほぅら♡マイの恥ずかしいところが全部丸見えサ♡壊れた水道みたいに我慢汁垂れ流すちんちんも、精液ためこんでパンッパンの金玉も、物欲しそうにひくついてる可愛いあなるも、よぉく見えるヨ?」
「…。」

寝っ転がった状態で下半身を上にあげさせられた状態。
いわゆるちんぐり返しの体勢にさせられた僕は逃げ出そうにもサーヴァントの腕力にはかなわず、ただむなしくもがくだけだった。
そして、

「これでヤられのが大好きだったよナァ…?こうすると、おれがマイを犯してるみたいでおれも結構気に入ってるのサ♡」
「…!!」

そのまま挿入される。
お栄ちゃんの中に、僕の平均以上のおちんちんが無理やり入っていく感覚。
暖かな感触とキツく締められる感触が射精しろと促してくる。
そのままずぶずぶと入り込んでいき、根元まで全ておさまった。

「ほら…動くから、ナ♡」
「あ、ああっ♡♡」

惨めな体勢のまま、僕は一方的にやられる。
さっきお栄ちゃんも言っていたが、こうすると僕がお栄ちゃんに犯されているみたいでとてもゾクゾクする。

「いい眺めだァ♡えっろい顔して、物欲しそうな顔でおれを見上げるマイの顔…♡ああ、それで何枚でも描けそうだ…っ♡」
「っ、はっ…ふーっ♡ふーっ♡」

僕の足を掴んで、僕を道具みたいに扱って、自分の思うままに僕を使って気持ちよくなるお栄ちゃん。
使われてる。そう思うだけで下腹部がキュンキュンして、しまりのないだらしない口から舌が垂れる。

「おい、マゾ犬♡今のお前さんの顔…どうなってるか分かるかい?」
「わっ、わかり、ましゅ♡ぼくいま、きもちいいよ、きもちよくなって、かおがゆるんじゃってるよぉ♡♡♡」
「だァい正解♡」

腰をくねらせ、腟内に入った僕のおちんちんはきゅうと締め付けられる。
不規則に与えられる快感、僕を知り尽くしたお栄ちゃんの容赦ない責め。
きもちいい、もっとしてほしい、いじめてほしい、
僕はお栄ちゃんのマゾ犬ペット。
こうしていじめられることが、何よりの喜びなんだ。

「おえいちゃん…♡ぼく…ぼく…っ♡」

射精しろ、射精しろ、
身体が、脳が、早く出せと訴える。
精巣から陰茎に精子が上ってきてるのがわかる。
もうすぐそこまでキてる。
でもダメ、自分の意思で射精は許して貰えない。

「しゃせぇ…したいよぉ♡」

お栄ちゃんのお許しがないと、出せない。

「何?マゾ犬のクセに一丁前におれに命令すんのかい?」
「でも…でもぉっ♡♡♡」
「あぁいいぞ。今回は特別サ♡おれのナカにその濃ゆいの、たぁっぷりぶちまけろ♡」

いつもならそう簡単に許してくれないけど、今回は機嫌が良かったみたい。
射精を許して貰えた。

「ほら、出せ♡出したかったんだろ?ご主人様が出せっつったら出すんだヨ♡」
「うんっ♡だすよぉっ♡♡♡ぼくがイクとこ、みて…てぇっ♡♡♡」

どくっ、びゅるびゅると我慢に我慢を重ねた射精は勢いよくお栄ちゃんの中で出された。
びくん、とはねふるふるといっしゅん震えるお栄ちゃん。
多分お栄ちゃんも絶頂を迎えたんだ。

「おいおい出し過ぎだ…漏れてきちまってるヨ。」

お腹にたまる精液の熱を感じ、下腹部を擦るお栄ちゃん。
彼女の言う通り、まだ僕のものからはどくどくととめどなく精子が溢れ、接合部から漏れだしていた。

「ん…くぅっ♡♡」

お栄ちゃんが動き、彼女の下半身から僕のものがずるりと抜ける。
そのまま力尽きるようにして、僕の横にドサリと寝転んだ。

「ふーっ、ごちそうさま♡」

僕に寄り添い、耳元でそう囁いたお栄ちゃん。
どうやら、(デザート)はおいしくいただけて貰えたみたいだ。

「お腹いっぱい?」
「かもナァ。あ、でも言うだろ?でざあとは別腹ってナ。」

そう言い、お栄ちゃんの指先がまだそそり立つ僕のものの先端にそっと触れる。

「あれだけシてやったってのにもうこんなんだ。こりゃキンタマすっからかんになるまで味わい尽くしてやろうかい、ん?」
「えへへ…。」

お願いしますという意味も込めて笑顔で返す。
お栄ちゃんとの長い付き合いのせいで身体が慣れてしまい、絶倫になってしまった僕。
こうなってしまったせいで僕自身もまた、一度や二度では物足りない身体になってしまった。

「仕事なんて二の次だ。朝になるまでたぁっぷり犯してやるからナ。マゾ犬♡」

でもそんなこと気にしない。
僕はこうしてお栄ちゃんと繋がれる、触れ合えるだけで幸せだから。
その時間が長くなれば長くなるほど、もっともっと幸せになれる。
さぁ、今日の夜も長くなりそうだ。

 
 

 
後書き
どうも、クソ作者です。
この物語は『崩壊した世界で刑部姫とこの先生きのこるにはどうしたらいいですか』の外伝作品、および『Fate/imMoral foreignerS』(以下Fate/if)の続編となっております。
壮大な前日譚であるFate/ifを読まなくとも、なるべく分かるように書いていくつもりですが読んでいた方がより楽しめるかと思います。
それでは、ふしだらな降臨者達の物語を覗いていくとしましょう 
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