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崩壊した世界で刑部姫とこの先生きのこるにはどうしたらいいですか?

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ほんへ
最終章へと向かうその前に…
  結・婚・宣・伝

 
前書き
こんにちは、クソ作者です。
最後にFGOユーザーにとってとっっっっても腹立つ展開があります。そこだけご注意くださいね。

それでは今回は結婚式に町興しPRになります。どうぞ!! 

 
こうしてなんやかんやし、話は最初の結婚式のところまで戻る

ふわふわと浮遊するタコこととと様に手を引っ張られてやってきた舞。
先日見せた白無垢を着、化粧で綺麗に整えられたその顔。
ってかマジで黙ってりゃ本当に女性に見える。
こんなん見抜くの不可能だっての。

「不思議だな…同志。」
「もう同志じゃねーよ。」

俺の隣には陸、そして反対側にはあいつの熱狂的なファンのバーソロミューがいた。
両目からは涙をボロボロ流し、しょっちゅう鼻をすする音が聞こえる。

「推しが幸福になることはいいことだ。それなのに…私は今悲しくて仕方がない。いや、嬉し涙なのかな?何故だろうな…?」
「知るか。別に仕事辞めるわけでもないみたいだし、明日もフツーに会えんだろ。」
「そうか…うん、そうか…。」

思い詰めたような顔をするバーソロミュー。
なんだお前はアイドルの結婚を許さない過激派か。

「えー、汝はやめるときも健やかなる時も…」

舞が待っている北斎の元に来ると、神父をやらされているアラフィフが神父のお決まりの誓いの言葉を述べる。
あれ…?これって和風の結婚式でも言うの?
いやもうそんなんいっか。あの二人もう何もかも狂ってるし。

「…誓うかネ?」
「「誓います。」」
「よろしい…それでは誓いの首輪とキスを。」

え、今なんつった?
と思うとアラフィフが北斎にあるものを渡す。
聞き間違いじゃねぇ。あれ首輪じゃねーか!
やっぱ何もかも狂ってやがるわ!さすがお友達にフォーリナーばっかいるやつは格が違げーのな!!

「お栄ちゃん…。」
「これをはめりゃ、名実ともにお前さんはおれの嫁だ。」

背の高い彼はしゃがみ、首輪をつけやすいようにする。
彼の笑顔はとても満ち足りていた。

「うん。後悔なんてないよ。僕はなりたいんだ、お栄ちゃんのお嫁さん。」
「そうかい。」

純白の革の首輪にマイと書かれた金属プレート。
オーダーメイドで仕立てられたであろうそれはかちゃりと彼の首に巻かれた。
そして

「おめでとうマゾ犬♡これで一生離れられねぇヨ?」

耳元でそう囁き、肩に手を回してキスをした。
なんだそのセリフ、結婚式でいうことじゃねーだろ。

「おめでとう。舞。」
「ええ、おめでとうございます。」

2人が熱いキスを交わす中、葵と紫式部が立ち上がり祝いの言葉を述べながら拍手をする。
それを皮切りに、次々と立ち上がりおめでとうと拍手を送る呼び集められた観客たち。
あっという間にここは拍手の大喝采で包まれた。

「…。」

隣にいる陸も思わず拍手し、ステンノ様も仕方ないわねという感じの雰囲気をかもしつつ拍手している。

「うわぁぁぁ"ぁ"ぁ"舞さん…!!舞さん"お"め"で"と"ぅ"!!!」

反対側のバーソロミューは周りの目も気にせずわんわん泣きながら拍手していた。

「ん…ちゅ…んんっ♡」
「あっ♡お、おえいひゃ…んぅ♡♡」

そんな中さらに白熱してる二人。
おい待て、北斎ちんこ触んな。
神聖な結婚式やぞ。

「ったく…しょうがねーな。」

1人だけ座ったままなのも目立って仕方が無いので、俺は渋々立ち上がって拍手を送ってやる。

…。
おーい。見てるか兄貴。
話には聞いてたがお前、弟が幸せになるのが許せねーんだってな。
だからこの世界に来る前、北斎と舞を引き離したんだろ?
でも残念。俺が巡り合わせちゃいました。
さらにこいつ今、幸せの絶頂期だぞ。
今この瞬間見せられるんなら見せてやりてーわ。

「お栄ちゃん…みんなみてるよ…っ♡」
「うるせぇマゾ犬♡ちんちんおっ勃たせながら言ってもなぁんの説得力もねぇヨ?」

と、そろそろみんなの前にも関わらずおっぱじめそうな雰囲気だったので葵と紫式部、そしてご友人の方々知り合いが止めに入る。
ほら見ろ、武蔵が顔赤くして目逸らしてんぞ。




それから、お色直ししたり食事したりして、一定の行事を終えて舞はみんなに祝われご友人達と共に家へと帰った。
なんでもフォーリナー組とだけで宴会をするそうだが…。
北斎含めフォーリナー組が家に入る直前、悪い笑顔を浮かべながら舞を家へと引き込んだらしい。
さらに彼の恍惚とした表情…。
あっ(察し)ふーん…。どころじゃない。あいつら確実にセックスするんだ!!

「あー終わった終わった。」
「まだ終わってないぞ。」

結婚式とか披露宴とかを終わらせ、ベッドに寝転ぶ俺。
だがしかし、そんな俺を現実に突き戻す奴がいる。

「なんだよ休ませてくれよ…。」
「善は急げだ。それに今ちょうどいい観光客もいるだろう。」

大和だ。
そうだ、こいつのせいでめんどくさい仕事を引き受けなきゃならなくなったんだ。

「観光客?」
「紹介しよう。」

そう言い、大和が部屋に招き入れたのは

「陸とステンノ様だ。」

まぁ確かに…。
わざわざ遠くから来てくださった方だしな。うん。

「何をするつもりなのかしら?」
「この街の観光PRを作るんですよ女神様。その為にはまずあなたとあなたのマスターが必要なのです。」

と、へりくだって女神に説明する大和。
陸も頷き、出来ることなら協力するよと言ってくれた。
というわけで

「なんで姫も手伝わなきゃいけないのぉ!?」
「お前は俺のサーヴァントだろーがよ!!」

ゲームしてたおっきーも無理矢理呼んで巻き込むことにする。


「よし、メンバーは揃ったな。」

やる気満々な大和。いやいや連れてこられたおっきー。
そして第一観光客として選ばれた陸とステンノ。
武蔵は後から来るとして、なんとも頼りない感じのするメンバーだが

「これより観光PRを始める!!」






世界崩壊から十一ヶ月あまり、
大混乱に陥れられた世界ですが、サーヴァントの活躍により世界はかつての姿を見取り戻しつつあります。

そしてあなたは求めているのでしょう。
住みやすい場所、安全で安心な場所。
そして、心の底から楽しめる場所。

日本の中枢都市、東京にわざわざ行かなくとも、そこには"それ"があるのです。
千葉県に位置するこの町、姫路町には!

「えーというわけでこの町に観光に来ました…白島陸です。」
「同じくサーヴァントのステンノよ。よろしくね。」

そんなこんなでやってきた2人。
仕事で疲れた二人は娯楽と癒しを求め、こうして姫路町へとやってきました。
え?私?私はただの語り役ですよぉ?CV福圓美里みたいな声した語り役その1ですぅ♡

「ようこそ姫路町へ。」
「わざわざ遠くからご苦労さん!ゆっくりしててってくれよ!」

まず姫路町に入るにあたってお出迎えしてくれるのはこの町で警備を勤める中華系のイケメンサーヴァント達。
蘭陵王くんと燕青くん。
彼らとその警備隊達のお陰でこの町は安全であるわけなのです。
たまに休憩中の二人や鍛錬をしてる姿を見られる時は眼福です。
あんな顔見たらそりゃデバフかかっちゃいますよぉ。
やはりイケメンは罪…!

さて、話を戻して歩みを進めると、まず中央広場に行き当たります。
観光PRにあわせて急ピッチで作られた噴水がなんとも綺麗です。
え、そこ言わない方がいい?
最初はここも荒れ地に建物がたつだけの貧相な町だったんですけどね。
今ではもう普通の街並みと言いますか、都市の一部を切り取って作ったような場所ですよ。
かつてはホテルを中心にして成り立ち、こうしてここまで大きくなりました。
そのホテルなのですが、名前はプリンセス・ロード・キャッスル。町の人からは略されPRCとか呼ばれてるとか何とか。

そこに住むサーヴァントが由来でそんな名前が付けられたそうですよ。いやーほんといい名前ですね。
んで、そのまま和訳した名前がこの町の名前となったわけです。
そもそもの話をしますとぉ、ここにやってきたまーちゃ…じゃなかった。由来になったサーヴァントのマスターのおかげなんですよね。
その人がいなければただのホテルでしたし、それにここまで町も発展しませんでした。
その人はにのまえ…え、何まーちゃん、俺のことは褒めなくていいから台本通り読め?まったく照れ屋だなぁまーちゃん!褒められて嬉しいくせにぃ♡このこのぉ♡
あ、ごめんなさい!!ちゃんと読みます!読みますから!!ゲームのデータは消さないで!!原稿(真っ白)のデータも消さないで!!



…。



というわけで、ナレーション変わりましてここからは私がやりたいと思いまーす!
佐倉綾音みたいな声してる?それは…褒められてる?どうもありがとう。

それじゃまず観光PRとしては名物とか名所とか巡っていかなきゃダメよね。
じゃあ早速行きましょう!

「お、なんだい?恰幅のいい旦那に女神様じゃないか。」

やってきたのはこの町から少し離れたところに住んでる北斎先生の場所。
折角来たのだから、似顔絵でもなんでも描いてもらってはどうかしら?
格安で請け負ってくれるわよ。
え?町の観光PRなのに町から出ていいのかって?
気にしない気にしない!細かいことはいーの!


「じゃあ、ステンノ様の肖像画をお願いします。」
「ほほう、女神を描けるのかい?なら大歓迎サ!金ならいらねぇ!是非とも描かせとくれ!」

さらに美男美女なら割引(ほぼタダ)してくれます!
私も美男美女大好きですし!安くしちゃう気持ちも分からなくもないかも!!

「ものすごいクオリティで描いてくれましたね。」
「ええ、さすが画狂と言われただけの事はあるわね。」

女神の威厳をそのまま写したような圧巻の絵にご満悦な御二方。
さて、お次にやってきたのは

「いらっしゃい!キルケーの魔法薬ショップへようこそ!!ここにはなんでも揃ってるよ!惚れ薬、媚薬、一部のマニアックな人に人気の生える薬、さらには性転換や若返りの薬だってある!それにここで1番のおすすめは薬ではなくそう!キュケオーンさ!薬屋とはなんなのか…?いっそのことキュケオーン屋さんにしようかなと迷ったことは多々あるけれどここは思い切ってキュケオーンも売る屋さんってことにしたよ!そういうのもあっていいだろう?ほら、三笠のメディアリリィもそうだそうだと言っている。叔母様?それは余計だ私は大魔女だぞ!えーおほん、ともかくとしてせっかく来たんだ、何か買ってくかい?現世っぽくポイントカード制度もあるよ!一定ポイントがたまるとキュケオーンがプレゼントされるんだ!しかもタダだよ?会員になる他ないよね?会費は無料だ、さらに特典としてキュケオーンも付けちゃおう!どうだい?このキュケオーンは女神様も思わずヨダレが」

「垂れないからさっさと買い物させなさい。」
「あ、すいません…。」

ちょっとキュケオーンにうるさい女店主だけど、その実力は確か。
薬学に詳しいキルケーだからこそその薬の効果は絶大。
何せサーヴァントにも効くくらいなんだからね!


「話を聞くのにも疲れましたねステンノ様…。」
「そうね。あのタイプには金輪際関わらない方がいいわ。通販にしましょ。」

ちなみにキルケーの魔法薬ショップはアマゾネスドットコムと提携してるから通販にも対応してるわよ!
遠くのあなたも出不精のあなたも今すぐチェックしましょう!
ちなみにオンラインの会員になると特典で真空パックに詰められた即席キュケオーンが届くみたいだからその辺はなんかこう…なんとかして。

「疲れたわマスター。それと、小腹も空いたわね。」
「じゃあお昼にしましょうか。」

さて、あちこち歩き回り疲れた2人がやってきたのはとある通り。
ここには様々な飲食店が並ぶ通り、誰が名付けたかは知らないがその名も食べ歩き街道。
おしゃれなカフェも、ガッツリいただける定食屋も、みんなで騒げる居酒屋も、なーんでも揃ってる場所よ!
さらにここの調理師はみんなものすごい腕前でね!食通でも思わず舌をうならせるほどの絶品なの!
なんでもある探偵から色々教わったらしいけど…最近の探偵ってのは料理もできるのかしら?
にしてもあの時のうどん美味しかったなぁ…この仕事終わったらまた食べに行きましょ!

さて、私情はそれまでにしてPRの続きなのですが…

「お、こんなところに何の用だい?」

美味しい料理には美味しい食材が付き物!
そんなこんなで各料理店に野菜を提供している人がいます。
それがこの人、品川さんという方です!

「元々はしがないサラリーマンだったんだけどな。こうして世界が崩壊した際、思い切って転職してみようって思ったわけさ。」

彼は元々、この町から離れた場所で農業をしていましたが色々あってここ姫路町に場所を移したのです。
そして彼のサーヴァント、静謐ちゃんと共に作る野菜は美味しいのなんの!
調理してもいいけどとれたて新鮮な野菜にそのままかぶりつくのもこれまた一興!
また彼は格安で売ってくれるから来た際には買っていってはどうかしら?ビックリするくらいオマケされるけどね!
ハインド商会とも契約を結んでるし、遠く離れたところでも彼の野菜を味わえるわよ!

「いやー美味しかったですねぇステンノ様。」
「そうね。あなたもこれくらい上手になりなさいな。」

それから食事を楽しんだ2人。
辺りは日が暮れ薄暗く、街灯もつき始めました。
さて、そろそろ泊まる場所を探さなければなりませんが…。

「あれ、何かしら?」

女神様はある場所に目が止まります。

「あれは…barじゃないですか?」
「面白そうね行ってみましょう。」

蜘蛛の巣と蝶がかたどられたネオンの看板が飾られているとあるbar。
そう、ここも姫路町名物、その名もbar『蜘蛛の糸』

「いらっしゃい。おや、珍しいお客さんだネ。」

まずお出迎えしてくれるのはこの店のマスター、犯罪界のナポレオンことジェームズ・モリアーティ。
でも安心して、ここの彼は悪さなんてしないし裏切りもしないから。

「あの…こういうとこ初めてで…」
「ふむ、そうかい。なら気をつけるといい。ここは私のような悪属性のサーヴァントが集まる場所…。キミのような善人は来る場所ではないが…まぁ問題ないサ。"悪"は来るものは拒まないからネ。くつろいでくれたまえ。」

青く薄暗い光に照らされたシックでおしゃれな雰囲気のbar。
悪属性達のキケンな香りを楽しみたいあなたは…是非いらしてはいかがかしら?(イケボ)

「それじゃあ何を頼もうかしら?」
「ふむ…女神ならば…"アフロディテ"はいかがかな?あなたの口に合うと思うのだがネ。」
「あら、お酒に美の女神の名前がついてるのね。」

そしてモリアーティさんはプロなので、あなたにあったカクテルをつくってくれる。
恋人を誘えばイイ雰囲気にしてくれること間違いナシ!
え、私?私は…別に…ああもう話を逸らさない!

「って、別にここはそんな堅苦しいところじゃないですよ。もうちょっと気をラクにしてください。」

と、そんな雰囲気に緊張しっぱなしの彼をなだめるべく、やってきた店員さん。
この人こそこのbarを有名たらしめる存在、看板娘のクズシロ マキさんなのです。
ちなみにこの人、あの北斎さんのマスターよ。

「あ、どうも。」
「お客さんこういうとこは初めてですか?ゆっくりしていってくださいね。」

そういい、笑顔を振りまく優しいマキさん。
どうしてbarなのに着物を花魁風に着崩してるの?とかそういうことは聞かないでね。
これは、彼の趣味だから。
あと会いたいなーって思った人は気をつけてね。彼、男だから。
じゃあなんで女装してるのかって?
これも、彼の趣味だから。

とまぁそんな堅苦しい場所でもないし、お酒を飲んでりらっくすしたいなーなんて方は来てみてはどうかしら?
たまに海賊も訪れるみたいだし、お酒でも奢ればイイ話が聞けたりするかも?

「メカクレなら奢らずとも喜んでお話しよう!というわけでそこの女神様。前髪、伸ばさない?」

でしゃばらないで。


「ここが噂の…!」
「大きいわね。」

さて、場所は変わりましてこの町のメインスポット、ホテルプリンセス・ロード・キャッスルにやって参りました。
全十二階。高級感漂う部屋と豊富なメニュー。
さらにお隣には観光のため無理して急いで増設した室内プールもあるわよ!ナイトプールにも対応してるみたいね!
え、無理して急いでは余計?言わない方がいい?

「いらっしゃい。マスターの方ですね。」
「あ、はい。」

出迎えてくれたのはこのホテルのオーナーさん。
最近女子高生のお嫁さんが出来たそうよ!近々結婚するんだって!
え、それも言わない方がいい?わかった。
さらにこのオーナーさん、気前も良くて

「なら5割引だよ。さらに探偵さんに依頼するのなら8割引しちゃおうか。」

マスターの方ならもれなく宿泊費は半額。そして探偵さんに依頼するのなら80パーセントoff!
これは泊まるっきゃ他ないわね!

さて、ここで疑問に思う人もちらほらいるとおもうんだけど、
そう、"探偵さん"とは何者なのか。
さっき刑部姫が言った通り、彼がいなければこの町もここまで発展しなかったし、このホテルの食事も美味しくなかっただろうし食べ歩き街道もそもそも出来なかったとされているわ。
じゃあその探偵が何者なのか!早速会いに行きましょう!

「探偵って何者なんですかね?」
「さぁ?ホームズとかそれくらいしか浮かばないわね。」

エレベーターを使って最上階まで行く2人。
最上階。そこには高級スイートルームのある特別な部屋がありその中の一つ、そこをまるまる貸し切ってあの探偵さんの事務所がある。

「ニノマエ…探偵事務所。」

扉の前にある看板を読み上げるマスター。
それからノックし、どうぞーという声がしたので扉を開ける。

「ニノマエ探偵事務所へようこそ。多少高くつくが、どんな依頼でも必ず成功させるぜ?」

その先に広がる光景、
巨大な液晶テレビ、それに繋げられた数々のゲーム。
棚にはフィギュアなど、
探偵らしさを微塵も感じさせない部屋だけれど彼は確かにそこにいた。

「あなたは…?」
「どうも、ニノマエ探偵事務所所長、もとい探偵の一 誠だ。」
「同じく美人助手の刑部姫でーす。」

と、探偵の後ろからひょっこり顔を出したのはサーヴァントの刑部姫。
そう、彼らこそがこの町を発展させてくれた名探偵なのである!

「何?心休まる場所に行きたい?そんな依頼ならもうとっくに達成されてるぜ?」

ネクタイを締め直し、立ち上がってカメラ目線になる探偵。

「答えはここ、"姫路町"さ。癒しと安心、そして人情溢れるのどかな町は俺の知る限りここしかねぇ。是非とも来てみな。移住も大歓迎だ。それじゃ…この観光PRを見てるお前ら。この俺とおっきー、そして町のみんなが待ってるぜ。」

みんなおいでよ姫路町。
ナレーションは私宮本武蔵と、

まーちゃんの助手の姫こと、刑部姫がお送りしました〜。




「これでよし、と。」

編集の終わった動画をサイトにアップするおっきー。

「どうっすかね、これ。」
「いや最高だよ!無理難題かなーなんて思ったけどさすがは探偵さん!」

と、大絶賛のオーナーさん。
てか自分でも無理難題って思ってたのかよ!

「それとありがとな。陸。ステンノ様」

観光客AとBとして動画に出てもらった2人に礼を言う。

「いや、どってことないよ。」
「観光客のモデルとしては少し太り過ぎな気もしたけど、まぁいいんじゃないかしら?」

と、彼の体型を貶しつつもステンノ様はほっこり微笑んでいる。
あと

「大和もな。」
「なに、俺もそんな大それたことしちゃいない。」

おっきーの動画編集を手伝ってくれた彼もまた、感謝しなければならない。
ちなみに動画内でナレーターが私情や余計なことを漏らしたりと多少カットすべき部分があったがここはあえて残そうという意見をしたのは大和だ。
実際オーナーさんには大ウケした。

「武蔵がナレーターを買って出たのには驚いたけどな。」
「いやぁ、大和くんが何がするなら私も何かしないとなーって思って。そしたら刑部姫に誘われたのよね。」

人気のありそうな声だから武蔵ちゃんもやってみたら?
そう言われて出たとか何とか。
まぁ実際人気ある声だしな。

「で、観光客が増えるかどうかですね。」

実際作りごたえのある動画だとしても、
それを見て来なければ意味が無い。
別に俺としてはどうでもいいが、折角苦労して作ったんだ。観光客はちょっとくらい来て欲しいがな。

「さーて、じゃ、かいさーん。」

動画を完成させ、サイトに投稿したのでこれで依頼は終了。
手を叩いて解散の号令を出して各々の部屋に帰らせる。

「…。」
「おつかれ、まーちゃん。」
「…。」

つかれた。
つかれたので

「…!」
「え!?まーちゃん!?」

おっきーに抱きつき、そのまま押し倒す。

「お、おーいまーちゃん?」
「…。」

おっぱいに顔をうずめたまま、動かぬ俺。
うん、疲れてんだ。疲れてんだよ。

「ふーん、そっかぁ…。みんなをさっさと帰らせたのは2人きりになって甘えたかって事かにゃ〜?」

そうだよ。

「おちんちんもこんなに固くしちゃってぇ…♡疲れマラってやつ?」
「…。」

無言で頷く。

「じゃあ、シよっか♡」
「…うん。」

一通りのイベントを終わらせ、起き上がってベッドへと向かう。

「まーちゃんは今日たくさん頑張ったからね。よしよし♡」

おっぱいに包まれたまま頭を撫でられる。
ああ、最高だわこれ。

仕事の最後にこれが味わえるって言うのなら…働くっていうのも…案外悪くねーかもな。

と、思う俺なのであった。















同時刻。
葛城財団本部。

「あっ♡ああ"っ"れんさまっ♡れんさまぁっ♡」

ビルの中にある豪華な寝室。
それは代表のみが入ることの許される部屋であり、部下の間では通称"お気に入りとのヤリ部屋"と言われる場所。
そこで代表は今日もサーヴァントを犯していた。

「オラッ!射精するぞッ!イクことしか能のねぇ腐れマンコが!!」

乱暴に犯され、心無い言葉をぶつけられ、嬉しそうにあえぐサーヴァント。
拷問としかいいようがない、各所につけられたピアス。
さらにからだ中に彫られた下品な言葉のタトゥー。
犯されているサーヴァントは黒髪だが、周りの職員も代表も自分自身も、改造されすぎたせいでもはや彼女がなんのサーヴァントなのか分からなくなっていた。

「ふぅ…飽きた。おい、次。」
「かしこまりました。恋様。」

ヤリ終えたサーヴァントをベッドから乱暴におろし、部屋の隅で控えていた数名のサーヴァントのうち一人が笑顔で前に出る。

「素晴らしいですね恋様。今のあなたはまさに"ソロモン王"だ。」

と、代表とお気に入りのサーヴァントにしか入室の許可されていない部屋にて、特別に入ること及び性行為を見ることを許可された者がいる。

「あ?なんつった?」
「ソロモン王です。旧約聖書に記載されし古代イスラエルの王です。」
「それが俺様となんの関係があるんだ?正義。」

神代正義が、そこにいた。

「ソロモン王は72柱の悪魔を従えたと言われています。サーヴァントという悪魔を何十騎も従えるあなたはまさに現代に蘇りしソロモン王。そう、今のあなたに相応しい名かと!」

と、熱弁する正義。
なぜ彼がここまで代表に心酔するようになったか、
サーヴァントを圧倒できる身体に改造して貰えたから?
それは確かにそうだ。
だが彼は、その他にも"何か"をされている。

「ほう…ソロモン王か…悪くねぇな。」

新しいサーヴァントを犯しながら、代表は正義の提案を受け入れた。

「なら決まりだ!今から俺はソロモン王!葛城っていう苗字は捨てた。俺はこれからソロモン!ソロモン=レンだ!!」

そう宣言した彼に、正義は自分のことように嬉しそうな笑顔を輝かせた。

「素晴らしいです恋様!いや!我が王ソロモン=レン!!数多の悪魔を従え、いずれこの世界を平和に導くあなたには相応しい名前ですとも!!はい!!」

「う〜ん"王"ねぇ、いい響きだ。まぁいずれ"イブンタイの王"とかになる俺様には付けられるべき名ってワケだ。あぁ楽しくなってきたな!ぶふふ…ぶっはははははははははは!!はぁーはははははははははははははァ!!!!」

今宵のヤリ部屋には、代表の高笑いする声が響いたという。 
 

 
後書き
かいせつ

⚫葛飾 舞
嫁入りしたことにより苗字が葛城から葛飾に変わりました。
本人は葛城という苗字が大嫌いだったらしく、変われて相当嬉しいようだ。
これからも舞くんは彼女のペットとして、そして妻として末永くこの崩壊世界でやっていくことだろう。
そして偶然にも、彼の兄もこの話にて葛城の苗字を捨てたのであった。

⚫なぜ今町興し?
コラボ用だよ!!
ここを見てくれてる数少ない人達の為のコラボ用の資料だよ!!
是非とも姫路町に遊びに来てね!!
千葉県あたりにあることも忘れずに!

と、いうわけで、最後に代表が全FGOプレイヤーに喧嘩を売るようなことをしてこの話は終わりとなります。
不穏な空気を漂わせつつ、次は何をすると思う?
ただただえっちなことするよ!
シリアスはもうちょい先!まずはえっちだ!
それでは次回もお楽しみに! 
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