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崩壊した世界で刑部姫とこの先生きのこるにはどうしたらいいですか?

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ほんへ
コラボ章-様々なサーヴァントとマスター…そして性癖。-
  戦えないDはただのD/種火のなる不思議な島

 
前書き
前回の話に関してのかいせつ

⚫武蔵ちゃん弱すぎね?
アルトリアオルタが強すぎるんだよ!!
例えるならHPゲージ10本で攻撃力防御力宝具威力爆上がりABQどの性能もどちゃくそ上がってて毎ターンHP全回復かつNP300チャージ弱体化無効かつ剥がせない無敵持ちサーヴァント(しかもあと1回変身を残している)を武蔵一騎で相手してると想像すれば簡単だと思います。
武蔵ちゃんは無敵貫通持ちだけどそれじゃただ焼け石に水程度なのでなんの意味もないのです。

てかネタバレしちゃえばこのオルタ、keyさんとこのキャラクターですからね!
あの人のところでまだ正体もほとんど不明なんだけどとりあえず滅茶苦茶強くしちゃお!となったらこうなりました。
なので武蔵ちゃんは決して弱くないのです。むしろクソ強いのです。
クソ作者の連載してる四人と四騎の中ではダントツに強いのです。

⚫正義くんがなんの疑似鯖か分かりません!!
当ててみな!!
ヒントとしては出典はナシ、代表的な作品もナシ!
人物と言うよりかは概念だよ!
どの作品にいるのと言われれば、"それ"は作品にいるのではなくそこに入れることで意味をなすものだよ!
皆から気持ち悪いくらい持て囃される、これはある意味ヒントだね!
クソ作者から言えるのはこれくらいだよ!
それじゃあ本編、いってみよう!! 

 
アルトリアオルタに関する依頼の報告を終えた俺らなわけだが、大和、そして俺にはそれぞれ新たな依頼が与えられたのだった。

「種火の取れる…島?」

種火?
種火ってあれ?
サーヴァントのレベル上げるやつ?

「そう、種火の取れる島。ここから少し遠いところにあるのだけれど…そこにいって島の持ち主と同盟を結んできて欲しいの。」

なるほど。

「確かに種火があれば、短期間でサーヴァントの能力を上げられる…兵力の増強にも使えますしね。」
「ええ、それと第二の目的は葛城財団よりも早くそこを自分達のモノにすること。おそらく奴らもまた、そこを狙ってるに違いないわ。」

確かに。
そういえば聞いたことがある。
神奈川、及び関東エリアへの侵入を禁じられた葛城財団。
関東がダメ?ならそれ以外ならいいね!と言わんばかりに最近地方から彼らに関する被害報告が相次いでいるという。
あいつらどこにでも行けんのな。
てか本拠地どこだよ。

「んで、場所はどこっすか?」
『えーと確か滋賀県辺りの…』

滅茶苦茶遠いじゃねーか。
あれ?もしかして東北より遠くね?左遷されてんの俺じゃない?

「ごめんなさいね。他の人もいるのだけれどなにぶん手が回らなくて…。」
「まぁ、忙しいのは分かりますよ。」

当然、1番忙しいのはこの人だということも勿論理解している


「それじゃあ早速、探偵さんは西の集落に向かってくれるかしら?」
「ああいいっすよ。」

じゃあまずは1つ目の依頼、西の町に同盟を申し込みに行こうか。




「いいぜ。葛城財団をブッ潰す!俺達もあいつらに嫌気が刺してた頃でな!」

ここは姫路町からさほど遠くないところにある町、弓張町(ゆみはりちょう)にある集会所
そして今話しているのがこの弓張町で一番偉い人。この町を作り、みんなを引っ張ってきた狩井 暮馬(かりい くれま)という男だ。
実は俺が探偵駆け出しの頃、まだこの町がそんなに発展していない頃に彼の依頼を解決したことがある。
それ以来、コイツとは仲が良く、今でもゲームしたりする程だ。
それと

「暮馬さん、一体なんのお話をされているのでしょうか?」

遅れてやってきたこのサーヴァントこそ、暮馬のサーヴァント。巴御前だ。
ゲーマーである彼女もまた、俺のおっきーとはしょっちゅうゲームしてる。

「ああ、打倒葛城財団同盟の話だよ。皆で力を合わせて、あの悪い奴らをやっつける。その同盟に加わる話だ。」
「なるほど…でしたらこの巴、喜んで申請を受けましょう!」

マスターだけでなくサーヴァントもまた快く申請を受け入れてくれた。

「きっと町のみんなも賛成してくれるさ。」
「そりゃどーも。こっちも話がスムーズに進んで助かるぜ。」

というわけで端末を起動し、真壁さんに繋ぐ。

『探偵さん?』
「同盟の件、快諾してくれましたよ。」
『そう、それは良かった。』

端末を2人の方に向け、対面させる。

「狩井 暮馬です。こっちは俺のサーヴァントの巴さん。やるからにはとことんやるんでそこんとこよろしくお願いします!社長!!」
『こちらこそよろしく。狩井さん。さて、探偵さん。まずは1つ目の依頼完了ね。』

きっと明日には大量のお金が送られてくるんだろうね。
いやーいいわ。
ただ仲間を作るだけで金貰えるとか!
てか問題はここからだっての。

『種火の島への移動手段はドレイク船長にお願いしてあるわ。明日の朝、姫路町に迎えに来るそうよ。』
「あ、ありがとうございます。」

いやー助かった、
想像以上の長旅になるかお思ったがそんなことは無かったぜ。

さて、
真壁さんがその種火の島への話をした時だ

「探偵さん…今、種火の島に行くって…。」
「ああ、そーだけど?同じように同盟の申請に行くんだよ。」

俺の顔を見、そして巴御前と顔を見合わせる暮馬。
何があったんだよ種火の島に。

「暮馬さん。これは全くの偶然かと。」
「ああ、だな。」

何が偶然なんだよ。

「実は俺達も…そこに行こうと思ってたんだ。」

え、何?

「皆様へ種火を配布するため、慰安旅行がてらにそこに向かおうと企画していたのです。」

へーそんなことが
まぁまとめると

いつも町のために頑張ってくれてる暮馬巴コンビ。
町の住人達は休みなく働いてくれる2人に感謝を込め、長期休暇をプレゼントしたとのこと。
なのだが、ただ休んでるだけじゃ申し訳ないため、あくまで"お土産"として、種火を持ち帰るため最近噂(らしい)の種火の島へリゾートと偽って行くことにしたそうな。

この働き者がァ!(レジライ)

『なら、同行してもらいましょうか。』
「え、真壁さん?」

と、話を聞いていた真壁さんがそんな提案をする。

『そこであなた達の実力も知りたいから。いいわね?』
「かまわないですよ!最初に言っておきますが俺の巴さん、かーなーり、強いですからね!!」

自らの腕をバシッと叩いて自慢する暮馬。
隣には恥ずかしそうに俯く巴御前。
お前らアレだな?
あの広海さんマリーと同じカテゴリの人間だな?

『それじゃあ決まりね。さっきも言ったけど明日の朝、ドレイク船長が迎えに行くわ。性格的にあまり待たせられるのは好きじゃないでしょうから、寝坊しないようにね。』
「了解!」

そういい、通話は終了した。



それから

「刑部姫様も行くのですね!」
「え、まぁうん。」
「ならば共に参りましょう刑部姫様!狩猟げえむならお手の物!種火はんたあとなり狩って狩って狩り尽くすのです!!」

ニノマエ探偵事務所に2人を連れて戻った俺達。
巴御前はわくわくしっぱなしであり、おっきーの手を握って共に狩ろうと約束していた。
一狩りどころか全部狩り尽くしそうな勢いだが…。

ごめんね巴御前。
確かにおっきーはゲームじゃプロハンだよ。
でも現実はな…。

「種火の島かぁ…いいなー私も行ってみたかったなー。」

東北へ行くことになった武蔵がそうぼやく。

「種火だぞ?武蔵の相手にならないんじゃないか?」
「それはともかくとして斬ってみたい。あともしかしたらとっても強い腕とかいそうじゃない?」

あー最近星5の種火出たもんね。

「それとやっぱ、俺はこいつも試してみたいんだ。」

そういい、暮馬が取り出したのはあの聖晶片。
ということは

「なるほど…水着だな。」
「ああ、噂じゃ巴さん、セイバークラスになるらしいけどどうなるんだろうな。」

まぁ現にアーチャークラスのままでもこの人刀使ってるしね。

「水着か…俺も手に入れたから試してみようか。」
「や、やめてよ?次私達行くの東北よ?寒いのよ?」

と、俺と暮馬の会話を聞いていた大和もポケットから聖晶片を取り出し眺めながら言った。

「お前、武蔵水着のことはつい最近知ったんだよな。」
「しょうがないだろ。世界崩壊以前はゲームができる余裕がなかったんだからな。」
「じゃあ…武蔵ちゃんのDATA LOSTの件も知らねーのな。」

俺がそう零した直後、ソファーに座っていた大和が身を乗り出した。

「おい、なんだそれ。」
「え?やっぱ知らねーのな。」
「知らない。なんだそれは。」

オリュンポスやってねーらしいな。
あー何も知らない奴にネタバレかますのは心地いいぜ。

「じゃ、飯でも作るか。」
「おい待て。」

面白いのでそのままにしとく。
部屋を出るとまだ大和は追いかけてきた。

「なんだよ。」
「水着が実装されたのは知ってる。その時の聖杯ごはん事件も知ってる。けどDATA LOSTってなんだ?おい、なんなんだ?教えてくれ!おい!!」
「やめろようっせーな!!暮馬にでも聞けよ!」

肩を掴んで聞きに来るもんだから鬱陶しいったらありゃしねーよ。

「おい巴御前のマスター、どういうことなんだ!説明してくれ!」
「俺に振るなよ探偵さん!!!!」

その後、空気を読んだ暮馬も巴御前もおっきーも誰も説明はしなかった。
当然、自分の武蔵にどうなったか聞いてもストーリーやってないから何も分からないし、結局大和は心のモヤモヤが残ったまま就寝することとなった。

あいつ…クールぶってるかと思いきやああいうところもあるのな。
まぁあいつもまた俺達と同じように自分のサーヴァントが好きってわけだ。

「夜分遅くに申し訳ないが教えてくれ!!」
「うっせーな明日早えーんだよさっさと寝ろ!!」

鍵かけて寝よ…。



翌朝。
朝九時頃、姫路町上空にそれはやってきた。

「待たせたねぇお前達。オーシャンビヨンドのお偉いさんに頼まれて来たよ!」

ドMの…じゃなかった。
ハインド商会の実質的リーダー、ドレイク船長がやってきた。
そして外では準備万端の巴御前と暮馬。

「バカお前なんで寝坊してんだよ!」
「だってまーちゃんが起こしてくれなかったから!」
「何回も起こしたわボケ!!」

あと遅れてやってきた俺達。

「誠!!」

とそんな時、声をかけられる。
振り向けばそこには既にバイクに乗った大和とサイドカーには武蔵が。

「どした?」
「数日だがこうして共に過ごして、変な絆みたいなものが芽生えた気がする。」

変な絆って言うな。

「互いに頑張ろう。向こうでも、お前の健闘を祈る。」
「お前もな。いつになるかわからねーけどまた集まって飯でも食おーぜ。」
「ああ!」

勿論、シメはうどんでな。

「それじゃあまたねー!」

武蔵が手を振り、バイクが爆音を立てて走り去る。
あっという間に見えなくなり、俺達は船を見あげた。

「じゃ、俺達も行くか!」
「だね。武蔵ちゃんも頑張るみたいだし!姫達も頑張らなきゃ!」

船から縄ばしごが垂れ下がり、それを登っていく。
さぁ待ってろよ種火の島!
ちゃっちゃと同盟結ばせて、多額の報酬金をもらうんだからなァ!!




同時刻

「種火の島…ね。」

葛城財団本部。
そこには武器の点検や英霊兵のメンテナンスをしている実働部隊や研究員がいた。
そこにいる、彼らの中でも1番地位の高そうな男。

「丹下様。」
「なんです?」

その男は"丹下"と呼ばれた。
彼は財団の幹部であり、紳士的な物腰と張り付いたような笑顔が特徴の掴みどころのない飄々とした男。
財団創設当時からいる、言わば古株というやつである。
偽装船やその他えげつない作戦を考え出してきたこともあり、代表からは非常に気に入られている。

「種火の島の件なのですが…」

部下が周りのモノを見渡しながら言う。

「あの程度の島に…これほど過剰な戦力を投入するのでしょうか?」
「ふむ…やはりそう思いますか。」

丹下は手に持っていた端末をタップし、種火の島の情報をピックアップして映す。

「あの島に存在するサーヴァントは一騎。防衛設備もなし。マスターが戦闘はこなせるようですが毛の生えた程度。他には種火の腕が生息しているのみ。確かにこれでは過剰と捉えられるでしょう。ですが…?」
「ですが…と言いますと?」

液体で満たされた透明な水槽を見る丹下。
そこには、仮死状態で保存されている"あるサーヴァント"

「過去、我々の幹部がそこに行き"返り討ち"にあっている。油断してはならない。彼女は命を以て私達にそう教えた。」
「だからこそ…この"試作体"も使用すると?」

様々なチューブが繋がれた水槽のサーヴァントを見て、部下がそう言うと丹下はただ頷いた。

「油断してはならない。慢心など以ての外。財団の掲げる理想の世界が出来上がるその時までは、ね。」

端末を閉じ、デスクに置くと丹下はその場を去る。

「見てみたいんですよ…代表の思い描く世界…その先に何があるのか…その先にどれ程の不幸がありふれているのか、ね。」



それから大体二十時間後くらい…

「マスター、起きなさい。」
「…。」
「起きなさい。」
「あ"っいだだだだだだ起きます起きます起きます!!!」

早朝
ぐっすり眠っていたマスターは自らのサーヴァントに指をヤバい方向に曲げられ、起きる。

「な、なんですか急に?」
「お客様が来たようだけれど?」
「お、お客様ぁ?」

お客様?
とはいってもまだこの種火の島は営業時間ではない。
というかこんな早くに来るとかどれだけ欲しいんだよ…
と心の中でボヤきながら彼は顔を洗い、手早く準備を済ませると家から出る。
そこにいたのは

「すいませーん…まだやってないんですけど…」

まず目に入ったのは巨大な空飛ぶ船。
噂に聞いたことがある。ハインド商会の黄金の鹿号(ゴールデン・ハインド)
次に

「え、デブじゃん。」
「まーちゃん失礼だよ!!」

目の前にいるいかにも小悪党みたいな男とおそらく彼のサーヴァントであろう刑部姫。
出会い頭にデブとは失敬な。
とはいえ、自分がデブなのは認めざるを得ない事実なんだけどさ…。

「ついに第1歩です!暮馬さん!」
「いやーまさか1日かかるなんて思わなかったな。」

そして船から飛び降りてきたもう2人。
主人公みたいな人と、あれは巴御前だったっけな?
彼らもまたお客さんなのだろうか?

「えーと…あなたがここの偉い人?」

飛び降りてきた男がそう尋ねてくる。

「はい、まぁ。」
「じゃあ朝早くにごめんなさい。それと…。」

男が小悪党みたいなやつの肩を叩く。
叩かれた奴は渋々頷くと前に出た。

「俺じゃないと…だめ?」
「だめだろ。探偵さんがホテルの支配人さんに頼まれたんだろ!」
「いや俺デブ嫌いだし。痩せてから出直して来いって感じなんだけど…。」

来て早々失礼のオンパレードをかます小悪党。
なんなんだこいつは、ホントになんなんだ。
来たのはそっちなのに出直してこいとはどういう意見だ。
と、心の中に不満を募らせる中、小悪党は実に嫌そうな顔で

「あーうん。あのですね。種火の島のあなた、"同盟"に入ってください。あ、拒否権ないっす。」

と言った。


 
 

 
後書き
かいせつ
⚫弓張町
まーちゃんの住む町、姫路町からそんなに遠くないところにある町。
少し前まではスラム同然の集落であったがリーダーのおかげで町は急速に発展し、今ではWiFiも通るようになった。
ちなみに名前の由来はここに住むサーヴァントのほぼ全員がアーチャークラスということから。
リーダー暮馬の巴御前を筆頭に、ロビンフッドやらウィリアム・テルやら俵藤太やらアーラシュやらエミヤやらアシュヴァッターマンなどと、
とにかくたくさんのアーチャークラスが暮らしている。

⚫狩井暮馬(かりい くれま)
弓張町のリーダー。
決して諦めない心と熱い思いを兼ね備えた情に厚い主人公みたいな男。
好きな物は特撮であり、たまにそれらから引用したセリフを使うことがある。
勿論ゲームも好き。
以前まーちゃんに依頼し、それから知り合いになった。
まーちゃん、暮馬くん、そして弟くんと、
よく3人でボイチャしながらゲームしたりする。

⚫巴御前
暮馬のサーヴァント。
礼儀正しいが、その裏にはドスケベな本性を隠し持つ未亡人サーヴァント。
生粋のゲーム好き。
なのでマスターと同じく依頼を通して知り合った刑部姫と夜通しゲームをすることもしばしば。
最近水着が実装されて嬉しい。
第三再臨のハイレグ?の角度がエグい。


 
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