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崩壊した世界で刑部姫とこの先生きのこるにはどうしたらいいですか?

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ほんへ
最終章へと向かうその前に…
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前書き
どうも、クソ作者です。
ここからコラボ章は終わり、新たな章に突入するわけですが…。
ええ、皆さんもタイトルを見て察した通り、最終章の一つ前となります。
すぐには終わらないです。ただこの章では色んなことやっていきます。
例えるなら…RPGとかでラスボスんとこ行く前にサブイベントこなしてから行くか!みたいな感じです。
それでは本編、どうぞ!

 

 
種火の島の依頼が終わり、こうして俺達は姫路町へと帰ってきた。
暮馬達は慰安旅行を続け、あれからオーシャンビヨンドへと向かったそうだ。
そして俺は折角なので休暇をとったらどうだと陸とステンノを我が町姫路町にご招待。
ご招待したのだが…

「すまんな…陸。」
「いや、どうってことないよ。」

まずは彼に謝らなければならない。

「人数は多い方がいいからとかカマホモ野郎がほざきやがるもんだからさ。」
「いやでもおめでたい事に呼んでもらって俺もステンノ様も嬉しいよ。ね、ステンノ様。」
「あれ、ホントに男なのかしら?」

陸の言うおめでたい事に呼んでもらった、というワード。
何に招かれたのと言えば俺達が招かれたのは結婚式だ。
ちなみに別の席には大和や葵、サーヴァントの紫式部や武蔵もちゃんといる。
とはいってもこの町に教会とかそんな場所はない。
というわけで椅子を並べ、外で即興の結婚式をやることとなった。
え?聞きたいのはそこじゃない?
誰と誰が結婚すんのかって?
教えてやるよ。

神父役を任されたモリアーティ。
そしてそこに同じくいるのはあの北斎。
それから、ふよふよと浮かぶ北斎の片割れこととと様に手を引っ張られやってきたのはそう

(いやお前が嫁なのかよ…。)

純白の着物に身を包んだカマホモ野郎こと、
葛城舞だ。




一昨日くらいのこと。

「やっと帰ってきたぜぇ!!!」

ただいま姫路町
種火の島でホントに色々あったが帰ってこれた。
暮馬とは途中でお別れ。
あいつはオーシャンビヨンドでのんびりデートするみたいなこと言ってたしな。
さて、俺も休みたいところだが

「ここが…姫路町。」
「賑やかでもなければそこまで寂れてもいない。落ち着いた町ね。」

俺に続けてタクシー代わりの黄金の鹿号から降りてきたのは種火の島の持ち主、陸とステンノだ。

種火の島には今オーシャンビヨンドから派遣されてきた人やサーヴァントがいる。
なので、たまには長期休暇でもとって遠出でもしてみたらと提案してみたのだ。
まぁまず初めに俺達の町、姫路町に招いたわけである。

「あ、ちなみに魔法薬ショップはあっちなんで。キュケオーンの押し売りにはお気をつけて。」
「あらありがとう。それじゃあマスター、買い物が終わったら呼ぶから、そこで待っていてね。」

そういい、スタスタとステンノ様は大魔女の魔法薬ショップへと歩いていく。
通販で色々(意味深)購入してて興味があるらしいからな。
同じギリシャ神話の出なんだし、ある程度話は合うんじゃねーの。

「俺、今夜は何されるんだろう。」
「じゃあ止めはしないのかよ。」
「いや、止めるともっと酷いことになるから…。」
「酷いこと…あっ(察し)ふーん。」

途方に暮れる陸。
多分今まで色んな薬で何かされたのは察するが聞かないでおく。
まぁ今できる事としては。じっくり身体を休め夜に備えようね。

「あっ、探偵さーん!」

うわでた

「種火の島から帰ってきたんですね。お仕事お疲れ様です!」

と、こちらに気付いて走ってきた着物の女性。
あ、男性か。
昔は依頼から帰る度にこの笑顔に癒されてきたが今見るとクッソ腹立つな。

「あ、そちらは?」
「陸です…白島 陸。種火の島で管理人やってます。」
「そうなんですか!僕は葛城 舞!今度そちらの近辺に出かける予定なんでよろしくお願いしますね!」
「あ、あーはい。どうも…。」

手を取られ、強引に握手される陸。
おーデレデレしちゃって!今ステンノ様いたら間違いなく思いっきり足踏みつけられてんぞ。

「それじゃ探偵さん!ちょっと僕忙しいんで!」

そういい、とたとたとどこかへ駆けていく

「…。」
「あいつ、男だぞ。」

見とれてるところ悪いが現実に引き戻してやる。
何せ…昔の俺みたいだったからな…。

「え、えぇ!?男!?」
「れっきとした男だよ。ああ見えてちんちん付いてる。俺も騙された。」

海外じゃ男の娘をtrapなんて言うらしいな。
まったく…よくいったもんだぜ…。

「誠。」
「…!」

またもや聞き覚えのある声。
誰かと思えばあいつだ。

「よう、帰ってたんだな大和。」
「とはいっても俺もついさっきだ。」

バイクから降り、こちらに歩いてきたのは竜胆大和。
彼もどうやら無事に任務を終えてきたらしい。

「…?」

しかしここで俺は違和感に気付く。

「お前それ…。」
「?…これのことか?」

自分の右手を上げる大和。
そう、腕だ。

「腕…どうした?」
「ああ、東北で少しな。」

コートを脱ぐとより分かりやすくなる。
彼の腕は…肩からバッサリと斬られていたのだ。
そして無くなった腕の代わりを果たしているのが違和感の正体。真っ黒で赤いラインが何本か走ってる義手だ。

「いやそれ少しとかそういうレベルじゃねーだろ。」
「色々あったんだ。あとこの事は武蔵には問い詰めないでくれ。あいつにも少し色々あってな。」

そういい、遠くにいる彼女を見る。
燕青や蘭陵王と東北に行った際のことを話しているが…
うん、聞くのはやめとこう。

「…。」
「…。」

と、視線を戻すと大和はある一点を見つめていた。

「…あ、どうも。」

陸だ。
目を細め、何かを確認するかのようにじっと見てから彼は答える。

「お前…あの時の…!」
「…!」

何かに気付いた陸、

「そうだ、思い出した…!」
「大体半年前だな。」

え、何?知り合い?

「まだ種火の島を見つける前の頃、旅の途中で助けられたことがあるんだ。」
「へー。」
「懐かしいな…あの頃の俺は未熟で…何もかも中途半端だった時期だからな。」
「雰囲気が変わりすぎてて最初誰だか全然分からなかった…。」

懐かしさに浸る二人。
そんなに雰囲気違うの?
崩壊世界で武蔵連れた紅い刀のマスターなんてそうそういないと思うけどな。

「あれからどうなんだ?女神様とは。」
「まぁ…うまくやっていけてる。」
「そうか…。俺も武蔵の背中を守れるよう、日々精進しているよ。」

笑みを浮かべながら大和は陸と楽しそうに話し出す。

「サーヴァントの為に強くなる。あの時そう約束したがままさかここでこうして会えるとは思わなかった。立ち話もあれだ。折角だから何か食べないか?」

そう言い、大和は陸をどこかへ連れていこうとする。

「何あいつ…昔あんなのじゃなかったの?」
「うん、まぁ。」

チンピラ相手に出会って即土下座決め込むのは知ってたが…。

「さっきも言ったけど雰囲気が違う。会った頃はなよなよしてて…どこか頼りなさそうな感じだったけど…今じゃ全然違う。」
「おいおい…頼むから昔の話はやめてくれ。」

大和にそう言われ、それ以上昔のことは陸には聞けなかった。
で、

「俺一人じゃねーか。」

ステンノはお店に、陸は連れていかれ、俺は一人になってしまった。
おっきー?そういやあいつどこだ?

「あ、探偵さんおかえり。」
「お。」

さて俺も大和に奢ってもらおうかなと考えていた中、またもや見覚えのある人が通りかかる。

「帰ってたんだ。ところで舞には会った?」
「あぁ、会ったけど忙しいからまたねって言われた。それがどうしたよ?」

紫式部のマスター、源 葵。
大和やカマホモ野郎がこの街にいるのはまぁわかる。
だがこいつは横浜の図書館にいるのだが…どうして今ここにいるのだろうか。

「あたしは招待されたんだけどさ、知らない?舞の"結婚式"。」
「へー…結婚。結婚ね………
…!?」

は?結婚?

「あいつ結婚すんの!?」
「うん。知らない?北斎と結婚すんの。」

サーヴァントとマスターが結婚。
うん。こんな世界だ。有り得てもおかしくはない。
てか現に広海さんとマリーのような結婚を前提にお付き合いしてるやつもいるしな。

「そうサ。おれとマイは明後日結婚することになったワケだ。」

噂をすればなんとやら。
振り向くとそこには北斎とおっきーがいた。

「おっきー、お前どこ行ってたんだよ。」
「ちょっとね。北斎先生とお話。それとこれ。」

おっきーから手紙のようなものを受け取る。

「は…?」

そこには招待状と書かれ、裏には僕達結婚しますという文字と共に北斎とカマホモ野郎が仲睦まじくしている姿が描かれていた。

「探偵さんには是非とも来て欲しいってマイも言ってたからナ。」
「えぇ…。」

やだよ俺死ぬほど行きたくねーよ。
なんでカマホモ野郎の結婚式に参加させられんだよ。

「それで知ってる?まーちゃん。」
「なんだよ。」
「姫は絵を見せてもらったんだけどね、舞さんの花嫁姿、すごく綺麗だったんだよ!」
「…?????????」

え、なに?あいつの花嫁姿?
え、違うの?花嫁は北斎じゃねーの?

「そうだナ…あれはほんの一週間前。野外露出お散歩ぷれいからのふたなり逆あなるれいぷをしてた時の話サ…。」
「パワーワードが過ぎる!!!!」
「ぷろぽおず?って言うのかい?まぁおれから指輪を渡して結婚を申し込んだわけだ。おれの嫁になってくれ。ってナ!」

わけがわからないよ。

「おれは嫁入りして二日半で追い出されちまった事があるからナ!そんじゃおれが夫になりゃいいって思ったワケサ!」
「…。」
「ほんとおめでとー。」
「あたしからもおめでとう。」

…。
……。

どうしてなんの疑問も持たずに祝ってんだよ…。

「ほら、まーちゃんも。」
「ねぇおかしくね?なんで皆ツッコまねーの?それとも俺がおかしいの?ねぇ、ねぇ聞いてる?」

何そのクッソハードなプレイ
何そのおれが夫になりゃいいとかいう謎理論
それに対して誰も疑問持たなかったわけ?
じゃあ俺がおかしいの?

「お、マイ。準備はどうだい?」

頭の中がどえらい事になってるとその元凶がやってきた。

「探偵さん!その様子だと聞いたみたいですね。僕結婚するんです。」

嬉しそうな顔してるなお前。
お前はなんの疑問も持たなかったのかよ。なんの不満もねーのかよ。

「僕もお栄ちゃんにプロポーズされて嬉しくて…それに僕…お嫁さんに…なりたかったから…。」
「ったくマゾ犬のくせに可愛いこと言いやがって!こっちも恥ずかしくなるだろ!」

そういい、頭をわしゃわしゃと撫でる北斎。
微笑ましい光景かもしれないが…理由が変すぎる。
ダメだよこいつ。
式開く前に病院行けよ。頭の方だぞ。立川にいいとこあんの知ってっから。

「それで、聞いたかもしれないけど探偵さんにはどうしても来て欲しくて…。」
「…。」

行きたくねーって。

「だってこうして僕とお栄ちゃんが会えたのは探偵さんのおかげだし…だから感謝の気持ちを伝えたいんだ。」
「…まぁ、あれは偶然だし…。」

話には聞いた。
こっちの世界に来る際、北斎と引き離されてしまったってこと。
なんでもそりゃまたコイツの兄…あの葛城財団代表の嫌がらせらしいな。
北斎と会えてカマホモ野郎が嬉しいとかどうよりあのデブの思惑通りにならなかったことの方が喜びが大きいわ。

「…あれ誰だ?」

そう思っていると、誰かがこちらに駆け寄ってくるのが見えた。
3人くらいでカマホモ野郎もそれに気付くと笑顔で手を振り始めた。

「こんにちは!舞さん!」
「アビー!ユゥユゥにゴッホちゃんも!皆来てくれたんだね!」

なんか凄まじいメンツ来たんだけど…。

「まーちゃんすごくない?みんなアレフォーリナーだよ?」
「頭おかしいのも納得だな…。」

と、やつのところにやってきたフォーリナーのサーヴァント達。
彼女達は一体どこから来たのか?

「みーんな、この世界のさあばんとじゃねぇヨ。」
「あ、そうなんだ。」
「夢を通して仲良くなったマイの友達サ。結婚するって報告したらみんな慌てて現実に来たわけだ。」

え、なに?夢を通して?
あいつ何者なの?

「舞さんがお栄さんと結婚するなんて驚いたわ!急いでお祝いの準備をしないと!」
「はい!ユゥユゥも嬉しくて嬉しくて!やはりここは余興として最高の琵琶と舞をですね!」
「ゴッホも…嬉しいです。おめでとうございますお兄様…ささやかですがこれを…。」

そういい奴はゴッホを名乗るサーヴァントから一輪の向日葵を貰う。
アビゲイルに楊貴妃にゴッホ…。
こいつ何したの?前世で死ぬほど徳でも積んだ?
しかもゴッホ、こいつのこと"お兄様"って呼んだよね?
何したのマジで。

「マイはふぉーりなーにモテるからナ。まったく罪な男の娘ってやつサ。」

そんな光景を呆れながら見る北斎。
向日葵を受け取り笑顔を浮かべゴッホの頭を撫でる舞。
じゃあ一緒にパンケーキを食べましょうと腕を引っ張るアビゲイル。
ダメです!マイマイはこれから私が綺麗におめかししてあげるんですぅ!と反対方向に腕を引っ張る楊貴妃。
それを見てあわあわおろおろするゴッホ。

「…狂いそう」(静かなる怒り)
「確かに舞さんモテモテだね。」

いやモテすぎだろ。
なんだよフォーリナーにモテるって。
なんだよ罪な男の娘って
なんだよお兄様って…。

「…。」
「え!?まーちゃんどこ行くの!?」
「大和んとこ行って飯奢ってもらう。あ、ステンノ様帰って来たら近くの定食屋行きましたっつっといて。」
「やだ!!あの人姫のこと嫌いだもん!!ねぇ待ってよまーちゃん!!」

脳の処理がオーバーロード起こして腹減ったから飯食いに行こ。

「まーちゃん!待ってよ!」

…。


そうして、俺もおっきーもいなくなったところ、

「…いないわね。荷物を持ってもらおうと思ったのだけれど。」

ステンノ様がご帰還なさった。
後ろには抱えきれないほどの紙袋達。
そのどれもが魔法薬ショップにて購入した薬である。

「もし?そこのあなた。」
「え、あたし?」

マスターも探偵も小物の蝙蝠もいないのでとりあえずそこにいた金髪の女性に声をかけることにした。

「私のマスター、知らない?」
「あー多分…さっき探偵さんが言ってた人かな…だとしたらあっちにある定食屋さんに行ったと思う。」
「そう、ありがと。ついでにそこの荷物も運んでくださる?」

そういい、ステンノは歩いていった。

「荷物って…え、えぇコレ!?」

彼女のいた場所に置かれていたのは葵が思わず二度見する程の量の荷物達。

「え、あの!ちょっと!!」

とりあえず抱えて追い掛けることにする。

「何あの女神…初対面になんで荷物運びなんか…。」
「ありゃ女神すてんのサ。一度ま見えたなら描く他ねェ…!」
「北斎先生も硯すってないで手伝ってもらっていい!?」




「東北でそんなことが…!」
「ああ。これを通して分かったことは…もう大切なものは二度と手放さないってことだ。」

姫路町にある唯一の定食屋。
和洋折衷様々な料理が楽しめる町の中では評判の料理屋さんだ。
そこの席の1つにて、大和と陸は昔話に花を咲かせながら、こうして東北に行った際あった事を話していた。

「途中で玉藻の前やブラダマンテ、マルタ、そのマスター達にも世話になった。本当に頼りになる人達だったよ。」
「俺の方でも財団が襲撃してきて…それはそれはもう大変でさ…。」

陸もまた、島で起きた財団絡みの事件を話していく。
ちなみに定食は大和のおごりだ。
陸は断ったが、折角付き合ってもらってるんだから奢らせてくれと何度も言われ折れた。

「でも探偵さん達のおかげで追い出せたよ。同盟にも入ったし、できる限り財団を倒すことに協力しようって。」
「陸がいるなら百人力だな。」
「それは言い過ぎだって。」

それから程なくして、定食屋のドアが音を立てて開かれる。
見た事のある顔がぞろぞろとやってきたわけで

「荷物持ちをサボって1人で食事?いいご身分ねマスター。」
「あ、あーいやこれは違うんですステンノ様!」
「すまない、久し振りに会えて嬉しくなって俺が誘ったんだ。謝る。」

大和が席から立ち、やってきたステンノ様に謝る。

「あら、あなたはいつぞやの…。」
「覚えていてもらって光栄だ。女神様。」

そうして挨拶をする大和。
それから続けて彼らもやってきて

「大和、俺にも飯奢って。考え過ぎて腹減ったわ。」
「め、女神様…この辺でいいですか!?」

席に勝手に座る探偵
その場に荷物をドサリと置く葵。

「…。」
「なーに観葉植物の陰に隠れてんだい?」

観葉植物の陰に隠れステンノを睨みつける刑部姫
スケッチブックにステンノを描いていく北斎。

あっという間にこの場は混沌となった。

「考え過ぎってなんだ?」
「カマホモ野郎の結婚の話についていけなくなった。」
「素直におめでとうと言えばいいだろ。」
「素直に言えねーよなんだよ北斎が夫であいつが嫁って。」
「めでたいだろ。」
(こいつもだめだ…やっぱ俺がおかしいのか…?)

肩を落としながら探偵はお品書きを手に取った。

「結婚って?」

陸が聞いてくる。
もうなんかめんどくさくて答えたくない探偵。

「舞とおれの結婚式サ。恰幅のいい兄さんも参加するかい?」
「え!?俺なんかが?」
「人数は多い方がイイってナ。マイもそう言ってた。」

そうやって陸もまた巻き込まれていく。

「あら、結婚式?」
「そこの女神様もどうだい?女神様が結婚式に参加するってんなら縁起がイイってもんサ!」
「いいけど、ところで描くなら許可を取ってからにして頂戴?」
「おっとすまねぇ。」

こうしてステンノも、陸も結婚式に参加させられていく。

誰が見てーんだよあんなやつの花嫁姿なんかよ…。
と思いながらため息をつく探偵。

「俺も武蔵も強制参加だ。逃げられないし諦めろ誠。」
「お前も参加させられてんのかよ。」

とは言ってもこの結婚式、
折角のめでたいことなので町のみんな強制参加ということになっている。
なので町全体がお祭り騒ぎになっており、何やら落ち着かない雰囲気となっていた。

ちなみに結婚式は明後日。
町のみんなは総出で準備をしている。

「…やるしかねーのな。」

そんな空気に呑まれ、探偵もまたしょうがないかと諦めムードに入りつつ参加を渋々了承するのであった。


 
 

 
後書き
かいせつ

⚫大和の右腕
東北で何かがあったらしく、義手になっている。
武蔵がだいぶ気にしているとのことで、本人はそれについてはあまり聞かないで欲しいと言っていた。
ちなみに義手には特にこれといった機能はなく、ただ魔力の伝達がよりよいものになったくらい。
詳しい事情はいずれ公開される『外伝 赤』にて明かされるよ。
楽しみに待っててね!


⚫葵の目
元々は青い瞳であったが再会時には瞳の色は紫色に変わっていた。
彼女の方でも何か色々とあったらしく、世界がどうにかなるほどの驚異と戦ったらしい。
どうでもいいけど紫って、"赤"と"青"を混ぜるとできるらしいですね。
その理由もいずれ『外伝 紫』にて明かされるよ!
もうちょっと待っててね!

⚫舞くんの友人達
⚫友人A
フォーリナー、アビゲイル・ウィリアムズにそっくりな女の子。
純粋な良い子に見えるがその実態は舞くんの泣き顔や苦しむ顔が大好きないけない子。
⚫友人Y
フォーリナー、楊貴妃にそっくりな人。
舞くんからは"ユゥユゥ"とよばれ、彼女も"マイマイ"と呼び合っている。
甘やかして堕とすのが大好きな子。
⚫友人G
フォーリナー、ヴァン・ゴッホにそっくりな子
舞くんのことを"お兄様"と呼び慕っておりかなり懐いている様子。
2人とも性癖がマゾ寄りなのか絵を描くことが好きなのか知らないが非常に仲が良い。

どうしてこのフォーリナー達と仲がいいのかはいずれ…いや多分公開されるであろう『外伝 青』にて語られるよ!
待たせてばかりで本当にごめんね!

次回は結婚式!
お楽しみに! 
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