ひぐらし 幸せ満し編
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第3話「ガン牌ジジ抜き(上)」
前書き
名前通り、鬼隠し編・祭囃し編の名物のあれです。ただし、罰ゲームがエロいです。すこし、ツッコミ所が多いです。
うみねこ、〇ナ〇ー、ガン牌ジジ抜き、罰ゲーム、オリキャラ、オリジナル設定
「新しい転校生の古手羽入さんです。今日から皆さんと一緒にお勉強することになりました」
「・・・ぇっと・・・あぅあぅ・・・・あの、ふ、古手羽入と言いますにゃのです。・・・あの、その・・・どうか・・・よよよ、よろしくりんお願いします・・・なのですよ・・・」
「「「おおお―――可愛い!!!」」」
歓迎と喜びと驚きが、ごっちゃにした声が教室中から上がっていたが、私には、無関心であった。
あなた達は、知っているでしょうけど、祭囃し編の欠片でも、羽入が転校してきたからよ。だけど、あの子は、別の意味で驚いているわ
(どういう事、この世界にも、羽入がいるの!? じゃあ、この世界は、いったい何なの・・・)
「古手?あれ、梨花ちゃんの親戚なの!?」
魅音に聞かれた為、取り敢えず、合わせておく。
「・・・みぃ、ボクの遠縁の女の子なのですよ。今日、転校生としてくると、お母さんが言っていたのですよ」
「私(わたくし)もびっくりですわ。梨花に親戚がいたなんて知りませんでしたわ」
「おじさんも驚いちゃったよ」
「はぁう~。羽入ちゃん。かぁいいよ~。お持ち帰り~」
その瞬間であった。教団の前に立っていた羽入が、レナに担ぎ上げられ、お持ち帰りされていた。「あぅうううううう」どの世界でも、レナは変わらないのね。
「こら、竜宮さん。いきなり、転校生をお持ち帰りはしてはいけません」
数分後、何とか、レナを取り押さえた魅音と知恵は、何とか、授業を再開する。
「ごほん・・・本来なら、新しい先生も来る予定なんですが、遅刻の為、多分、今日には来ると思いますが・・・」
・・・新しい担任もいるみたいである。てっか、多分ってなによ。多分って・・・私は、取り敢えず、知恵の授業を聞いておく。授業が終わり、休み時間になる。
「は~い!!それでは羽入への質問は一人一個ずつだからね~!!彼女の本質に迫るディープな質問をズバリ行ってみよう~!ないならおじさんが今日の下着の色とか聞いちゃうよ~!?」
「・・・あぅあぅあぅ・・・」。゚(゚´Д`゚)゚。
「・・・やめなさい、魅音。転校生が困っているわよ」
そう言うと、魅音の肩を掴んでいるのは、黒髪ショートの巨乳で、眼鏡の女の子である。どの欠片にも、存在はしなかったわね。誰この子・・・
「別にいいじゃん、真夕。聞いたって、減るもんじゃないし」
「はぁ・・・魅音、転校生・・・レナに誘拐されているわよ」
「はぁう~、お持ち帰り~」「あぅうううう」・・・お持ち帰りされていた。流石、レナね。「こら、そこ、略奪の行動をとらない・・・」
数分後、騒動が終わり、亀甲縛りで、レナが縛られていた。質問タイムの続きとなった。
「え、え、え~と、あの・・・好きな食べ物はなんですか!?」
「・・・ぁう、甘いお菓子はみんな大好きなのです。一番好きなのはシュークリームなのですよ」
「あぁら、そうなんですの。今度、ねーねーの働いているエンジェルモートに案内しますわよ」
この世界でも、詩音と沙都子は、仲がいいらしい・・・。やはり、悟史がいるからだろうか?
「あの、え~と、うち、豆腐屋なんですけど、羽入さんは、豆腐とかは好きなんですか?」
「・・・あぅ、お豆腐は大好きなのですよ。後、豆腐滓(おから)も大好きなのですよ」
「じゃあ、今度、お豆腐を持ってくるので、食べてくれませんか?」
「あぅ・・・いいのですよ」
やはり、祭囃し編とはたいして、変わらないわね。ただ違うのは、6月1日からスタートと私の知らない子がいるだけである。
「・・・ねぇ、圭一君。何だか、嬉しいね!」
「え・・・俺には、そんな趣味はないんだが・・・」
圭一が、どうして、ウワ━(。・ω・)ァァ━・゚・って言う顔をしながら、そんな返答をしたのか、レナは、ようやく意味を察したようである。
「取り敢えず、俺の半径5mには、近づかないでくれ・・・」
「違うよ!!」
「・・・何、二人で夫婦漫才をしているの?」
梨花ですらも、こんなアホみたいなやり取りで、素の黒梨花が出てしまう。二人の目がまん丸になっている事に気付き、慌てて、言い直す。
「みぃ・・・圭一は、勘違いさんなのですよ」
「あの、梨花ちゃん。・・・今、黒梨花になっていたぞ」
「みぃ、圭一。世の中には、知らなくてもいい事があるのよ」
流石に、これ以上言うと、自分の命が危ないと察したのか、この事には、話さなかった。だけど、レナの存在を忘れていた。
「・・・はぁう~。羽入ちゃんもかぁいいけど、黒梨花ちゃんもかぁいいよ。お持ち帰り~」
その瞬間であった。レナが、私と羽入を担いで、お持ち帰りされていた。「だから、それはやめろ~」「みぃ~」「あぅうう」
やっぱり、こうなるみたいね。だけど、梨花や羽入は、この世界が、どんな世界なのかは、気がついていないようね。あら、私は誰かって、あなた達は、うみねこの世界を見ている人なら、分かると思うけど
取り敢えず、時間が過ぎて、お昼休みとなる。他の子は、外で遊んだり、寝ていたりしているけど、私と羽入は、校舎裏にいる。別に喝上げやイジメとかでは、ないわよ。
「あぅう・・・どうしたのですか、梨花・・・ボクにようって・・・まさか、ボクに愛の告白ですか?」
「・・・どうやったら、そんな答えに辿るのよ。前の世界で、少し聞きたい事があるのよ」
「・・・前の世界の事と言うのは、祭囃し編で、鷹野に射殺された事ですか?」
やっぱり、私は、鷹野に殺されたのだ。あれは、夢とかではなく、現実のなんだ。じゃあ、何で私や羽入は存在するんだ?
「・・・例えばだけど、ここが死後の世界なわけ?」
「・・・まず、ここが死後の世界ではない事は確かなのですよ」
「どうして、ハッキリと言い切れる訳?」
「・・・ボク達リューンの民が生を失った場合、地獄界や天国界に行く事はなく、冥府界と呼ばれる場所に行く事が決まっています」
あまりにも、意味が分からなかった為、チンプンカンプンであった。羽入自身も察したのか、答えてくれた。
「ボクは、本当はオヤシロさまと呼ばれる者ではなく、リューンの民と呼ばれる存在で、梨花達の言う異世界人みたいな存在です」
「大体、察しがついていたわね。で、それで・・・」
「リューンの民は、普通の人間とは違い、老化しない代わりに徐々に肉体や精神の構造が単純化・・・言わば、退行と言ったほうが正しいかもしれません」
「・・・だから、アンタと初めて出会った時、そう言う姿だったわけ・・・じゃあ、羽入が死んだ場合は、肉体が消滅するの?」
「・・・そうなのです。冥府界に連れて行かれ、輪廻転生もなく、ボクの一生を終えます」
大体、察しが付いて行く。じゃあ、問題は、私と羽入は、どうして生きているのかが、怪しい所である。
「じゃあ、何で、私達は生きているわけ? 本当は、アンタの力が少しだけ、残っていたとか?」
「・・・それに関しては、本気でボク自身も分からないのです」
「分からないって、どういう事?」
「・・・試しに、ボクの角を触っていただきませんか?」
羽入に言われた通り、角を触ってみる。すると、取り外す事ができ、よく見ると、本物ソックリのキーホルダーである。
「・・・変な事を聞くけど、アンタの角って、取り外しが出来るの?」
「あぅあぅ、違うのです。ボクの力が完全に消滅し、記憶だけが残った状態で、人間になってしまったのです」
「・・・ちょっと待って、ますます分からないわよ。じゃあ、何で私達が、欠片渡りをする事が出来たのよ」
「そ、それは・・・その、えっと「こら、梨花ちゃん。転校生をイジメたら、ダメでしょう」
そう言うと、走ってきたのは、黒髪ワンサイドポニーテールのレナの制服に似たのを着ている女の子である。また、新キャラね。
「いくら、梨花ちゃんと同じくらい可愛いし、ロリ・天然・角の萌えの三拍子が揃ったキャラだからって、イジメたらダメでしょう」
「・・・みぃ、別にイジメっていないのですよ。ただ、少しお話をしていただけなのですよ」
何か、凄い圭一に似た性格の女の子ね。私自身もドン引きものね。本気で、どう言う欠片かしらね
「あぅあぅ・・・そうなのです。えっと、名前はなんですか?」
「ああ、ごめん、ごめん。私の名前は、風宮華織(かざみやかおり)。圭一と、同じ学年なんだ」
「え・・・あ、そうなのですか? 華織、よろしくなのですよ」
「よろしく。羽入ちゃん。レナがお持ち帰りしたくなるのも、分かる気がする」
「あぅあぅ」と羽入の身包みを剥ごうとする華織、犯罪よ(猥褻(わいせつ)な行為は、立派な犯罪です。絶対に真似だけはしないでください。 By:黒いオオカミ)。運良く、チャイムがなり、華織は羽入を手放す。「諦めないんだからね」と、捨て台詞を言って帰っていった。「羽入、人気者ね」「あぅあぅ、梨花は他人事だからって、酷いのです」
後書き
何か書いていたら、自分の目安の投稿数まで、超えていた為、次回作に回しました。次回「ガン牌ジジ抜き(下)」なのですよ。感想・お気に入り数の貢献にお願い申し上げます。
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