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クイーンズブレイド リベリオン 最強にして最高の主人

作者:jindam3
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第二話 全力全解

和樹が眼を覚ますと見たことのない作りで出来た天井が視界に映る。

この瞬間和樹はここが自分の部屋じゃないどころか

自分の屋敷じゃないことを認識する。

周囲を見ると葉っぱで作った下着を身につけた女が薬草を混ぜ薬を作っていた。

アレイン「ん、目が覚めたか。」

和樹「こ・・ここは?」

アレイン「森の中で寝てたので私がここへ運んで来たんだ。

覚えていなのか?」

和樹「森の中でか?(俺ってそんなに寝相悪かったけか)」

考え事しながら起き上り窓の外を見ると当たり一面森が広がっていた。

和樹「・・・・・・・・・なぁ・・・一つ聞きたいことがあるんだけど。」

アレインの前に座り呆然とした顔で尋ねる。

アレイン「なんだ。」

和樹「ここは初音島のどこら辺だ?」

アレイン「ハツネジマ?そんな島は聞いたこともない・・・

ここはエルフの森だ。」

この言葉を聞いた瞬間和樹の頭にある結論がよぎった。

和樹「(どうやら、俺。寝ている間に別の世界に飛ばされたーーーー!!!

と言うかこいつ今エルフの森って言ったな・・・よく見るとこいつ人間とは違い。

なんか・・・不思議な独特な感じがするな。これがエルフって奴か。

って・・ちょっと待てよ、もしかしたら一緒に寝ていた。

リーラもアイリもこの世界にいるんじゃ・・・・・・)」

アレイン「どうかしたか?」

和樹「なぁ!俺意外に他にもメイドが二人いなかったか?」

アレイン「いや、私が見つけたのはお前だけだ」

和樹「(なんてこった、もしかしたらあいつらどっか違う場所にいるのかも・・・)」

最悪の事態を考えこれからどうするかを考えていると。

アレイン「そう言えば自己紹介がまだだったな。私の名はアレイン。お前の名は?」

和樹「あ・・ああ俺は式森和樹だ。和樹って呼んでくれたらいい」

アレイン「シキモリカズキか・・・変わった名前だな。」

アレインの顔を見て自己紹介した時和樹はアレインに事情を話してみようかと思った。

信じてもらえないかもしれないが、今頼れるのはアレインしかいない。

和樹「いきなりで申し訳ないが・・俺の話を聞いてくれないか?

嘘みたいな話になるかも入れないが、全部真実だから聞いてほしい。」

アレイン「分った、話してみろ。」

和樹は自分の事と自分が出した結論をアレインに話した。

それからしばらくして和樹の話が終わる。

和樹「以上が俺の話だ。」

アレイン「なるほどな・・・大体の事は分かった。」

納得したように頷く。

和樹「俺の話を信じてくれるのか?」

アレイン「私はこれでも和樹より長く生きている。

嘘か真実かを見抜くことなど私には造作もない。」

和樹「そっか~~~よかった~~~~~」

信じてもらえてほっとする。

アレイン「それでお前はこれからどうするんだ?」

和樹「とりあえず、この世界に飛ばされたかもしれない二人を探しだし。

元の世界に戻る方法を探す。

と言いたい所だが。アレイン」

アレイン「なんだ?」

和樹「こんなこと俺が頼めた義理じゃないんだが。

この世界の事を教えてくれないか?」

アレイン「そのくらいの頼みごとならに構わんぞ。」

今度はアレインが和樹に喋り出す。

クイーンズブレイドの事・今の世界の情勢・沼地の魔女の事。

そして、二人の弟子のことなど教えた。

アレインもなぜ弟子の事を和樹に教えたのか分からなかった。

授業のような感じで和樹に教えていたため滅茶苦茶時間も立った。

昼頃から教えていたはずなのにすっかり夜になってしまった。

時間にしたら夜の八時前後。

和樹「大体この世界の事が分かったよ。ありがとう。」

アレイン「気にするな、私もいい暇つぶしになった。」

和樹「話を聞いてて一つだけ疑問があるんだが。聞いてもいいか?」

アレイン「なんだ?」

和樹「お前以外のエルフはこの森にいないのか?」

若干アレインの顔が曇る。

アレイン「私がクイーンズブレイドに出ている時に沼地の魔女がこの森に来てエルフを皆殺しにした。だからこの森にいるエルフは私だけだ。」

和樹「悪い、余計な事を聞いて。」

アレイン「いや・・気にしないでくれ。」

和樹の顔も曇る中アレインは話を続ける

アレイン「森のエルフを皆殺しにしただけでは飽き足らず。

沼地の魔女は私にこの森から出れない呪いを私に施したのだ。」

右手にしていた手袋を外すと手の甲に六芒星の魔法陣が刻まれていた

和樹「アレインはこの森から出たいのか?」

アレイン「呪いがある以上どうしようもない。」

フッと笑うアレイン。やはりどこか辛そうだ。

話を聞き終えた和樹はジンオウガを右手だけに纏わせ。

アレインの右手を掴む。

アレイン「か・・和樹!何をする気だ!」

和樹「俺がアレインの呪いを解いてやるよ。」

アレイン「気持ちは有難いが無理だ、私も色々やってみたが駄目だった。」

和樹「やって見ないと分からないだろが!!」

ジンオウガを纏わせた右腕に力を込めるとアレインの体が緑色に光り出す。

和樹の浄化技・蒼雷解でアレインの呪いを解くつもりだ。

和樹「結構強力な呪いだな!だが・・まだまだ!!」

このままではらちが明かないと思い。

右腕だけではなく全身にジンオウガを纏わせ蒼雷解の威力を上げる。

すると、アレインの体が更に緑色に輝き出す。

アレイン「和樹!その姿は一体・・・」

和樹「これが俺の力の一部さ。」

兜の下からアレインに笑いかけ、力を込め続けるが一向に進展しない。

アレイン「もういい!十分だ!これ以上やると和樹が!!」

和樹を見るとジンオウガの至る所にヒビが入っていた。

力を行使し続けた影響だ。

和樹「なめんなよ・・・俺もジンオウガもまだまだやれる!!」

裂帛の気合でジンオウガの至る所に出来ていたヒビが修復され。

蒼雷解の威力もさらに上がり・・・部屋中が緑色の光に包まれ

アレインは思わず目を瞑る。

この時、アレインは和樹の近くいたため気付いていないが。

緑色の光は空を貫き強大な光の柱になっていた。

光が消えていくと視界も晴れていき眼を開け前を見ると・・・・

ジンオウガを纏っていない和樹が横たわっていた。

アレイン「和樹!おい!大丈夫か!」

素早い動きで和樹の元に移動し、揺さぶる。

和樹「う・・う~~~~ん」

力を使いすぎて気絶してるだけのようだ。

とりあえず、命には別状がないと分りホッとする。

頭が冷静になった所でアレインは和樹の体に載せている手の甲を見る。

アレイン「も・・紋章が消えている・・まさか、呪いが解けたのか・・・」

あまりにも信じられない結果に戸惑うと同時にアレインは目の前で気絶している

和樹の事が分らなかった。

エルフの寿命は異常なまでに長寿でアレインはもう千年も生きている。

アレインの知っている男というのは、欲望に簡単に染まりやすい男ばかりだった。

中には、善人もいたが必ず何か見返りがあった。

アレインの中で男というのは本当にどうでもいい存在だった。

それが、アレインが千年生きて出した。男に対する評価だ。

だが、目の前にいる男はアレインの知っている男とは当てはまらない。

アレイン「和樹・・お前は一体何なんだ・・・・」

気絶している和樹の頭を撫でると胸の奥が熱くなる。

アレイン「(・・な・・なんなんだ・・この感情は・・・・)」

胸が熱いが決して苦しくはない。それどころか温かい。

これも、千年生きて初めてことなどで戸惑い、

和樹という男に興味がわいた。

この感情が興味心から来た感情ではない事にアレインは気付いていない。

そして、アレインはある決断する。

この決断と興味心がアレインのこれから大きく変えていくことを彼女はまだ知らない。












この世界のどこかにある、暗黒の沼が辺り一面に広がる大地。

沼地の魔女の支配下にある土地の城の玉座に一人の女が座っていた。

???「ん・・・誰かが我の呪いの一つを解いたか・・・面白い・・・

面白くなってきたわ!!ハハハハハハハハッ!!!!!」

この女は沼地の魔女。

この世界の闇そのもの不気味で異様な高笑いが城に響く。
 
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