無限の赤龍帝
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ライザー戦開始前
俺達は母さんである白夜叉とオーフィスに訓練を付けられて、焼き鳥と戦う場所へとやって来た。そこには両家の者達が既にいる。ちなみにオーフィスは俺の中だ。
「来てくれたか」
「…………お父様…………」
「ああ。それと紹介しよう。こっちが俺の母親の白夜叉だ」
「うむ。私が白夜叉だ。お主達がユーリの両親か」
「はい」
母さんから放たれるプレッシャーに震えながら素直に答えて行く。
「なに、安心するが良いぞ。この私がクイーンとして参加してやるのだ、勝ちは見えておる。ああ、そうだ、殺しても構わんのだろ?」
「いっ、いえ、流石に殺すのは不味いですが…………」
「ふむ。では、再起不能程度で勘弁してやるかの」
「まあ、敵じゃないよな…………」
「ああ、そうじゃ。ミスティルテインを貸してくれ」
「良いけど、何するんだ?」
「手加減がてらに使うだけじゃ」
とんでも無い事言って来たが、まあ貸すけどね。
「ユーリ、本当に大丈夫?」
「…………平気…………勝つのは確実…………お母様…………心配いらない…………」
「そう。なら、頑張ってきなさい」
「…………うん…………」
それから、ユーリは俺の腕を抱いてフェニックス家の方へ行った。俺はアレか、虫除け…………鳥よけか?
まあ、ユーリの身体が震えてるから別に構わないがな。
「ほう、君が赤龍帝か」
だが、ライザーの前に現れたのが別に居た。そいつは真紅の髪をした長髪のイケメン。後にはメイドが控えている。
「そうだが…………何の用だ?」
「何、挨拶をしようと思ってね。私はサーゼクス。魔王をしている。しかし、またとんでも無い存在を連れてきたな」
魔王の目線の先は母親である白夜叉だ。
「む? なんじゃ、小僧。私に用か? そっちの娘をくれるというなら、歓迎するぞ」
母さんの言葉でグレイフィアはかなり怒っているみたいだ。小僧って部分で他の連中も色々と話している。無礼なだとかだが。
「彼女は妻なので、お断りしよう」
「ふむ。残念じゃの。それで、何用だ」
「何故、ここにいるか聞いても?」
「息子の晴れ舞台に来ただけじゃよ。それと、今回は私もクイーンとして参加する。なんなら、フィールドをこちらで用意してやっても良いぞ」
「いや、それには及ばないよ白き夜の魔王。箱庭に居ると聞いたのだが…………まさか、こちらに息子がいようとは…………」
「言っておくが、私の身内に手を出してみろ、跡形も無く消してくれるわ」
「心得ておこう。だが、今回の事は…………」
「わかっておる。殺しはせんよ。殺しはな」
そんな物騒な会話が聞こえて来る。どうやら、確認みたいだな。しかし、箱庭の存在を知ってるとか、流石は悪魔か。
「よう、ユーリ、久しぶりだな」
そして、新たに現れたの焼き鳥野郎。その背後には奴の眷属も居る。もちろん、レイヴェルもいる。
「…………久しぶり…………」
さらにギュッと抱き着いて来るユーリ。どうやら知り合いみたいだな。レーティングゲームを教える学校であってたのかな。
「あらら、ユーリ様って殿方の趣味が悪いんでしょうか?」
レイヴェルは相変わらずみたいだ。調教のしがいが有るか。
「お前はその殿方のペットになるんだよ」
「なんですって…………」
「つまり、お前達が狙うのはレイヴェルって事か」
「そうだ」
「…………うん…………いっせーに…………あげるの…………」
一応、これで主がどっとか誤認は…………しないか。
「なら、私はお前達に絶望を与えた後、ユーリを寝取ってやろうじゃないか」
「はいはい、せいぜい頑張れ。焼き鳥野郎と焼き鳥娘」
「なっ!? この無礼者っ、許しませんわっ!!」
「貴様…………どうやら死にたいようだな」
「さて、果たして死ぬのはどっち…………いや、お前で確定だな。行くぞ、ユーリ」
「…………ばいばい…………」
ユーリを抱き上げて、その場を去る。後から罵倒が聞こえて来るが無視だ。というか、今回のゲームに負けは無い。いや、フィールド次第で母さんの力を封じるかどうか…………いや、それすら意味をなさないか。ここは箱庭ではないのだ。ギフトゲームでなら母さんを封じられるだろうが、レーティングゲームじゃ不可能だろう。
「さて、ちょっくら小僧どもに身の程を知らせてやるかの。ああ、お前達は適当に遊んでおれ」
「あれ、結構マジでやるんだ…………」
「うむ。単騎がけという奴じゃな」
「あのレイヴェルっていう金髪の女の子だけは殺さないでくれよ」
「うむ。とっ捕まえてそっちに届けてやろう」
「期待している」
「おっと、そうじゃ。今夜は焼き鳥が食べたいぞ。用意しておいてくれ」
「わっ、わかった」
本当にご臨終しそうだな、ライザー…………これも原作ブレイクか。まあ、どうでもいいや。
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