聖国のジルフリーデ 〜勇ましき姫と気高き女騎士と、男勝りな女戦士と妖艶な女盗賊は、媚薬の罠に乱れ喘ぎよがり狂うも、心だけは屈しない〜
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視姦編 4人の女傑は、淫らな肢体を覗かれる
前書き
皆様、あけましておめでとうございます! ちょっと書き足したい小話がありましたので、もうちょびっとだけ加筆させて頂きますね(*´ω`*)
――ジルフリーデ達が城下町に到着する、約2ヶ月と2週間前。
聖国各地を冒険する旅の途中、4人は戦いに疲弊した身体を休めるため、とある小さな町に訪れていた。
まだ辛うじて、帝国の支配を受けていない――という風の噂を頼りに、その町に身を寄せた彼女達は今。宿屋の脱衣所にて、一糸纏わぬ姿になっている。
「ラフィノヴァ、あんたまた胸大きくなったんじゃない? 食い過ぎなんだよ」
「太っているのではない、これは母上譲りだ! だいたい貴様、タオルくらい巻いたらどうなのだ!」
「やだわぁ、これだから裸の付き合いってものを知らないお嬢様は。ジル、あなたも恥ずかしがってないで、ほら」
「きゃあっ!? ロ、ロザ、タオル取らないでくださいっ!」
「まぁ大きなお尻」
いつものように戯れ合う女傑達は、戦士ではなく1人の女性として、束の間の休息を謳歌している。純白の柔肌を寄せ合う彼女達の豊満な双丘は、たわわに弾んでいた。
「ふへへ……あの4人、やぁっぱりこの町に来てやがったかァ。どいつもこいつも、うんまそうなカラダしやがってぇ……!」
そんな自分達の、扇情的なラインを描く無防備な背中を。針穴のように小さな隙間から、目を凝らして覗いている悪漢の存在など、知る由もなく。
◇
斥候として高い能力を持ちながらも、あまりの好色さ故に帝国からも追放されてしまった、1人の傭兵がいた。
カルロスと呼ばれる、その細身の男は今――聖国駐屯軍に雇われた傭兵として、反逆者達の追跡を命じられている。
「おっほ……! いいぞ、もっとデカいケツをこっちに向けろッ……!」
だが。自分を追い出した帝国軍の言うことを素直に聞くほど、この男は殊勝な性根ではない。彼は帝国軍に邪魔されることなく、美女達を視姦する口実を得るために、傭兵という立場を利用しているに過ぎないのだ。
帝国軍の支配が及んでいないこの町の情報を流し、温泉付きの宿屋へと誘導して無防備な裸体を拝む。たったそれだけの邪念が、この男をここまで突き動かしているのである。
「いいねぇ……まともに戦ったら絶対勝てないような美女の、無防備な姿を労せずして堪能する。こんなソソるカタルシスはねぇぜ……! さぁもっと見せろよ……帝国軍も寄せ付けないお前らの、無防備なカラダをよぉ……!」
彼が最初に目を付けたのは、某国の元王女にして義賊でもある妖艶な槍使い――ロザヴィーヌ。その珠のような柔肌に対して、歴戦の風格を漂わせる切れ目の眼差しが、凛とした佇まいを感じさせている。
Iカップに相当する巨峰は無防備に曝け出され、カルロスの脳裏へと深く焼き付いていた。まともな手段では、一生掛かっても目にすることなど叶わなかったであろう絶景に、覗きに執念を懸けるこの男はわなわなと肩を震わせている。
「た、たまんねぇ……絶対男になんざ気は許さねぇってカオしてるくせして、カラダは誘うためだけにあるとしか思えねぇ肉付きじゃねぇか……! あの爆乳、くびれた腰、むっちりと曲線を描いたヒップと、あのほどよくすらっと伸びた美脚……あぁ、全身くまなく舐めしゃぶってやりてぇなぁ……!」
もしカルロスがただの覗き魔だったなら。その獣欲に塗れた視線はすぐに勘付かれ、袋叩きにされていたことだろう。
だが彼は曲がりなりにも、斥候の天才とも言われていた元帝国兵。視線を感じ取られることなく覗くなど、朝飯前なのだ。
「……?」
「ロザ? どうかした?」
「……いえ、別に。ベナ、私にも石鹸貸してくれないかしら」
「はいよ」
それでも、女盗賊としての直感が働いたのか――ロザヴィーヌは微かに違和感を覚えている。だが結局は気のせいと判断し、何事もなく隣の女戦士から石鹸を借りていた。
カルロスの視線も、その女戦士ことベーナゼットに向けられる。筋肉質でありながらも色白で、健康的でありながらもどこか扇情的で。
そんな相反する魅惑の力を秘めた肢体を、カルロスはねぶるような眼差しで堪能していた。
「やっぱ隣の女も、い〜いカラダしてやがるぜぇ。筋肉はあるがゴツさは感じねぇし、むしろそこから窺える程良い力強さが、あのエロいボディラインをさらに引き立てていやがる。くそっ、あの腹筋なぞってやりてぇなぁ……あの太腿から爪先まで、舐めまわしてやりてぇなぁ……!」
身体を洗うたびにHカップの巨峰が弾み、姿勢を変えるたびにむっちりとした白い臀部がぷりんっと強調される。
男に許したことなどないのであろう、その無防備な裸身は。覗きに執念を燃やす卑劣漢によって、視姦されていた。
「ラフィノヴァ、あんたはなーに結局タオル巻いちゃってんの。ほんっと付き合い悪い……んだからっ!」
「ひゃぁっ!? ベ、ベーナゼット貴様ぁっ!」
「まぁ大きなお胸。ジルのお尻とどっちが上かしら」
「な、なんで私が比較対象なのですかっ!? ……で、でも、ラフィの胸……本当に大きい。母上みたい……」
「ひ、姫様っ!?」
そんな外側の状況など、知る由もなく。ベーナゼットはラフィノヴァの身体を隠していたタオルを剥ぎ取り、その全貌を露わにされていた。
Jカップの爆乳がその弾みで上下に躍動し、その双丘に反してくびれた腰付きと、安産型の臀部も晒されてしまう。同性すら性的に刺激しかねない彼女の肢体に、ジルフリーデも頬を朱に染めていた。
「……み、見たぜ、見えたぜ女騎士ラフィノヴァの乳っ! あの形、大きさ、弾み具合から窺える柔らかさ……たまんねぇっ! さすがゾゴルドの野郎が目を付けただけのことはあるぜ……! あの輝く金髪も青い眼も、くびれた腰も長い足も……全部オスをこれでもかってくらい焚き付けに来てやがるぜ! 鎧の下にあんなもん隠してやがったのかァ……!」
長身も相まって、さらに際立つ美脚と爆乳。その双方が織り成すラフィノヴァの色香を、視線だけで思う存分堪能したカルロスは――最後に、一行最年少のジルフリーデに狙いを定めた。
「おおっ……!」
この一行の中心的人物であり、事実上のリーダー。かのアンジャルノン将軍が欲してやまないという、絶世の美少女。
その前情報に違わぬ美貌と、蒼い髪。たわわに揺れ動く、Gカップの巨乳。そして100cm以上はあろうかという、圧倒的な巨尻。
普段は特製の貞操帯によって完璧にガードされており、何人たりとも拝めたことがないという生尻が、今。カルロスの眼前に、晒されているのである。
「あ、あれがアンジャルノンの野郎が欲しがってるっていう……聖国のジルフリーデか! なんてカラダ、してやがる……! チビのくせして乳も腰付きも、超一級品じゃねぇか……! それに何と言っても、あの真っ白なデカ尻! あんなの男が引っ掴んでハメまくって、孕ませるためにあるようなもんだろうが……!」
その事実と目の前の光景に、彼の剛剣もズボンを突き破らんとばかりに怒張しきっていた。もし彼女達がただの女だったなら、このまま突入して全員犯しているところだ。
特に彼が注目しているのは、ジルフリーデの秘部。度々姿勢や立ち位置を変えている他の女達とは違い、彼女だけはずっとカルロスに背を向け続けているのである。
故に彼女の、女として最も大切な聖域だけは。ここまで来ても未だに、拝めずにいるのである。
「ジル、そろそろ湯に浸かりなさいよ。ここの温泉、結構悪くないわ」
「えぇ、ベナ。今行きますわ」
だが。ベーナゼットに促され、泡を流すジルフリーデが立ち上がった瞬間。何人でも産めそうな巨尻がぷるんっと揺れ動き、状況は一変する。
無意識に雄を誘っている妖艶な足取りで、温泉に向かおうとする彼女の秘部が、見えかけていたのだ。突如舞い込んできた千載一遇のチャンスに、カルロスの興奮も最高潮に達する。
「いいぞ! その調子だ……! そのままこっち向けっ! お前の大事なところ、全部俺に見せてみろっ……!」
壁にへばりつき、覗き穴の先から視える絶景に全神経を集中させて。カルロスは股間の怒張をさらに滾らせ、待望の瞬間を待ちわびる。
あと少し。
もう少し。
見える、もう見える。
見えっ――!
「……ッ!?」
「ジル……?」
「今、なにか……」
刹那。温泉を堪能する1人の少女から、凛々しき戦乙女としての貌に変わったジルフリーデが、視線の先に鋭い眼差しを向ける。
その様子に、ベーナゼット達も何らかの異変を感じ始めていた。
――覗きに執着する余り、気配を消すという斥候の基本すら忘れかけていたカルロスは。ついに己の存在を、彼女達に察知されてしまったのである。
斥候の天才すら狂わせるほどの彼女達の色香が、為せる業であった。
だが、4人が覗き穴を見付けた時には、すでに彼の姿はなく。動物の類だったのだろう、という結論に落ち着いていた――。
◇
一方、町からやや離れた林の奥まで逃げおおせていたカルロスは、木に手を付いて汗だくの額を拭っている。ゴミを一瞥するかのようなジルフリーデの眼と合った瞬間、彼は疾風の如く撤収していたのだ。
「ぶはぁっ、はぁっ……! あ、危ねぇ危ねぇ、この俺としたことがとんだヘマを……!」
女体に夢中になる余り、気配を消すことまで怠るなど、斥候としては愚の骨頂。それは、その道のプロであるカルロス自身も当然理解していることだったのだが……それでも彼は、惑わされてしまっていた。
自分を睨む、あの侮蔑に満ちた冷酷な眼。それにすら性的興奮を覚えてしまうほどの美貌は、斥候のイロハまで見失わせるほどの力を持っていたのである。
「へへっ……だが、確かに視たぜ。この聖国を救うために戦っている、戦乙女達のあられもない姿をな……!」
しかし、命からがら逃げ切った直後だというのに。すでに彼の脳内は、記憶に収めたジルフリーデ達の裸身に支配されていた。
見つかるスリルも込みで、覗きを生き甲斐に各地を渡り歩いてきた、斥候専門の傭兵は。この程度の恐怖で、懲りることなどないのである。
「……今に見てな、ケツデカ王女様ァ。いつか絶対、あんたの全部を拝んでやるぜぇ……!」
やがて彼は、疲弊する身体を引きずるように林の奥へと消えていく。ジルフリーデの秘部へのリベンジを、人知れず誓いながら。
◇
――結局その後、ジルフリーデ一行の活躍によって、雇い主である帝国軍が聖国から撤退したことで。
カルロスが彼女達を覗きに行ける機会も失われてしまったのだが、それはまた別のお話である。
後書き
ちなみに今回登場したカルロスという男は、全年齢版のシリーズ本編「ダタッツ剣風 〜悪の勇者と奴隷の姫騎士〜」にも登場しております(´-ω-`)
・カスタムキャスト製おまけ14
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