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装者達が勘違いしている件について

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閑話①キャロル(後編)

 
前書き
遅くなりましたが、投稿します。 

 
キャロルの小さな膣に、誠治郎の大きなぺニスをあてがうと、彼はゆっくりと腰を動かし、その中へと挿入(はい)っていった。

互いの愛撫により、誠治郎のぺニスはズブリ、と抵抗なく、狭い膣に入っていく。

しかし、彼女の肉体同様、彼女の膣は『まだ』奥行きはない。

半分もいかない内に、コツンと彼のぺニスは、子宮の入り口に当たった。

「ん、あんっ!」

漏れでる、嬌声。

知的で、上から目線な態度が多いキャロルの、我慢しながらも漏らす嬌声。

その声を出させたのが、自分のイチモツであることに男として満足感を得ながら、彼は緩んだキャロルの顔にそっとキスを落とすと…………

彼は無意識に、彼女への愛を、口から漏らした。

「…………好きだよ、キャロル」

抱き締めながら囁くようにその言葉を呟いていた。

キャロルは、耳を震わせる、彼の言葉を聞くと…………

「…………知ってる」

かつて、『悪の魔女』を目指していた女は、愛しさを言の葉に乗せて、応えた。

◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇

彼と彼女の逢瀬は、場所を変えても終わらない。

体を拭く時間すら勿体ない。

そう言わんばかりに、小さなキャロルを抱えあげた誠治郎は、彼女に挿入したまま、ズチュズチュと彼女の膣内を犯しながら、ベットまで移動する。

かろうじて、彼女の身体を拭くためのタオルをタオル掛けから片手で抜いたが。

彼女の身体をタオルで包み込んだ後は、また彼はぺニスで彼女の子宮を征服する作業に戻った。

だが、彼女も負けていない。

暖かく、固いぺニスを自由に膣内で暴れさせまいと、ギュッと膣口を締めて、彼のぺニスを絞り上げる。

だが、言わせてもらえば彼と彼女の逢瀬の勝ち負けなど、正直、意味はない。

キャロルも誠治郎。

お互いしか見えていない二人。

『恋愛は、惚れた方が負け』という理論で語るなら。

彼らは『互いに』負けているのだから。

「セージ、んっ、ちょっとがっつきすぎだぞ!」

上気した頬を、いとおしいとばかりに互いに触れあわせ、互いの唇を、自分が先と言わんばかりに、貪りあう。

キャロルの細い体も、互いの熱で上気し、透き通る汗で妖しい魅力の艶を出していった。

もはや、互いの境い目すら無くしたように、ギュッと、抱き締める力を、互いに強めていく。

「キャロルが…………魅力的過ぎるのが悪いんだ!こんな良い女抱いてるのに、『待て!』は出来ないね!」

そう言いながら、キャロルは誠治郎を抱き締める手の力を強め…………

「…………ほら、キスが止まって…………キスやめちゃダメ!」

その言葉に仄かに喜色を浮かべながら、何時ものように、キャロルは甘い声でキスを命令する。

不思議な光景であった。

仕事では欠片も隙を見せない誠治郎とキャロル。

その二人が、『互いの前では』明け透けに隙を見せている。

…………まあ、誠治郎は、自分の女の前では、大概明け透けなのだが。

だが、そんな情熱的な情交は、唐突に終わりを迎える。

というより、ここまで激しくセックスをして、互いに我慢が出来る訳がなかった。

ベットに押し付けるような、情熱的なストロークで、彼女の子宮が、雄を迎え入れようと、その膣奥の子宮を開く。

同時に、彼女の膣は、誠治郎の精子を搾り取るかのように締め上げた。

同時に、誠治郎とキャロルの脳裏に、火花が散るような感覚が走る。

「らめっ、い、いっちゃう!」

キャロルの嬌声と同時に、彼のぺニスは、子宮を満たそうと爆発する。

「いくぞ!孕め!キャロル!」

大きくストロークをして、子宮口にピタリとつける亀頭。

同時に溢れ出す勢いで叩きつける精子。

その征服感に、誠治郎は無言で達した。

気づくと、背中に仄かな痛みが。

その答えは、すぐ目の前にあった。

快楽か、羞恥か、愛か。

或いは、その全てか?

ぎゅっと抱き締めたキャロルの小さな爪が、その背中に爪を立てていた。

「…………バーかっ!」

頬を羞恥で染めながら、しかし誠治郎の顔からは目を離さないキャロル。

(何、この可愛い生き物?)

「お、おい、誠治郎なんで中でおっきくして…………ちょっと、まだ駄目!感じすぎてて…………」

(この可愛いフリ、同意と見て宜しいですね?)

誠治郎は再度、獣と化した。

◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇

深夜。

流石の誠治郎もヤりすぎで仕事に行けないのは不味いと思ったらしく、キャロルを腕枕しながら、すやすや寝息を立てていた。

だが、仕事の多い誠治郎と違い、キャロルは、早起きする必要はない。

まあ、極論錬金術を使えば、疲れたという概念もないのだが。

好き勝手してくれた誠治郎の頬を時折軽くつねりながら、されども誠治郎の腕枕からは出ようとしない。

なるほど、誠治郎の言う通り、可愛い仕草であった。

「んむむ…………セージは悪い奴だよ。全く」

彼女の心に、『かつての光』を思い出させた後。

彼女は時折、彼を『試した』

この力で、お前の敵を全て血祭りにあげてやろうか?

それとも、政治家連中を脅迫してやろうか?

だが、何度言っても、彼はそれに『首肯かなかった』

それの理由を尋ねたら、返すのは、いつも『一つ』

『え?なんで好きなキャロルの手を、理由もなく汚さなきゃならないんだ?』

『安心しろよ、この手でキャロルや家族を、幸せにするぐらいは、稼いでやっからさ!』

その言葉を聞くたびに、彼女の心から、『黒いもの』が除かれていった。

実際、彼女は『イリーガルな手段で』彼や彼の会社に手を出した相手を処分したのは、彼女がムカついたからで。

彼に命じられてそのような事は、今まで一度もない。

だからか。彼女は初めてあったときからずっと、『彼』には失望を感じることなく、ずっと側にいた。

「ふふ、お前が世界を救った、とか言ったら、お前はどう言うかな?」

きっと彼は、何時も通り、こう言うだろう。

「おお、すげーじゃん、俺!…………キャロルからごほーびとかあるの?」

彼女の大好きな、笑顔と共に。 
 

 
後書き
キャロルの秘密

この世界線では、彼女は子持ちです(誠治郎との子) 
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