夜に交わる伴装者~Heros a H eroism~
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乙女の聖戦(夜戦)(IF純クリ)
前書き
サワグチさんが誕生日プレゼントとして、今度はif純クリの初夜を書いてくれたので。
へタグレよりは王道寄りの純愛エッチでした。ほぼ某ゼ〇様なif純くんと、めっちゃ可愛いifクリスちゃんがマジ尊い。
それではお愉しみください。
「綺麗だ、クリス」
「あ、あんまり、見ないで……ッ」
覆い被さっている純の視線が恥ずかしくて、
目はキョロキョロとあちこちを、
手は髪を弄ったり、お腹の上で所在なさげだったり、
とにかく落ち着かない。
「今更そんな事言っても、20分遅いぜ。クリスは俺に食べられたいって言った。据え膳なんて一番許してくれないのは、君の方じゃないか?」
「そ、そう、だけど………でも」
恥ずかしいものは、恥ずかしい。
だって、初めてなんだもの。
男の子と、それも大好きな純と、
こんな、イケナイ事するの。
「本当に綺麗だぜ。クリスの煌びやかな銀髪と、陶器みたいに白い肌、仄かに色付いた桜色の頬……見惚れちまう」
「あ、う、ぅぅ」
は、恥ずかしくて死んじゃいそう……ッ!
「それに………」
「? なに?」
純の視線が下に移る。
「下着、可愛いな。新品みたいだし………今日の為に?」
「ぁぅ──────────そぅ、だよ」
フリルが付いた、白とワインレッドのブラとショーツ。
今日の為に、純の為に選んだ勝負下着。
可愛くて、大人っぽくて、ちょっとエッチな下着。
雑誌や、こっそりママの下着を見て、勉強した。
買う時は、恥ずかしかった、けど────
「似合ってる。何より………俺の為に選んでくれたのが、すげぇ嬉しい」
「~~~~ッ♡」
純が喜んでくれてる。
恥ずかしいけど、嬉しい。
顔が緩んじゃう。
変な顔、してないかな?
「………触っても、いいか?」
「ッ! い、いぃ……よ」
嬉しさに緩んだ気持ちが一転、また緊張が走る。
下着は褒めて貰えたけど、な、中身は大丈夫かな?
お、大きさは、その、自信?はあるけど………
大っき過ぎて引かれたり、しないかな?
チョコの味見で、太ももやお腹がぷにってるかも?
やだ、どうしよう、怖くなっ──────
「ひゃぁんッ?!」
「ッ! 悪い、痛かったか?」
考え事してたら、純の手が、下着越しに胸に触れた。
「ぜ、全然! ご、ごめんね、びっくりして、声が、その………ぅ」
「そうか…………………続けて、いいか?」
「う、ぅん………………………どぅ、ぞ」
少し、胸を張って差し出す。
恥ずかしくて、純の顔が見れない。
改めて、純の手が胸に触れる。
ビクン、って思わず、身体が震えてしまう。
それでも、今度は止まらず、純は揉み始める。
「……………おぉ」
「ッ! ん、ふ……………へ、変、じゃ、ない?」
「凄ぇ柔らかくて、気持ちいい。ずっと揉んでられそうだ」
「そ、そう、なんだ……………良かった」
「クリス………両手で触っても、いいか?」
「う、ん……じ、純の好きにして、いいよ」
ありがとう、と言って、純は両手で私の胸に触れてきた。
モミモミ、フニフニ、と優しく触れられて、
くすぐったくて、気持ちいい。
「あ、ん……ひゃ、ぁ、う……ふ、く……ゃん」
声が漏れちゃって、恥ずかしい。
けど、抑えられなくて………興奮、しちゃう。
「クリス」
「は、ぁ……あ、はぁ、ん、く………な、に?」
「『ココ』、勃ってきたな」
「きゃうううんッ♡」
純が触れた所、指先、爪で軽く引っ掻かれたソコ。
ブラ越しに、乳首を刺激されて一際高い声、
変な声が出ちゃった。
だって、その
「大丈夫か?」
「へ、平気。自分でスるのと、全然違う、から、ビックリして……」
「……………そ、そうか」
あれ? 純、困ってる………どうしたんだろう?
「あ~………体勢、変えていいか?」
「う、うん。えと、どうし────きゃ?!」
私の上から退きながら、私の手を取って引き起こし、
そのまま、純の腕の中に抱き締められる。
「で、背中向けて、俺に寄り掛かってくれ」
「は、はい」
正面から抱き合う形から、
後ろから抱き締められる形になる。
わ、わぁ……あ、あすなろ抱きだ、これ。
「女子がされたい抱き締め方……って聞いたんだが────嫌か?」
「ぜ、ぜんぜんおっけー」
は、恥ずかしい……!
けど、耳元で純に囁かれて
み、耳が幸せ………気持ちいい、かも。
し、心臓が破裂しちゃいそうだけど………!
「それで、クリス、さ………」
「う、うん………な、なに?」
「ブラ、外していいか?」
「ふぇ?」
「直接触りたい」
「ッ………ん、大丈夫、だよ」
「じゃ、外す………ん?」
純の戸惑いの声。
あ、そっか。
「このブラ、フロントホック……だから」
お、男の子が外しやすい、とか。
こっちの方が喜ばれる、とか。
色々、調べました、私。
「フロント………前に着いてんだよな、ホック」
「う、ん………は、外したい?」
「外したい」
即答……。
男の子は服とか下着、自分で脱がせたいって、雑誌に書いてあったけど、本当なんだ。
「じゃ、じゃあ………はぃ」
「おう」
ブラに伸びる純の手。
まごつく事なく、あっさりと外されるホック。
開放感と同時に、揺れた自分の胸が恥ずかしい、けど……
純………手慣れてない?
「あー、実はな………調べた事があるんだ………その、外し方」
疑問の思いが強く顔に出ていたのか、
純が私が聞くより先に、頬を掻きながら答えてくれた。
というか──────
「調べたの?ブラの外し方」
「…………ああ。いつか、その、クリスと………こういう事、する日が来るかも……とか考えてたからな」
クリス、びっくりっす。
純、口調は荒っぽいけど、紳士だし。
他の男の人と違って、私の胸、ジロジロ見たりしないし。
いや、見られたいワケじゃないけど……
好きな男の子に興味持たれないのは、うん。
女の子として複雑。
でも、純も私の事、そ、そーいう目で見てくれてたんだ。
嬉しい。
それに、照れてる純、可愛い。
「俺も男だし、興味はあったさ。それこそ………クリスの事、思いながらシた事、あるんだぜ」
「ひょえ?!」
私で、シた?
シたって、アレだよね?
アレってアレでアレだから、その、オナ─────
「きゃふんッ!?」
純の告白に、アレコレ考えてしまいそうになったが、
直接、胸に触れられ、揉まれて、思考が止まる。
「ずっと想像してた。クリスの身体……胸や尻とかよ。嫌われたくねぇから、普段はなるべく意識しねぇようにしてたけどさ」
「あ、んん、ひゃう……ッ」
「悪いとは思ったけど、好きな子の事だから………何度も考えちまった。こうやって触れたい、ってさ」
「きゃん!あ、や、さ、先っぽ……クリクリ、んんッ♡ 」
「クリスの胸、柔らかくて最高だ。声も甘くて、可愛くてよ…………ああ、くそ!もどかしいぜ、言葉じゃ足りねぇくらい、想いが溢れてやがる」
「はぅぅんッ♡」
胸、おっぱい揉まれて
乳首、コリコリされて
気持ち良くて、声が我慢出来なくて、
やらしい声、いっぱい出ちゃう。
恥ずかしいのに、もっとして欲しい。
触って欲しい、もっと。
だから、はしたない、けど。
「じゅ、じゅん……ッ」
「どうした? 辛い、か?」
「う、うぅん………き、気持ちぃ、から」
「ああ」
「し、した…………下の方も、触って」
顔が赤くなるのが分かる。
こんな、自分から、なんて………でも。
「純に、もっと、触れて欲しいの。わた、私の身体に」
純の、想像の中の私じゃなくて、
本当の私、本物の雪音クリスの身体に触れて欲しい。
たぶん、ううん、間違いなく
私は私に嫉妬してる。
純の想像の中で、純に触れられた私に、嫉妬してる。
負けたくないって、
想像の私より、本物の私に、夢中になって欲しいって
そう、思っちゃってる。
「は、はしたなくて、ごめん、ね。でも─────ふひゃああッ♡」
純の手が、下に、私の大事な場所に触れる。
下着越しに触れられたソコは、くちゅ、と水音を立て
そのまま、エッチな音を響かせる。
「きゃう! ん、ひぁ、くぅぅんッ♡」
「俺も………俺も、もっと触れたい、クリスの身体」
「あ、んんッ♡ や、はぅ、ん、ひゃ、あぅ♡」
「もっと……もっとクリスを乱れさせたい。乱れたクリスが、見たい」
「ひゃ、あ、ん、くぅッ♡ 」
優しく、何度も割れ目を下着越しになぞられる。
エッチな音、エッチな声が止められない。
恥ずかしい。
でも……
嬉しい。
純が、大好きな男の子が、自分に夢中になってくれてる。
すごく、嬉しい。
「……でさ、クリス?」
「………え?」
熱に浮かされていると、純の声に意識を引き戻される。
「さっきの話だと……1人で、その……スる、のか?」
さっきの話?1人でスる?
何のはな──────
『へ、平気。自分でスるのと、全然違う、から、ビックリして……』
「──────────ぴゃッ?!!?」
自分の言葉を思い出し、顔全体がボッ!と赤くなる。
な、何言ってるの、私ーーッ?!
「あ、あああの、その、わ、わた───へぅ」
「あ、悪ぃ、無理に答えなくていいから……ただ」
「?」
恥ずかしげに、だけど、嬉しそうに、純は口を開く。
「クリスも、俺を思って、その、シてる、って知れて……すげー、嬉しい」
ニカッと笑う純。
最近は大人びてきて、背も伸びたし、
カッコ良くなった純。
でも、今の笑顔は子供の頃と変わらなくて
「ふ、ぇ───~~~~~ッ?!」
な、なんで、今、そんな顔するのーー!?
し、心臓が、バックバックしてるよ?!
カッコいいのに、可愛い所も見せないで!
「それで、クリス、さ」
純のギャップにドギマギしてると、当人から声を掛けられる。
「な、なに?」
「良ければ、クリスがどうやってスるのか……教えてくれないか?」
「は、ぃ?」
「クリスが気持ち良くなるところ、知りたいし、見たいんだ」
「え?へ?えぇ~ッ?!」
彼からの提案に大声を出してしまう。
「もちろん、無理にとは言わねぇ」
「う……そん、なの……」
無理に決まってる。
でも──────
「俺が知らない、見た事ない雪音クリスを教えて欲しい……ってのは、俺の我儘、だからな」
「~~~ッ! ず、るい!」
そんな風に言われたら、そんな顔されたら、
嬉しくなっちゃう。
私を知りたいっていう純が愛しくて、
私に夢中な純が、可愛くて、
「知って欲しい、見て欲しい……って、純に、私の恥ずかしい所、もっと教えてあげたく、なっちゃう」
背中越しに彼を見つめる。
顔だけじゃなく、身体まで赤くなりそうだし、
熱だって、さっきより絶対に2℃くらい高くなった気がする。
「……いい、のか?」
「よよよよゆー、だし……私、純よりお姉さんだよ? 純の事、ゆーわく、しちゃうんだから」
変わらず自分の胸と、秘部に添えられている彼の手に
自分の手を重ねる。
「わ、私の気持ちいいトコロ、純に、教えてあげる。み、見せちゃうん、だから」
そう宣言し、彼の手を使い、いつものように、
自分を慰め始める。
「ん、ふ、あ、ふぅ……ッ♡ あ、ぅう、は、ぁん♡ や、んんッ! は、ひぁ、きゃふぅうッ♡」
純の掌越しに、円を描きながら、割れ目を刺激する。
お豆、も一緒に弄って、クリクリ、気持ちいい。
下着の上から、いつもより濡れているのが、分かる。
グチュグチュって音が、恥ずかしい。
「はあッ……あ、ああ…んッふ……ぅ、熱、ぃ……♡む、ね………んふ、ぅ♡ ちく、び、ぃ、い♡」
強めに揉みながら、乳首もクニクニ、
押したり挟んだり、切ない、けど、止められない。
胸にめり込む、純の手が熱くて、
ジンジン、ヒリヒリ、甘い痺れが広がっていく。
いつもより、気持ち良くて、早く、キちゃう、かも。
下着、駄目になっちゃうかな?
でも、いいや。
だって─────────
「…………す、げぇ」
「ん、んぁ、きゃふ、あッ!─────ふ、ふふ♡」
背中越しに、純の心臓がドキドキしてるのが、分かる。
荒い息が、耳に擽ったい、けど、気持ちいい。
純の視線が、私の胸や、アソコに集中してる。
私の恥ずかしい姿に、夢中な純。
私のエッチな姿に、興奮してる純。
嬉しくて、恥ずかしいけど、
いつもより、ずっと、気持ちいい。
だから、見て、純。
「あっ、あぁ、あッ♡く、る……きちゃ、あぁ、んあ、んんッ♡ も、だめぇ♡ イッちゃ、うよぉ……ッ♡じゅ、ん♡じゅん♡ は、ぁああ、きゃうう♡」
「ッ………ああ、見てる。見せてくれ、俺の、クリス」
「ッ♡い、イくぅッ♡ イッちゃうぅ♡ あぁ……ッ♡あぁあああっぁあッ♡」
びくんびくん、っていつもより激しく痙攣する身体。
お漏らししたみたいに、エッチなお汁が下着を濡らす。
「は、ぁッ♡ ひ、ふ、ぁ♡ ん、はぁ、はぁ♡」
「可愛かった………ありがとな、クリス」
荒い息を吐く私を、強く、でも優しく、抱き締めてくれる純。
「はぁ、は、ぁ、んん………じゅん♡」
その腕に手を添えて、純の身体に身を預ける。
「あ……」
「その、悪ぃ………もう、たまんねぇ」
純と触れ合う身体、その一部
お尻に、熱くて、硬い、感触、
ドクンドクン、って脈打ってるのが、伝わる。
「いい、か?」
身を離し、向かい合い、見つめ合う私達。
純の瞳は、いつもの優しい光だけじゃない
私を求める男の子の……ううん、
ギラギラした、雄の情欲も、輝かせていた。
その輝きに、期待と不安、愛しさと恐怖を感じ、
身体が震え出す。
嬉しい。怖い。愛しい。逃げたい。
頭の中はぐちゃぐちゃ、でも───────
「ん………いいよ。私のハジメテ、純に、あげる。ううん………貰って、欲しい」
「………クリス」
この日を、待っていたから。
愛しい人と、結ばれる日。
大切な純潔を、貴方に捧げたい、から。
だから────────
「お願い、私の………王子様」
「嬉しいぜ……光栄だ、俺の姫」
「あ………ん、ちゅ……ふ、ぁ、んん♡」
ゆっくりとキスを交わす。
唇が触れ合うだけじゃない、舌を絡め合うキス。
初めての、エッチなキス。
「あ………」
優しく、純に押し倒される。
そのまま、純の手が、私のショーツに触れる。
目が合い、頷きながら、脱がせ易いように、
腰を、お尻を上げる。
「ん……ッ」
にちゃ、っと音を立て、私の恥部に張り付いた下着が
糸を引きながら、脱がされる。
光る銀糸、いやらしい糸が、恥ずかしい。
「綺麗だ、クリス」
「あ、ぅ………」
そう言いながら、純も素早く衣服を脱ぐ。
当たり前だけど、子供の頃と全然違う。
男の子の身体、逞しくて、綺麗。
それに────────
「う、わ……わぁ……わぁ……」
お、おっきくて、ビクビクしてる、純のオトコノコ。
こっちも子供の頃とは違うし、パパのとも違う。
は、入るかなぁ?
「あ~………クリス。ガン見されんのは、ちと恥ずいぜ?」
「ひょえ?! は、や、そ、ご、ごめんなひゃい!」
慌てて目を逸らす。
けど、やっぱり気になっちゃう。
………うわぁ、なんか、先っぽ、光ってる?
「あ………ちょっと待っててくれるか?」
私に覆い被さろうとした純が、動きを止める。
どうしたんだろう?
「あー、なんだ………ゴム……しなきゃ、だろ?」
「……ッ」
あ、ああ……ッ! そ、そーいう……?
でも───────
「だ、大丈夫……」
「え、いや、だけどよ」
「その、今日、は……大丈夫、だから………あの、そのまま、ぇと……く、くださ、ぃ?」
「…………………マジか?」
「ま、まじ、です」
ひと月前から計画してました。
乙女の一大事だもん。
「分かった。頂くぜ………クリスのハジメテ」
「う、ん……わ、私も、貰う、ね。純の、ハジメテ。ふふ、お互いのハジメテ、交換、だね」
「へへ。おう、貰ってくれ」
「うふふ」
ぽんぽんすーで向き合って、笑い合う。
なんか、変な感じ。
でも、可笑しくて、笑っちゃう。
「痛い……のは当然、だよな。辛かったり、苦しかったら、すぐ言えよ?」
「うん、分かった。でも……やめたら、怒るよ? 純の事……」
「嫌いになる、か?」
首を振って、ニッコリ、笑ってみせる。
「爽々波くん、って呼ぶ」
「承知しましたからそれだけは勘弁して下さいマジでお願いしますマジで」
「ん、よろしい」
慌てる純、可愛い。
もっとも、そんな呼び方、1日も保てないけど。
「じゃあ………と、その前に」
「え? あ、ん……」
もう一度キス。
今度は唇に触れ合うだけの、いつもの優しいキス。
「それじゃ、いくぜ?」
「うん……………きて」
脚を、大きく広げていく。
どれくらい開けばいいか、分からないから
肩幅より大きく、脚を開く。
恥ずかし過ぎて、涙が出そう。
「うぅ………ッ」
「本当、こればっかだけど……綺麗だ、クリス」
私のアソコに、純のおち………アレが添えられる。
先っぽが当たってる、それだけ、なのに
熱くて、ドキドキして、震えてしまう。
クチッ、と小さな水音がして、一瞬、
身体が強ばるけど、
深呼吸して、力を抜くように努める。
「………ふッ」
「ッ! あ、ぐ、んんッ! ふッ、くぅ……ぁッ」
ゆっくり、少しずつ、
純のモノが、私の入り口を開き、中に入ってくる。
「ふ、ぁ、あッ! や、だぁ……純の、男の子……かた、い……熱、ぃい……くぅ、あ……ッ」
「ぐッ……クリスの、中も……熱くて、キツ、い……ぜ……ぅ」
メリメリ、ブチブチって、自分の中から
聞こえちゃいけない音がしてくる。
「あ……ッ!ああああ!いっ、つ、ぅう、あああああッ! ひ、ぁ、きゃうううッ!!」
痛い……ッ!
想像してたより、ずっと、辛くて、苦しい。
涙がポロポロ零れて、止まらない。
「クリ、ス………ッ!」
私を気遣う純の顔、心配そうな声、
嬉しい、けど。
「ひ、ぐ、ぁ、うぅッ! き、ひ、は、ぁ……ひ、は、ぁ……ッ! や、めない、で……ッ……ぉねが、くぅッ!」
「やめ、ねぇ、よ……ただ、一気に、行く……ッ!いい、か?」
「ん……ッ……だい、じょ、ぶ……き、て、純……ッ」
「ああ………ふ、ぅ……ッ!」
純が息を吐き、一気に腰を押し込むと同時に
私の中から、ぶちん、という突き破る音と感覚に
身体が一瞬、大きく跳ねる。
「あああぁぁぁ………ッ!ああ、くぁ、あああッ!」
今日一番の痛みに、純の身体に強くしがみつく。
「ッ!…………大丈夫、か、クリス?」
大丈夫じゃ、ない。
凄く痛くて、お腹におっきいのが入ってる感覚は
とっても変な感じ。
呼吸もままならないから、喋るのも、大変。
だけど、不思議なの。
「痛い、けど……嬉しい、の 」
涙が止まらない。
痛いからじゃない。
辛いからじゃない。
苦しいからでもない。
この涙は、嬉しいから。
愛しさが込み上げてきて。
この痛みが、嬉しくて、涙が止まらない。
「私のハジメテ……純に、あげられた。ふふ、嬉しい。純は……嬉しい?」
手を伸ばし、彼の頬に添える。
ジンジンと痛むアソコに、顔が引き攣りそう。
上手く笑えてるかな?
変な顔、してないかな?
純に、嬉しいって、幸せだって、伝わってるかな?
「俺も、嬉しいぜ。クリスのハジメテの男になれた……この日を、夢みてた」
「うん…………私も」
一つに繋がり、抱き合う私達。
重なる心臓の音が心地好くて、
繋がりあった部分が熱い。
純の背中に手を回し──────────
「あ」
引っ掻き傷に気付く。
私が付けたモノだ。
「ご、ごめんね、純。これ、い、痛い、よね? ごめ……んんッ」
謝る私に、純がキスで口を塞ぐ。
うわ、うわー。
し、舌が、舌がしゅごい。
す、凄く、エッチぃ。
「ん、ぷぁ、はぁ、はぁ…………はぅ♡」
「気にすんな。クリスの痛みに比べりゃ、なんて事ねぇよ。それに、嬉しい痛みだ………だろ?」
私の頬を撫で、汗や涙で張り付いた髪を梳きながら
微笑む純。
純の手が気持ちいい。
純の言葉に心が震える。
嬉しい。
だから、私も純を喜ばせたい。
純に気持ち良くなって欲しい。
純を幸せにしてあげたい。
「純……動いて……私は、平気だから」
気持ち良くなって欲しい。
純の男の子、私の中で切なそうに震えてるよ?
純の顔も、笑ってるけど、汗凄くて、切なそう。
だから、気にしなくていいから。
私は平気だから、我慢しないで
いっぱい動いて、気持ち良くなって。
「ありがとな、クリス」
「ん………じゅん♡」
頭、撫でられるの、気持ちいい。
て、私が気持ち良くなってどーするの!
私は純に─────────
「だけど、もうちょっと、このままでいさせてくれ」
クリスが慣れるまで。
そう言って、私の額にキスをする純。
「……我慢、しなくていいんだよ? 私は」
「正直、動きたくて仕方ねぇ」
「ん………それなら」
「だけど」
私の髪、頬、肩、胸元と、順にキスをしながら
言葉を紡ぐ純。
「気持ち良くなりたい……って思いもあるけどよ。クリスが痛がる姿は、できるだけ見たくねぇんだ」
だから、もう少し、このままで。
そう言って、私を抱き締める純。
ああ、駄目です。
乙女心がキュンキュンします。
この王子様、素敵過ぎて昇天しちゃいそう。
純は優しい。
私の王子様。
この人を好きになって、初めてを捧げられて、本当に良かった。
「……純」
「ん?」
「私、今すっごく幸せ、だよ……」
「へへ………俺もだ」
キスを交わしながら、抱きしめ合う。
1分か、5分か、10分か、分からないけど、
アソコの痛みが薄れてきた。
違和感は拭えない。けど、
痛いだけじゃ、なくなってきた。
「ん……純」
「…………大丈夫、か?」
「うん……な、慣れてきた……て、言うのかな?」
お腹に入ってる感覚は変わらないけど、
圧迫感や違和感は薄れてきて、
じんわりと暖かくて、
なんというか、そう……
気持ち良く、なってきた。
「無理、してない、よな?」
「う、うん……本当に、大丈夫」
というか、私が我慢出来なくなりそ、う?
でも、純もそう、だよね?
さっきより、息が荒くて、汗も掻いてる。
中の男の子も、ビクビクが激しく震えてる。
「大丈夫………だから、ね?」
「悪ぃ…………正直、我慢の限界だ」
「うん………いいよ、最後まで………して」
頷いて、ゆっくりと腰を動かし始める純。
「はッ……ああ、あぅぅ………んッ♡ ひ、あッ……ん、くぅぅぅ………ッ♡」
「ぐッ……あああ、や、べ……クリスの中、暖かくて、締め付け……気持ち、良すぎだ、ろ……ッ!」
「ひ、は、ああッ………じゅ、んの……きゃううッ♡うごい、て……わたしの中……こしゅって……ッ♡ き、気持ちぃ……は、あ、ああッ……ふぁ、あ、んん~ッ♡」
気持ちいい。
痛みもある、けど、気持ちいいが、強い。
全身が、電気流されたみたいに、ビリビリ、痺れて、
気持ちいいのが、広がっていく。
「きゃ、うう……ッ!ん、んんぅ……あ、うッ♡ おなか、掻き回され、るの……変な、感じ……ん、く………あ、あああ……ッ♡じゅ、ん……じゅんは、気持ちぃ? わたしの、中……気持ち良く……なれ、てる……ッ?」
「ッ……ああ!……す、げぇよ……ッ……クリス……気持ちいい……はぁ……はぁ……ッ!!」
純の動きも、段々早くなって、
私と一緒で、余裕がなくなっているのが、分かる。
お互いに、ぎこちなく、腰を揺すりあって、
性器を刺激し合う。
「あ、ああぁ……じ、じゅんに……好きな人に、抱かれて……んんッ……幸せで、気持ち良くて……は、ぅううッ♡ あたま、おかしく……ッ……なっちゃう……ッ!!」
「お、れも……ッ! ヤバ、い……もう、長く……持た、ねぇ………ッ!」
「ふ、ぁ、あああッ♡ じゅんの、中で……また、おっきく……んん、あ、ひぁああ……びくびく、して、るぅ♡」
気持ちいいのと、恥ずかしいのと、愛おしいのと、
交じり合って、混ざり合って、
純と私が1つになっていく。
「イ、きそ、う……? イッちゃい、そ、なん、だよね……? 私の、中、震えて……ん、あ、ひゃううッ♡ わ、かる、から……あ、ああ……!!」
両手を背中に、両足を腰に、純にしがみつく。
「く、りす………ぐッ! あ、ああ……ッ!」
「だ、してぇ……ッ♡そのまま、中に、注いで……じゅんの、熱いの……あ、ああ、く、ぅああッ♡ イッ、てぇ……私の中で……ん、んんッ……わた、しも、イキ、そ……だか、らぁ………ッ♡」
「ッ!ごめ、くりす……ッ!う、ああああッ!!」
初めて見る、純の必死な顔、必死な声。
そんな純の初めても、嬉しくて、愛しくて、
私も、もう、限界………ッ!
「イッ、く……ッ!出る……クリスの、中……くぁ……ッ! くり、すぅ……ッ!」
「来て……ッ……きてぇ……ッ♡わ、たしの中……ッ……私も、イく……ッ!イッ、く、からぁ………ッ♡」
身体が勝手に反応し、純の男の子を締め付ける。
その瞬間、私の気持ちいい所と、純の気持ちいい所を刺激し合い、
凄い快感の雷が私達を貫いた。
「ぐ……ッ!げん、かい……ッ……ああああッ!!」
「あ、ああッ! あぅ、んああッ♡きゃうううううッ♡」
ああ、出てる。
私の中で、純の、精液、
射精、してる。
びくびくって、熱いの、いっぱい。
ちゃんと、出来た、よね?
純に、気持ち良くなって貰えた、かな?
「ん……あっ、ぅ……はぁ……はぁ……んんッ♡ じゅ、ん……あ、の……」
「はぁ……はぁ……気持ち良かった……ありがとな、クリス」
「…………あ♡」
抱き締め、頭を撫でながら、頬擦りしてくる純。
「うん………私も、気持ち、良かった……ありがとう、純」
私も、純の首筋に頬を擦り付け、唇で肩を吸う。
お互い、汗やら、体液やらで、ベトベトで
繋がったままだけど
しばらくは、このままでいたい。
「当たり前だけど……1人でスるより、全然気持ちいいな」
「ふえ?」
「クセになっちまいそうだ………クリスは?」
意地悪な笑い方をして、意地悪な事を聞く純。
な、なんてエッチな質問するかな?!
そんなこと…………あ。
「そういえば………」
「どうした?」
純、今までは私でし、シてたんだ、よね。
私と、頭の中で、想像の私と、
……………………………………………むか。
「…………純」
「ん?」
「今日から1人でスるの、禁止」
「いや、なんだよ突然!?」
「なんでも」
慌てる彼を、精一杯怒った顔を作って睨む。
「エッチなのは、よくない」
「いや、まさに今俺とクリスは愛を確かめあったワケだが?!」
「ダメなものは、ダメ」
「え~……………まあ、別に無理って訳じゃねぇけど」
「……にぶちん」
こーいう所は察しが悪い。
でも、そーいう所も、好き。
「………どうしても我慢出来ないなら」
「ん?」
「私を呼んで」
「は?」
「純の想像した私より、凄い事、しちゃうんだから」
純が呆気に取られた顔をしてる。
私も顔がカッカと熱くなる。
たぶん、いや、きっと、凄い事を言ってる。
でも、やっぱり純の想像でも、想像の中の私でも、
私以外に、純がエッチな目を向けるのは、嫌。
本物の私にもっと、め、メロメロにしちゃうんだから。
でも…………………困った。
男の子ってどんな事したら喜ぶんだろう?
男の子が喜ぶ、え、エッチな事…………むむ。
雑誌やネットでも調べられるけど……。
でも、変な事しちゃうのは嫌だし。
出来れば実体験に基いた意見が欲しい、かな。
ママ…………いやいやいやいや、それはない。
確かに経験は豊富だろうし、パパとラブラブだけど、
お、親に聞くのはさすがに……。
し、下着もアレだけど、あの時は必死だったから……。
誰か、いないかなぁ……?
f
「昨日の翔………可愛かったな」
リディアンの廊下を歩きながら、昨日の事を思い出して、顔が緩んでしまいそうになる。
素直に、正直に、自分の想いを伝えられた。
照れる翔が見れた。
意地悪なのも、エッチなのも、嫌いじゃない。
けど、感謝や大好きって気持ちはちゃんと伝えたい。
いつもはそれが出来ない、我ながら可愛げの無い性格なんだけど。
今回は──────────
「クリス先輩に感謝…………かな」
ちっちゃくて、銀髪で、可愛い先輩。
クリス先輩のおかげで、素直じゃない自分に打ち勝てた。
ちょっとずつでも、もっといっぱい、翔に素直な大好きを伝えられるようになりたいな。
「あ」
そんな事を考えてたら、目の前からクリス先輩が歩いてきた。
なんか、ひょこひょこしてる?
怪我してるのかな?
「クリス先輩」
「ひゃ………ッ! い、たた……ッ」
「だ、大丈夫?」
お腹?を抑えて痛がるクリス先輩。
目の前から来た私に気付いていなかったのか、先輩は驚いた様子で私を見た。
「た、立花さん?」
「うん………どうも」
「こ、こんにちは……えと、何か、用?」
こてん、と首を傾げる先輩。やっぱり可愛いな、この人。
「えと、先輩、何処か痛いの?なんだか、調子悪そうだけど」
「ひょえ?!ぜ、ぜぇんぜん! げ、元気いっぱい!」
「そ、そう?」
なんか顔赤いけど、でも、大丈夫そう、かな?
「そ、それより!立花さん、昨日、どうだったの? 彼氏さん……翔くんとは、その」
「あ、うん。先輩のおかげで、大成功……えと……ありがとう、ございます」
頭を下げて、お礼を言う。
先輩のアドバイスのおかげで、ちゃんと素直な気持ちを伝えられた。
「今度、お礼、させて欲しい。クリス先輩のおかげだから」
「そんな、お礼なんて、べつ─────はっ」
あれ?両手をパタパタ振ってた先輩が、急に考え込み始めた。
どうし──────────
「立花さん!」
「わあ?!」
グワッて感じで、先輩が距離を詰めてきた。
え、なに?
「あ、あのね!こ、こんな事、聞いていいのか、わ、分からない……けど、もし、立花さんが良ければお、教えて欲しい事があるの!!」
顔を真っ赤にして、真剣な表情で私を見る先輩。
「……………」
「………んッ」
何を聞きたいのか、分からない。
けど、クリス先輩は私に助言してくれた。
おかげで、あまのじゃくで翔に甘えっぱなしの自分から、一歩踏み出せた。
だから、今度は私が、クリス先輩を助けたい。
「………いいよ。私が力になれるか、分からないけど、クリス先輩が困ってるなら、力になりたい……ううん、協力、させて欲しい」
「立花さん………!!」
「響………で、いいよ。私達、戦友……でしょ?」
バレンタインという戦いを共にした。
「~~ッ!ありがとう、響ちゃん!」
名前をちゃん付け………て、照れちゃうな。
「それで、先輩は──」
「お、男の子って!ど、どどどーいう、え、えええエッチな事!す、好き!なの、かなぁ?!」
「……は?」
何を?と聞くより早く、なんか……とんでもない事を聞かれた?
「えと……先輩、ごめん、もう1回言って貰える?」
「男の子って!どんなエッチな事が好きなのかな!?」
聞き間違いじゃなかった。
ちくしょう。
「いや、その、なんで、そんな事、を?」
「じ、実は、ね…………」
なるほど。
バレンタインの夜、晴れて恋人と……
あー、初体験、を済ませた先輩は、
彼氏さんにこれからもそのー、
御奉仕?したいけど、知識が足りないから、
経験者からアドバイスが欲しい、と。
「そーいう訳?」
ああ、だから、ひょこひょこ歩いてたのか。
私も経験あるから、よく分かる。すっごい違和感残るんだよねー。
「う、うん。そう、なの」
顔を真っ赤にして俯くクリス先輩。
この人、恥ずかしがり屋なのか、大胆なのか、よく分からないな。
「あ!そ、その、響ちゃんは、えと……」
「あー………ある、よ………経験」
「そ、そう、なんだ」
「う、うん」
2人揃って、顔を赤くする。
あー、なんだコレ?
めちゃくちゃ恥ずかしい。
と、とりあえずなんか初心者向けのアドバイスを……。
『ふふ、どうしたの?響さんは犬なんだから……服なんて着てたらおかしいよね?どうしても……て言うなら、ほら、首輪。あはは、嬉しそうだね、響さん』
……いや、これは初心者向けじゃない。
え~と…………。
『ほら、ちゃんとシてよ、響さん。早くしないと、お尻にまた入れちゃうよ? 何個入るかなぁ………響さんのお尻は本当に欲張りだよね』
いや、だから、こんなのは無理だって。
もっとマイルドな…………。
『いやらしいね、響さんは……そんな風には腰を振っちゃってさ。ほら、もっとオネダリ……して見せてよ。可愛くてやらしい、牝犬さん』
「………………………………………………」
「ど、どうしたの、響ちゃん? 凄い汗だけど」
「あ、いや、その、な、なんでもない、よ?」
あ、あれ?
初心者向けって、なんだろう?
ていうか、わたしって初体験以降、普通にシた事あったっけ?
いや、いやいやいやいやいやいやいやいやいや!
ある!あるよ、ある筈、あるってば!!
………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………普通ってなんだっけ?
「響ちゃん?」
「ごめん、クリス先輩」
「え?」
「1日、時間くれない?すぐには、無理」
「お、男の子を満足させるのって、そんなに大変なの!?」
普通のエッチ。
これを考え過ぎて軽くパニックな私は、時間を貰い、後日、改めてクリス先輩にアドバイスする事になる。
変な事は教えてない………筈。
ネコミミはセーフだよね?
後書き
原文:サワグチ(@5NyGvcRwurpzodA )
少女漫画的純愛イチャラブエッチ、ご馳走様でした。
最高のプレゼントでしたとも!
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