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あいつの女ということに強引にさせられて

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2-3

 2学期が始まって、土曜日曜しかバイトに行くことが無くなって、私達も、会社の外で会うっていう機会もなかった。

 だけど、めいりさんが土、日も出勤するようになっていて、穣一郎さんに何となくベタベタしているように思えて、私は気になっていた。それに、水曜の会社の定休日なんかでも、会っているんじゃぁないかと・・。会社内では、あの人は相変わらず、私には、不愛想のままなので、余計なのだ。

 そのことを確かめるわけにもいかず、私は、あの人に対して、好きという感覚は無いと思っていたのだけど、すごく、嫉妬している自分が居て、もしかしてと思うようになっていた。

 水曜日に、学校の帰りに寄り道して、あの人のマンションの下まで行って、車が無いと、デートしているんじゃぁないかと、余計に心が乱れていた。でも、車があったとしても、部屋まで行く勇気も無かった。もし、めいりさんが居たらと考えると怖かったのだ。

 連絡もくれないし、携帯を眺めていても音も鳴らなかった。私からは、電話も出来なかった。もう、私の事なんか、興味が無くなったのかしら。やっぱり、お金で弄ばれただけだったのかと、思うようにもなっていた。だって、土曜でも日曜でも、会社が終わった後に、食事にでも誘ってくれても良いじゃないと。

 そして、めいりさんに、それとなく聞いてみた

「めいりさん お休みの日なんか何してるの?」と

「そーねぇ 何か食べに行ったり、お買い物とか・・ お友達と」

 聞かなきゃ良かった。もしかすると、穣一郎さんと・・そして、部屋に行って・・私みたいな子供じゃぁないから、きっと・・。穣一郎さんは、はけ口はそれなりに処理の仕方があるって言って居たし。余計なことを考えてしまっていた。だから、あの人も、もう、私なんかを相手にしないんだわ と。私、中途半端で・・全てを捧げてれば良かったんだろうかとも。

 私、思い切って、土曜日にバイトに行った時、穣一郎さんにメモを渡した。
「Why Silent」 他の人に見られても、直ぐに、わからないようにと・・ 
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