あいつの女ということに強引にさせられて
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11月になって、ミクさんから連絡がきた。
「急ぎなんだけど、早春向けの服の撮影したいの 来てくれる?」
私は、会社にお休みをもらって、出て行った。お店に行くと、さっそく着替えさせられて
「今 ジェンダーに向かって、女の子もあっさりしたもの着ているでしょ でもね 私は、本当は女の子なんだから それらしいの着たいと思っているんじゃあないかなって 可愛らしい恰好したいわよ 若いうちよね」
スカートもふわっとしていて、まるで着物の柄みたいなワンピースだった。それと、薄手のケープみたいなもの。
近くの人通りの少ないところで、撮影は行われた。それでも、昼過ぎまでかかって、その後、私はぶらぶらとお店を物色したりして、下着を選んでいた。穣一郎さんに見てもらうつもりだった。ついでに、いちごのも選んでいた。
早い目に終えたので、今夜は気合を入れて夕食の準備をと思って、買い物して、支度にとりかかっていたら、いちごも帰ってきて
「お姉ちゃん 早かったんだ」
「うん 気合いれて、おかずつくるつもり いちご 下着買ってきてあげたよ そこの包み」
「お姉ちゃん ありがとうね あのね この前の模試 成績良かったよ」
「そう 頑張ってるね 慎吾君も順調?」
「みたいよ 気を取り直してる 第二志望はまだ決めかねているみたいだけど あんまり、会えなくてね 最近 図書館も休館状態でしょ」
「いちご 3学期になったら 塾に通いなさいね 大学受験のためのそれなりの勉強があるだろうからー」
「お姉ちゃん そんな お金かかるやん いいよー」
「いいの いちごには、いい大学に行ってほしいからー わかったー どこか決めておきなさいよ 電車で通うんでもいいから」
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