あいつの女ということに強引にさせられて
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5-2
「お姉ちゃん 今日 塾の帰りに 新橋啓次郎さんと会ってくるね 大学の中 案内してくれることになってるんだ」と、私が、会社に出掛ける前に言ってきた。
「いちご 誰よ その新橋って」
「ほらっ 夏に会った人 ラインで連絡取り合っていたんだ」
「いちご なによ そのー 付き合ってるん?」
「べつに そんなんちゃうよー でも、感じ良い人 受験しようと思っている大学の人だしね 色々と情報あるやん」
「だって 慎吾君は?」
「うーん 夏前に京都に会いに行ったんだ あの人 シェァハウスに住んでいるんだって 4人居てね そのうち2人は女の子なんだって だから、そこにも連れて行ってもらえなかったの それに、夏休みの間もバイトだからって 会おうとも言ってくれないんだよー もう、ウチのこと 構ってももらえないんだー まわりに、女の子 いっぱいいるもんね」
「そんなの 忙しいんじゃぁ仕方ないじゃない」
「だって 彼女って思っているんならー もっと」
「いちごがそれでいいんなら 良いけどー 京大は受けるんでしょ」
「うん まぁ 目指しているけどねー」
私、時間もなかったから、それ以上、聞けなかったけど・・もしかすると、第一志望をいちごは変えたのかも知れないと感じていた。もう、慎吾君への思いは薄れているんだろうなと・・。
会社に出ると、穣一郎さんが
「父母が 君のお母さんと会うと言ってくれた。ただ、父親は、まだ、結婚を認めたわけじゃぁないぞ と 言っていた。お会いしてみてからの話だと・・ 意味がわからんが・・」
「そう やっぱり 私のウチのことが気になさってるのよー 母もお会いしてからって 言っていたから・・」
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