私が好きになった人は・・だった そして、親友の女の子とも・・
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3年生になって、最初の模試が終わった日、私は岬の家に寄って答えを確認していた。まぁまぁ、二人ともなんとか平均80点ぐらいは届くかなーと、不安も抱えていた。
「合格安全圏にはまだ届かないネ どうする? ミミ 塾にいこうか?」
「うーん でも まだまだ自力でやることあるからなー 岬 行くの?」
「ミミが そー言うんだったら ミミと一緒に勉強するよ ただね 夏期講習だけは参加しようと思うんだ」
「そうね 私も参加するわ」
「じゃー 決まりネ ミミ 一棟さんと デートしたんでしょ どうだった?」
「ウン 東京に行ったんだけどネ 手を繋いでくれて歩いた 楽しかったよ」
「だけ? キスとかは?」
「なんでー 初めてなのに・・まだ そんなんないわよー」
「うふっ まだねぇー そのうち あるなー 身を投げ出したりしてーぇ」
「岬! 面白がってるでしょ? 私ネ そんなこと経験ないんだからネ 男の人と手つないで歩いたのも初めてなんだからー」
「そうだよね 男と付き合ったのも初めてなんだものねー」
「そっ そう 岬はバカにするけどネ」
「ミミ キスしょーぅか 私と・・ 経験しとけばー」
「なに 言ってんのよ なんで岬と ・・・嫌 そんなの・・変だヨ」
「いいじゃん 私となら ミミが可愛いから」
「だってさー 私のファーストキッスだよ」と、言い終わらないうちに、岬は私を抱き寄せて顔を両手で抑えるようにして、優しく唇を合わせてきた。私は、ゥーと声も出ないまま・・
柔らかかった。でも、なんてことないなーと感じていて、しばらく じーっとしていた。私、岬の身体に手を廻してしまっていたのだ。
「大丈夫だよ 親友同士だし ミミのファーストキッスはまだ生きているから」
「なにすんのよー バカ」
「ふふっ ミミの唇 やわらかい」
「岬のも・・ 優しく包まれているみたい うっ 私 なんてことを・・」
その時、私、あの部分がいつもと違ってきていることに気づいていた。そして、夏、お風呂で岬にツーとされて、あの感覚のことを思い出していた。
「いいじゃない 突然 男とするより わかったでしょ こんな感じ でも、男とするときは、舌を入れてくるかもね お互い舌をつつきあったり、吸ったりするんだよ」
「えー そーなん?」
「そーよー 愛し合うと、相手のものがむちゃくちゃほしくなるんだからー セックスだってネ」
「なんで 岬 そんなこと知ってるのー?」
「私だって 中学の時 付き合ってた子とキスぐらいはしたことあるわよ 最後まではしてないけどネ」
「だよネ 岬 もてるもんなー」
「そんなことないよー でも もう 男の子は嫌 頭ん中 ヤルことしか考えてないんだものー」
「そうかー コウもそうなんかなー」
「もう コウなんだー そのうち あの人だって、そうよー 男だもの」
「私 その時 どうするのかなー」
「まぁ どれだけ好きになってるかよネ」
だんだん、私はもう子供じゃぁ無くなっていくんだと感じていた。家に帰ってみると、あの部分がいつもと違って湿っていた。私、本当はいやらしいのかも・・。
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