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クイーンズブレイド リベリオン 最強にして最高の主人

作者:jindam3
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第六話 信念vs信仰

異端審問官シギィは戦う気満々だが、

対するアンネロッテはなぜ自分が戦わなければならないのか分からなかった。

アンネロッテ「あなたと戦う理由など私にはない。」

シギィ「あなたが異端者かどうかこの戦いで確かめますわ。

行きます!!」

鎚鉾を構えアンネロッテ向かっていく。

アンネロッテも剣を抜きシギィの鎚鉾を受け止め間合いを取る。

しかし、そんなことは関係ないと言わんばかりに

シギィはアンネロッテを追いかけさらに攻撃するが

アンネロッテはその攻撃をも受け止める。

ここまで強いとは思ってみなかったらしく、驚く

アンネロッテ「(つ・・強い!!)」













アンネロッテの奮闘ぶりを見ていた和樹たちの反応は。

和樹「中々やるな、アレインとしては、どうよ弟子の頑張りようは。」

アレイン「まだまだ甘い!五十五点!!」

アイリ「甘いという割にはちょっと高めの点数ですわね。」

アレイン「そ・・そうか・・・私としては低いと思ったんだが。」

和樹「そんなことより、あの異端審問官何かするぞ。」













シギィがジャンプして後ろに下がりながら。

鎚鉾の先から出た蒼い炎を何発かをアンネロッテに放つ。

アンネロッテは蒼い炎を剣で斬るが、足元に蒼い炎が落ち、

蒼い炎に囲まれ服の至る所が燃える。

アンネロッテ「(彼女には迷いがない・・・)」

シギィ「はぁぁぁぁぁ!!」

気合とともに炎の中から出てきたシギィは鎚鉾で突く。

これも、アンネロッテは剣で受け止める。

アンネロッテ「(これが・・これが神を信じることなのか!)」

一瞬の迷いによってできた隙をシギィは見逃さず鎚鉾をアンネロッテの腹に向ける。

すると、アンネロッテを囲んでいた蒼い炎が大爆発を起こす。

シギィが使う炎は自分が思った通りに爆発させることができるようだ。

爆発で起きた霧の中からアンネロッテが吹き飛び地面に叩きつけられる。















リーラ「くぅ・・・・」

和樹「リーラ・・大丈夫か。」

爆発によってできた衝撃で吹き飛ばされそうになるリーラを支える。

リーラ「あ・・はい、ありがとうございます///////。」

和樹「気にするな・・・・それよりもあの異端審問官強いな。

神官と聞いていたから遠距離からの攻撃が主流かと思っていたが、

接近戦もこなす、オールラウンダータイプ

ここまで強いとは予想以上だな・・・

それに対してアレインの弟子は若干迷いがあるな。」

アイリ「そうですわね・・戦いにおいて迷いと言うのは致命的ですから。」

アレイン「アンネロッテ・・どうしたお前の力はそんなものじゃないはずだ。」

出来ることなら自分が乱入して助けてやりたい。

だが、そんな真似をしたらアンネロッテの心を傷つける所か、

今後の成長に影響を与えてしまう。

表情は普段通りだが内心はかなり心配している。

和樹「心配すんなアレイン、あいつはまだ負けたとは思ってないぜ。」

こういう事には鋭い和樹はアレインの頭に手を載せる。

アレイン「和樹・・なぜ、そんなことが分かるんだ。

アンネロッテと会ったこともない・・

それどころか話をしたこともないのになぜ分かる。」

和樹「分るさ、あいつはアレインの弟子と言うのもあるが・・・・

あいつの闘志はまだ消えてない・・それどころ、激しさを増している。

勝負はこれからだと思うぜ

だから、あいつの勝利を信じて見てな。」

子供の頭を撫でるようにアレインの頭を撫でながら優しく言う。

アレイン「・・・そうだな・・私らしくもない・・私が信じてやらないでどうする・・

アンネロッテを過小評価した私に四十五点!」












評価・・・自分にもするんだと思いながらアンネロッテの方を見ると、

シギィが勝ち誇った顔で倒れているアンネロッテに近づく。

シギィ「まだ間に合いますわ、神は絶対であると誓いなさい。

ならば、神の名においてあなたを許しましょう。」

ここまでやれば自分の話に少しは耳を傾けるだろうと思い

アンネロッテを説き伏せようとする。

シギィ「さぁ・・共に神が示して下さる道を歩みましょう。」

今までの事がなかったような笑顔でアンネロッテに手を差し出す。

だが、アンネロッテはふっと笑う。

アンネロッテ「神様は絶対かも知れん・・・だが。

自分の足で歩く前に誰かにすがるのは私のやり方ではない。

たとえ前に道は見えなくても・・わが意志で一歩を踏み出す!!」

ゆっくりと立ち上がり迷いのない目でシギィを睨みつけ、剣を構える。













和樹「流石アレインの弟子だな・・と言うのは関係なしに

意志も強いし言い根性してやがる。」

ジンオウガ「(和樹・・楽しんでいる所悪いが・・・もうそろそろ・・・)」

関心しているとジンオウガが話しかける。

和樹「(もう少し見たかったんだが・・・・仕方ない・・・・)」

リオレウス「(この怒り思う存分ぶつけてやるぜ!!!)」

いい戦いの観戦を邪魔され怒り心頭になる。

リーラ・アイリ・アレインの方を見ると集中して戦いの方に目がいっていた。

三人に怪我をさせたくない和樹は気配を消して、人込みをかき分け、

外に出ると・・・そこにはなぜか・・・・

頭に青筋を浮かべたリーラ・アイリ・アレインの三人がいた。

リーラ「和樹様・・どちらに行かれるのですか?」

言うまでもなく、三人とも普段と変わらない表情で滅茶苦茶怒っているから余計怖い。

和樹「あの・・・その・・・ちょっとな・・・」

アイリ「まさか、ご主人様この村に接近してきている大量の魔物を一人で

倒すために、抜け出した・・・訳じゃございませんわよね・・」

和樹「ギクッ・・・」

アイリ「死霊の私が魔物の気配に気付かないとでも思いましたか。」

考えていることを正確にズバリと言われる。

アレイン「和樹はもう少し誰かを頼ってもいいんじゃないのか・・・・二十五点!」

リーラ「和樹様・・私達では足手まといですか・・・信用できませんか。」

不満と悲しさが混じった顔で和樹を見る

和樹「・・・俺って奴は本当に何やってんだかな。」

頼られない心苦しさを改めて知り・・・・・・・・・

和樹「皆・・・俺に力を貸してくれるか。」

リーラ「畏まりました、和樹様。」

アイリ「ご主人様のお背中は私がお守りいたしますわ。」

アレイン「たまには誰かに頼られるのも悪くないな。」

和樹「それじゃ・・・行くぜ!!」

最強のチームが魔物討伐に向かう中。
















アンネロッテとシギィの方は・・・・・

シギィ「ならば審判を下すまで・・・判決有罪火炙りを妥当といたします!!」

もうこれ以上話すことはない。

そう判断したシギィは決着をつけるため最後に攻撃にでる。

鎚鉾を上に掲げると鎚鉾に蒼い炎が纏い炎の形が鳥になる。

炎は激しさを増していく

その光景に周りの野次馬は驚くばかり。

シギィ「お覚悟!・・・いざ!!」

炎を放とうとすると素早い動きでアンネロッテがシギィに接近する。

シギィ「おのれ!!」

後ろに飛びアンネロッテから離れ鳥の形をした炎を放つ。

しかし、アンネロッテは炎を剣で切り裂く。

シギィ「馬鹿な!聖なる炎を剣で斬った!!」

アンネロッテのなせる技に驚く。

素早い動きでシギィの横をすり抜け剣を向ける。

アンネロッテ「私は私の出来る事をするのみ!

はぁぁっぁぁぁぁっぁぁぁっぁぁ!!!!!!」

裂帛の気合いが乗った攻撃でシギィを退かせる。

アンネロッテ「はぁぁぁっぁぁぁ!!!!」

気合の乗った怒涛の斬撃がシギィに襲いかかるが鎚鉾で受け止める。

シギィ「(さっきまでとはまるで違う!

神はこの者に力を与えているというのですか!)」

斬撃を鎚鉾で止めるシギィだが衝撃に耐えきれず足元が崩れ、地面に倒れ

服の所々が破ける。

これで決める!・・・とどめの一撃・・・・と思ったら。

一匹のタコがアンネロッテの背中に抱きつく。

アンネロッテ「えっ!?」

突然のことにバランスを崩し倒れる。

アンネロッテ「あ・・・ああああ・・

いや・・いや・・やめて・・駄目ぇぇぇぇぇぇ!!!

なぜか、どこからか現れたタコは素早い動きでアンネロッテの腹に移動していて

タコの触手がアンネロッテの体に巻き付いていた。

なかなか攻撃が来ないことを不思議に思ったシギィは眼を開ける。

あまりにも場違いな声色と光景に顔を赤くする。

シギィ「神よ、ご加護を感謝します・・神に祈りを。」

立ち上がり再び縋鉾を上に掲げ縋鉾に炎を纏わせ鳥の形をした炎を放とうとする。

やばい、と思ったアンネロッテは立ち上がろうとするが・・・

アンネロッテ「あ・・・・あああああああ!!!」

タコの触手が体の変な所に触れているため身動きが取れずにいた。

シギィ「異端者に裁きを!!」

縋鉾を振り下ろし、アンネロッテに鳥の形をした炎を放つが・・・

こんな状況にも関わらずアンネロッテに巻きついているタコの触手の力が強くなる。

アンネロッテ「あああああああ!!!!!」

そのせいでアンネロッテは意識しているわけではないが変な体勢になる。

シギィ「あれは!?聖なるポーズ・・運命!!??」

驚いているとアンネロッテの体と首に付いている

馬のブローチが赤く光るとシギィが放った炎が消滅する。

そして、巻き付いていたタコがようやく離れると、アンネロッテは立ち上がる。

アンネロッテ「え・・え・・・・」

状況がイマイチ分からないアンネロッテはキョトンとする。

周りをキョロキョロと見るとシギィと目が合う。

まだ戦うかと思いきや、シギィはアンネロッテに背中を向ける。

シギィ「お名前を聞いておきましょう。」

アンネロッテ「アンネロッテ・クロイツ。」

名前を聞きシギィは下がっていく。

これで終わりかと思いきやまだ肝心なことが残っていた。

村人A「た・・大変だ!!魔物の・・魔物の群れが村に近づいているぞ!!!」

この一言で周りは騒然とする。

村人B「戦える者は武器を取れ!!迎え撃つぞ!!!」

村人C「戦えないものは急いで避難しろ!!!!!」

魔物を迎え撃つ準備と住民の避難が進む。

村人D「戦いが終わったばかりで申し訳ございませんが協力してくださいませんか・・・

お願いします!!」

先程の戦いで強い事が分かっている、アンネロッテとシギィに協力を頼む。

アンネロッテ「わかりました!私でよければ!」

シギィ「神に仕える者として当然協力します。」

アンネロッテは服の上に愛用の鎧を装着。

シギィは服が戦いズタズタになったため急いで新しい服に着替えた。

準備が完了した二人は別々の道から村の外に出ようとする。
 
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