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あいつの女ということに強引にさせられて

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1-3

 お休みの水曜日、待ち合わせのスーパーの駐車場に9時に行くと、もう、社長さんは来ていた。白に赤い縦線の入ったポロシャツにベージュのスラックス。私は、GパんにTシャツで・・少し、引け目を感じてしまった。だけど、そんなものしか持っていなかったのだ。

「生憎の天気だね」と、ポチポチ振り出した雨に傘をさして、待っててくれた。

「あのー どうして 私なんかに」

「それは 仕事をちゃんとやってくれているしね 素直だし、可愛いからだよ」

「私の家 お父さんも居なくて、貧乏だから バイしなきゃなんないんですよ」

「わかっている 履歴書みたからね バイトして少しでも、お母さんを助けたいとか」

「そうなんですけどね 今は・・・妹のためにも」

 最初にバーベキューテラスに連れて行ってもらって、その後は、アドベンチャーワールドに。雨が降っていたので、外を回る時に、社長さんは、一つの傘で

「この方が 邪魔になんなくていいだろー」と、私の肩を抱き寄せて来た。私は、何にも言う事が出来なくて、されるままだったのだ。

 そーして、帰り道に

「濡れてしまったね 君の洋服を買おう」と、洋服屋さんに車をつけた。

「そんな わけには いきませんよー」と、言ったのだけど

「いいんだ 君には、可愛い恰好で居て欲しいんだ 僕の勝手だから」と、

 ノースリーブの白のシャツワンピースに綿のボレロ、ベルト付きのサンダル、バッグも揃えてくれて、私は、その場で着替えさせられていた。

「うん やっぱり 可愛いね 次の休みにも、それを着てくるんだよ」と、勝手に決められていた。

 それから、人気のない所に車を停めたかと思うと、私の肩を引き寄せて、唇を・・。私は、抵抗できなかったのだ。そのまま・・。それは、甘~いとか言うもんじゃぁ無くて、ただ物理的に・・受けていた。私の、初めての・・

「いいかー すぐりは、僕の女になれ わかったな」と、

 その時、私は言い方が怖かったので、黙ったまま頷いてしまった。

 家に帰った時、いちごは帰ってきていたけど、お母さんはまだだったので、急いで服を着替えて、サンダルも隠した。

「お姉ちゃん 可愛い洋服だね いいなぁー」

「いちご お母さんには、内緒ね バイト代入ったら いちごにも買ってあげるからね」

 お母さんに秘密事したのは、これが、最初だったのだ。
 
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