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一週間の彼女

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第3話 文化祭

 
前書き
恋人同士のふりをする連と理央。
文化祭ではドキドキしたり? 

 
今日は学校行事で一番の問題だ。
そう 文化祭。
周りに彼女がいると嘘をついてしまった僕は、親友・直人の妹の理央を彼女のかわりとして文化祭につれてくることにした。

ちなみに僕のクラスではお化け屋敷をやることになった。

自分の役は茎ワカメモンスターという。
まぁ。。姿は想像にまかせるけど、これは僕が考えたお化けだ。
ただ、無言で茎ワカメを食べているという地味な役である。

「連ー。妹つれてきた。」

「今日は。。¨彼女¨としてがんばります!」

「ありがとう。よろしくね。」

「あ…あの! 二人で校内まわりませんかっ」

「うん。そうだね。まわろっか。」

校内には人がたくさんいて、はぐれはいようにと手を繋ぐことにした。

理央の手は小さくて、強く握ったら壊れそうだった。

そうして僕たちはカフェに入った。

ケーキとか紅茶とか頼んで、お互い交換しながら食べて、
彼女のふりをしてもらっていることも忘れていた。

「僕がはらうよ。理央ちゃんにはお世話になるんだし。」

「え…そんなの悪いですよ」

「大丈夫。払わせて? 理央ちゃんへのお礼だからさ」

「ありがとうございます…^^じゃあ、次は私がおごりますからね!」

それじゃいみないぞ。

そしてカフェを出ると当たり前のように手を繋ぎ、笑いあって、
彼女ってこういうものなんだなと考える。

ようやく一日目も終わり、二日目、三日目と過ぎて行く。

気づけばもう、あと残り二日だった。

もう、お互いに慣れていて、後少しでお別れということも忘れるくらい、
僕にとってこの子といる時間は楽しいものだった。

「今日はどこ行きますか??」

「うーん。そうだなぁ……理央ちゃんが決めて!」

「じゃあ……その……」

もじもじとしている

「占いに行きませんか…?」


僕たちは薄暗い、生徒たちの作った占い店へ入っていった。

タロットとか、おみくじ、相性占いなど、様々なうらないがある

僕たちはタロットにした

ルールなんて分からないけど、生徒が教えてくれてなんとかできた

僕のほうは、金運普通…財布を拾ったら届けましょう。
友情…ときには喧嘩。素直に謝りましょう。
恋愛…あなたに想いを寄せている人がすぐ近くにいます。

……だった。

近くに…か。
僕は、なぜだか理央と占いを重ねてしまう。
ただの占いなのにな…なにやってんだ。

「理央ちゃんはどうだった??」

「や…これはっ」

「みせろww」

こちょこちょなんかして、奪い取った。

そんで、やっぱり気になる恋愛運。

両思い。

んな…。

なぜか理央は寂しそうにつぶやいた
「両思いなんて……ないですよね」

どうしよう…気まずい…?

占いから出ると……

ちょっと泣いてるぽい?
なんで?
「理央ちゃんどうしたの」

「ご…めなさい…!!」

走っていってしまった。

人がたくさんいて、理央をうしなってしまった。

教室にいる直人に理央を知らないか、聞いたけど知らないと。

「あ…お前の彼女だろ?さっき…泣きながら女子トイレに入っていった」

男だし入る訳にもいかないけど、僕はまわりの目なんか気にしないで、づかづかと入っていった。

周りの女子が「ヘンタイ!!」
とか「連くんかっこいいと思ってたのに」とか、「ぎゃーーー!!」

とか訳のわからないことをいうけど、気にしていられない。

「理央ちゃん……理央!! 出てきてよ。出てきて、話そう?」

しばらくすると、弱々しい声で「嫌だ…私、泣いたりなんかしてかっこ悪い。。こんなんじゃなかったのに」

「とりあえず出てきて」

うつむきながら個室から出てくる理央の手をひっぱり、人の少ない所へつれて行く。

「なにがあったの?」

「……。」

理央は口を開こうとしない。

「もしかして…僕がくすぐったから…?」

「……くすぐったかったんですよ……?」
「ごめん…」

理央は僕のほっぺたを引っ張る。

「いだだだ」

「仕返し。ですから」

なんだかもう、頭の中がごちゃごちゃで、僕は理央を抱きしめた。

理央は抵抗しない。

「本当は。。連さんと離れてしまうのが、さみしかったんです。。」

僕は驚いた。

「僕も…すごく楽しかったから寂しいかな」

抱きしめたまま会話が続く。

「……僕は…たぶん、理央ちゃんのことを好きになってる」

親友の妹を好きになってしまった。

たったの4日で。

たくさんドキドキさせられた。

「wwwっ私は、兄から連さんの話、聞いてたから。。ずっと会ってみたくて、やっと会えて。。」

「うん」

「デートできたみたいで嬉しかったんです」

「…ありがとう。僕も嬉しかった。」

「……連さんの…本当の彼女になりたい」

僕は返事のかわりにもっとぎゅっと力を入れた。




文化祭も終わった。

「理央、なんかニヤニヤしてたけど」

直人が不思議そうにしてるけど、
多分、しばらくは秘密にしておくと思う。


「また…、あいつに会ってやれよ」

頼まれたけど、実はもう、メアドも知っている。

「分かったよ」

いつか直人に話すときは、シスコンが直ってるときにしよう。


終わり
 
 

 
後書き
短い!
あまり良くかけませんでしたが、よろしくお願いします>< 
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