異世界から戦女神の神殺しがやって来たようですよ?
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新たな仲間
さて、ナベリウスと共に本拠地へと帰ると…………うさぎが鬼に追われていた。
「ふははははは、待つのじゃあああああっ!!!!」
「嫌ですぅうううううぅぅぅっ!! そんなの着たく有りませんっ!!」
「良いではないか、良いではないかっ!!」
そう、小さい鬼の女の子…………白夜叉がボンテージ服を持って、黒ウサギを追い回しているのだ。
「あっ! セリカ様っ、助けてくださいっ!!」
「だがことわ…………」
「パスですっ!!」
「ぬおっ!?」
黒ウサギは白夜叉を掴んでこっちへと投げて来た。俺は白夜叉を掴んで上に投げる。
「ぬぉおおおおおおっ!? 幼子を投げ飛ばすとは何事じゃっ!!」
「大丈夫だろ。仕方無いな…………」
落ちて来た白夜叉を改めて抱きとめる。お姫様抱っこという奴でだ。そして、丁寧に降ろしてやる。
「これでいいだろ」
「うむ」
しかし、早かったな。
「それで、アストライアよ、黒ウサギを貸してくれるとの事じゃが、条件はなんじゃ?」
「貴方様が原因ですかっ!!」
「条件次第だがな。それより、レティシアの行方はどうなった?」
「ペルセウスにいるようです」
「ペルセウスか…………サウザンドアイズの傘下だが…………構わないか?」
「前の者は良かったがあやつは気に食わからの、構わんぞ」
「じゃあ、仕掛けるか。白夜叉、俺が求めるギフトは透明化のギフトかそれに近い戦力だ」
ペルセウスの戦いはアレだろうからな。
「ふむ…………私が持ってるギフトではないのう。いや、一つ有るの。大分前に預かった奴なんじゃが…………構わんか。で、むろんタダではやらんぞ」
「ギフトゲームだろ? 大丈夫だ。試練はどうする?」
「これより行うなら…………選ばせてやる。何がいいのじゃ?」
「そうだな…………カードあてで行こうか」
「なんじゃと?」
「神経衰弱だ」
「ふむ」
「俺が先行でいいなら黒ウサギを一週間働きに出してやる」
「よかろう!」
「ちょっ!?」
さて、後は簡単だ神眼を使えば全て取れるので、さらに条件を追加しよう。
「土と火、風の精霊も付けてくれ」
「多すぎじゃな」
「なら、ここの倉庫に眠ってるギフトを全て賭けよう」
「ふむ…………まあ、良いじゃろう」
「こいつら…………黒ウサギの事、聞いてやがりません…………」
「「ほら、準備しろ(せよ)黒ウサギ」」
「うぅ…………分かりました!!」
黒ウサギがアニメで出て来た台を召喚してカードをシャッフルして並べて行く。
「では、俺からだな」
さっさと、神眼でめくっていく。
「ちょ、そんなギフトを持っておったのかっ!! 卑怯じゃぞっ!!」
「問題あるまい。切り札は隠しておくものだろ」
「くっ…………わしの負けじゃ。くれてやるわい」
白夜叉は軽く手を叩くと、一本の禍々しい槍が現れる。しかも、そこには半透明の銀髪少女が居た。
「この槍は呪われておってな…………持ち手たる彼女は槍の呪いにより霊体となり、また魂が槍と融合してしまっておるのじゃ。しかも、無差別に殺戮を繰り返しておっての。だから、彼女を救える可能性を考え槍ごと彼女を封印したそうじゃ。それを私が貰ったのじゃ。まあ、あとちょっとのようじゃし、使い魔にしてしまえば問題あるまいて」
「わかった。名前は?」
わかっているが、名前を聞いておく。
「リタ」
「では、リタ。お前は俺の使い魔になれ」
「分かりました」
リタと契約を行った。これでペルセウスに挑みに行けるな。先に宝玉だが…………あれは容易いだろう。実際、ナベリウスとリタが居たら簡単に取れるだろう。
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