| 携帯サイト  | 感想  | レビュー  | 縦書きで読む [PDF/明朝]版 / [PDF/ゴシック]版 | 全話表示 | 挿絵表示しない | 誤字脱字報告する | 誤字脱字報告一覧 | 

なると

作者:たなかす
しおりを利用するにはログインしてください。会員登録がまだの場合はこちらから。 ページ下へ移動
< 前ページ 次ページ > 目次
 

なると

「俺たちの担当している上忍はまだか」サスケはいった
「もう、何分もまたされてるよ」
さくらはうんざりしていた
「…」
「キモ…」さくらは横を向いていうのだった
ボロボロのオレンジの服を着た
全体的に黄色レモンの少年に嫌悪の目をしていた
髪はテカテカで異臭をはなっていた
名前はナルト、ホームレスだ
ナルトは父親に橋の下にすてられた
父親はだれであるかは
他人も知らない
ナルトは上忍をまっている間、
机の下で自慰行為をしていた
「うっ、う」
恍惚の表情で顔はげっそりしていた
ナルトは1日に100回近く
しこっていた
そうしなくては九尾のチャクラが
暴走するからだ
ドン!扉が開いて中から
白い髪の男がナルト達の前に
あらわれた
「今日からお前たちの担当になる
うちはカカシだ、よろしく」
「‼︎」
サスケは目を見開いた
「あんたがあのカカシか」
「そうだ、この俺とお前はうちはの生き残りである」
カカシはうちはでは勿論ない
親友を戦争中背後から襲い殺して
写輪眼を強奪して
父親は別の人間である
うちはの誰かだったと
吹聴してまわったのだ
こうした策謀でカカシは火影の
椅子を虎視眈々ねらっていた
「ま、自己紹介でもしようか
俺の名前はうちはカカシ
コピー忍者として
他里から恐れられている
休日は本を読んでしこってる
以上だ」
「はるのさくら、好きなのは
サスケくん、嫌いなのはナルト」
「俺はサスケェだ
俺には野望がある
ある男を闇から救いだすことだ
そのために俺は強くなる」
ある男というのはサスケの兄である
幼かったサスケは一度は
兄を恨んで復讐者ごっこをしていたが、よく歴史を勉強したら
うちはの馬鹿さ加減に気がつき
すべての真実を悟っていた
「…」
沈黙がながれて皆、ナルトをみていた
「なにかいったらどうよ」
無理もない
ナルトは言葉をあまり知らないし、
それに人前でいると緊張して
余計に喋れなくなる
ナルトの一生で他人と言葉を交わす
ことなど殆どなかった
あるのは侮辱と投擲物をあてられるだげである
「おで、なると
すきなもの…しこる…
…かぷめん…」声は枯れていた
「先生、なんでこんな害児が
私たちの班にいるんですか」
「それはナルトは貴重な
存在だからね
チャクラを練れて影分身も使える
普通の人間は俺たち忍び様に
なる資格すら得られない
それにアカデミーのみずき先生の
推薦で下忍になったんだ」
みずきはある晩
ナルトに巻物を盗むように仕向けた
報酬はナルトの大好物である
しょうゆ味のカップ麺である
ナルトは3日ほど食事にありつけずで
死にものぐるいで犯罪を遂行した
みずきはその巻物をみて印を結んだが術を使えなかった
しかし、興味本位でナルトが
真似したところ、見事成功させたのだ
みずきはその他にも印を教えた
がナルトは影分身のみ成功できた
それでもみずきはナルトの才覚を
認め、いずれ火影にもなる
存在と一目おき
今のうちにカップ麺で媚を売って
おこうと計画していた
「ふん、そんなことはどうでもいい
事前に渡されていたプリントで
演習場で戦うらしいな」
「ああ、今から向かうぞ
10分いないにこい
じゃないと昼飯は抜きだぞ」
カカシは扉を開けて忍者走りで走っていった
「あれが上忍のスピードェ…」


「ねぇ、ここで何をするのよ」
「ま、簡単だ
この鈴をとることだ
制限時間までに取れなければ下忍にはなれん」
「つまりまたアカデミー!」
「そういうことだ
鈴は二つしかないから1人は
問答無用で失格だ」
「ふん、面白い」
サスケはポキポキ手を鳴らした
サクラはナルトの耳元で
「あんた、鈴とるのあきらめな
あれはサスケ君とわ・た・し・の
も・の」低く言って
ナルトの顔面に向って唾を吐きつけた
ナルトは唾の匂いで勃起した
ナルトは木陰に隠れて自慰行為を
激しくした
「ナルトもああ見えて
切れ者だな」
猛然と襲いかかるサスケたちに
カカシは例の本を読みながらかわす
「なめやがって」
「あれは虎の印…やはり天才か」
「火遁豪火球の術」
地面をえぐるほどの火がカカシに襲いかかる
カカシはサスケの視界から消え去った
「やったか」
「下だ」
カカシは術を使い地面に潜って
ひきづりこんだ
首だけ地面に出たサスケの顔を
カカシは気絶するまで本気で蹴った
「ヒィッ」
サクラは下半身をわなわな震わせて小便を漏らした
カカシは恍惚の表情を浮かべた
カカシはそもそもこんな試験に
興味はなく
里の仲間である生意気な下忍を
殴ることを目的としていた
「そろそろ本気で行かせてもらう
写輪眼」
カカシの両目が赤くなる
カカシは幻術世界でサクラを
72時間レイプした
「うっ」
ぐったりとしたサクラ
「ここまでして気を失わないとは
サクラはやはり幻術タイプか…」
視線を木陰にむける
「何してるんだ、ナルト」
物音がしたので慌ててズボンに
物をしまいこみ
前屈みにナルトはなった
そしてクナイを手にした
「なんだその構えは…ふんっ」
前に出たナルト顔を容赦なく
アッパーした
ナルトは10メートル上方に飛んだ
「いい、ところだだのに」
ナルトはサクラの臭い唾を顔から手に塗りたくり
その匂いを嗅ぎ絶頂しそうだった
母親が何中に部屋に入ってきた
ときの嫌悪感に似た気持ちをナルトは初めて味わった
しかもオカズは最高級で臭い
サクラの唾である
ナルトは怒った
「かげぶしん」
次々にナルトの分身が増える
その数は千体におよぶ
ナルトは前屈みなりながらカカシに
襲いかかる
「ま、数が増えればいいってもんじゃないよ
その分チャクラは分散されるから」
カカシはナルトを侮っていた
が、ナルトは自慰行為で
九尾を抑制していた
それを邪魔しため赤いチャクラが
ナルトを包み込む
「あびゃー」
カカシの顔面にナルトのパンチが
当たった
「このままでは…親友である
オビトを殺し
更にもう一発、親友を作り
殺して開眼させたこの目を使うか…神威」
掃除機のように穴へ
ナルトの分身が吸い込まれる
しかし、次から次へナルトの
分身は無限に増えた
そしてカカシに前屈みで
臭い手でカカシに殴る
「ここまでか…やはり天才だったか」
天才忍者カカシは神威を使いながら
クナイを器用に操作して
ナルトをさばいていたが
限界が近づいていた
突如、分身が解かれた
1人になったナルトはふるちんで
絶頂を迎えていた
「…これは」
カカシが目にしたのは
ナルトの物についてある封印術である
ナルトの父親がここに化け物を
封印したのである
「何かが封印されていて
封印が緩みかけている」
天才忍者iq200のカカシですらわからなかった
「封印をしめることはできないか」
カカシはナルトの股間を弄ったり
したがどうにもならなかった
「せんせ、…やめろてば…よ」
涙目になりナルトはいった
「いま大事なことをしてる
我慢しろ」
「あ、っあぅあ」
ナルトはカカシの手のなかに白濁液を発射してしまった
カカシはナルトの股間が変形するまでけり続けた

ナルトは下半身丸出しで切り株に縄で縛られていた
三人はカカシの前にいた
「ま、このままじゃ
みんな下忍にはなれないよ」
「そんなぁ、こんなの不可能だよ」
「ま、今のままじゃいつまで
たっても鈴はとれない
昼からはもう少し考えて行動しろ」
サクラとサスケは弁当を食べていた
弁当をナルトに与えたら不合格だと念を押された
「グルグル」
「もぐもぐ」
「はぁ…はらしゅいたよ…」
ナルトは美味しそうなご飯を
食べる彼らをみて
涙を流した
ナルトは生まれてから
カップ麺しか食べたことがなかったのだ
弁当など高価なものは買えない
ナルトの悲壮そうな表情をみて
サスケは弁当の残りを差し出した
「…ふぇ…さすけぇ…おでにくれるてば?」
「ああ」
「何言ってるのサスケ君‼︎」
「かわいそうじゃないか‼︎」
サスケは胸がしめつけられる思いだった
サスケと同じ孤独を知る少年
少年は両親もおらず
生まれてから一人である
いつも橋の下から見える少年は
虚ろな目をして自慰行為をしている
のをサスケは知っていていつも隠れて監視していた
今では、アカデミーでの
悪友、シカマルやキバ
やチョウジと交遊して
孤独感を紛らわしている
が、家に帰ると1人で孤独になる
孤独な気持ちをサスケは知っていた
「ぐすん…ほらよ」
サスケは手をふさがった
ナルトにご飯を食べさせた
「…うまうま…ありがと…さすけぇ」生まれてはじめての唐揚げ
と生まれてはじめての好意にナルトは涙した
「サスケ君〜わたしのも〜」
サクラはニコニコと弁当を差し出した
「しゃくらちゃん、あんがとーぐすん」
弁当はこっそり鼻くそと唾を
ご飯にふりかけてあった
「てめぇらなにやっとんねん」
「あ、カカシィ」
「ヒィッ」
ナルト以外の脳裏によぎる不合格
「合格」
「⁉︎」
「どういうことだ」
「俺はお前らを試したんだよ
ただの鈴とりゲームを
天才忍者の俺が本気ですると思うか

「それは…」
「チームワークだ
忍の世界では
おきてを破る奴はクズ呼ばわり
される…仲間を大切にしない奴はそれ以上のクズだ
この試験は
俺がお前らをボコボコにして
冷静さを失わせるところから
スタートした
そしてお前らがクズだとわかったら終わっていた
里の仲間であるお前たちの
ことを信じてたよ、俺は…」
「先生、カッコイイ…」
全くの嘘である
合格は初めからカカシによって
仕組まれていた
カカシはサスケの両目が
開眼した際奪い、万華鏡写輪眼で
失われつつある目のストックに
するつもりなのである
いい人であると普段から周囲に
思わせて
犯行を皆にばれなくするためのな
サクラはまんまとひっかかったな
カカシは笑った
「じぁ、明日から任務だ
散」
「おい、ナルト立てるか」
サスケはナルトをやさしく立たせた
「あんがとー」




 
< 前ページ 次ページ > 目次
ページ上へ戻る
ツイートする
 

全て感想を見る:感想一覧