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BloodTeaHOUSE

作者:
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バイオリンを1時間弾いてから休憩しに席について、ホットミルクを飲んでると

「聞いてよ~…なんかすっごいヘンな夢見てさぁ」
「聞きたくないね」
「何でだよ!」

相変わらず漫才みたいなやりとりに笑いながら、そういえば……と、思い出した。

「わたしもすっごいヘンな夢見た!
 みんなが出てきたから、起きたときはちょっとビックリしたもん」
「お前もか?」

「うん、舞台は関西っぽくてみんな関西弁なの。
 それでんごーがおっきな企業グループのオーナーしてるの」
「既にどこから突っ込んでいいのか分かんないぞ」
「裏子はね、えっと、その企業の洋服作ってる会社……」
「アパレル部門だね」
「そうそう、そのアバレル部門の」
「暴れてどうすんねん、パやパ」
「裏子ちゃんにはピッタリなネーミングだけどね」
「ウルサイ……!」
「あ、アパレル部門の専属のモデルさんなの」
「なるほど」
「運動神経なら自信あるからな!」
「モデルにしてはエッチな体過ぎるけれどね」
「ダマレ」
「それで、飛白は兄弟で出てきたの。でも同じ顔してたよ」
「ええっ!コイツが二人も?!」
「破壊力抜群やな」
「僕の魅力がかい?」
「そんなわけなだろーが……」
「でも、片方は髪の毛も目も黒くて、お兄さんで、洋服のデザイナーで」
「ぅわっ、コイツのデザインした服をアタシが着るのかよー」
「それだけじゃないよ?裏子はその黒い飛白のお嫁さんなの」
「げげー!イヤだよこんな奴がダンナなんて!」
「色違いやから、はぐれメタル的な感じで性格ちゃうかもしれんで?」
「2Pキャラかもしれないよ?」
「わたしは裏子と仲がいいだけで、黒い飛白のことはよくわかんないけど
 2人は仲良さそうだったよ?裏子もその人といるときは、
 もっといつもより女の子に見えたしなんか楽しそうだったもん」
「それはあれだ、反転衝動ってやつだよ!」
「ほなマトモな黒飛白やな」
「……」
「弟の飛白はふつうの飛白で、同じ企業の別の会社の社長さん」
「香澄は出てこないのか?」
「わたしはふつうの方の飛白のお嫁さんだった。
 裏子と遊んだり、んごーのところに行ったり、飛白の会社に行ったりしてたんだよ」
「……コッチの飛白の方か?」
「うん」
「お前、趣味悪いぞ」
「えーっ!う、裏子だって黒い飛白のお嫁さんだったんだからいいじゃないの」
「あ、あくまでもそれは、お、お前の夢の話だろっ!」
「お嫁さん、ね…」
「お休みの日にお昼寝してる飛白の口がちょっとあいてたから、
 ついイタズラしたくなって口に指を入れてみたの。
 そしたらぱくってされて、びっくりしたら目が覚めちゃった」
「お前はどこでも変態か!」
「……それ、僕が責められること?」

怒る裏子になんか微妙な顔してる飛白。わたしの夢なんだし責められても困っちゃうよね。

 でも、きらきら星みたいに楽しくて綺麗でおもしろい夢だったな。
 
 

 
後書き
今回は少し短めにまとめてみました。元ネタは私が見た変な夢です。
夢ってどうしてああも支離滅裂なのに、見てる時は普通だと思ってしまうのでしょうか?

私は怖い夢、というか、殺人に関する夢をたまに見るのですが、イマジネーションが貧困なせいか、どうも自分は猟奇殺人犯のようだ。
とか、誰かを殺してしまったようだから、証拠隠滅のためにいろいろするといったふうに、夢の中で殺人現場に出くわしたことがありません。

ついでに空を浮かんだことはあるんですが、頑張らないと前に進まないという夢もよく見ます。そういう時ってたいてい地上には追っ手がいるんですよね。疲れて休むと高度もスピードも下がって捕まるから適度に頑張らなくちゃならないという…夢なのに理不尽です。 
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