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ドウテイ

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部屋

 
前書き
学生の頃に通過しなければならない道を踏み外すと修正するのは手間がかかるものだ。
高校・大学・専門はだれでも簡単に確実に出来るすばらしい年代だ。
男も女も求めており、時間もある。
暇な人間ほど性欲も強いものだ。
まず自分がこの年代なら一番簡単だ。

童卒とは実は超簡単だ。

まずは手近な女に声をかけ仲良くなる→家に連れて行く→適当なタイミングでやる。
これだけだ。

ここでキモなのが、自分の家(部屋)につれてくるということだ。



 

 
アパートの部屋はいつでも呼べるようにはしていた。
何度もチャレンジしたが、なかなかうまくいかなかった。

ゴムを購入し装着練習をする。

準備万端にして出かけ、一人帰宅するのが虚しい。

ある日偶然にも知ってるコと普通に昼間マックに一緒に行く。
映画の話題になり、ちょっとTUTAYA見てこうか?って感じで店内へ。

お目当の新作は人気で貸し出し中。ブルーレイはあり。
軽く、俺んちブルーレイあるから一緒に見ようか?   
え・・・って彼女。だって一緒に見るだけじゃん!。

内心心臓バコバコ。まだ早えーし大丈夫だよ。
勝手にブルーレイもってカウンターへ。
彼女どうしよう?って感じ。

完全無視。

ディスクを渡す手が震える。
貸し出し期間聞かれる。一週間即答。
デイスクにキズ?研磨機に入れる。
ふざけんな店員!コロしたくなる。
見れなくってもいいんだヨ。
Tカードと千円札出して待つ。
とにかく焦る。
早くしろよ店員。俺の人生かかってんだぞ。

怖くて彼女の方振り返れない。ようやく受け取る。
彼女何か言いたそう。
全く関係ない講義の話題とか課題どうのって話を矢継ぎ早に。
このまま駅に向かって歩いたらバイバイだな。
バスか。
待たせたらアウトだな。タクシー?いくらかかるか、わかんねえし。
タクシー引くかな。

ここで俺の人生をバスに賭けた。
頼むよ国際興業。彼女の気が変わる前に直ぐ来てくれ。
俺結構乗ってやてるじゃん。
駅と反対方向に曲がろうとしたとき、彼女にはっきりと呼び止められた。

ちょっと家はさぁ。

これ一緒に見るだけじゃん。
あっ違う映画が良かった?(そういうことでないのは俺もわかっている)
今日凄く楽しいし、一緒に見たいし・・その後何言ってるさっぱりわかんない。
舞い上がってる。

結局何で来てくれたのかはわからない。
気の利いた言葉を言ったわけでないし。
この場合、ただ映画見るだけ、が正解か。
君が好きだとか言わないと来てくれないのか。
全くわからなかった。

バス停に向かう。
ちょっと家から離れた路線のバスが信号待ちしてる。
ダッシュでバス停へ。
走れないよ!とか言われる。
手を引いて走る。
バス待っててくれた。
ギリセーフ。
国際興業様感謝してます。

すいませんと言って二人分の料金払う。
二人掛けの席の奥に彼女を押し込む。
近い。
横に直ぐ顔。
からだ密着。
いい匂い。
ミニスカだしどこ見ていいのかわからない。
汗が出る。

彼女は友達が近くだとか、駅なら何処とか話振ってくる。
何とか話途切れない。
こんなに密着して女と話すの初めて。


彼女は、俺が他の女の子を気に入っていて誘ったり、
合コンとかに行ってるの知っていたし、
彼女とは、共通の男友達と一緒にめし食ったり、
学校で話したぐらいの、そんな関係だった。

駅裏に到着。見慣れた風景だが女と歩くとこんなに違うものか。
よく行く店とかの知ってるヤツとすれ違う。
チラ見される。何という優越感。
こんな可愛い女と歩いてる俺。
手をつなぐ。
何なの?とか言われる。
危険だから。とかいう。
とにかく思考能力がない。

家汚いかも。やばいもの出しっぱなし?記憶ない。
そんなに汚くないはず。
ちょっと待っててって言って片付けようか迷う。
楽しい時間は短い。アパートに着いてしまう。

上の階のヤツが降りてきて眼が合う。
どうだ!。羨ましいだろ。

負け犬は去る。

ここで、どうでも良くなる。
かっこつけてもしょうがないし。

鍵開ける。
散らかってるけど・・みたいな感じ。
臭いかな?速攻窓開ける。

部屋7.5+K。
適当座ってね。
洗面所へ。
手と顔洗う。緊張して手汗凄い。
バストイレいっしょ。
適当に拭く。
タオル汚い、新品に取り替える。
歯磨きとかする。完全パニ。

彼女退屈そう。こんな感じのとこ住んでんだ~みたいに見回す。
速攻ブルーレイ出す。
トレイ開けると雑誌の付録エロDVDが・・。
やばい。デッキの隙間にOUT。

気付かれたか?。
気を取り直してセット。
予告とかパスせずに再生。
自慢のAVチェアをセンターに彼女座らせる。
何これ?凄い!
背中にウーハー。
耳元にツイーター 
6CH。
テレビデカ!と彼女。
場違いな目の前の42インチ。
冷蔵庫へ。
何か飲む?
爽健茶、紅茶系、コーラとか500のペット、ありったけテーブルに持ってく。
何にする?
彼女選ぶ。
使い捨てのプラのコップ。袋から出す。
パック入のロックアイスの封を切る。
手で触んないようにカップをぐりぐりして氷入れる。
ドリンク注ぐ。
ストローがない。
ちょっと待っててね。

彼女、AVチェアに居たく感激。
これ床置きのローチェアだから結構安かったんだ。
服掛けるから脱いで。
ちょっとためらって俺に。ハンガーに掛ける
いい匂い。

まずい。彼女結構胸大きい。
ブラ透けてる。上から見下ろす。

本編スタート。ちょっとうるさいかなとか言って窓閉める。
彼女の右にテーブルをスライド。
飲み物寄せる。
何か食う?ポテチ袋開けて彼女のおなかの上に。
完璧。

俺彼女の横、ちょい後ろに座る。
彼女、ちゃんと聞こえる?とか俺に気遣う。
大丈夫。

映画は結構アクションやホラーチックなドッキリとするシーンがあったが、
おれは映画より彼女の反応を見ている方が楽しかった。
キャッと声を上げたり、体をくならせたり、
俺の方を振り返って、今の見た???とか。
俺は彼女のおなかの上の袋に手を突っ込んで一緒にポテトチを食べ。
彼女の横顔をみた。
無性に喉が渇く。
コーラを1本飲み。二本目を開けた。
恋人同士ってこういう感じなんだろうな。
一時間位が過ぎ、中だるみの感じに。
ポーズボタン押す。

どうしたの?
俺:トイレ。
え?

とにかく感情がぐちゃぐちゃになる。
ほんとに苦しい。
トイレへ。
ちょっと飲み過ぎ。
大量に放水。
戻って、彼女にも行ってくれば?

彼女立ち上がろうとしてデニムのミニスカから黄色のP丸見え。
手を貸して立たせる。後姿、微妙にスカートずり上がっててやばい。
彼女帰ってくる。正面の彼女見た。
すんなりと伸びた脚。
ミニスカのしわ。
おっぱいおっきいし。

こんなエロくて可愛い女が、俺の部屋にいる現実。
もう限界。これ以上耐えられない。
彼女をベッドに座らせる。
疲れない?
大丈夫? 

俺決める。 
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