こういう科白にビビッときます! ビビッとさせてください!
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ミヒャエル・エンデの『はてしない物語』
ミヒャエル・エンデの『はてしない物語』の中で主人公の男の子が言った言葉にビビッときた。
「本を読むのなら妖精や魔法の出てくるようなお話が読みたい。どうしてなんでもありの本の中でまで現実の話をするの? そんなお話のどこがおもしろいの?」
というような科白だったと思う。
まさに我が意を得たり。
剣と魔法、怪物と英雄の出てくるファンタジー。
宇宙人、未来人、超能力者、異世界人の出てくるSF。
そういうのが好きです。
ついでに悪党がたくさん死ぬ、殺される話が大好きです。
特に現実の悪党や悪しき権力者をモデルにしたキャラクターがむごたらしく死ぬ作品を見たり読んだりするとニコニコしてしまいます。
今なら旭川のあいつらやボンクラ環境大臣を模したキャラがフルボッコされる内容のやつとかがあればニコニコが止まらないことでしょう。
昔から庶民は創作によって溜飲を下げてきた。
江戸時代末期の浮世絵師の歌川国芳は数多くの作品を世に生み出した人物であり、反骨の魂の持ち主だった。
たとえば『源頼光公館土蜘作妖怪図』という作品。平安時代の武士である源頼光と配下の四天王による土蜘蛛退治をテーマにしたものと思いきや、幕府の弾圧を風刺したものになっている。
国芳はほかにも美人画や役者絵などが禁止されたさいに動物を擬人化したキャラクターを描き「これは人ではなく動物ですがなにか?」などとそらっとぼけたりもした。
現代のエロ創作家たちの「これは幼女じゃなくてなん百年も生きている大人のエルフです」「これは人じゃないです、ケモノです」というような理屈をすでに実践していたのだ。
とうぜん幕府からは目をつけられ、なんども尋問されたり罰金を取られたりされたが、最後まで反骨をつらぬいた。
素晴らしい、立派だ。これぞ真の創作者。命がけのエンターテイナーの姿だ。
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