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『外伝:青』崩壊した世界に来たけど僕はここでもお栄ちゃんにいじめられる

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妹の前でお兄様を辱める話

 
前書き
こんにちは、クソ作者です。
ゴッホ編は終わり、こうして舞くんにはひとときの平和が訪れました。
しかし、そんな舞くんは心ここにあらずといったような状態。
ぼーっとしていることが多くなり、話しかけても時々聞こえていないような感じもします。
お皿もよく割るようになり、塩と砂糖を間違えることもざらにあります。

そんな舞くんにやれやれと呆れたお栄ちゃんは、とある策を思いつくのでした。

その策とは、
メスにして全て忘れさせてやるという何度もやったことではありますが、今夜はいつものそれとはひと味違うものなのでした。 

 
嗚呼…

ここはどこだろう。

私はゴッホ。クリュティエ・ヴァン=ゴッホ。
邪神によって混ぜ合わされて生まれた継ぎ接ぎのサーヴァント。
だけどわたしは葛城恋によって生み出された、歪んだ存在のゴッホ。

わたしは、何をしていたんだっけ?
あぁ、そうだ。

お兄様を守るため、ゴッホは単身あいつの夢の中に入り込み、自爆覚悟でめちゃくちゃにしたんだった。

しっちゃかめっちゃか、四方八方、
とにかく私の元マスターの夢の世界を塗り潰し、もう二度と夢を見れぬようにした。
これでもう、あのキモイ元マスターはお兄様の夢の世界には二度と行けなくなった。

「……」

そうして力を使い果たし、わたしはいまどこかわからない場所で漂っている。
後先考えず暴れ回ったせいで、霊基はボロボロ。
軋むたび、端から崩れていく。

どこでもない夢の狭間を漂い、わたしは死を待つ。
でも、怖くない。嫌じゃない。
こうして最期にお兄様の役に立てたのだから。

お兄様が平和に暮らせるのなら、それでいい。
わたしはここでクラゲのように悠々と漂い、朽ち果てるのを待つ。

「……」


でも、
願わくば


「お兄様…。」

わたしの全てを肯定し、わたしを許したあの人と、
一緒に暮らしたかった。
















……


………?


あれは?何…?

きん、ぎょ…?

「……!…!!」

青く揺らめく何かが、私に叫んでいる。
よく見ればふたつの影。ぼやける視界の中、そのふたつの影が私に向かって手を伸ばしているのが見えた。

役に立てた、
もう死んでもいい。
そう思っていたけど、

「…。」

私は無意識に、2人の手を掴んでいた。








「……。」
「おーーーい。」
「……。」
「おーーーーい!」
「えっ、あっ、なに!?」

あれから数日後。
僕達はいつも通りの日々を過ごしている。

とはいえなかった。

「またぼーっとしてら…。にしてもちょいと最近多すぎやしないかい?」
「あぁ、ごめん。ずっと呼んでた?」

僕の心には、ぽっかり穴が空いていた。
虚無感…って言うのかな?ともかくそんな感じ。
ぼーっとしていることが多くなったし、心ここに在らずといった感じだナとお栄ちゃんに怒られてしまった。

あと、それだけじゃない。

「みんなー!おむすび出来たよー!」


ユゥユゥ、アビーも遊びに来ているので僕は大量のおむすびを握った。

「お栄ちゃんもそろそろ休憩したら?」
「あぁ、そうしようか。」

絵を描く仕事をメインとするお栄ちゃんは片手間に食べられるものがいい。
だからこうしておむすびを握ったのだけど…。

「ぺっ!なんだいこりゃあ!?」

一口かじったお栄ちゃんがすぐに吐き出す。

「お、お栄ちゃん!?」
「マイマイ…このおにぎりすごく甘いよ…?」
「えっ?」

お栄ちゃんが吐き出したのはおむすびが甘かったからだ。

「マイ…まぁたやらかしたナ?」
「…ごめん。」

どうやら塩と砂糖を間違えてしまったらしい。
お栄ちゃんの言うまたやらかしたとは、前回も似たような失敗をしたことがあるからだ。
肉じゃがが塩辛くなったり、魚の塩焼きが砂糖焼きになっちゃったり、

1度や2度じゃない。
最近の僕は、こういったミスの頻度がどんどん増えていた。


で、


「……マイ。」

お栄ちゃんはついに解決策を考えてきた。

「?」
「仕事、今日は休んだらどうだい?」

僕に仕事を休めることをすすめてくるお栄ちゃん。

「い、いやでも。」
「疲れてるんだ。休んだ方がいい。いや休め。絶対だ。」

訂正。
休めと命令された。

「でもなんで…?」
「最近お前さんのやらかしが目に余るからだ。」
「あ、」

ぐぅの音も出ない。

「ごっほ、だろ?」
「……うん。」

僕がこうなってしまった原因、
お栄ちゃんはすぐにそれを当て、僕はこくりと頷いた。

「何か…別の方法があったんじゃないかなって。僕がもう少しなにか出来ていれば…ゴッホちゃんは自分の命を削ってまであんなことする必要は、なかったんじゃないかって…。」
「……」
「僕の…せいなんじゃないか…」

僕のせいなんじゃないかって。
そう言おうとした瞬間、お栄ちゃんの人差し指が唇にあてがわれる。

「そういうことを言うのはやめろ。ごっほ殿は、自分に出来ることをした。あいつはマイの為に死ぬ気で頑張った。大事な人のお前さんを守るためにナ。
それで自分を責めるのはおかしい話だ。」
「でも…」
「でもも何もねぇ。」

そうしてお栄ちゃんは今度は僕の顎を持ち、くいと上げさせる。

「辛いだろうナ。だから、今夜おれが忘れさせる。」
「……。」
「メスにして、徹底的に犯して、おれのことしか考えられないようにする。」
「……。」
「分かったら〝はい〟だ。」
「……は、はい…。」


そう約束され、時が過ぎていく…




「ははーん、あんな悲しそうな顔してたわりに、随分とやる気じゃないか♡」

夜。
寝室でお栄ちゃんを待っていると、思ったよりも早く来た。
薄暗い部屋、ベッドに腰掛ける僕。
すぐにやれるようにと服は着てない。
キャミソールは着用してるけど

「そんなすっけすけのきゃみそおる、いつ買ったんだい?」

着てはいるけど、まるで下着の意味をなさないキャミソール。
欲情を煽る為だけに作られたであろう、透ける素材で作られたそれは効果てきめんであった。
だって、

「ほら、そんなすけべなマイを見てこっちはもう準備万端サァ♡」

帯を解き、着物をはだけさせるお栄ちゃん。
露になった股からは、血管の浮き出た剛直がびくびく脈打ちながら屹立していた。

見るだけで下腹部がきゅんきゅんする。
アナルが疼いて、背中がゾクゾクしてくる。
あぁ、僕はこれからアレにめちゃくちゃにされて、本当にメスにされるんだ。
そう期待を込め、まずはお栄ちゃんの前でしゃがみ込んで咥えこもうとしたその時。

「ちょいと待ちナ。」

お栄ちゃんが待ったをかける。
次の瞬間、視界が真っ暗に。

「…?」
「いつもと趣向を変えようと思ってナ。目隠しされて、誰かに見られながらやるってのも乙なモンだろう?」
「だれかに…?」

視界を奪われた直後、何やらガタゴトと音がする。
人の気配…もしかして…誰かってアビー?ユゥユゥ?
それともその両方?
知らない誰かなんてことはないだろう。

「ようし、準備できた。」

お栄ちゃんの声。
それから、何も見えない僕のほっぺに、ぺちんと熱いものが当たる。
間違いない。お栄ちゃんのふたなりおちんちんだ。

「しゃぶれ。」

お栄ちゃんはその一言だけ言い、あとは黙る。
僕もまた何も言うことなく、それにしゃぶりついた。

「はむ…ん、んっ。」
「お前さんをメスにするおちんちん様だ。丁寧に舐めとくれヨ♡」
「ふぁい…。」

口の中に広がる雄の匂い。
苦しさを覚えるもそれすら気持ちよくなってくる。
次第にどんどん根元まで加えるようになり、喉奥で締め付けたり、裏筋やカリ首を丁寧に舐め上げたりすると時々お栄ちゃんは撫でてくれる。
そうしていると、

「言え。」
「…?」
「今自分がどうしてるのか、言葉で説明しろ。」

お栄ちゃんからの命令。
なるほど、見ている人に僕がどんな人か説明しろということだろう。
それは、すっごく恥ずかしいことだ。
けど、その恥ずかしさすら気持ちいい。

「ぼ、ぼくは…お栄ちゃんのおちんちん舐めて、勃起してるメス犬です…。」
「そうだナ。こんなとこ誰かさんに見られたら、人生終わっちまうナァ?」
「…うん。それで、誰かに見られてるって思うと、もっと反応して、興奮しちゃう、人として本当にダメな…変態です。」
「あぁ、これじゃカッコイイお兄様が台無しサ。」

と、ここでお栄ちゃんの言ったことが引っかかった。

かっこいいお兄様…?
確かに僕は以前、ゴッホちゃんのお兄様であり、かっこよく見せたいと考えたこともある。
あの子は、そうだ。最期まで僕をカッコよくて頼りがいのある優しいお兄様だと思っててくれた。

もしここでゴッホちゃんが今の僕を見たのであれば、間違いなく卒倒ものだろう。

そうしていると、お栄ちゃんは僕の後ろに回り込む。

「…ケツ出せ。」
「…。」

言われるがまま、立ち上がって僕はお栄ちゃんにお尻を向ける。

「期待してんのかい?すけべな縦割れあなるがヒクついてるヨ?」
「……。」

期待してない、なんて言ったら嘘になっちゃう。

「何とか言え、ヨっ!」
「!!」

そうして準備も無しにふたなりおちんちんが挿入される。
入れる前にローションを塗り込んでいたんだろう。
それはすんなりと入り込み、僕の前立腺を強引に押し潰した。

「あっ、がっ♡おお、おおお…んっ♡♡♡」
「マイのだぁいすきなめすいきすいっち♡ごりごり押してメスにしてやるからナ♡覚悟しとけよ淫乱メスマゾ犬♡」

腰をがっちり掴み、何度も何度も打ち付けてくる。
お栄ちゃんだからこそ分かる、こうされたら気持ちいいとか、ここをやられるとトびそうになるとか、そういったところを徹底的に責められる。

「あああっ、だ、だめっ♡」
「何がダメなんだい?こうされんの、だぁいすきだ、ろぉっ!?」
「ーーーーーーっ♡♡♡♡♡」


メスにされる。

お栄ちゃんが宣言した通り、僕は本当にメスにされる。

「今どうだい?ちゃあんと事細かに説明してみろ。」
「しゅきっ♡ぼくこれらいしゅきっ♡♡♡かりくびがとおるたびっ、めすいきすいっちおしつぶされるの、きぼぢいいよぉっ♡♡」
「ははっ、そうかいそうかい。」

ぱんっ、ぱんっ、肉のぶつかる音。
そうしているうちに、目隠しの結びが甘かったのだろうか、突くたびにそれがずり落ちてきた。

「はっ、はぁっ♡あぁっ♡えへ、えへへっ♡♡」

目隠しは完全に意味をなさなくなり、僕の視界が戻ってくる。

しかしここで、

「あ、あぁ………

……え?」

僕は固まった。

視線の先にいたのは、やはりアビーとユゥユゥ。
にんまりとした笑みを浮かべて快感によがる僕を楽しそうに見ている。
そこまではいい。
ただ、その二人の間にもう一人いた。

「むぐ…む!んんーっ!!」
「ゴッホ…ちゃん……?」

動けぬよう椅子に縛りつけられ、視線をそらせないよう2人に顔を押さえつけられ、口にはギャグボールをかまされていたゴッホちゃんがいたのだ。

「…!!」
「どうだい?感動の再会サァ♡」

あられも無い姿。
つまり僕はそんな姿を最初から見られていた?

いや、待って欲しい。
そうだ、きっとこれはタチの悪いイタズラだ。
ゴッホちゃんはもういない。
これはきっと誰かのサーヴァントであるゴッホちゃんに協力をお願いしてやってもらってるんだ。
そうに違いない。

と、気持ちよすぎて思考が回らず、滅茶苦茶なことを考えて納得しようとしている僕。
しかし、

「はい、喋っていいわよ。」

アビーがギャグボールを外す。
ぜーぜーと荒い呼吸をする誰かのゴッホちゃん。

が、

「舞様…。」
「…。」
「お楽しみのところ、お久しぶりです…ゴッホです…。」

お久しぶりです?
じゃあ……
この子は……

「あぁっ♡」

急にお栄ちゃんに持ち上げられる。
足を掴まれ、逆駅弁の体勢にさせられると、そのまま行為を続行された。

「まっ、まってまってまって!!」
「ごっほ殿に見られた。そうわかった瞬間淫乱アナルがきゅう、ときつく締まったヨ?まさか見られて興奮してんのかい?」
「し、してない!してなあっ、くぅっ♡♡♡」

と、ゴッホちゃんの前で無理矢理やられる。

「この体勢だとあれだなァ?マイの恥ずかしいとこ、可愛い可愛い妹さんにぜーんぶ見られちまってるぞ?」
「や、やだぁっ♡みないで!!!」

見ないで欲しい、見られたくない。
突くたびに揺れて、我慢汁をこぼすおちんちんも。
お栄ちゃんのものをのみこんで、なぜか意思に反して締め付けて離さないアナルも。
ピンとかたくなった乳首も、快楽に蕩ける顔も、
見ないでとそうお願いしたけど、ゴッホちゃんは

「……。」

目を逸らしてくれない。
目を瞑ってくれない。

「ほら、見て、あれがあなたがかっこいいと思ってたお兄さんの本当の姿。とっても情けない声で鳴くでしょ?」

2人が顔を押さえつけるのをやめたとしても、ゴッホちゃんは目を離さなかった。

「マイマイはね、ホントはああいう子なの。男なのにおちんちん大好きで、いじめられて女の子みたいにあんあん喘ぐの。」

「……」

ゴッホちゃんは言葉を失っていた。

「やだぁっ♡ぼく…かっこいいおにいさんでいたかったのにぃっ♡♡♡」
「その割には嬉しそうじゃないか?ん?」
「ち、ちがうもんっ♡♡ぼく、そんなんじゃ…っ♡」

と、肉棒がいちばん深く突き刺さる

「おお"っ!?」

ところてんしてしまい、思わず漏れる精液。
勢いよく出てきたそれは思いのほか飛び、

「…っ。」

ゴッホちゃんの顔にかかってしまった。

「あっ、あああああっ♡ゴッホちゃんごめんなさい♡♡」

「あーあ♡大事な妹を精液で汚すなんて、最っ低なお兄様ね♡」


ちがう、ちがう、
そんなんじゃない。
そもそもこれは、何?
メスにして忘れさせてやると言われされるがままにしていたら、忘れさせる対象が目の前にいた?

なんで、どうして?
どうしてゴッホちゃんがいるの?
嬉しいけど、今状況が状況なので上手く考えられない。
感動してるし、嬉しいし、気持ちいいし、いじめられたいし、
色んな感情が頭の中でゴチャゴチャして、僕自身大混乱している。
これは何?本当に分からない。

そして、

「お、おえい、ちゃんっ♡」
「ん?」
「おねがい…はなれてよぉっ♡このままじゃまたゴッホちゃんに…っ♡」

絶頂が近い。
今は腰に力を入れて我慢してるけど、少しでも力を抜けばまた射精してしまう。
そして、お栄ちゃんは今ゴッホちゃんの目の前で逆駅弁の体勢で僕を犯している。
このままイッてしまったら、盛大にゴッホちゃんに精液をかけてしまうことになる。
それだけはダメだ。最低も最低。お兄様失格だ。

だがしかし、

「ホー、そうかい……


じゃあブチまけろ♡」
「…ふぇ?」

思い切り突かれる。
僕の全体重がふたなりおちんちんに乗っかって奥の奥まで突き刺さる。

蹂躙される性感帯。前立腺は思い切り押され、僕の脆い理性はあっという間に崩れ去ってしまう。

「だ、だめっ♡だめだめだめえええぇぇぇぇぇっ♡♡♡」

意思に反して、ところてん射精をする僕。
びゅーびゅーと出ていく精液は、正面にいるゴッホちゃんにこれでもかとかかる。

あぁ、汚してしまった。
大事な妹に、なんてことをしてしまったんだ、僕は。
でも、

「あっ♡あ"あ"っ♡おっ♡」

背徳感が、ゾクゾクと背中を駆け抜けてまた出てしまう。
こんなのいけないことなのに、僕は…。

「ほらヨ。」
「んぎ、ぃっ!?」

床におろし、お栄ちゃんが僕のアナルから強引に引き抜く。
その際にまた前立腺が押し潰され、漏らすように射精してしまう。
気持ちいいがここでふと我に返り、汚してしまったゴッホちゃんを思い出す。
産まれたての子鹿のように手足をガクガクさせながら立ち上がり、僕はおぼつかない足取りで

「ゴッホちゃん…!」

彼女の所へと向かう。

「ごめん…ごめんね…!こんなことして…!」


まずは拘束を解いてあげる。
椅子に固定された足、手を自由にしてあげ、その次は顔や体にかかった精液の掃除だ。
タオルなどの類は無い。
なのでシーツで顔を拭いて精液をとってあげる。

取ってあげようとしたが…

「い、いえ…。」
「ゴッホちゃん?」
「舞様のモノなら、ゴッホ、喜んでいただきます。」
「え…?」

なんと口周りについた精液を舐め、そういった。
さらにそれだけでは飽き足らず、自由になった手で付いた精液をすくいとって味わうように舐め尽くす。

「んちゅ…おいしいですね…あのキモいマスターのものより、断然。」
「だ、ダメ!!今すぐ吐き出して!!」

妹にこんな事させられない。
ゴッホちゃんの肩を揺すって吐き出すよう促すも彼女は言うことを聞いてくれない。
しかし、

「霊基描替、できるだろ?」

後ろにいたお栄ちゃんが、そうつぶやく。

「そ、そんなの今関係ないよ!それよりお栄ちゃん!どうしてここにゴッホちゃんが!?」
「アビーとユゥユゥが探し回って連れてきた。」
「えぇ!?」

探してきた?

「そう、大変だったんだよ?あたし達があと少しでも見つけるのが遅れていれば、ゴッホちゃん死んじゃってたかもなんだから。」
「え、え…?」

探してきてくれた?
ゴッホちゃんを?

「仕上げはお兄様のお前さんがやれ。ごっほ殿の霊基はボロボロで、捨てられたとはいえあいつのサーヴァントとしての証が残ってる。」
「…!」

つまり、

「僕の…霊基描替…!」
「そ。お前さんのそれでごっほ殿を治して、ついでにますたあの権利を塗り潰して上書きしてやれ。」

僕のこの力でゴッホちゃんを治して、あいつから奪う。
僕で、ゴッホちゃんを自由にする。

「わ、分かった!!」

机の上に置いてあるペンを取ろうと手を伸ばす。
が、

「おい待て。」

お栄ちゃんに手首を捕まれ止められた。

「え、なんで…?」
「手っ取り早い方法があるだろ?なんで今マイは素っ裸なんだい?」
「そ、そんなの…」

ついさっきまでヤッていたわけだし、
そう言おうとした瞬間…

「飲め。」

口の中に何か錠剤みたいなものを押し込まれる。

「まぁ、妹だから犯したかねぇって抵抗はあると思ったヨ。んまぁそのための薬だ。」

「な、なんで…!?」

薬の効果はすぐに現れる。
バキバキに勃起しておさまらないそれ。
理性は削れ、目の前のものを犯したくて仕方なくなる。

「あ、ああっ…あ…っ!!」
「どんな屈強な精神を持つ人でもたちまち獣になる媚薬らしい。あ、いっけね。これさあばんと用じゃないか。」

最後にとんでもないミスが聞こえたけど、もう関係ない。

「は、はぁっ、はぁっ…!」
「ま、舞様…?」

ゴッホちゃんに詰め寄る。
顔についた精液、夢中で舐めとる仕草。
それが、そこはかとなく欲情をかき立ててたまらなくなる。

「!!」

椅子から抱き上げ、乱暴にベッドに投げる。
それから覆いかぶさり、彼女の服を強引にはぎ取った。

「舞様…、ら、乱暴にされるのは確かに大好きではありますが、ただ心の準備というものがありまして…い、いえ!舞様と行為を致すのは大歓迎です!嫌という訳ではなくただもう少し手順を…」

何か言ってる。
けど、僕は無遠慮にゴッホちゃんの秘部に思い切り挿入した。

「あ、あうっ…!?」

濡れてもいないそこに、規格外のモノがずぶずぶと侵入する。
小さな身体のゴッホちゃんに、僕のモノはあまりにも大き過ぎた。

「あ、が…かはっ…っ♡」

お腹がボコっと膨れ上がり、明らかに無理な挿入をしているのが分かる。
でも…

「まい…さま。」
「…ふー、ふーっ!」

ゴッホちゃんは満面の笑みを浮かべ、

「使ってください。遠慮なく。そして、ゴッホを自由にしてください。」
「!!」

理性を繋ぎとめていた最後の鎖が砕け散る。
ああ、そっか。
これはただ欲望のままにゴッホちゃんを犯すんじゃない。

救うためだ。
僕の霊基描替で上書きして、あいつのサーヴァントっていつ情報を全て塗り潰してやる。
自由にしてやる。
あの時助けてと言われて助けてあげられなかった分、
今度こそ僕は、ゴッホちゃんを救うんだ。
そんな大義名分を手に入れ、僕は欲望のままに犯し尽くす。

「え、えぇ……。」
「あれ…大丈夫?ゴッホさん壊れたりしない?」
「さあばんとなんだしそこのところは頑丈だろ。ささ、早いとここの部屋から出ねぇとおれたちも気絶するまで犯されちまうヨ?」

そう言って部屋から出ていく3人。
何を言ってのか細かくは聞こえなかったけど、きっと気を使って兄妹2人きりにさせてくれたんだろう。

「あ、あえっ♡ま"…ま"いさまっ…♡」

腕の中には無遠慮に突かれて意識が飛びそうなのに、また強引に戻され気絶しようにもできないゴッホちゃんの姿が。

「ぐるじい…ですっ♡このままだとゴッホ…こわれ…そうですっ♡」

痛い?苦しい?壊れそう?
そんなわけないじゃない。
じゃあだったら何で、
そんな嬉しそうな顔しているの?

「まい、さま…っ。」

小さくて細い身体、
そんな華奢な身体を剛直が貫いて、ゴッホちゃんはとても気持ちよさそうだ。

痛いのが好き。そう言ってたよね。
じゃあもっと頑張らないと。

もっと、
もっと、
沢山頑張らないと…。






それから、僕は鳥の鳴き声で目を覚ました。


「ん…んんぅ。」

うんと伸びをして布団をどけると、服は一切着ていない。
そうだ、昨日はお栄ちゃんにメスにしてやると言われて犯されたんだ。

いや、待って欲しい。
なにか大事なことを忘れている気がする。
なんだったろうか?

「…!?」

しかし、隣に目をやって僕はすぐに思い出す。

「ひゅー、ひゅー、」
「ゴッホちゃん!?」

息をする音が聞こえて目を向けると、そこには乾いた精液で体を汚し、仰向けで倒れているゴッホちゃんの姿が。
そうだ、思い出した。

サプライズでゴッホちゃんが来て、それからお栄ちゃんに変な薬飲まされて…それから…!

「まいさま…おはよう、ございます。」

こちらの視線に気付き、ゆっくり目を開けて挨拶するゴッホちゃん。

「このままの姿勢で、申し訳、ありません。何せ昨日は野獣と化した舞様に道具のように扱われ、穴という穴を犯し尽くされ足腰が全然立たなくて…。」
「……。」
「い、いえ…別に嫌だったとかではないのです。ゴッホは、乱暴されるのも痛いのも大好きです。むしろもっとやってくれて全然ウェルカムと言いますか…その…」
「ゴッホちゃん!!うわああああああああ!!!!」

今更、会えた感動がどっと押し寄せてきた。

「生きてたんだね!またこうして会えたんだね!」

抱き上げ、ギュッと、抱きしめる。
この感覚、確かにゴッホちゃんだ。

「舞様…痛いです。離してください。」
「離さない!!もう絶対!勝手にどこかに行かないよう二度と離さないから…!」
「……。」

彼女との繋がりを感じる。
なんとも言えない親近感が心を満たして、あったかくなる。

そうして彼女も力無く腕を回し、僕を抱きしめ返す。

「はい、やっぱり離さなくていいです。…この痛みも心地よいものですし。」

そうして無言で抱きしめあって少し遅れた感動の再会を分かち合う。
すると、

「舞様。」
「うん?」
「お願いしても、いいでしょうか?」

妹のおねがいだ。
僕はなんだって聞いてあげる。

「なぁに?」
「ゴッホはこうして、葛城恋から解き放たれ自由になりました。」
「うん。」
「だから…その…また…。」
「?」

ゆっくり顔を上げ、ゴッホちゃんは恥ずかしそうに言った。

「また〝お兄様〟と、呼んでもよろしいでしょうか?」

その問いに対して僕の答えは即答だ。

「いいよ。好きなだけ呼んで。僕は君のお兄さんなんだから。」
「えへへ…そうですね、そうでしたね、お兄様…。」

そうしてまたしばらく抱きしめ合って互いの温もりを感じ合う。
時間の経過など気にもせず、扉が少し開いて向こうから3人が見ていることなんて気付きもせず、
ただただ、お互いにこうしてまた兄妹になれた嬉しさを分かちあった。







 
 

 
後書き
かいせつ

⚫舞くんの霊基描替
舞くんもまた、兄と同じようにサーヴァントの霊基を描き換えることができます。
使用するのは専ら強化や霊基修復の為で、ペンで対象をなぞったり、さらには黄衣の王形態では見ただけで描き替えることもできます。
当然、兄と同じように対象の体内に精液を流し込んで描き替えることも可能。
しかしその場合、兄のものよりずっと強力であり、ゴッホちゃんのマスター権を塗り潰して無かったことにすることも造作もないと言った感じ。
本人はこれを兄と同じやり方だとしてあまり気に入っておらず、使用したのはゴッホに対しての今回と昔居た世界で兄によって奪われ、霊基をボロボロにされたお栄ちゃんを修復するための計二回のみ。

次回もエロだよ!!
ただ葛城恋に精神的に痛い目にあってもらう話だよ!!
おたのしみにね!!!! 
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