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私が好きになった人は・・だった そして、親友の女の子とも・・

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 それから、私は期末考査が迫っていたし、やっと夏休みに入って、岬と夏期講習に出ていた。コウとは電話とかラインで連絡はしていたけど、向こうは試験もあるし、合宿とか学生選手権とかの大会があるとかで、なかなか会える機会がなかった。

「ねぇ もうずーと会えてないんだよー 寂しいよー 今度 いつ会えるのー?」

「うーん 大会が終わって、次の大会の関甲越まで少し、間空くかなー お盆辺り」

「えー まだ 先ヤン! 会いたいよー」

「だって 夜はダメなんだろー 仕方ないよ」

「うーん 親が厳しいからなー 両親が居なくっても、弟が見張っているから・・」

「まぁ 我慢しろよ 僕だって ミミの柔らかな身体 恋しいよ」

「やだー そんなのー ・・・私も 抱きしめてほしい」

「お盆には、一回 実家に顔を出そうと思ってたけど まぁ 9月になってもいいかー ミミと会うよ」

「ウン 楽しみに 数えてるネ」

 塾で岬に会った時も、「会ってるの」って聞かれたけど、「うぅんー」と、返事するしかなかった。岬には、まだ、コウとキスを交わしたことは言ってなかったのだ。

「なんだか、その調子だと 先行き危ないネ」

「そんなことないもん ミミのこと好きだってちゃんと言ってくれたモン」

「あーぁ そうですかー 今時 中学生だって、付き合ってればキスぐらいはしてるよー そんな 固かったら・・ほかの女の子に取られちゃうからー」

「また そんな 心配するようなこと言って・・ 不安になるじゃぁない」

「不安になるくらいだったら さっさと 済ませて ハンコもらっときなさいよ アカサみたいに」

「なによ そんな簡単に・・ミミは男の人 初めて好きになったのよ」

「だからよ ミミだって 魔がさして他の男と・・って そんなことになったら、後悔するでしょ」

「私は そんなふしだらなことしません お嬢様だからー イヒッ」

「ふっ お嬢様って 子供ってことじゃないのよ」

「岬! ミミのこと 子供ってバカにしてるでしょ 岬だって男嫌いなくせにー」

「ちがうわー 私は ミミのことが好きなだけ ねぇ また キスの練習する?」

「また 変な風に話を持っていくぅー」と、言いながらも、岬とだったら、別にいいかなーって考えていた。   
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