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私が好きになった人は・・だった そして、親友の女の子とも・・

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5-9

 次の週は、私は、2日間のお休みを貰って家に帰ってきた。時々は、帰ってきなさいよと、お母さんから釘を刺されていたのだ。

 午後からコウのとこを出たので、帰りついた時は夕方になっていて、碧しか居なかって、リビングでうたた寝していて、ねぼけ顔で

「ミィ姉かー お久しぶりでごんす」

「ごんすじゃぁないわよ お暇そうですね」

「暇じゃぁないよ 午前中はびっしりクラブやってきたよ 勉強もさっき終えたばっかー」

「そう 朝は 灯ちゃんと走ってるんでしょうね」

「あぁ まぁな あいつ 速くなったチャ」

「そう ちゃんとやってるんだぁー」

「なりゆきだよー あっ そうだ 岬ちゃんがね お弁当屋さんでバイトしてるって 午前中だけらしいけど」

「そう 時間あるもんね もったいないよ」

「ミィ姉に会いたがってるってサ 連絡とってる?」

「うーん 最近 無いかなー お母さん 帰り 何時頃?」

「もう直ぐカナ 買い物してくるって言ってたけど 手巻き寿司するってたがす」

「あのさー その 時々・・ 変な言い方 やめてよー」

「んちゃ」

 私は、傍にあったクッションを投げつけて、着替えにいった。部屋に入ると窓が開いていて

「碧ぃー なんで 私の部屋 窓 開いているのよー」と、階段の上から叫ぶと、顔を出して

「だってよ お母さんに言われてんだぁー 空気入れ替えだってがす」

「う・・・ あんた 余計なとこ見ないでしょうネ」

「なに その 余計なとこって? なんだす?」

「いいのよ なんでもない」私は、あの下着を見られたら大変だと思っていた。でも、タオルで包んで奥のほうにしまってあるから大丈夫のはずと思っていたのだが。

 お母さんが、帰ってきて、私を見るとハグしてきて

「美海ちゃぁん 元気だった? ちゃんと食べている?」

「うん いつも おいしいよ 向こうのお母さんにも、お料理 教えてもらいながらネ」

「おかあさん?」

「えーと だって 下宿みたいなもんだから・・ お母さんって呼んでる」

「そう なんか だいじな娘を取られたような気分だわ」

「考えすぎよー 私は、まだ お母さんの娘です」

「まだ???」

「あっ 今日 手巻き寿司なんだって? 早く、準備ネ 手伝うからさー」

 そして、お父さんも帰ってきて、久しぶりに家族が揃っての夕食だった。

「やっぱり 美海がいないと 寂しくてな 碧も無口になってしまって お通夜みたいなんじゃ」

「お父さん お通夜なんて・・」と、お母さんもなんか言いたかったのか、でも、お父さんにビールを継いでいた。あっ お母さん 私 継いであげたかったのに・・。だから、マグロとキュウリを巻いて、お父さんの前に置いて点数を稼いでいたのだ。お父さんは、満足そうに私の顔を見て、微笑んで口に入れてくれていたのだ。  
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