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私が好きになった人は・・だった そして、親友の女の子とも・・

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第3章
  3-1

 2学期の始業式の日。終わったら、コウが一日中、居ると言うので、久しぶりなのだ。行こうと決めていたが、紗英が

「ねぇ 駅前にケーキ屋さん出来たんだよ みんなで行こうよー 生チーズケーキおいしいんだってー」

「そうだね 皆で会うのって、久しぶりだもんネ」と、岬が私の顔を見ながら・・

「う うん だよねー」と、私は、断れなかった。

 お店に入ると、うちの学校の子のグループも居た。確かに、ケーキはおいしかったんだけど、コウにラインしておいたものの、私は早く切り上げてーと思っていたのだ。

「ねぇ アカサ 京都 どうだったのー?」と、岬が長くなるような話題を持ち出していた。

「うん 楽しかったよー やっぱり、京都っていいわぁー 落ち着いていて 私ネ 嵐山に泊ったの 夕方 川沿いを散歩してネ きれいだったわー」

「そりゃーそうよね 大切な人と一緒だもんネ」

「みんな 内緒にしててネ この仲間だけの秘密なんだからー でも、私 絶対に京大に行く 女の子の大切なもの捧げたんだから」と、アカサは小さい声で言ってたんだけど

「わぁー 言うのおー アカサ」と、岬は大きな声を出して

「ちょっとー 岬ぃー 声が大きい 内緒だってのーにー」

 そんな話をしていると、もう、お昼を回っていた。お店を出て、私は、皆にはわからないようにと、駅に向かって電車に乗っていた。

 コウの部屋のドァーを叩くと、又、コウが上半身裸で、しかも、トランクス1枚。

「なんなのー それー」と、言いながら、私はコウに抱きついて、キスをせがんでいった。裸のコウは初めてなのかも知れない。

「だって 会いたかったんだものー」

「そんなに 会ってなかったカナー」

「コウはそうなんだろうけど 私には1日 会わないと 長いの!」と、ちょっとスネてみた。

「ねぇ お昼ご飯食べた?」

「あぁ カップ麺にサンマの缶詰乗っけて」

「ん まぁー 朝は?」

「苺にコンデンスミルク それとフランスパンかな」

「ん ちょっと ましかな」

「実家から苺 いっぱい貰って来たんだよ そうだ ミミも帰り持って行けよ」

「私 いいわよ そんなの なんて言うのー お母さんに」

「そのまんま 私の彼氏に貰いましたって、言えばー」

「やめてよー そんなの 大騒ぎになるよー」

 コウは私を抱きしめてくれて「今日は 脱いでくれないのかい?」と

「あっ ダメ 今日 そんなつもりしてきてないからー」私は、確かに会いたいと思ってただけだから・・

「でも 見せてくれないか」

「うーん 笑わないでよ」と、隅に行って、私は制服のベストとスカートを脱いで、ブラウスと・・・思い切ってスパッツも。今日は、サンリオのメロディちゃんの絵の描いたショーツだったから、ためらっていたのだ。

「だからー 笑わないでよー 子供みたいだって」

「あっ そうかー いや それも可愛いんじゃぁないかー ミミらしくって」

「なによー 私 子供ぽいってこと?」

「違うよ なに穿いてても似合うってことだよ おいでよー」と、私をベッドに誘ってきていた。

 私は、もう舌を絡ませるのにも慣れていた。とっても甘いキスに思えていた。そして、彼のものが時々あの部分に触れてくるのを感じてしまって、なんだか今まで経験したことのないような感覚でうずいてきているのがわかった。そして、又、彼の唇が私の耳のあたりに来た時、「あぁー だめぇー もうー」と、私は彼を突き放していた。

「ごめんなさい コウ これ以上はー・・許してぇ~」と、自分の身体を抱え込んでしまった。

「そうか ミミ 良いよ 君を抱きしめるだけで、僕は満足だよ」

「ごめんなさいね 私 これ以上は自分でもおかしくなりそうなの だから・・」

「いいんだ゛よ ミミ でも ほら ここ 大きくなってるのわかってるだろー ミミを欲しがっている いつかは ミミのものになって ミミは僕のものになるんだよ その時は」

 私は恥ずかしくなって、うなずいたまま、声が出てこなかった。

 帰りに、いちごを2パック持たされて、碧にも食べさせていたが、帰ってきたお母さんが

「どうしたの? これっ」

「うん 友達がくれたのー 苺狩りに行ったみたいよー」

「ふーん 2パックもぉー」

「うん 私が苺好きなの 知ってるから」

「へぇー 美海 苺好きなのーぉ いつから?」

「へっ 誰からもらったんだろうなーぁ 仲いいんだネ」と、碧が意地悪そうな眼で下から見上げてきていた。
 
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