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私が好きになった人は・・だった そして、親友の女の子とも・・

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8-7

 岬と成人式の為の着物を借りて、写真だけ前撮りしようよと約束していたので、私達はレンタル着物の予約をしていた。

 私は、白と薄いピンク地に桜の花を散りばめた無難なものを選んでいたのだが、岬は濃い紺地に色んな色の光が走ったような柄のもの。お互いにイメージ通りのものダネと言い合っていた。

 スタジオで何枚か撮ってもらって、近くの公園に出て、そこでも何枚か撮ってもらった。成人式の日の予約もしておこうかという話になったが

「だって 式 出来るか怪しいもんだよ まだ、様子見なんだもの」と、岬が迷うようなことを言っていたら、お店の人が中止になった場合にはその辺りの日なら変更してもらっても可能ですよと言ってくれて

「じゃー 岬 中止になっても 高校の時の友達 何人かで集まればいいじゃぁない 同窓会兼てさー」と、私が提案すると岬も賛成してきた。

 その後、コリアンタウンをぶらぶらしながら、ちょこちょこと食べ歩きでお店に入って

「ミミ コウさんとこに行ってるの?」

「たまにね この頃はあんまり会ってないなー 向こうが忙しそうで」

「そうなんだ でも たまに会う方が、燃えるように愛し合えるんでしょ?」

「まあね それなりに・・」

「そう ごちそうさま 私とは ご無沙汰だね」

「えっ あぁー 機会ないから・・ ねぇ 灯ちゃんは進学 決めてるの?」と、私は、まずいと思って話題を変えていた。

「あの子 一橋の法学部だって 今はすごく勉強してるみたい クラブもやめたっていってるし 学習塾にも通ってる」

「わぁー さすがだね 美人で賢くて 普通の男じゃぁ近寄れないね」

「どうだかね 本人は気やすいつもりだから 男の子の知り合い多いよ 塾でも人気あるみたい」

「ふーん 碧なんか相手にしないようになるよねー」

「それは どうだか 私も灯が何を考えてるのか 最近 わかんなくなってるのよ だって 弁護士目指してるなんて最近知ったのよ 信じられなかったわ」
 
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