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IS【インフィニット・ストラトス】《運命が変わった日》

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【IS外伝5】

 
前書き
短い小話 

 
 IS学園一組教室、現在一時間目の授業が終わって短い休み時間。

 周りが女子ばかりの環境で話す内容はというと――。


「あ、今週の日曜日レゾナンスいこっ。 今年の新作の服が入ってるって!」

「行く行くーっ!」

「レアちゃん、そのお菓子って限定品じゃない?」

「うん。 地域限定の、この間ぶらぶら歩いてたら見つけて全部買っちゃった♪」

「ソフィー! 今日こそは部屋の掃除するわよ!」

「うぅぅ……。 お掃除苦手……。 モニカが居てくれたらなぁ……」


 等と様々な話をしている、IS関連の話など殆ど無いぐらいだ。

 かしましい教室内で瞼を閉じるヒルト、そんな女子の会話を子守唄にしてうとうとしていた。

 陽を浴びて煌めく白銀の髪、頬杖をついて整った顔がやや崩れるも、他から見れば整った容姿は眼福物だろう。

 とはいえ世は女尊男卑、一夏派から見ればまだまだと思われていて眼中にはない――筈だったのだが。


「……有坂くん、無防備に寝てるよね」

「うん。 ……おでこに【肉】って書いちゃう?」

「……ううん。 そんなことしても意味ないからしない」

「そっか。 ……でも、無防備だよねぇ」


 そんな女子生徒二人の会話、確かにヒルトは無防備だ。

 故に好意を持つものは恋愛補正ありきでヒルトを見ると、かっこよく見えてしまう。


「やん、ヒルト君の寝顔超かっこいい」

「そ、そう? 寝顔がかっこいいってエミリアも変わってるわね」

「ええっ!? 変わってないよ! ……でも、寝顔よりも……アッチの時の方がキュンキュンしちゃうけど」

「……?」


 エミリアの頬が僅かに紅潮し、話をしていた子も小さく首を傾げた。

 休憩時間というものはあっという間で、学園全体に予鈴がなるや、皆が皆素早く席に戻る。

 一方のヒルト、眠れたのは眠れたのだが今一な寝付きに少し目付きが悪かった。

 無論本人に悪気はないのは言うまでもない。 
 

 
後書き
外伝は短編的な物だから(ぇ 
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