エロゲー世界に神様転生って勝ち組じゃないのか?
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第29話 日米英停戦交渉と元寇襲来 ターン29、30
前書き
ドクツパートだと思った? 残念でした。
強運と山勘はゼロ、おべんちゃらの上手さだけが取り柄の無責任提督タイラ劇場の時間です。
ついに1話7000文字OVER。分割しようか悩んだ。
事件というのは現場だけでなく会議室で多々起こっています。
ルビを振ることが多くなってきましたが、ルビは発音や読みではなく
心の声だったり、ニュアンスだったり、考えるな感じろ的なモノです。
――――海軍総司令部――――
太平洋艦隊はハワイ侵攻・制圧作戦を無事に成功させた。
平良中将の独断で戦域作戦に加わった第七艦隊を庇って第八艦隊が小破。
東郷長官の第一艦隊が中破したが真珠湾計画の図上演習における想定内の損害だ。
現在、海軍総司令部には、
軍令部総長を除く陸海軍の主要な司令官、幕僚が全て集まっている。
当然ながら全員が一か所に集まっているわけではなく通信も利用している。
「ハワイを占領した今こそ、続けて大軍でUSJに進軍し、
勢いに乗ってガメリカの奥深くワシントンまで侵攻する。
ガメリカの金の亡者どもの心胆を寒からしめる事ができるでしょう!!」
超右派閥の過激派、平良英知-タイラ エイチ-中将が会議の席で演説をぶち上げる。
「はわわ、そうは言っても……すでに特命全権大使として
エイリスに伏見軍令部総長が、
ガメリカに宇垣外務総長が向かっていますよ?」
第三艦隊の小澤祀梨-オザワ マツリ-中将が横やりを入れる。
軍令部の遠藤秘書官も口を出したかったが階級が低いため遠慮があった。
「ふん、総長閣下と親しい私が聞いてないんだぞ。ハワイ占領と同時に停戦交渉などと!!」
平良は総長閣下と呼ばれる男と随分親しい様子だが、あくまで彼の頭の中だけでの話だ。
小澤が(*´・ω・`)o0○(妄想乙)といった表情をしているが幸いにも誰も気づいていない。
「あらら……ま、停戦交渉タイミングはともかく。
私は日米開戦時に海軍長官の発案により御前会議で、
序盤圧勝・早期停戦プランが採択されたと聞いたけどねぇ」
第四艦隊の南雲圭子-ミナミグモ ケイコ-中将が発言する。太平洋艦隊のムードメーカーだ。
「そうじゃのぉ。逆に早期停戦プランが変更になったなど聞いてはおらんわい」
「日米開戦の後もガチャゴチャしてたけど、言われてみればそうだよなっ!」
第二艦隊の山本無限-ヤマモト ムゲン-大将、第六艦隊の田中雷蔵-タナカ ライゾウ-少将も同意する。
平良は日米開戦当時は軍病院に入院しており、二方面同時奇襲作戦には参加していない。
第七艦隊の提督になった後も自分の派閥以外の提督とは親しくしていなかった……。
平良が再び総長閣下からは聞いてないと声を出そうとするが、
「――失礼します。ベトナムを経由した秘匿通信が入りました。
フォルケナーゼはアラビアを通過し、スエズまで到達したとのことです」
「わかった」
議長である東郷長官が短く頷いて返事をする。
最初に無礼講だからと階級、役職を気にせず自由に発言するよう伝えている。
会議に口を挟むことなく提督たちの様子を観察していた。
「で、では少なくとも停戦交渉が失敗した場合に備えて
新たな計画の準備を始めるべきです!!」
出鼻を挫かれた平良が提案する。
「へー、何か良い案があるのかい?」
興味を持った南雲が聞く。
「福原少将お願いする」
「……はい。こちらが第七艦隊、第八艦隊で共同立案した。
ガメリカ侵攻作戦Af計画になります」
平良に命じられた第八艦隊の福原少将が用意してた計画書を各提督に配布する。
「Af計画は、ただの侵攻作戦ではありません“大”侵攻作戦です」
「多数の艦隊で侵攻し、臨機応変に対応する……ですか」
「行き当たりばったり??」
「はは、ほんと噂通りの(無責任な)男だねぇ」
「本丸に特攻ってぇのは嫌いじゃねえぞ。
第六艦隊が突っ走ってやんよっ!」
特設艦隊の戸塚中将が計画書を一瞥し、小澤少将がツッコミを入れる。
南雲中将も杜撰な計画に呆れた声を上げる。
Af計画では先陣を任されている田中少将だけが気炎を上げる。
「平良提督、この侵攻作戦Af計画は軍令部で図上演習は行ったのか?」
遊撃艦隊のラスシャラ少将が挙手して質問する。
「君っ、階級が上の相手は提督ではなく、閣下と呼ぶべきだ。
これだから異国人は礼儀も弁えず……」
異国人を嫌う平良はラスシャラの質問にまともに答えようとしない。
見かねた福原が回答を返す。
「以前、伏見総長に計画書をお渡しして軍令部で
図上演習を行ってもらっています。Af計画の命名も軍令部総長です」
「流石、いずみ君だ。総長閣下に依頼済みだったとは」
ちなみにAf計画はAs fuck計画の略である。
「すごい! すごい!」と自画自賛が五月蠅いと名付けられた。
幕間の育成計画や某銀河の皆が大好きなヒステリー参謀とは関係はない……はずだ。
「それで軍令部の出した結論は?」
「軍令部に計画書を渡したのは福原少将だ。私は結果を聞いてない」
「閣下ではなく、軍令部の各参謀に質問しています」
口調は丁寧だが海援艦隊の有馬兎子-アリマ トコ-少将は、
平良を無視し以前同僚であった軍令部の幕僚たちに確認する。
「はっ、偵察によって集まっている戦域情報がUSJを除くと殆どありません。
ただしシカゴX、ワシントンの戦力は相当の量だと推測されています。
情報部ではAf計画の敵戦力の見積もりが甘いと判断し、
図上演習は行いませんでした」
「作戦部では計画書にある敵戦力の見積もりに多少の修正を加えて、
複数パターンの図上演習を行っています。
比較的情報が集まっているUSJ侵攻作戦は、
計画書にある通りの陣容で“損害さえ無視すれば”占領は88%可能です」
九割近い成功率を聞いて平良は自信満々に何度も頷く。
「しかしシカゴX、ワシントンと奥に侵入するほど成功率が半減します。
Af作戦はワシントン侵攻まで考慮すれば極めて成功率の低い作戦です」
「後方部では兵站計画が甘いと判断し、Af計画の見直しを要請しました」
「第七艦隊で行った図上演習では勝率は99.9%だっっ!!
兵站もすべて現地で強制的に徴用して調達すれば良いではないかっ!」
散々な報告を受けた平良が激高する。目が血走ってしっている。
「ほわわ。 ver1.02にアップデートしてない? データがいいかげん?
各艦隊司令部が自主開発の独自アプリで行っていた図上演習は、
伏見総長によって軍令部で厳しくチェックするようになりましたよ? よよ?」
軍令部で図上演習プログラムの開発にも関わっている
情報参謀兼任の小澤が仕方なく突っ込む。(*-ω-)。o○(ホカニダレカツッコンデ)
「ごほんっ、いずれにせよ、図上演習はあくまで予測でしかありません。
戦場では予測通りに行かないこと、不確定の非常事態が常に起こりうるのです」
小澤の煽りを巧みなスルースルキで流し発言する平良。
入院から復帰した平良は武勲も上げずに大佐→少将→中将と昇進したために
一部から“口先だけで出世した無責任男”と呼ばれて陰口を叩かれている。
平良は武勲を上げて同じ階級に昇進した変人の小澤を大の苦手としていた。
「なるほどのぉ、お前さんが言うと重みがあるわい」
山本大将が皮肉る。平良はハワイ侵攻作戦で第七艦隊を独断で動かした。
まさに予想外の非常事態を引き起こし、図上演習通りの損害を受けたのだから妙な説得力がある。
ちなみに敵艦を沈め戦果を上げたことで、持ち前の政治力を使って独断専行を有耶無耶にした。
まさに無責任男の面目躍如である。
「敵を過大評価し、必要以上に恐れるのは、大日本帝国の軍人として恥ずべき行為です!
我が軍は、連戦連勝を重ね末端の将兵に至るまで士気が高揚しております。
今こそ意気衝天、気炎万丈、神国日本の神風を世界に吹かせて回山倒海するべきでしょう!!」
平良の大言壮語に多くの提督がうんざりとした表情をする。
「あー、平良提督が気合を入れてるつーのは分かるんだけどよぉ、
もうチョット分かり易い言葉で説明してくんねぇかなー。オレは学がねーから、わかんねーよ」
田中が声上げる隣で、小澤がggrks( ´ω` )という顔をしていた。
「つまり一人一人が獅子奮迅の活躍をすれば鬼畜米英など恐る恐るに足らず!!」
「おーっ、なるほどな。ま、そうだよなー。
相手が日本を舐めてメンチ切ってきたわけだから、
焼きを入れるのが、アメーとオレも思ってたんだよなッ!
ワシントンにカチコミかけるのも悪くはねーと思うぜ」
「ワシントンに近づけばガメリカの政府など鎧袖一触で崩れ去ります。
それに例え図上演習の勝率が高くとも、運が無ければ負けるときは負けるのです。
直往邁進すれば勝率が低くても運命を切り開くことができるでしょう!」
「確かに戦死る奴は……不運と踊っちまうだよな」
「そうですっ! 田中少将の言う通りです!
確率を恐れて千載一遇の機会を逃すのが愚の骨頂です!」
脳筋チンピラのヤンキー提督の噛み合ってない支持を受けた平良が声を上げる。
小澤は(;´艸`)oO(笑ってはいけない)という表情で平良にツッコムのは止めた。
「ふむ。平良君は、この乾坤一擲の博打に“機”があると?」
「その通りです、山本閣下。真珠湾の宇宙基地を失ったガメリカは、
軍を立て直すには時間がかかる。捲土重来の期間を与えるべきではないはずです」
「軍令部ではガメリカ軍の継戦能力は落ちていないと判断してます」
「懇意にしている総長閣下が、推測に過ぎないと私に言っていたが?」
平良は“虎の威を借りて”虚勢を張ろうとする。
「伏見総長の予測は今までかなりの的中率を誇っています。
様々な情報を現在精査中です」
「敵が多いか少ないかは攻めて見れば分かるっ!」
「イーグル・ダグラス提督が太平洋艦隊司令官の任に復帰し、
統合軍本部の参謀代理になり、再建が進んでいるとの情報もあります」
「選挙に敗れた映画俳優に軍事の何がわかるッッ!!」
「ドクツも崩壊寸前でドゥービル・ホワイト司令官率いる
ガメリカ大西洋艦隊がフリーパスであることを作戦部は警戒しています。
実際にAf計画の見積もりより敵戦力が多い場合はどうなされるのか?」
「それこそ高度の柔軟性を維持しつつ、縦横無尽、臨機応変に対応すればいい!!
旭日昇天の勢いで勇往邁進すれば恐れるものなどないわっ!!」
「軍令部は反対です! “先手必勝ドクトリン”の原則に反します」
「戦闘教義などといった異国の軍事思想にかぶれた考えだ!!
日本帝国は今まで精神主義でやってこれたっ」
「伏見総長はハワイ占領にワープゲート探索実験を行うよう
軍技術研究所の平賀博士に依頼しております」
猫の久重を頭に乗せた研究所長の平賀津波-ヒラガ ツナミ-技術中将が頷いて同意する。
言葉を発しないのは場馴れしてないのではなく馬鹿を相手にする気がないからだ。
「軍令部ではハワイとカナダ間のワープゲートが発見されれば、
戦力の薄いカナダ、ゲイツランドを奇襲侵攻して、
ハワイ、ゲイツランドに二方面からUSJに侵攻できるようと推測しています」
「ふんっ! それこそ現実味の無い机上の空論だ!
新しいワープゲートなど簡単に見つかるものかっ!!
そんなものが簡単に発見されれば、各国の防衛計画は一から作り直しだ!!」
軍令部の幕僚達と平良の口論が白熱し、室内に緊張感が漂う。
「――っ! 失礼します。中帝国の警備艦隊から緊急連絡です」
「戸塚中将管轄の? わかった。繋いでくれ」
「東郷長官、南京モン星域に艦隊が侵入してきましたッ!! 増援をっ!!」
「南京モンだと? 北京はどうなってるッ? まさかソビエト軍か?」
「そんなっ! ソビエトとは不可侵条約を結んでいるはずでは?」
「伏見総長の指示で司令部でも最悪の事態を予測していたが、
やはりドクツの次は日本か……しかし想定より早いぞ」
報告を聞いた司令官、幕僚達が騒ぎ始める。
「い、いえ、違います。ソビエトではありません!!」
「銅鑼の音が鳴り響き、未発見のワープゲートから敵艦隊が侵入!」
「幻聴だ! 宇宙空間で銅鑼の音など鳴り響くはずがない!!
未知のワープゲートからの侵略も君の幻覚だッ!!」
ごわ~ん ごわ~んごわ~ん ごわ~ん ごわ~んごわ~ん
観測衛星の映像と共に宇宙空間に銅鑼の鳴り響く音が聞こえてくる。
「ばっ、ばかなっ……ありえん……そんなこと……まさか……」
吠えた平良が口をパクパクさせて泡を吹きだしそうに呟く。
「惑星北京、惑星南京モンはすでに占領されています。
旧式艦では太刀打ちできない様子。制宙権を掌握されて降伏しました」
「少なくとも第一世代艦隊以上の技術を持つ国か」
「ア・バオワ重慶にも敵艦隊が侵入している模様です!」
「敵は大将は元-ゲン-の鬼畜王ランス・ハーンを名乗っています!」
「内務省の調査室が歴史書から推測し未確定地域をモンゴルと呼称。
統一宇宙歴前に神風によって撃退したと言われる元寇の再来です!」
慌てふためく海軍総司令部に次々と通信が飛び込んでくる。
「重慶では略奪が発生している様子で、
陸軍が地上戦で応戦しております!」
「制宙権を掌握してからの市街戦だと!?
馬鹿かっ! そいつらは戦時国際法を守る気はないのかっ!?」
陸軍長官の山下利古里が悲鳴を上げる。
悲惨を極めた第一世界次大戦では、
制宙権を掌握してから惑星上に対するCBR兵器の使用が行われた。
惑星外からの惑星上攻撃に対して地上兵器で抵抗できる手段など殆どない。
核レーザー兵器による電磁波パルス攻撃だけでも、
通信衛星、情報機器、発電施設等が機能を失い、
軍事インフラのみならず生活インフラが瞬く間に崩壊する。
そうなれば惑星上の生活レベルを復旧させるのに膨大な資源と歳月が必要になる。
大戦による惑星破壊の恐怖を目のあたりにした人類は、
戦後に万国平和会議を行い各国で交戦協定を結び、互いに戦時国際法を守ることを誓った。
例えば戦域をめぐる宇宙艦隊戦によって星域の制宙権の大半が掌握された場合、
各国の陸軍は殆ど抵抗せず降伏する。
原作ゲームで戦局影響の条件を満たせば惑星の占領が、
判定もなく短期に終結するのはこのためだろう。
進駐軍は戦時国際法のルールに乗っ取って接収作業を行う。
その際に軍による生活インフラの破壊や捕虜の虐待などは厳禁とされ、
交戦協定に従って粛々と占領が行われるのだ。
市街戦などの陸戦が発生するのは、
進駐軍が戦時国際法を逸脱した場合に陸軍が抵抗するときだけだ。
原作ゲームで提督に艦隊を与えることで星域の治安が毎ターン回復するのは、
制宙権さえ確保すれば陸軍が抵抗を受けず占領統治を行うことができるからだ。
ソビエト軍の捕虜の取り扱いや焦土作戦などは明確な交戦協定違反である。
「鬼畜王ランス・ハーンが重慶で強姦を行っています!」
「世界中の女は俺様のものだーと叫んでます!!」
「男は皆殺し、女は全部捕らえて可愛い女はオルド送りだと言ってます!!」
現地の陸戦部隊から悲鳴のような通信が続く。
「ふっ、ふざけるなっ!!」 「野蛮人どもが!!」 「東郷長官の親族か?」
「オルドだとうらやまけしらかん!!」 「シィルちゃんヒンヒン」
陸戦の発生で陸軍の軍人たちが、にわかに色めき立つ。
「海軍全艦隊は出撃準備をっ!
山下陸軍長官は、陸軍の指揮をお願いする。甲種非常事態宣言を発令!
御前会議で帝の判断を仰ぐ前に至急で陸海軍を動かす」
事態の収拾がつかなくなりそうになったとき、
ようやく今まで黙っていた東郷毅が動き出す。
「しかし宣戦していない国との交戦は帝の許可が――」
「戦時国際法を無視してるんだ。元を名乗る奴らは交渉する気などない!
山下長官、陸軍は至急各惑星の住民保護を優先して動いてくれ」
「わかった。今村大将、陸軍司令部に戻るぞ!
有馬少将の海援艦隊は東郷長官に従ってくれ」
「「はい!」」
「陸軍は論議など無用、カントン軍を動員。
即刻、敵を殲滅、惑星住民を守る」
「「はっ!」」
足早に陸軍の司令官、幕僚たちが去っていく。
「第一、第八艦隊は惑星日本の大修理工場か」
「はい。ハワイの防衛も考えると動かせる艦隊に限りが」
「ハワイ防衛は第二艦隊に任せる。
山本大将には方面司令官としての権限を預けます」
「心得た」
「無傷の第七艦隊はハワイに残す。
正規艦隊の司令官として独自の判断で行動して欲しい」
「それなら別にハワイでガメリカ軍を待つだけなく、
第七艦隊だけでアレを倒してしまっても構わないということか?」
「そうだ。大軍を預けるつもりはないが、
一騎当千の第七艦隊は不羈独立して
Af計画が机上の空論ではないと証明してくれ」(投げやり)
「委細承知。であれば第七艦隊はUSJ方面のワープゲートエリアへ向かうぞ!」
「第五艦隊はラバウル経由でマニラ2000へ移動。
元寇に合せてエイリス軍が動く可能性もある。
小澤中将は印度洋艦隊の司令官代理を任せる。
一時的に伏見総長と山下長官が抜けている状態の第三艦隊と海兵艦隊も統括しろ」
「あわわわ。うっす、小澤祀梨がんばりまうす」(`・ω・́)ゝ
「残りの艦隊は日本星域まで戻るぞ!!」
「了解!」「おしっ!」「わかりました」「はい」「わかった」
「惑星に艦隊を降下させて略奪を行っているということは、
戦域に防衛艦隊を配置し、星域を守ろうとする意志がない。
早期にこちらから攻撃して奪還作戦を行う」
「軍令部は第一陣の北京侵攻の作戦計画の立案と準備だ。
第一陣は、第四艦隊、第八艦隊、特設艦隊、海援艦隊を予定」
「「はいっ!」」
「第二陣に、第一艦隊、第六艦隊、遊撃艦隊だ。
可能であれば北京侵攻後は、一挙に敵本拠地のモンゴルを落とす。
柴神様の零号艦隊には本土防衛をお願いするよう連絡を入れる」
「厳しい戦いになるが、必ず勝つぞ!!
軍令部は総長の不在を言い訳にするなよ。正念場だ」
「「はっ!!」」
「秋山総参謀は第一艦隊の修理が終わるまで、総長代理として軍令部に詰めてくれ」
「はいっ!」
東郷毅の指示に従い海軍も司令官、幕僚たちが動き始める。
第七艦隊が宇宙港から発進した後に気象観測艦から連絡が入った。
「ハワイ星域で巨大な宇宙竜巻が発生。
惑星への被害はありませんが、
USJへのワープゲートが一時的に途絶えました」
Af計画は元寇の襲来により、伏見軍令部総長の帰国まで流れることとなる。
後書き
平良英知の道化っぷりが酷い。こんな扱い受けたら反乱も仕方ないと思うゾ。
第七艦隊だけAf計画を実行とか本来の意味での無責任な男タイラとなってます。
四字熟語は正しい意味も調べずノリと勢いで使ってます。
戦時国際法とかは原作ゲームで殆ど陸戦が書かれないことに対する独自の拡大解釈設定です。
制宙権を確保した進駐軍が酷いことしない限りは、基本的に抵抗しないというのが先進国のルール。
人類統合組織ソビエトは各国と交戦協定を結んだロシアン王国を革命で打倒。
カテーリン体制になってから新たに交戦協定を結ぶなどはしてない状態です。
ジェーコフ元帥などは戦時国際法は知ってるけど、上の命令は絶対。逆らえばシベリア送り。
ぶっちゃけ共有主義者たちは自分たちのルールでやってる感じですね。
この辺はドクツで行われる日英停戦交渉の外交に影響してきます。
また次回から書かれる欧州外交編におけるドクツでのイベントフェイズについては、
のぶほし様のアイデアから数多くのインスピレーションを受けましたことを感謝と共に記します。
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