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エロゲー世界に神様転生って勝ち組じゃないのか?

作者:笠福京世
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幕間17 夜の悪魔が縞パン娘の処女を美味しく頂きます

 
前書き
デーニッツの幕間はかなり頑張りました(虚脱感)
幕間(エロ)ではルビを振らないように意識しました。

時系列的には幕間16の続きで第29話の前 

 

――――Uボート潜水艦フォルケナーゼ、伏見の船室――――

ちゅっ……ぴちゃっ……ぐっちゅ……ぐっちゅ……ぴちゃっ……

Uボート艦内の一室で淫らな音が次元潜航機関の振動音と共に響く。
デーニッツは恥ずかしさに脚を震わせながらも、
与えられる快感に身を委ね懸命に足を開き続けている。

伏見は無防備な股間に優しく指を躍らせて、デーニッツの急所を探り当てていた。

「ああ……い、いや……音っ、が……ぅ、ふぅぅうっ……! ん、んーっ!」

「また我慢して……もっと声を上げてもいいんだよ?」

「あ、だってっ……! だって、それは、いやっ、だめ……!」

「……ん? なにがだめなの?」

「潜水艦……フォルクナーゼは、総統閣下から……んんっ……
 預かった……大切なもの……ホテルじゃないもの……ああんっ」

なるほど。デーニッツの潜水艦に対する思い入れは人一倍強いからな。
旧式艦に比べて第一世代以降の新鋭艦の居住区はかなり改善されている。
総旗艦の長門なんかは艦内に「スカイ・バー」が併設されているほどだ。
廃止された陸軍戦艦の大和計画には性的テーマパークを併設する案もあった。

第三艦隊旗艦だった三笠の艦長室は僕のラブホテル(連れ込み宿)代わりだった。
むしろ外出して独りで静かに飲んだ時に逆に高級ホテルに泊まって寝てたほどだ。

「惑星ベルリンに着くまでは……できるかぎり一緒に居たいと思ってるけど?」

伏見は愛撫の手を止めて、デーニッツの耳元に口を寄せて呟く。

「ああ……お、恩返しだから……伏見が望むなら……
 ちゃんと一緒に居る……つもり……です」

「そう。恩返しで利用するんだから、それほど気にすることはないよ」

我慢がずっと続くのも嫌だったから、あくまで気休めの言葉をかける。

「そ、そう……これは恩返しの儀式……総統閣下の分も私が……頑張らないと。
 そういえば……総統閣下も伏見をいつかベルリンに招きたいと言っていました。
 こ、これは接待、そう外交使節の接待。だから……だ、大丈夫ですよね?」

お、押し通った……まさか……押し通した!!

「そ、そうそう! 僕は外交官だ。だから心配には及ばない。
 総統閣下にもデーニッツが日独の友好に尽力したと説明する」

「ほ、本当ですか!?」

「勿論だよ。それに何よりもデーニッツが、
 危機に際して救出に来てくれたら総統閣下も喜んでくれるよ!」

自分でも何を言ってるか分からないけど、
とりあえずレーティア総統の名前を出せば大丈夫だろうと話をすり替える。

「……私は海軍大学時代から弁論が苦手で悪魔が大っ嫌いでした」

デーニッツの突然の発言に驚いたが、
何か伝えたいことがあるのだろうと感じ黙って続きを聞く。

「総統閣下のいるドクツを離れて、悪魔が住む日本に行くのも嫌でした。
 だけど直々の命令です。受け入れる以外はできなくて……
 総統閣下に頼りにしていると言われたから、ずっと耐えていました」

ああ……そういえば、そうだった。海軍大学時代とは中身が違うからな。

「日本に着いたら東郷長官がいきなり声をかけてきてナンパされました。
 女たらしがチヤホヤされている司令部は私にとっては最悪で馴染めませんでした」

海軍長官は平常運転でしたか。原作ゲーム通り乙。

「潜水艦隊が南方艦隊に配属されて軍令部に移動した後も、
 伏見と、悪魔と会うのはできるだけ避けていました」

「……うん。覚えてる」

「希望なんてありませんでした。不幸を嘆いても何も変わりません。
 だから総統閣下のお役に立てるようにと、
 与えられた命令を遂げる為に必死に業務にだけ取り組んでいました」

「私は中々気づけませんでしたが、伏見はずっと気遣ってくれていましたよね?」

「ま、客員提督とはいえ軍令部の部下だし、海軍大学時代の同期だからね」

「薄々は気づいてました。私の知ってる悪魔は、伏見は変わったんだと。
 そして総統閣下に間に入って貰って仲直りしました。
 でも、期待しないようにしてたんです。
 もし勝手に希望を抱いて……それで裏切られた……
 私はドクツを離れて日本に独りぼっち……もう耐えれません」

「なのに、それでも伏見は、悪魔らしくない
 やさしさで……あたたかさで……
 私は……どうしたらいいのかわからないんです」

「私は、伏見に、悦んでもらいたいんです……
 私ばかりではなく……伏見にも……気持ちよくなってもらいたい。
 ……だめですか?」

上目遣いにお願いされて萌え死にそうになりながら頭を撫でる。

「そうやって悪魔いつも優しくして、眷属をつくっていくのですね……。
 私も伏見個人のお役に立てるようにがんばります。
 だから、ドクツを失う、私も、総統も……見捨てないで下さい」

ああ。僕はエロ主としてエロい事ばかりを日々考えて大切なことを忘れていた。
この艦隊はドクツ第三帝国を助ける艦隊じゃないんだ。
あくまでレーティアを日本に亡命させるための総統救出艦隊。

そして亡命するということは故郷の惑星ベルリンを離れるということ。
原作ゲームでは星域破壊爆弾によってベルリン星域は消滅する。
そうなればデーニッツもレーティアも帰るべき場所を永遠に失うのだ。

Uボートの旅の中でデーニッツはずっと不安を隠さなかった。
僕は敵艦隊に見つかることを恐れているだけだと勘違いしてた。

彼女は故郷のベルリンを失うこと、
無事に亡命できたとしても帰るべき場所が無くなる不安でいっぱいだったのだ。

原作ゲームの上辺ばかりの知識だけで何一つ大事なことが見えていなかった。

「私、よく怖い夢を見るんです。総統の救出は無事にできると信じてます。
 けど後ろ向きな妄想とか、寝ているときに考えてしまって、
 それで夜中に起きてしまうこともあって……それで……あの……」

「こんなに甘えてしまって……迷惑だとは思います……
 けど、よかったら同じベッドで一緒に寝て貰ってもいいですか?」

勿論という言葉と共に震えるデーニッツの身体をギュッと抱きしめる。
少し力がこもってしまったことに気付き弱める。
彼女がリラックスできるまで優しく守るように小さな身体を包み込んだ。

――――アラビアとスエズ間の星域間航路、Uボート艦長室――――

寝支度を整えベッドに腰掛けると引継ぎを終えたデーニッツが入ってくる。
場所は日によって僕の船室や艦長室と変るが、
ほぼ毎晩同じベットでデーニッツと一緒に眠っている。

あの日を含めて最後までのセックスは未だしてない。
亡命のことを考えると、弱みに付け込むようで気が引けたし、
色々と考える時間も欲しかったからだ。

いつものように部屋に入ってパジャマ姿に着替えたデーニッツを抱きしめる。

「もう少しだけ……続けてもらっていいですか?」

もうデーニッツの身体が震えることはない。
艦橋で指揮を取る姿からも微塵の不安も感じさせなくなった。

「もう怖くありません……大丈夫です」

こちらの顔を見上げ、じっと見つめてくるデーニッツ。
いつもとはどこか様子が違うように感じる。

「人と触れるのが、こんなに心地良いなんて。
 今まで知らなかった暖かさです。
 この気持ち……伏見にも恩返ししたいです」

「私は今までこういう経験はありませんでした……
 これが好きって気持ち……なんだと思います。
 婚約者がいると聞いていますが、
 恋人にして欲しいとか迷惑をかけるつもりはありません。
 何度も言っていますが、夜のお相手で構いません。
 今日こそ私を抱いてくれませんか?」

答えは決まった。ONE FOR ERO,ALL FOR EROだ。

直訳すれば“エロは一人ために、みんなのエロのために”だ。

「私は伏見にだったら……
 いや私も……伏見と、形だけでも……む、結ばれたい……です」

今までは単純にエロい行為を励むことばかりに全てを優先してきた。
それを改めるつもりもない。
けど原作ゲーム主人公の東郷毅のように、
女性キャラをヤリ捨て放置でいいのだろうか?

「私は発育も悪いし、セーラー服を着てたころから殆ど成長していません。
 総統みたいに可愛くもないし、眼鏡もかけています。
 軍人だから肌に残っている傷も……あります」

エロいことをするのも重要だ。ラッキースケベSEXがあれば嬉しい。
けど、ひとりひとりのヒロインの悩みに、
しっかりと向き合うべきではないかと考えるようになった。

「それでも……もし伏見が求めてくれるのなら……私は……」

今夜のデーニッツは一度も僕のことを悪魔なんて呼ばない。
当たり前だが、軽い気持ちで言ってるわけではないのだ。
しかもコンプレックスが色々あったなんて気づかなかった。

だって彼女は公式人気投票4位なんだ。
眼鏡も貧弱な身体つきも全てが支持された魅力ポイントだろう。

言葉を遮るようにキスをするデーニッツは身体を預けて来た。
キスを繰り返し、ゆっくりと服を脱がせる。
頬に当てていた手をなぞるように下ろし愛撫していく。
そっと下腹部に触れ縞パン越しに刺激を与えると、
布地はみるみると湿り気を帯びて来た。

「今日は、抱いてくれるんですね……」

デーニッツの熱にあてられ興奮しきった肉棒を小さな割れ目に添える。

「伏見の、大きい……ちゃんと、入るかな……ん。ふぅ」

しばらく肉棒を割れ目に擦り続けると
デーニッツの秘部から溢れ出す愛液で互いの性器が段々と濡れていった。

「その、もう、大丈夫だと思います。
 ど、どうぞ……始めて下さい……」

じっくり擦り付けたデーニッツの割れ目は濡れそぼり性交の準備を整えたようだ。
ゆっくりと味わいながら未踏の楽園へと侵入する。

「ん……くぅ……はぁ……はぁ……」

肉棒の大部分がデーニッツの腹に収まり、破瓜の赤がじわりと滲む。
感じているはずの痛みは表情には表れておらず、多少の余裕を感じた。

「これぐらいなら……大丈夫です。
 どうぞ……私で、気持ちよくなって……下さい」

今までの挿入以外の行為でほぐれたということだろうか。
様子を見つつゆっくりと腰を動かしていく。

「ん……はぁ……ふぅ」

小さな膣は肉棒にギチギチと圧をかけ、往復するごとに強く締め付けてくる。

「あぁ……伏見が、私の中に入ってくる……繋がってる♡」

溢れる愛液が摩擦を減らしているからか。
戸塚軍医の催淫精液サプリメントの効果か。
それとも悦びの感情で麻痺しているのか。
ありがたいことに純潔を失った痛みは殆ど感じていない様子だ。

「伏見は、気持ちいい……ですか?
 もっと激しく動いても……大丈夫ですよ?」

無理をしているわけではないようだ。
僕自身も久方ぶりのセックスということで欲望が溜まっていた。
だんだんと腰のスロークを大胆に乱暴にしていく。

ずぶっ、ぐちゃっ、ずぶっ、ぐちゃっと淫靡な音が響く。

「あんぅ! あぁ……! んぅ……! はぁっ!」

激しい動きに対して返ってくるデーニッツの甘い声が理性を溶かす。
じわじわと本能が身体の制御の支配を強める。

「これ……ビリビリして……いつもと違う……なんか変な感じ」

コッ、コッっと子宮に侵入した肉棒が当たる。
彼女の秘部もそれに応えるかのように愛液が溢れ、
ぬめる肉襞が肉棒に絡みついてくる。

「これ、気持ち……いい」

とろけるように力の抜けたデーニッツの表情は劣情をより昂らせ、
快楽を求める腰の動きからは労りがなくなっていく。
あとは互いの激しい呼吸と腰のぶつかり合う音が船室に響き渡る。

「あ、なにか上がってくる……! なに……これ……」

しばらくするとデーニッツの息がひときわ激しくなる。絶頂が近いようだ。

「ふ、伏見……私、何か……あっ、ひっ……!」

こっちももう限界だ……。
思いのたけを全て精液としてデーニッツの中に発射させる。

ぷしゅっ!

ビクビク震えた膣が強烈な圧力で肉棒を締め付ける。

どぴゅっ!

その瞬間、こちらも腰を密着させ煮えたぎる欲望を爆発させた。

「あ、あぁ……♡ 伏見……♡ 伏見……♡♡」

しばらく初めての絶頂の余韻に震えながら
僕の名前を呼び続けていたデーニッツを抱きしめる。

日本刀を見つめながら思い起こした満州会戦前の
伏見空の想いも受け継いで、
僕は欧州の戦禍をできるだけ食い止めようと心に誓う。

どうせ神様に頂いた残り時間の短いボーナスステージだ。
途中で命を失っても良い。死という最後を見据えて納得できる生き方をしよう。
 
 

 
後書き
実は最初期のプロット(エロシュチュリスト)では、
デーニッツって僕の中ではC+ラインと公式人気投票四位なのにかなり低い。
レーティアの幕間を書く為に避けて通れないのでBラインに昇格し、
アンケートの結果でB+にランクアップ。

結果的に幕間を書き終わった後、デーニッツってかなり可愛いキャラなんじゃない?
と自らの最初の評価を反省しました。
デーニッツはもうAランク扱いでもいいんじゃない?
展開的に今後もいちゃらぶえっちがかなり書きやすい感じだよ。 
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