エロゲー世界に神様転生って勝ち組じゃないのか?
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幕間03 御所の奉仕女官による童貞教育の始まり
――――御所の渡り廊下――――
御前会議も終わり御所から去ろうしていたところ
帝ちゃんに直々に声をかけられる。
「貴方も私と一緒に日本を守ってくださいますか?」
東郷海軍長官とは違って疑問形の言葉が投げかけられる。
ぎゅっと握り締めてきた手は思った以上に小さく、
そして温かい手が微かに震えたことに気づいた。
「……ん。触れてみて分かりました。
貴方は私の思っていた通りの不思議な人」
「え?」
「私、触れることでその人がどんな人物か、
ある程度分かるのです。驚きました?」
(なにそれ、ちょっとこわい。エロ目的の転生者ってバレたらどうしよう……)
「なるほど……。それで私が不思議な人とは?」
心の動揺を悟られないよう落着きをもって答える。
「ふふ……そうですね。一言でいえば未知の人でしょうか?」
「未知?」
「そうなんです。触れても分からない人は貴方が初めてです」
「え? 分からないんですか?」
思わずホッとして素で返事をしてしまう。
「貴方は日本を守る大切な人かも知れないし、
……同じくらい危険な人かもしれない。とても不思議な人」
(まあ国に危害をもたらすつもりはないけど……ある意味で身は危険かも)
「……ですか。では帝ちゃんの大切な人となれるよう尽力しましょう」
二人っきりとは言え、ちゃん付けで呼んでしまったが
気さくな帝ちゃんは不敬を気にせず微笑みながら去っていった。
「ありがとうございます♪ カワイイ提督さん♪」
あ、またカワイイって言った(#^ω^)ピキピキ
30前に死ぬんだから、ゼッタイにこの帝ちゃんはいつか犯しちゃう。
たしか原作ゲームだと帝勲章授与を3回断ってエッチ要求してたよな?(うろ覚え)
今のところ東郷長官と違って目に見えるような軍功を稼ぐ機会はないけど……見てろよ!!
――――奉仕女官の休憩室――――
「伏見総長、よろしいでしょうか?」
御所でフツフツと湧き上がる暗い欲望を隠しもせず歩いてた為か。
女官長のハルさんに捕まり御所内の和室に連れ込まれる。
いちおう脱いだら凄いってのは原作知識として知ってるけど……
厳格で冷徹な印象を与えるヘンなメガネ姿で睨まれると怖いです。
「先ほど御前会議もそうですが、帝をいやらしい目で見ていましたね?」
ゲッ……バレてたの!?
「えっと……いや、帝は御美しい方ですから、ついつい男として……
それは東郷長官も同じじゃないでしょうか?」
「いえ、貴方の視線からはやましい気持ちが感じ取られました。
東郷長官とは違います」
何それ!? これが※ただしイケメンに限るってヤツか?
いちおう前世に比べて美人だった母親似の随分整った顔立ちだと思うけど身長のせいか?
あまりイケメン扱いされないんだよなー無念。
「さて、伏見総長は童貞と聞きました真(まこと)でしょうか?」
「いきなり何を……」
「やはり。余裕のある東郷長官と違い。童貞特有の余裕のなさ。
そのような差が帝の御前にやましい気持ちを持ち込むのです」
「ど、ど、ど、ど、童貞ちゃうわ!」
思わぬ問いかけと断言に動揺し声がうわずってしまう。
「ならば試させてもらいましょう」
女官長が手を叩くと、若いおかっぱのメイド奉仕女官がやってくる。
「どちらにせよ。国家の重鎮が御所で性欲を抑えれるようでは問題です。
この奉仕女官がしっかりとご指導させて頂きます。よろしいですね?」
「……えっ? どういうことですか?」
いくらエロゲー原作とは言えあまりの展開に頭の理解が追いつかない。
「返事はハイかYESです。帝に貴方が童貞とご報告しましょうか?」
「あ、ハイ。それは止めて下さい。お願いします。何でもしますから」
それから奉仕女官に案内され御所を出て帝都の高級旅館へと向かった。
――――帝都の高級旅館――――
「それでは伏見様、さっそくですがご指導をさせていただきたいと思います」
高級旅館の客室の中は微妙な空気が漂っていた。
昼間にも関わらず和室には布団が綺麗に敷かれている。
先ほどの女官長ハルさんの話を理解する時間もあり流石に状況を理解した。
これからセックスをする相手が面と向かって嬉しそうに微笑みながら、
こちらを見つめて座っているのだ。緊張せずリラックスしろというのは無理だろう。
満州会戦で前世の記憶を取り戻してから1カ月以上経つが未だに僕は童貞だ。
そりゃあ、せっかくエロゲー世界に転生したんだからエッチなことはしたい。
手っ取り早く風俗に行くこともできたし、
お金も地位も家柄もあるんだから舞妓さんや芸妓さんを座敷に呼んで遊んだり、
それなりに職場(軍令部)の女性人気もあるみたいだから、
頑張れば彼女だってつくる時間はあったが……
せっかく原作ゲームの素敵な女性キャラがいるのに初エッチが風俗とかモブキャラで良いのだろうか?
とヘンに選り好みをして何一つ女性に手出しすることなく忙しい仕事に逃げていた。
つまり転生したのにヘタレはヘタレの儘だったのだ。
記憶を取り戻しても、さっそく手あたり次第にセックスするぜ!!
という某鬼畜戦士(ランス君)のような強烈な精神(メンタル)はノミの心臓には宿っていなかった。
お陰で欲望が溜りにたまっていた。ぶっちゃけ性欲が前世より強い気がする。
「あ、はい。よろしくね」
奉仕女官は和服の上にメイドっぽいエプロン姿と何とも萌える不思議な格好をしている。
代々伝わる公的な衣装というより、今代の帝ちゃんの趣味が大きく反映されているのだろう……たぶん。
「クスっ、緊張なさっていますね」
心の中を見透かされたような言葉に思わずドキッとしてしまう。
「あ……そりゃあ……ね」
素直に答えると彼女は少し笑った。
「うふふ。伏見様って本当に噂通り童貞さん何ですね」
返事に窮していると席を立ち僕の横の席におかっぱメイド女官が座る。
「大勢の奉仕女官が伏見様の筆おろしの相手をしたいと希望してましたの」
御所の奉仕女官は身元も教養も容姿も一定水準以上の女性たちが集められている。
「初めてで大勢を相手にされるのは緊張されるでしょうから、
実際に選ばれるのは一人だけ……高倍率でしたの」
「ッ!」
触れるか触れないかという距離に近づかれ甘い声を囁かれる。
一気に自分の身体が熱を帯びたような気がする。
日常でもこれくらいの距離のときもあるが、比べものにならないほど胸の鼓動が高鳴る。
「こうやって、少しづつ慣れていきましょう」
童貞の気持ちなど全てお見通しのような彼女はゆっくりと緊張を解いていく。
「ご安心ください。私も生娘ですが、こういった作法の手ほどきはしっかり受けておりますので」
思わず(;゚д゚)ゴクリ……と唾を呑む。
原作ゲームで名前がないモブキャラとはいえ、すでに相手を一人の女性として感じていたのだ。
据え膳食わぬは男の恥というが、
性技を身に着けた処女のメイド女官に技術指導を受けながら筆おろしされるというシチュエーションを拒む
童貞男子諸君がこの世にいるのだろうか? いや、いない。
メイド女官の柔ら肌から伝わる温かな体温が服の上から伝わってくる。
「一つだけ、お聞きしてもよろしいでしょうか?」
「うん、なに?」
「どうして、女官長の提案を受けられたのでしょうか。
ハル様はああ言われましたが、断れば無理強いをするお方ではありません」
「それは……初めてが君のような素敵な女性なら素晴らしいと思ったから」
ぶっちゃけ単に流れに身を任せただけだったが、
少しでも目の前の女性に良いところを見せたくなった。男の性(さが)だ。
そんな童貞の見栄など女性にはお見通しかもしれないが彼女は優しく微笑んでくれた。
それに嘘じゃないし、脱童貞シュチュとしては望むところだ!!
「ありがとうございます。とても嬉しいです」
「でも、ちゃんとリードできるか……」
見栄を張ったのはいいが突然の出来事に心の準備ができておらず不安に苛まれていた。
「身体つきだって立派じゃないし、こういうムードでどんな話しをして良いか分からない」
「そこはお任せください。私が伏見様を立派な男性にしてみせます。ご安心ください」
そう言っておかっぱメイド女官は体を抱き寄せる。
突然手を回されて抵抗する暇もなく腕の中に囚われてしまう。
「ん、あぅ……」
柔らかい女体に包まれると身体から自然と緊張が取れていく。
「初めは私が一から女性についてお教えします。
私で慣れていただいた後は、ご希望であれば他の女性女官と経験を積んでいただきます」
「え、いいの?」
「ええ。抱かれたいという希望者は他にもいますから、伏見様は人気者なんですよ。みんなが狙ってたんですから」
こうして奉仕女官による指導が始まったのだった。
後書き
導入で力尽きた。
おかっぱの女官は女官長ハルと女官たちとのプレイシーンで登場します。
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