KANON 終わらない悪夢
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109クマ先生
月宮神社総本山
祐一は自分の初恋の相手の母親や叔父、教団の中核人物と経済的顧問と顔合わせをして、案内された屋内に入ろうとした。
予告されていた小*生の妹を救うため、さらにその友達で同じ病棟にいるケツ液が不足して瀕死の少女達を救うため、この際男子は救わない。
昨日はBBAレイプされてしまったので、毒を食らわば皿まで、今の祐一なら真琴の母の教主、チョロインさんの母の伝説の投資家でもヤってしまえる自信があった。
バスからは現倉田当主である佐祐理の母が出て来て挨拶したり、20年前に災厄を引き起こした張本人の舞の母が居たり、もし月宮の里の方なら大問題になった人物でも、教団なら平然と受け入れられた。
「舞様、どうか武者から降りてお姿を現して頂いて、巫女で神人の一人として、この地にご降臨下さいませ」
『『『『『は?』』』』』
舞が妖狐関係者に呼ばれる時、心の中で必ず「忌み子」と付いてから川澄舞と呼ばれるのが普通だが、何故か教主で真琴の母には「様」などと敬称付きで呼ばれてしまったので驚く5人格。
爺やさんまで含めても同じで、美汐のお婆さんでも秋子でも「忌み子、川澄舞」が正常な反応。
関係者でも何も知らなかった佐祐理や名雪と同じく、名前だけで呼ばれて、その上ここでは妖狐とのハーフとして、尊敬の対象になっているのにちょっと感動した。
『い、いや、警護が終わってからで… あの、佐祐理に付いていきます』
鬼武者内で、ヒーヒー言いながら一人で笑って暴れていたので、今の顔は見せられなかったが、少し落ち着けば空っぽの舞本体と真剣を、佐祐理の警護に降ろす。
「左様ですか、では後ほど」
真琴の母には笑顔で迎えられ、ここまで最強装備でやってきたのに、ヤンキー共も解散させ辛く、場合によっては即戦争だと思っていたのに宛が外れた。
さらにもう一人、屋内に入る行列から外れ、小中学生の引率をして鼓笛隊前で指揮もしていた教師の前にすっ飛んで行く少女も居た。
「センセーッ!」
ヤンキー娘がバスから降車してすぐ、演奏が終わった生徒達の前まで走って行く。
ADHDの症状が酷いのか、アスペで空気は読めないのか、入場の列からも外れて団体行動無視、中学時代に世話になった先生に向かってまっしぐら。
「先生っ、俺、母親になりそうなんだっ、へへっ、こんな奴でもよ、もしかしたら真っ当な人生送れるかも知れねえ、全部先生のお陰だよっ」
「やあ、見違えたよ、そんな優しい顔になって…」
ヤンキー娘憧れのセンセイと聞いて、どれだけ気合入ったヤンキーなのか熱血教師か、二枚目で背が高く格好良い教師かと思えば、クマみたいに毛むくじゃらで160センチ少々と背も低く、まだ若いのに頭髪よりヒゲが濃い人物だった。
目だけがキラキラの優しそうな先生。世話した子には惚れられ、父兄から訴えられたりした結果、無職透明な人になっていたのを、教団に拾われて内部で教師をしている。
「先生、ご無沙汰しています。彼女も私達と一緒に、現人神である妖狐の血続に嫁入することになりました」
ヤンキー娘だけだと話が拗れそうだったので、真琴(本物)も同行して、教師を屋内へと案内した。
「本当はよ、今日先生に会ったらダメ元で告白して、嫁にしてもらおうと思ってたんだけどよ、エヘヘッ、ジジイに連れられてパパ… このひとの所に嫁に行けって言われてよ、巫女だか嫁になっちまったんだ、ゴメンよ」
お姉ちゃんズのせいで、好きな人に告白も出来ずに快楽堕ちさせられ、細い脚折れるんじゃないかと言うぐらいガッツリだいしゅきホールドして、子供をせがんで6個ぐらい排卵、妖狐の精も受け止めて狐の子を6匹妊娠しているヤンキー娘。
世界が終わる寸前だった昨日、用務員のお爺さんの機転でギリギリ神域への切符を手に入れた少女。運のパラメータと知能だけは異常に高かった。
母親になったためか快楽落ちしたせいか、憑き物が落ちたように優しくなり、代わりに舞の魔物で精霊に憑依されて改造されてしまった気の毒な娘。
「先生、よろしければ彼女にも、結婚してあげられない理由をお話になって下さい」
「ああ、僕は子供が出来ない体質らしくてね、お医者さんにも相談したんだけど、なんと言うか、性的な欲求が無いんだ」
「「「「エ?」」」」
ヤンキー娘が告白して玉砕する以前に、女性に興味がなかった先生。無精子症でエロ本エロビデオ見てもエレクチオンできない体質らしい。
「じゃあ、男…?」
「いや、男性にも興味は無いんだよ、でも君と結婚しても子供も産んで貰えないし、女性として満足させてあげることもできないんだ」
中学時代から「俺と結婚してくれ~!」とは言っていたが、笑顔で受け流して「高校か大学を卒業しても気持ちが変わらなかったら」と言って、こんなどうしようも無さそうな女でも、告白すれば博愛だけで結婚して苦労してくれる先生。
それでもセックスレスが前提で、子供も出来ないのを納得すればの話だった。
「君の事だから、誰かと結婚してもすぐに喧嘩して離婚してしてしまって、子供だけ抱えて困っていたら、その時には家族に成れると思ってたんだよ…」
その言葉を笑顔で言った、アガペーの塊みたいな人でファミリー第一な人物を見て、聞いていたメンバー全員「この人こそ学校の先生になるために生まれてきた人だ」と思った。
生まれる前にステータス配分できるなら、多分性欲をゼロにして神の愛に全振りして生まれた人だと思えた。
「先生…」
祐一きゅんも舞も、間違った人生を送ってきたその他大勢も「この先生に指導して貰ってたら、こんな人生送ってねえ~、今からでも教えてもらいて~~」と思っていた。
そこで祐一クン、久々の予知能力?発動。「もしかしないでも、北川みたいに俺がクマ先生さん後ろから掘ってボッキ上げさせて、その間にヤンキー娘と先生が連ケツ交尾していたら幸せな未来が?」などと思ってしまった。
祐一妄想中…
「へっ、この野郎、チョーシに乗りやがって、好き放題女抱きやがって、子作りまでしただと? ちょっと他にも呼んでコイツの体で払ってもらおうぜ?」
相沢祐一をボコる会とか、ヤンキー軍団に捕まってひん剥かれ、どこかの倉庫で男達に上も下も掘られてしまって、顔にも背中にも体中大量にぶっ掛けられて、全員一巡する所までRECされた後の祐一キュン。
そこに生徒を救うために体毛が濃いクマ先生が来てしまった。
「相沢っ、大丈夫かっ?」
「せ、先生…」
もう犯されてしまって処女?を散らされ、ケツから血と精子出して泣いている祐一キュン。
「もう止めてくれっ、僕が責任を取る、教え子の行動は僕の責任だっ」
そんな先生の言葉を聞いても、やさぐれた人物は聖人の言葉すら信用しなかった。
「へっ、だったらその体で証明して貰おうか?」
もうその後は、どこかのまとめニュースで掲載されていた漫画「クマ先生と生徒?」みたいな話になり、残念ながら18禁パートはカットされていたが、毛むくじゃらのケツ毛たっぷりの直腸内に生徒がダイブ。
そんな場面をRECされながら周りからも囃し立てられ、クマ先生も周囲の奴らからイマラチオされて顔とヒゲにぶっ掛けられて、前の方もゴッッシゴッシしごかれて悲鳴を上げ、後ろからハメている生徒と一緒にトコロテン状態で「うぼあああっ!」とか言いながらフィニッシュ。
先生のアガペーに救われた生徒と、その愛を見たヤンキーたちも開放してくれて、後日「ゴメンよクマセンセー、俺のせいで…」「いいんだよ、俺も我慢できなくて、お前のを想像してコイちまったよ」となって、毛むくじゃらのクマ先生と結ばれてハッピーエンド。
森のクマさんの動画みたいに、窓から毛むくじゃらのガイジンさんに手招きされて家に呼ばれ、パッコパッコヤられてしまうような未来予想図が、明確なビジョンとして祐一キュンの大脳に展開された。
なかやまきんにくんみたいに、ゲイの聖地で逞しい黒人さんに囲まれてサイドチェストして写真に収まった後「使用前、使用後」みたいに自慢のキン肉がパンプしなくなってしまう世界線が明確に見えた!
それは女同士の愛の桃源郷を手に入れたお姉ちゃんズから、可及的速やかに男同士の桃源郷が弟クンにもプレゼントされそうな未来を予想し、戦慄した。
(らめえええええええええええええええええええええええええええええええええええっ!)
半裸のホモ軍団に160サイズに梱包されて拉致、どこかの倉庫で裏ホモビデオに出演する未来を、どうにか振り切ってベータ世界線へと移動して、舞と佐祐理の処女も手にした祐一きゅんだが、そのお姉ちゃんズから男同士の濃厚セックスな未来をプレゼントされてしまいそうで恐怖した。
もちろん、みーちゃんも真琴も舞まで「男同士は浮気じゃありません、全然オッケーです」と言い出して、家にいる秋子ちゃんと栞と目の前にいるPTA会長からも、「教師と生徒の恋愛でも、男同士ならどんどんヤリなさい、北川くんも挿入て三角カンケイで、男ハーレム王を目指しなさい」などと指導されてしまう。
(うそ~~~~~~~~~~~~ん)
既にお姉ちゃんズからは、その計画の概要が構想されていて、周囲の女たちの心の声からも「相沢くんとクマ先生、いいかも?」と思われ始め、委員長からもゴーサイン、チョロインさんとかザコちゃんからも「男同士の友情とか、センパイ後輩、ヤクザのアニキと舎弟、刑事とヤクザ、男性の先生と性欲あり余ってる男子高校生、男子の運動部の合宿とか、女が入り込めない世界だから反則ですよね」とか、その手の腐った本を大量に所有してそうな女にもニヤニヤされているのに気付いてしまった。
(孤立無援…)
遠く敵地に来てしまい、周囲は自分とクマ先生をカップリングして、先生にも幸せな未来をプレゼントしたがっている女達。
さっきまでバスの中で怪獣大決戦してた奴らは一体どこに行ってしまったのか? と思えるほどの硬い結束で結ばれてしまった、熱き血潮の姉妹達。
「純血の妖狐の妖力って、こんな時にこそ使うのよね~~~」
と言うコンセンサスが出来上がっていたが、それを感知できないのは縁ができていない教主とか猊下とかクマ先生だけで、妖狐の血が濃い当主と縁があったチョロインさんの母まで「クマ先生は良い人だから、その茶髪の娘と結ばれるには、妖狐と交尾しなくっちゃねえ?」などと、先生が男性機能を取り戻した幸せな未来予想図を脳内で描かれてしまった。
北川の場合、ヤンキー娘と同じく快楽落ちして「絶対キレイになってやる」とか思い始めて、男の娘化しそうな勢いなので怖い。
「あ、あの、緒路院さんのお母さんとか、座古ちゃんの妹救わないとイケ無いんじゃなかったかな? カナ?」
そこで佐祐理が無言でゴージャスさゆりんの固有結界を展開した。
それはこの場所でヤってはイケない、宣戦布告にも近い行為だったが「ステキなルール違反」として女子全員から見過ごされた上に賛同された。
「「うぐぅ」」
まだ精神年齢が10歳でケガレていないはずの、あゆだけが「うぐぅ」と言ってくれた。
でも昨日北川をヤるときには霊体だけで見学していて、目をキラキラさせながら「これを三つ目のお願いしにしてもいいよ」とまで言い切った腐ったメスブタである。
女達の熱い目線と体温が、祐一を包囲接近していた。
「うぐぅ」
祐一はもっかい、うぐぅの音を漏らした。
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