エロゲー世界に神様転生って勝ち組じゃないのか?
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第09話 陸海統合軍制改革 Ev02
前書き
イベントフェイズにはEvが付きます。
☆が増えると関係性が深まり幕間に登場する可能性が高まります。
目安として
☆→まあ書いても良いかな ☆☆→いつか書くつもり
☆☆☆→近々絶対に幕間を書くよ ☆☆☆☆→別シュチュで二度目の幕間があるよ
イベントが発生しないキャラは基本的に幕間を書くつもりがないです。
ただ書くつもりがあるけど仲間になってない女性キャラ(現時点ではレーティアとか)もいます。
もちろんハニトラや名前ありの汎用提督のような例外もあります。
――――陸海統合軍制改革――――
「やはり新型艦の製造を優先すべきではないでしょうか?」
軍令部に勤務する秘書官、遠藤鉄菜中佐と共に予算について検討する。
「そうだね。世界の技術水準と比べれば日本軍の艦はあきらかに旧式だなー」
何しろガメリカは空母をすでに実戦配備している。
軍技術研究所の平賀技術中将による技術戦略ロードマップによる
正規空母は第三世代だから今の日本はガメリカに二周遅れの状態だ。
こちらは第二世代艦の配備も未だ進んでいない。
ア・バオア重慶の治安が安定し、
マニラ2000かマイクロネシアの占領政策がひと段落する頃には
第二世代艦への切り替えが進むと報告を受けているが何カ月(ターン)かかるのやら。
三国同盟および日米開戦が同月に行われたためドクツ第三帝国から
Uボートの技術提供を受け奇襲作戦に組み込めなかったのも痛い。
猫平長官の働きかけで経済交流が始まり物価は下がったが、
エルミー・デーニッツ提督は未だに日本帝国に来ていない。
いちおう海軍大学校の同期だから少しばかり面識はある。
「とにかく少しでも不利を覆せるよう手を尽くして――」
「伏見総長、少し話があるがよろしいか?」
予算の使い道を検討中に山下陸軍長官が話に割り込んでくる。
「いいけど。次のデートの日程調整なら仕事の後に食事でもしながらでどう?」
「ふ・ざ・け・る・な! 仕事の話だ。仕事の!
海軍はアレか、みんな破廉恥長官の悪影響に毒されてるのか?」
「あははは……。ちょっとした軽口のつもりだったんだけど、わるい。
真面目な話、お互い次の日程が合わないから何とかしたいってのは本音?」
「くっ……この国難のときに何を言っている!!
そ、それより私は我が陸軍艦隊の戦艦を増設したいと思っている」
「はい、却下」「なにっ!?」
「対ガメリカの開戦による軍備の増大に対応するため、
陸海軍の予算はまず軍令部が統括して組み立てることが決まりました。
内務の猫平長官も後押ししたことだし、御前会議の決定事項です」
「うっ、そうだな」
「こちらの戦時予算計画の通りですが、
同じ日本軍なのに縦割りの二重行政で陸軍も海軍も宇宙艦隊を持ってるのは非効率極まりない。
それに陸軍戦艦って……最新鋭宇宙戦艦のことですよね?
海軍でさえ第二世代の主力戦艦は未だに長門と三笠だけなのに
試作超弩級戦艦大和計画っていうのを陸軍の資料で見たときはビックリしましたよ」
「それは国威発揚と万が一の本土決戦に備えた……」
「ぶっちゃけ本土決戦とかになったらゲームオーバーです。
しかも計画によると配備が二年後……
その頃には我が国も第三世代艦に移行し正規空母が配備できてます」
「しかし、大和の主砲(レーザー)は60式主力戦艦の二倍の大きさだ!
主砲の威力だけなら第四世代の戦艦さえ超えるという報告を陸軍の幕僚から受けている」
「開発コストも必要資源も二倍以上ですけど……それに陸軍が大艦巨砲主義って(汗)
今回の軍制改革によって無駄なコストが三割も削減することが可能なんですよ?
先進国の軍制を学べば分かりますがハッキリ言って現在のやり方は時代遅れです」
「ぐぬぬ。経費が削減されるなら海軍の予算の一部をこちらに回すのは?」
「悪いですが逆さに振ってもポテチの残りもない状況です。貧乏なんで我が国は」
「ぐぬぬ。軍令部総長は海軍出身の貴方だ。海軍の目線による陸海の軍制改革は傲慢では?」
「たしかに軍制改革の提案者は私ですが、実際に主導しているのは猫平内務長官のチームです。
トップに優秀な内務省の官僚集団、手足として陸軍・海軍の幕僚、軍官僚を出向させています
クレームなら御前会議のときにでも猫平内務長官に」
「猫平殿は御前会議に出てこないだろ!!
軍令部は我々陸軍に戦艦なしで敵惑星を攻め落とせというのか?」
「軍令部はそんな杜撰な戦略も立てないし愚かな命令も発しない。
敵惑星までの護衛は宇宙の軍たる海軍が専属で行います。
それにより惑星上陸後の作戦行動に陸軍は全戦力を注力できる。間違ってるかな?」
「いや、駄目だ。敵地まで自力でいけないような軍は万が一の対処ができない」
「もっと海軍を信頼して欲しいんだけど?
陸海軍の垣根を超えた日本軍の再建計画が統合改革なんだけど……」
「ふん……あの男が長官の海軍など信頼できん」
「……はあ、山下長官が東郷長官を嫌っているのは知ってますが」
「この前、陸軍第6師団の師団長である西真理子少将があの男の毒牙にかかった」
「ん~~。でも東郷長官なら双方合意の上なのでは?」
「それだけじゃない! 他にも、私が知っているだけで、
あの男と関係を持った物が8名はいるぞ」
「え、それって全員陸軍の女性ですか? 階級は?」
「もちろん陸軍のみだ。階級は下は大尉、上は中将、とうぜん佐官もいる」
「…………うわあ」
ちょっと唖然となった。原作の女たらし設定は知ってたけど凄いな。
薔薇の騎士連隊の毒舌家隊長なんて目じゃないな。
陸軍だけでそれなら海軍とかどうなってるんだ?
女士官や将校をたらして陸軍に情報網を構築してるって疑われても仕方ないレベルじゃん。
明石大佐に頼んで諜報部で洗ってもらっても良いような気がして来た。
「複数の女性と同時に関係を持つなど、ふしだらにもほどがある!!
だいたい、あの男は娘がいるというのに、親として恥ずかしくないのか!」
よほど溜まっていたのか日頃の鬱憤をすべて吐き出すように山下がまくし立てる。
僕も読者も溜まってる性欲を利古里ちゃんの大きな胸の中に全て吐き出したいんだけど……。
「はあ……長官同士の価値観違いとなると建設的な話も平行線ですね。
婚約者の心を傷つけるのはどうかと思って内緒にしてましたが……こちらを」
「なんだ。この資料は?」
「内務省調査室の極秘資料(の一部)です。陸軍のパンドラボックスかな?」
……ぺら
…………ぺら
……………………ぺらぺらぺらぺら
「……っ!! まさか、これは……そんな…………」
「満州会戦の敗戦要因となった中帝国のハニートラップ汚染が海軍だけの腐敗とか思ってましたか?
陸軍だって同じ穴の狢です。ただ汚染が表に出てこなかっただけ。
僕が軍令部総長になってから猫平長官に依頼し内務省の方で密かに内偵を進めていました。
陸海統合の軍制改革案がスムーズに通ったのも、その資料があったからです」
「……くっ、こんなことは聞いてないぞ…………」
「これが陸軍の現実です。東郷長官のプライベートなんて優しいものですよ。
改革に反対する古参の陸軍大将なんて占領したばかりのマニラ2000で
ガメリカの不良軍人相手に春を売っていた植民地の幼女を軍費で買ってるんですよ。
しかも、この人は軍閥の名家の方ですから奥様の子供もいますよね?
大和計画を推進する陸軍幕僚の一人ですがコイツも酷い。
どうやらアカ(共有主義者)のようでソビエトに情報を流している」
「……………………もうやめろ」
「山下長官、私は貴女のことが個人的に好きですが、
軍政家としては未熟すぎる。組織は精神論では動いてないんです。
陸軍指揮官としての軍功は凄まじく戦績など私と比べるまでもない。
若くして陸軍長官の重責を担う苦労も分かります。
しかし経験が未熟な長官を海千山千の官僚組織が思うように操ることなど簡単なのです。
組織の闇を見つめて泥にまみれる覚悟がないのであれば、
この件について中途半端な口出しは無用です。
潔癖すぎるのは人としては美徳かもしれませんが……
人間関係の汚らわしい部分を避けた結果がコレです。
とりあえず資料の人物は数日中に処分されますから、それまでは内密に」
「伏見長官、約束していた会談の時間が迫っていますが?」
「遠藤中佐、わかった。山下長官これにて」
「ま、待て。まだ話を――」
「……少し言い過ぎました。少し時間を空けて気を落ち着かせて話しましょう。
最初にも言いましたけどプライベートのお誘いであれば無理にでも時間つくりますよ?」
山下利古里 →☆☆
後書き
軍制とか戦闘詳報とかそれっぽいだけでテキトーです。
フレーバーなのであんまり細かいことは言わないでね。
試作超弩級戦艦大和計画は廃案になりました。
原作ゲームでも、日本の防衛戦に失敗して治安を0にするか
25T時点で第3世代が開発可能になっていないことが条件なので
序盤の救済措置というか相当厳しい状況にならないと出てこないロマン兵器。
エロ主は最短クリアとかは目指しませんが余命もあるので効率プレイで進めています。
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